Firefox 147 がリリースされた
Mozilla は米国時間 2026 年 1 月 13 日、安定性及びセキュリティ問題の修正を含む Firefox のメジャーアップデート版である Firefox 147.0 をリリースした。延長サポート版である Firefox ESR もバージョン 140.7.0 および 115.32.0 がリリースされている。
Firefox 147.0 での新機能や改良点、セキュリティ修正、既知の問題は次のとおり。
新機能及び改良点
- 新機能
- macOS: サポート期間内のバージョンの macOS がインストールされている Apple Silicon プロセッサー搭載のすべてのデバイスで WebGPU のサポートを有効化
- 新機能
- AMD GPU を搭載するシステムにおいて、ハードウェアデコードが有効な場合にゼロコピー再生 (CPU やメモリを介することなく GPU に直接データを転送、処理する) を有効化することでビデオ再生のパフォーマンスを向上。これにより、Intel、NVIDIA の GPU と同等の機能をサポートすることになる
- 新機能
- Safe Browsing V5 protocol をサポート。Safe Browsing V4 から V5 のローカルリストモード へ移行
- 新機能
- (段階的な展開) 強化型トラッキング防止機能 (ETP) の厳格モードにおいて ローカルネットワークへのアクセス制限 が既定で有効化された。ユーザーは一般のウェブサイトがローカルネットワークのリソースにアクセスすることを明示的に許可する必要がある
- 新機能
- Freedesktop.org の XDG Base Directory Specification をサポート
- 新機能
- タブがバックグラウンドに回った場合でもピクチャーインピクチャーの動画再生を維持できるようになった

- 修正
- Windows: Firefox のウインドウを最大化しており、カーソルが画面最上部にある場合、タブを選択できないことがある問題を修正
- 修正
- 非 UTF-8 な値を含む HTTP/3 リクエストがタイムアウトする、あるいは HTTP/2 にフォールバックされる問題を修正
- 修正
- それ自身から初期化された場合、ドラッグ可能なボタンをドラッグできるようになった
- 修正
- Linux: GNOME Mutter 環境において、ユーザー、ウインドウ、レンダリングサーフェイスのサイズが更新され実際のピクセルグリッドに一致するようになった。これにより、実際のウインドウサイズに関係なく、部分的に拡大されたディスプレイにおけるレンダリングがより鮮明になる
- 変更
- Accept-Language ヘッダーにおいて、品質値 (Q 値) の扱いを他のウェブブラウザ―と同様のものとした。これまで q=0.5 をセットしていた 2 番目の言語に対して q=0.9 をセットし、それ以降の言語に対しては 0.1 ずつ減らした値をセットするようになった (最低は 0.1)。この変更により、低い Q 値の送信を誤って拒絶するサーバーに対する互換性の問題が解決する
- Enterprise
- エンタープライズ用途向けの詳細は Firefox for Enterprise 147 リリースノート を参照されたい
- Developer
- ビュー遷移: ビュー遷移の疑似要素が要素パネルに、関連するアニメーションがアニメーションパネルに表示されるようになった
- Developer
- アンカー位置: 要素ビュー上で、正当な
anchor-nameを持つ要素に対して ‘anchor’ バッジが付与されるようになった。position-try-fallbacksを使用する要素が選択された場合、@position-tryCSS ルールが CSS ルールパネルに表示されるようになった - Developer
- JSON ビューアーに、Firefox プロファイラーからリソースをインポートするボタンが追加された
- Developer
- 疑似要素セレクターを CSS ルールパネルに追加、編集できるようになった
- Web Platform
- Navigation API をサポート。この API により、ブラウザーのナビゲーション操作の初期化、割り込み、管理が可能となる。これまでの History API や
window.locationの後継きのうとなる - Web Platform
- Unicode ICU ライブラリーを release 78 に更新。Unicode 17 および新しいロケールをサポート
- Web Platform
- サービスワーカー内での ES モジュールをサポート。ウェブアプリにおける Firefox とほかの主要なウェブブラウザ―の互換性を改善
- Web Platform
- CSS Module Scripts をサポート。スタイルシートを JavaScript モジュールシステムおよびインポートアトリビュートによってインポートできるようになった
- Web Platform
::marker疑似要素内における CSS のcounter-*およびquotesプロパティをサポート- Web Platform
- CompressionStream および DecompressionStream において Brotli フォーマットをサポート
- Web Platform
:active-view-transition-typeセレクターおよび関連する View Transitions API の変更をサポート- Web Platform
Document.activeViewTransitionプロパティを経由してドキュメント上でのビュー遷移を開示するようになった- Web Platform
- CSS anchor positioning をサポート
- Web Platform
- Storage-Access-Headers ヘッダーをサポート。Storage Access API に先んじて、分割されていない Cookie を HTTP ヘッダー経由で取得できるようになった
- Web Platform
- CSS root-font-relative 単位である
rcap,rch,rex,ricをサポート
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 16 件、重要度区分において 高 7 件、中 6 件、低 3 件が修正されている。
- CVE-2026-0877
- Mitigation bypass in the DOM: Security component
- CVE-2026-0878
- Sandbox escape due to incorrect boundary conditions in the Graphics: CanvasWebGL component
- CVE-2026-0879
- Sandbox escape due to incorrect boundary conditions in the Graphics component
- CVE-2026-0880
- Sandbox escape due to integer overflow in the Graphics component
- CVE-2026-0881
- Sandbox escape in the Messaging System component
- CVE-2026-0882
- Use-after-free in the IPC component
- CVE-2026-0883
- Information disclosure in the Networking component
- CVE-2026-0884
- Use-after-free in the JavaScript Engine component
- CVE-2026-0885
- Use-after-free in the JavaScript: GC component
- CVE-2026-0886
- Incorrect boundary conditions in the Graphics component
- CVE-2026-0887
- Clickjacking issue, information disclosure in the PDF Viewer component
- CVE-2026-0888
- Information disclosure in the XML component
- CVE-2026-0889
- Denial-of-service in the DOM: Service Workers component
- CVE-2026-0890
- Spoofing issue in the DOM: Copy & Paste and Drag & Drop component
- CVE-2026-0891
- Memory safety bugs fixed in Firefox ESR 140.7, Thunderbird ESR 140.7, Firefox 147 and Thunderbird 147
- CVE-2026-0892
- Memory safety bugs fixed in Firefox 147 and Thunderbird 147
Firefox 147.0 についての一般的な情報は リリースノート を、開発者向けの情報は MDN および Mozilla Developer YouTube チャネル を参照されたい。
アップデート及びシステム要件
Firefox 147.0 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、firefox.com ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また各国語版は 日本語ほか 90 か国語以上に対応した Firefox をダウンロード — Firefox よりダウンロードできる。また、既存の Firefox 4 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、Firefox メニューの “Firefox について” より手動でアップデートすることも可能だ。
Firefox 147.0 の利用に必要なシステム要件については、Firefox 147 システム要件 を参照されたい。
- ダウンロード:
- 147.0, ESR 140.7.0, 115.32.0
- リリースノート:
- 147.0, ESR 140.7.0, ESR 115.32.0
- セキュリティアドバイザリ:
- MFSA 2026-01 (147.0), MFSA 2026-03 (ESR 140.7.0), MFSA 2026-02 (ESR 115.32.0)



