Mozilla は米国時間 2025 年 7 月 1 日、Android 版バージョン 140.0 リリース後に明らかとなった不具合を修正した Firefox for Android 140.0.3 をリリースした。
- 修正
- YouTube でピクチャーインピクチャーが機能しない問題を修正 (Bug 1956165)
- 修正
- 他のアプリを開くインテント付きリンクに関する問題を修正 (Bug 1974569)
Firefox for Android 140.0.3 は Google Play からダウンロード可能となっている。また、既存の Firefox for Android のユーザには Google Play 経由でアップデートが提供される。
- ダウンロード:
- Mozilla, Google Play
- リリースノート:
- Firefox for Android 140.0.3 リリースノート
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投稿日時:2025/07/03 木曜日 - 12:56:11 投稿者:Cai
MZLA Technologies は米国時間 2025 年 7 月 2 日、新機能の追加、安定性及びセキュリティ問題の修正を含む Thunderbird のメジャーアップデート版である Thunderbird 140.0 をリリースした。延長サポート版である バージョン 128.12.0esr もリリースされている。
本バージョンでは、バージョン 115 “Supernova” (超新星)、バージョン 128 “Nebula” (星雲) に続く “Eclipse” (天文における食) と銘打った UI の刷新が行われている。詳細は Welcome to Thunderbird 140 “Eclipse” および ブログ記事 を参照されたい。
Thunderbird ESR も本来はバージョン 140.0esr にアップデートされるところであるが、ビルドに複数の問題が発生しておりその解決に時間を要したこと、7 月 4 日 (金) がアメリカの祝日に当たることから、確実なサポートのためバージョン 140.0esr のリリースは来週に延期されている。
7/8 追記: 米国時間 7 月 7 日に延長サポート版であるバージョン 140.0esr がリリースされた。128esr から 140esr へのアップグレードは今後 1 か月程度をかけて段階的に行われる。32 ビット版 MAPI (mapi32.dll) に関する既知の問題 (bug 1970126) のため、32 ビット版におけるバージョン 140.0esr への手動更新・自動更新は提供されていない (インストーラーはダウンロード可能)。
Thunderbird 140.0 での新機能や改良点は次のとおり。
新機能及び改良点
- 新機能
- メッセージ通知内に「スターを付ける」「迷惑メールを付ける」アクションを追加
- 新機能
- 新アカウントハブ (アカウントの新しい作成フロー) が新しいメールアドレスのセットアップで既定で有効となった
- 変更
- いくつかの全般的な外観の設定が、一般セクションから外観セクションに移動された
- 修正
- アカウントが削除されてもフォルダーのキャッシュエントリーがクリアされない問題を修正
- 修正
- フォルダーの選択に失敗する問題を修正
- 修正
- ローカルフォルダーから IMAP へコピーしようとするとクラッシュする問題を修正
- 修正
- “ファイル > 名前を付けて保存 > テンプレート” および “テンプレートを使用して返信する” フィルターアクションに失敗する問題を修正
- 修正
- 複数のメッセージを選択していると「メッセージソースを表示」が機能しない問題を修正
- 修正
- メッセージウインドウのメニューバーからの新規メールアカウントの作成に失敗する問題を修正
- 修正
- フィードの購読が機能しない問題を修正
- 修正
- List-ID コンテンツを選択してもコンテキストメニューからコピーできない問題を修正
- 修正
- ウェブページのリンクが Thunderbird 内部で強制的に開かれる問題を修正
- 修正
- 矢印キーでフォルダーをスクロールするとクラッシュすることがある問題を修正
- 修正
- “秘密鍵 ID” フィールドの入力がサニタイズされていないことから、下書きの暗号化に失敗する問題を修正
- 修正
- フォルダーの修復の後に検索の再インデックスが行われない問題を修正
- 修正
- 作者が複数いる、あるいは存在しないメッセージがグローバル検索にインデックスされない問題を修正
- 修正
- メールアドレスのない作者によるメッセージがグローバル検索にインデックスされない問題を修正
- 修正
- 詳細なプロパティを選択しているとテキストを選択してリンクを作成できない問題を修正
- 修正
- macOS: システム通知は機能するものの、メールアラートを個別に無効化できない問題を修正
- 修正
- 複数の差出人情報に対して異なるアーカイブオプションを設定できない問題を修正
- 修正
- デバッグビルドにおいて、ニュースアカウントを追加するとクラッシュする問題を修正
- 修正
- カレンダーのインポートダイアログで戻る操作を行うと「続ける」ボタンが機能しなくなる問題を修正
- 修正
- 拡張機能: WebExtension の追加の権限プロンプトが誤った権限を表示する問題を修正
- 修正
- UI 密度およびフォントサイズのメニューアイテムに誤ったアイコンが使用されている問題を修正
- 修正
- 自動購読解除ダイアログが目障りかつ繰り返し表示され、無視できない問題を修正
- 修正
- IMAP のログインに失敗したときに誤解されるエラーメッセージを表示する問題を修正
- 修正
- オフラインモードでニュースメッセージをダウンロードするとき、期限切れの記事に対してモーダルアラートが表示される問題を修正
- 修正
- ステータスバー上のメッセージに、アカウント名だけが表示されニュースグループ名が表示されない問題を修正
- 修正
- NNTP サーバーへの再接続ができないことがある問題を修正
- 修正
- ベータ版の「Thunderbird について」ダイアログ内で “Beta” ではなく誤って “Daily” と表示される問題を修正
- 修正
- カレンダーの予定の詳細内のリンクがダークモードでは視認できない問題を修正
- 修正
- メッセージから作成した予定内の ‘mid:’ リンクをクリックしても機能しない問題を修正
- 修正
- 2 つ以上のネットワークカレンダーを購読できない問題を修正
- 修正
- 外観およびユーザーエクスペリエンスの改善
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 11 件、重要度区分において 高 2 件、中 5 件、低 4 件が修正されている。
- CVE-2025-6424
- Use-after-free in FontFaceSet
- CVE-2025-6425
- The WebCompat WebExtension shipped with Firefox exposed a persistent UUID
- CVE-2025-6426
- No warning when opening executable terminal files on macOS
- CVE-2025-6427
- connect-src Content Security Policy restriction could be bypassed
- CVE-2025-6429
- Incorrect parsing of URLs could have allowed embedding of youtube.com
- CVE-2025-6430
- Content-Disposition header ignored when a file is included in an embed or object tag
- CVE-2025-6432
- DNS Requests leaked outside of a configured SOCKS proxy
- CVE-2025-6433
- WebAuthn would allow a user to sign a challenge on a webpage with an invalid TLS certificate
- CVE-2025-6434
- HTTPS-Only exception screen lacked anti-clickjacking delay
- CVE-2025-6435
- Save as in Devtools could download files without sanitizing the extension
- CVE-2025-6436
- Memory safety bugs fixed in Firefox 140 and Thunderbird 140
既知の問題
- 未解決
- メッセージ編集ウインドウを経由せず 32 ビット版 MAPI (mapi32.dll) を利用して外部アプリケーションからメッセージを送信するときにパスワード入力のプロンプト画面が表示される
Thunderbird 140.0 についての一般的な情報は Thunderbird 140.0 リリースノート を参照いただきたい。
アップデート及びシステム要件
Thunderbird 140.0 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、thunderbird.net ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。
Thunderbird 140.0 の利用に必要なシステム要件については、Thunderbird 140.0 システム要件 を参照されたい。
- ダウンロード:
- MZLA Technologies
- リリースノート:
- 140.0, 140.0esr, 128.12.0esr
- セキュリティアドバイザリ:
- MFSA 2025-54 (140.0, 140.0esr), MFSA 2025-55 (128.12.0esr)
カテゴリ: MozillaZine, Thunderbird, リリース情報 | コメント 2 件
投稿日時: - 12:49:07 投稿者:Cai
Mozilla は米国時間 2025 年 6 月 27 日、デスクトップ版バージョン 140.0.1 リリース後に明らかとなった不具合を修正した Firefox 140.0.2 をリリースした。
今回の修正は通常リリース版のみであり、延長サポート版 (ESR) はリリースされていない。
- 修正
- Windows: 起動時にクラッシュすることがある問題を修正 (Bug 1974259)
Firefox 140.0.2 についての一般的な情報はリリースノートを参照されたい。
アップデート及びシステム要件
Firefox 140.0.2 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、86 以上の言語に対応した各国語版は 次世代ブラウザ Firefox – 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。また、Windows、Mac OS X、Linux 版の既存の Firefox ユーザには自動アップデート経由でアップデートが提供されるが、手動でアップデートすることも可能だ。
- ダウンロード:
- Mozilla
- リリースノート:
- Firefox 140.0.2 リリースノート
カテゴリ: Firefox, MozillaZine, リリース情報 | コメントなし
投稿日時:2025/06/28 土曜日 - 06:25:53 投稿者:Cai
Mozilla は米国時間 2025 年 6 月 26 日、デスクトップ版バージョン 140.0 リリース後に明らかとなった不具合を修正した Firefox 140.0.1 をリリースした。
今回の修正は通常リリース版のみであり、延長サポート版 (ESR) はリリースされていない。
- 修正
- 特定のダークテーマで、サイドバーのテキストのコントラストに問題が発生する問題を修正 (Bug 1971487)
- 修正
- DLL インジェクションによって起動時にクラッシュすることがある問題を修正 (Bug 1973947)
Firefox 140.0.1 についての一般的な情報はリリースノートを参照されたい。
アップデート及びシステム要件
Firefox 140.0.1 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、86 以上の言語に対応した各国語版は 次世代ブラウザ Firefox – 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。また、Windows、Mac OS X、Linux 版の既存の Firefox ユーザには自動アップデート経由でアップデートが提供されるが、手動でアップデートすることも可能だ。
- ダウンロード:
- Mozilla
- リリースノート:
- Firefox 140.0.1 リリースノート
カテゴリ: Firefox, MozillaZine, リリース情報 | コメントなし
投稿日時:2025/06/27 金曜日 - 11:15:21 投稿者:Cai
カテゴリ: Firefox for Android, MozillaZine, リリース情報 | コメントなし
投稿日時:2025/06/25 水曜日 - 11:55:28 投稿者:Cai
Mozilla は米国時間 2025 年 6 月 24 日、安定性及びセキュリティ問題の修正を含む Firefox のメジャーアップデート版である Firefox 140.0 をリリースした。延長サポート版である Firefox ESR もバージョン 140.0 にアップデートされているほか、バージョン 128.12.0 および 115.25.0 もリリースされている。
Firefox 140.0 での新機能や改良点、セキュリティ修正、既知の問題は次のとおり。
新機能及び改良点
- 新機能
- 垂直タブ: ピン留めしたタブをより多く、あるいはより少なく表示可能となり、重要なタブにより簡単にアクセスできるようになった。区切り線をドラッグすることでピン留めしたタブの表示エリアのサイズを変更できる

- 新機能
- カスタム検索エンジン: より多くの検索エンジンをサポート。サポートされた検索サイトの検索フィールド上で右クリックし「検索エンジンを追加」を選択する、あるいは設定メニュー > 検索 > 追加ボタン (検索ショートカット一覧の下) から新しい検索エンジンを追加できる
- 新機能
- Firefox 拡張機能: ツールバーのカスタマイズ に拡張機能ショートカットを除去するオプションが追加された。非表示にした場合でも、メニューから拡張機能パネルにアクセス可能である
- 新機能
- 「タブを解放」機能を追加。タブを右クリックし「タブを解放」を選択することで、タブを非読み込み状態にすることができ、メモリー、CPU の使用量を低減、パフォーマンスを向上できる
- 新機能
- ページ全体の翻訳 において、現在表示しているコンテンツの近隣の翻訳を優先するようになり、翻訳速度・反応の向上、リソースの低減を実現した。表示範囲外のコンテンツの翻訳はスクロールされたときに実行される
- 新機能
- アラビア語ビルドに スペルチェッカー のためのビルトインのアラビア語辞書を追加
- 新機能
- イタリア、ポーランド、オーストリアのユーザー向けに 住所の自動入力 が利用可能となった
- 変更
- Pocket のサービス終了のアナウンス に基づき、Pocket のツールバーアイコン、新しいタブへの統合を除去
- Enterprise
- エンタープライズ用途向けの詳細は Firefox for Enterprise 140 リリースノート を参照されたい
- Developer
- インスペクターパネルの検索機能を改善。現在のページの DOM をより効率的に検索できるようになった。検索結果の一致した要素の数による並べ替え、“pseudo” セレクターの状態をサポート
- Web Platform
- Linux, macOS, Windows: 各プラットフォームにおける aria-keyshortcuts をサポート
- Web Platform
- CookieStore API をサポート。HTML ドキュメント、サービスワーカーで実行されるスクリプトのための非同期の Cookie API
- Web Platform
- Custom Highlight API をサポート。可変長のテキスト範囲のスタイル化を可能とする。本リリースでは text-decoration のサポートは含まれないが、今後のリリースでのサポートが予定されている
- Web Platform
- pointerrawupdate イベントをサポート。ポインターデータが利用可能になるとすぐに発火することで、ポインターの挙動への低レイテンシーでのアクセスを提供する (メインの
pointermove イベントよりも早くアクセスできる)。pointermove とは異なり、より頻繁にターゲットにヒットするかテストを行うことで、リスナーを追加するだけよりもパフォーマンスの向上が期待できる。このイベントは高精度での入力ハンドルを必要とし、統合された pointermove イベントだけでは十分な反応を実現できないアプリケーションのために用意された
- Web Platform
- プライベートブラウジングモードでサービスワーカーを利用可能となった。プライベートブラウジングでの暗号化されたストレージにおける IndexedDB および DOM Cache API をサポートすることでこれが可能となった。この変更により、より多くのウェブサイトにおいてサービスワーカーにより利便性を享受できるようになる
- Web Platform
<h1> 要素に対する統一的なユーザーエージェント (UA) スタイル を適用。これまでは HTML 標準 によって <article>, <aside>, <nav>, <section> 要素内の <h1> は <h2> と同様にスタイルされるべきとされていたが、この標準が変更されたことへの対応となる
- Web Platform
- HTML アトリビュートをシリアライズするときに less-than (
<) および greater-than (>) をエスケープするようになった。ウェブサイト上での特定の mXSS 攻撃をより困難にするための対処となる
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 13 件、重要度区分において 高 2 件、中 6 件、低 5 件が修正されている。
- CVE-2025-6424
- Use-after-free in FontFaceSet
- CVE-2025-6425
- The WebCompat WebExtension shipped with Firefox exposed a persistent UUID
- CVE-2025-6426
- No warning when opening executable terminal files on macOS
- CVE-2025-6427
- connect-src Content Security Policy restriction could be bypassed
- CVE-2025-6428
- Firefox for Android opened URLs specified in a link querystring parameter
- CVE-2025-6429
- Incorrect parsing of URLs could have allowed embedding of youtube.com
- CVE-2025-6430
- Content-Disposition header ignored when a file is included in an embed or object tag
- CVE-2025-6431
- The prompt in Firefox for Android that asks before opening a link in an external application could be bypassed
- CVE-2025-6432
- DNS Requests leaked outside of a configured SOCKS proxy
- CVE-2025-6433
- WebAuthn would allow a user to sign a challenge on a webpage with an invalid TLS certificate
- CVE-2025-6434
- HTTPS-Only exception screen lacked anti-clickjacking delay
- CVE-2025-6435
- Save as in Devtools could download files without sanitizing the extension
- CVE-2025-6436
- Memory safety bugs fixed in Firefox 140 and Thunderbird 140
既知の問題
- 未解決
- 特定のダークテーマで、サイドバーのテキストのコントラストに問題が発生することがある。ビルトインのダークテーマあるいはシステムテーマによって回避できる
この問題は Bug 1971487 として報告されており、今後のリリースで修正される予定である
Firefox 140.0 についての一般的な情報は リリースノート を、開発者向けの情報は MDN および Mozilla Developer YouTube チャネル を参照されたい。
アップデート及びシステム要件
Firefox 140.0 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、80 以上の言語に対応した各国語版は 次世代ブラウザ Firefox – 各国語版のダウンロード よりダウンロード可能となっている。また、既存の Firefox 4 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、Firefox メニューの “Firefox について” より手動でアップデートすることも可能だ。
Firefox 140.0 の利用に必要なシステム要件については、Firefox 140 システム要件 を参照されたい。
- ダウンロード:
- 140.0, ESR 140.0, 128.12.0, 115.25.0
- リリースノート:
- 140.0, ESR 140.0, ESR 128.12.0, ESR 115.25.0
- セキュリティアドバイザリ:
- MFSA 2025-51 (140.0, ESR 140.0), MFSA 2025-53 (ESR 128.12.0), MFSA 2025-52 (ESR 115.25.0)
カテゴリ: Firefox, MozillaZine, リリース情報 | コメントなし
投稿日時: - 11:55:20 投稿者:Cai
MZLA Technologies は米国時間 2025 年 6 月 10 日、バージョン 139.0.1 リリース後に明らかとなった不具合を修正した Thunderbird 139.0.2 をリリースした。
通常リリース版だけでなく、延長サポート版 (ESR) も 128.11.1esr がリリースされている。
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 1 件、重要度区分において 高 1 件が修正されている。
- CVE-2025-5986
- Unsolicited File Download, Disk Space Exhaustion, and Credential Leakage via mailbox:/// Links
その他、Thunderbird 139.0.2 についての一般的な情報は Thunderbird 139.0.2 リリースノート を参照いただきたい。
アップデート及びシステム要件
Thunderbird 139.0.2 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、thunderbird.net ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。既存の Thunderbird 139 のユーザーには自動アップデート経由で通知されるほか、ヘルプメニューの “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。
- ダウンロード:
- MZLA Technologies
- リリースノート:
- 139.0.2, 128.11.1esr
- セキュリティアドバイザリ:
- MFSA 2025-50 (139.0.2), MFSA 2025-49 (128.11.1esr)
カテゴリ: MozillaZine, Thunderbird, リリース情報 | コメントなし
投稿日時:2025/06/11 水曜日 - 08:21:25 投稿者:Cai
Mozilla は米国時間 2025 年 6 月 10 日、デスクトップ版バージョン 139.0.1 および Android 版バージョン 139.0.3 リリース後に明らかとなった不具合を修正した Firefox 139.0.4 および Firefox for Android 139.0.4 をリリースした。
今回の修正は通常リリース版のみであり、延長サポート版 (ESR) はリリースされていない。
デスクトップ版
- 修正
- アプリの切り換えあるいはブラウザー内の特定のパネルを開くときにフリーズする問題を修正 (Bug 1969253, 1969346)
- 修正
- ページ内検索から設定ページのドロップダウンオプションを選択するのが難しい問題を修正 (Bug 1968949)
- 修正
- 特定の状況におけるトリプルクリックによるテキスト選択に関する複数の問題を修正 (Bug 1969100 & Bug 1969432)
- 修正
- Windows: デスクトップの壁紙として画像を設定するときに誤ったファイル名が使用される問題を修正 (Bug 1969793)
Android 版
- 修正
- バージョン 139.0.3 で対処されたプライバシー漏洩 Local Mess への追加改善
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 2 件、重要度区分において 高 2 件が修正されている。
- CVE-2025-49707
- Memory corruption in canvas surfaces
- CVE-2025-49710
- Integer overflow in OrderedHashTable
Firefox 139.0.4 についての一般的な情報はリリースノートを参照されたい。
アップデート及びシステム要件
Firefox 139.0.4 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、86 以上の言語に対応した各国語版は 次世代ブラウザ Firefox – 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。また、Windows、macOS、Linux 版の既存の Firefox ユーザには自動アップデート経由でアップデートが提供されるが、手動でアップデートすることも可能だ。
Firefox for Android 139.0.4 は Google Play からダウンロード可能となっている。また、既存の Firefox for Android のユーザには Google Play 経由でアップデートが提供される。
- ダウンロード:
- デスクトップ版, Android 版
- リリースノート:
- デスクトップ版, Android 版
- セキュリティアドバイザリ:
- MFSA 2025-47
カテゴリ: Firefox, Firefox for Android, MozillaZine, リリース情報 | コメントなし
投稿日時: - 08:15:06 投稿者:Cai
Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している The SeaMonkey® Project は米国時間 2025 年 6 月 5 日、SeaMonkey 2.53.21 をリリースした。
SeaMonkey 2.53.21 は Firefox ESR 60.8 と同じレンダリングエンジン Gecko 60.8 を搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 60.8/Thunderbird 60.8 相当となっている。アプリケーションの内容としては、これまで通りブラウザ、メール & ニュースクライアント、Web 開発ツールを搭載したオールインワンパッケージとなっている。
バージョン 2.53.1 以前からのアップグレードの場合、プロファイルの完全なバックアップを必ず作成しておく必要がある。プロファイルの構成が変更されており、アップグレード後には古いバージョンの SeaMonkey に戻ることはできなくなる。
ユーザープロファイルの構成の変更に伴い、バージョン 2.49.5 以前からのアップグレードに際して以下の注意点がある。
- マスターパスワードを利用している場合にはアップデートの前にこれを解除する必要がある。設定メニューの「マスターパスワードを変更」から、パスワード欄を空白にすることでマスターパスワードを解除できる。「パスワードのリセット」機能を使うと、保存されているすべてのログイン情報が削除されるため注意が必要である。
- アップデートの完了後には、プロファイルフォルダー内の key3.db および cert8.db の 2 つのファイルを削除する必要がある。これはログイン情報を含む古い形式のファイルである。
また、SeaMonkey 2.53.1 および 2.53.2 の言語パックをインストールしている場合には、アップデートの前にこれらをアンインストールしておく必要がある。 これらは SeaMonkey 2.53.x すべてに互換性があるとされているが、実際には異なるバージョンの SeaMonkey で使用すると問題が発生する。アップデート後に、バージョン 2.53.21 の言語パックをインストールする必要がある。
Chatzilla、DOM Inspector、Lightning に加え、SeaMonkey Debug and QA UI のベータ版が本リリースには同梱されている。
本リリースは、Windows および Linux 向けの 32 ビット版の最終版となる予定である。今後のリリースは 64 ビット版のみとなる。
新機能及び改良点
- SeaMonkey
- JSON 形式のブックマークファイルを読み込めない、開く/キャンセル ボタンが同じ挙動となる問題を修正 (bug 1940204)
- SeaMonkey
- コンポーザーがリンク、画像の後に moz-do-not-send アトリビュートを追加する問題を修正 (bug 1827146)
- SeaMonkey
- navigatorOverlay およびコンソールに menu_Toolbars オーバーレイを使用するようになった (bug 1945335)
- SeaMonkey
- デバッグ QA 拡張から存在しないバージョン 2.53 のプレリリースビルドを除去 (bug 1947043)
- SeaMonkey
- defines.inc 内で扱われる MOZ_LANGPACK_CONTRIBUTORS のカスタムの許容度が小さくなった (bug 1951101)
- SeaMonkey
- テキストへの下線付与のための Control + U ショートカットが機能しない問題を修正 (bug 1872514)
- SeaMonkey
- メッセージ編集ウインドウあるいはコンポーザーウインドウでコンテキストメニューからの検索 (既定の検索エンジンによる) が機能しない問題を修正 (bug 1062092)
- SeaMonkey
- FreeBSD: 存在しない数学関数へのリンクに失敗する問題を修正 (bug 1944954)
- SeaMonkey
- init.configure を拡張し、MOZ_PKG_VERSION のセットに version_package.txt を使用するようになった (bug 1952757)
- SeaMonkey
- SeaMonkey 2.53 向けの msvc コンパイラーのサポートを変更 (bug 1954176)
- SeaMonkey
- ChatZilla に関する多数の修正
セキュリティ修正
本項執筆時点で、新機能および改良点の詳細は公開されていないが、 Firefox ESR 60.8/Thunderbird 60.8 相当のセキュリティ修正に加え、Firefox ESR 115.23/Thunderbird 115.23esr からのバックポートによるセキュリティ修正が行われている。
SeaMonkey 2.53.21 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、SeaMonkey Project ウェブサイト より日本語を含む 23 言語に対応した各言語版がダウンロード可能である。本リリースでは、既存のバージョン 2.53 系列の SeaMonkey ユーザへの自動アップデートが提供されている。
- ダウンロード:
- SeaMonkey 2.53.21
- リリースノート:
- Release notes
カテゴリ: MozillaZine | コメントなし
投稿日時:2025/06/06 金曜日 - 13:43:12 投稿者:Cai
Mozilla は米国時間 2025 年 6 月 4 日、Android 版バージョン 139.0.2 リリース後に明らかとなった不具合を修正した Firefox for Android 139.0.3 をリリースした。
- 修正
- 最近発見されたプライバシー情報の漏洩 への対処。ウェブブラウザー上で Meta/Facebook Pixel および Yandex Metrica に対して発行された Cookie が、これらサービスのネイティブアプリによってトラッキング目的でオープン、監視されているローカルポートを経由してネイティブアプリと共有されるようになっていた。アプリ側ではこれらの Cookie と自身の内部で生成したデバイス ID、さらにはサービスのユーザー ID を紐づけることでウェブブラウザー上での閲覧傾向などがこれらのサービスに漏洩していた
Firefox for Android 139.0.3 は Google Play からダウンロード可能となっている。また、既存の Firefox for Android のユーザには Google Play 経由でアップデートが提供される。
- ダウンロード:
- Mozilla, Google Play
- リリースノート:
- Firefox for Android 139.0.3 リリースノート
カテゴリ: Firefox for Android, MozillaZine, リリース情報 | コメントなし
投稿日時:2025/06/05 木曜日 - 11:05:35 投稿者:Cai