Firefox 141 がリリースされた
Mozilla は米国時間 2025 年 7 月 22 日、安定性及びセキュリティ問題の修正を含む Firefox のメジャーアップデート版である Firefox 141.0 をリリースした。延長サポート版である Firefox ESR もバージョン 140.1.0、128.13.0 および 115.26.0 がリリースされている。
Firefox 141.0 での新機能や改良点、セキュリティ修正、既知の問題は次のとおり。
新機能及び改良点
- 新機能
- (段階的な展開) タブを自動的にグループ化できるようになった。ローカル AI モデルにより、類似するタブを検出、自動的にグループ化、グループ名のサジェストまで可能となる。これらはすべてデバイス上で動作するためプライバシーも守られる (詳細)

- 新機能
- 垂直タブ: サイドバー株のツールエリアのサイズを変更できるようになった。区切り線をドラッグすることでサイズを変更し、ツールアイコンをオーバーフローメニューに収納できる

- 新機能
- Linux: メモリー使用量を低減。パッケージマネージャーによるアップデート後の強制的な再起動が不要となった
- 新機能
- ブラジル、スペイン、日本のユーザー向けに 住所の自動補完 が利用可能となった
- 新機能
- アドレスバーを単位変換器として利用できるようになった。長さ、温度、質量、力、角度の単位の変換だけでなく、タイムゾーンの変換も可能である (例: “now in GMT” , “10am EDT to CET”)。変換結果を選択してクリップボードにコピーすることもできる (詳細)

- 新機能
- バレンシア語版のスペルチェッカーの辞書としてカタルーニャ語 (バレンシア語はカタルーニャ語の主要な方言の一つ) の辞書がビルトインされた
- 新機能
- 以下の言語の翻訳が利用可能となった:
- アルバニア語
- グジャラート語
- ヘブライ語
- ヒンディー語
- カンナダ語
- マレー語
- マラヤーラム語
- ペルシア語
- テルグ語
- 変更
- Windows: Windows 11 のシステムから提供されるフォントアイコンをキャプションボタンに使用するようになり、Windows 11 の慣例により沿ったものとなる
- Enterprise
- エンタープライズ用途向けの詳細は Firefox for Enterprise 141 リリースノート を参照されたい
- Developer
Clear-Site-Data: "cache"レスポンスヘッダーを受信したときに back-forward-cache もクリアされるようになった- Web Platform
- Windows: WebGPU API (規格書; MDN) を有効化。詳細は Mozilla Graphics Team Blog を参照されたい
- Web Platform
- Implemented the
closedbyアトリビュートおよび関連するclosedByプロパティ を実装。関連付けられた<dialog>要素 を閉じることができるようになる. - Web Platform
- Cookies Having Independent Partitioned State (CHIPS) を再度サポート。開発者が、トップレベルのサイトごとに個別のストレージに Cookie を保存することを可能にする
- Web Platform
HTMLElement.showPopover()およびHTMLElement.togglePopover()メソッドが popover invoker を参照するoptions.sourceアーギュメントを取得できるようになった。また、togglePopover()がforceresp.options.forceアーギュメントを取得できるようになった
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 18 件、重要度区分において 高 6 件、中 9 件、低 3 件が修正されている。
- CVE-2025-8027
- JavaScript engine only wrote partial return value to stack
- CVE-2025-8028
- Large branch table could lead to truncated instruction
- CVE-2025-8041
- Incorrect URL truncation in Firefox for Android
- CVE-2025-8042
- Sandboxed iframe could start downloads
- CVE-2025-8029
- javascript: URLs executed on object and embed tags
- CVE-2025-8036
- DNS rebinding circumvents CORS
- CVE-2025-8037
- Nameless cookies shadow secure cookies
- CVE-2025-8030
- Potential user-assisted code execution in “Copy as cURL” command
- CVE-2025-8043
- Incorrect URL truncation
- CVE-2025-8031
- Incorrect URL stripping in CSP reports
- CVE-2025-8032
- XSLT documents could bypass CSP
- CVE-2025-8038
- CSP frame-src was not correctly enforced for paths
- CVE-2025-8039
- Search terms persisted in URL bar
- CVE-2025-8033
- Incorrect JavaScript state machine for generators
- CVE-2025-8044
- Memory safety bugs fixed in Firefox 141 and Thunderbird 141
- CVE-2025-8034
- Memory safety bugs fixed in Firefox ESR 115.26, Firefox ESR 128.13, Thunderbird ESR 128.13, Firefox ESR 140.1, Thunderbird ESR 140.1, Firefox 141 and Thunderbird 141
- CVE-2025-8040
- Memory safety bugs fixed in Firefox ESR 140.1, Thunderbird ESR 140.1, Firefox 141 and Thunderbird 141
- CVE-2025-8035
- Memory safety bugs fixed in Firefox ESR 128.13, Thunderbird ESR 128.13, Firefox ESR 140.1, Thunderbird ESR 140.1, Firefox 141 and Thunderbird 141
Firefox 141.0 についての一般的な情報は リリースノート を、開発者向けの情報は MDN および Mozilla Developer YouTube チャネル を参照されたい。
アップデート及びシステム要件
Firefox 141.0 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、80 以上の言語に対応した各国語版は 次世代ブラウザ Firefox – 各国語版のダウンロード よりダウンロード可能となっている。また、既存の Firefox 4 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、Firefox メニューの “Firefox について” より手動でアップデートすることも可能だ。
Firefox 141.0 の利用に必要なシステム要件については、Firefox 141 システム要件 を参照されたい。
- ダウンロード:
- 141.0, ESR 140.1.0, 128.13.0, 115.26.0
- リリースノート:
- 141.0, ESR 140.1.0, ESR 128.13.0, ESR 115.26.0
- セキュリティアドバイザリ:
- MFSA 2025-56 (141.0), MFSA 2025-59 (ESR 140.1.0), MFSA 2025-58 (ESR 128.13.0), MFSA 2025-57 (ESR 115.26.0)



2025/07/25 - 01:29:07 -
[…] Firefox 141 がリリースされた – MozillaZine.jp(外部)日本語コミュニティによる概要とESR版情報 […]
2025/07/26 - 02:00:21 -
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