MozillaZine.jp

Mozilla 関連情報の提供、啓蒙活動を行っているオンラインマガジン「MozillaZine」の日本語訳を提供しています。
リリース版 |    Firefox 146.0 ESR 140.6.0 / 115.31.0 Android 版 146.0 Android Focus 146.0 iOS 版 146.0 iOS Focus 143.0 |    Thunderbird 146.0 / 140.6.0esr Android 版 13.0 | SeaMonkey 2.53.22 |
プレビュー版 | Firefox Nightly Developer Edition Beta Android Nightly Beta | Thunderbird Daily Beta Android Beta | SeaMonkey Beta |
相互サポート | Firefox | Thunderbird | SeaMonkey | Lightning | Android 版 Firefox | iOS 版 Firefox | Android 版 Thunderbird

Firefox for Android 81 の展開が開始された


Firefox

Mozilla は 2020 年 9 月 22 日より、Firefox for Android 81 の展開を開始している。

Firefox for Android 81 での新機能や改良点は次のとおり (github の Tag 参照)。

新機能及び改良点

  • よく閲覧されるサイトからのトップサイト (#10342)、トップサイトのトグル設定 (#14119)、スワイプによるトップサイトの表示 (#14116)
  • 新しい検索エクスペリエンス (#13052)
  • ダウンロードしたファイルにブラウザーからアクセス (#349)
  • 外部ダウンロードマネージャー (#7620)
  • ダウンロードの改善 (mozilla-mobile/android-components#8364)
  • ウェブサイトの入力自動補完において、複数のログイン情報から選択可能になった (#5551)
  • 一定時間経過後にタブを自動的に閉じることが可能となった (#4118)
  • 「アプリから開く」の状況に応じたヒント (#9506)
  • オートコンプリートを無効化できるようになった (#5745)
  • Firefox の設定から通知機能を制御できるようになった (#139096)
  • アプリ内レビューのプロンプト (#13507)
  • バージョン 68 以前で設定していたマスターパスワードを解除できるようになった (#13926) (ここまでバージョン 81.1.0)
  • bug 1663125 を含む新しい GeckoView RC2 (バージョン 81.1.1)
  • Android components を 57.0.7 へ更新 (#15583) (バージョン 81.1.2)
  • 移行ユーザーの Leanpum の ID 生成に関する問題を修正 (#15593) (バージョン 81.1.3)
  • 新しいテレメトリー調査が更新されるまでの間の、2 週間のテレメトリー拡張機能の追加 (バージョン 81.1.4)
  • Twitter.com との Service Worker に関する互換性の問題によって「修復不能なネットワークプロトコル違反が発生しました」とのエラーページが表示される問題を修正 (bug 1665368) (バージョン 81.1.5)

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 6 件、重要度区分において 3 件、 3 件が修正されている。

CVE-2020-15675
Use-After-Free in WebGL
CVE-2020-15677
Download origin spoofing via redirect
CVE-2020-15676
XSS when pasting attacker-controlled data into a contenteditable element
CVE-2020-15678
When recursing through layers while scrolling, an iterator may have become invalid, resulting in a potential use-after-free scenario
CVE-2020-15673
Memory safety bugs fixed in Firefox 81 and Firefox ESR 78.3
CVE-2020-15674
Memory safety bugs fixed in Firefox 81

アップグレードの条件

新しい Firefox へアップグレードされるのは以下の条件を満たす場合である。

  • Android 版 Firefox のアプリの自動更新が有効化されている
  • Android 5 以上
  • Android 版 Firefox バージョン 59 以上

古いバージョンの Android 版 Firefox (59 以前) の場合、アップグレードは提供されない。古いバージョンの Android の場合、OS をアップグレードするか、新しい Android OS をサポートする端末を入手して新しいブラウザーを使用する必要がある。

移行される項目

  • 開いているタブ
  • 履歴
  • ブックマーク
  • Firefox アカウント (ログイン情報が新しいブラウザーに移行される)
  • Cookie と一部のブラウザーキャッシュ
  • トップサイト
  • ログイン情報 (マスターパスワードを無効化している場合のみ)
  • アドオン
  • 既定の検索エンジン (カスタム検索エンジンは手動でセットアップする必要がある。この記事 を参照されたい)

アップグレードした後はどうなる?

より優れたパフォーマンスとセキュリティに加え、古い Android 版 Firefox で使用していたいくつかの機能と、新しい Firefox でのみ利用できる新しい機能を使用できるようになる。Pocket ストーリー は、アップグレード後に利用できるようになる。

アップデートされた Firefox のリリースサイクルは高速で、新しい機能を素早く簡単に入手できる。現在利用できる機能は以下の通り:

その他の機能についての詳細は、ナレッジベース を参照されたい。

アドオン

現状では、新しい Firefox に導入できるアドオンはごく一部のものに限られている。現在利用できるアドオンは以下の通り:

  • uBlock Origin
  • Dark Reader
  • HTTPS Everywhere
  • Privacy Badger
  • NoScript Security Suite
  • Decentraleyes
  • Search by Image
  • YouTube High Definition
  • Privacy Possum

サポート

新しい Firefox のサポートに関しては、以下の記事を参照されたい:

ダウンロード:
Mozilla, Google Play
リリースノート:
Firefox for Android 81.0 リリースノート
セキュリティアドバイザリ:
MFSA 2020-42

SeaMonkey 2.53.4 がリリースされた


SeaMonkey

Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している The SeaMonkey® Project は米国時間 2020 年 9 月 22 日、安定性及びセキュリティ問題を修正を含む SeaMonkey のメジャーアップデート版である SeaMonkey 2.53.4 をリリースした。

SeaMonkey 2.53.4 は Firefox ESR 60.6 と同じレンダリングエンジン Gecko 60 を搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 60.6/Thunderbird 60.6 相当となっている。アプリケーションの内容としては、これまで通りブラウザ、メール & ニュースクライアント、Web 開発ツールを搭載したオールインワンパッケージとなっている。

ユーザープロファイルの構成の変更に伴い、バージョン 2.49.5 以前からのアップグレードに際して以下の注意点がある。

  • マスターパスワードを利用している場合にはバージョン 2.53.1 以降へのアップデートの前にこれを解除する必要がある。設定メニューの「マスターパスワードを変更」から、パスワード欄を空白にすることでマスターパスワードを解除できる。「パスワードのリセット」機能を使うと、保存されているすべてのログイン情報が削除されるため注意が必要である。
  • アップデートの完了後には、プロファイルフォルダー内の key3.db および cert8.db の 2 つのファイルを削除する必要がある。これはログイン情報を含む古い形式のファイルである。

また、SeaMonkey 2.53.1 および 2.53.2 の言語パックをインストールしている場合には、アップデートの前にこれらをアンインストールしておく必要がある。 これらは SeaMonkey 2.53.x すべてに互換性があるとされているが、実際には異なるバージョンの SeaMonkey で使用すると問題が発生する。アップデート後に、バージョン 2.53.4 の言語パックをインストールする必要がある。

Chatzilla、DOM Inspector、Lightning に加え、SeaMonkey Debug and QA UI のベータ版が本リリースには同梱されている。

新機能及び改良点

このアップデートでは、Firefox ESR 60.6/Thunderbird 60.6 相当の機能修正が行われているほか、以下の SeaMonkey 固有の修正が行われている。

SeaMonkey
NSS 3.53.1 へ更新 (bug 1643859)
SeaMonkey
SpiderMonkey が Unicode 11 に対応 (bug 1466471)
SeaMonkey
Twemoji Mozilla font をバージョン 0.5.1 へ更新したことで新しい絵文字に対応 (bug 1644346)
SeaMonkey
アドレス帳での写真の取り扱いを改善 (bug 1641705)
SeaMonkey
もはや存在しない RSS フィードハンドラーを除去 (bug 1643716)
SeaMonkey
「今日」ペインの初期化処理を修正。正しい日付を表示するようになった (bug 1479628)
SeaMonkey
HTML 形式でのメッセージ送信の確認ダイアログが小さい問題を修正 (bug 1583415)
SeaMonkey
ヘルプページのコンテンツとリンクを更新
SeaMonkey
Lunix: gtk3 を使用するようになった。これにより問題が起きた場合には、バグを登録し Switch Linux builds to GTK3 with SeaMonkey 2.49 に関連付けされたい。SeaMonkey だけでなく Thunderbird、Firefox においても同様の問題が発生している

セキュリティ修正

本項執筆時点で、新機能および改良点の詳細は公開されていないが、 Firefox ESR 60.6/Thunderbird 60.6 相当のセキュリティ修正に加え、Firefox ESR 78.1 系列からのバックポートによるセキュリティ修正が行われている。

SeaMonkey 2.53.4 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、SeaMonkey Project ウェブサイト より日本語を含む 22 言語に対応した各言語版がダウンロード可能である。ほとんどの環境において既存の SeaMonkey ユーザへの自動アップデート経由での通知および手動でのアップデートは提供されていないため、インストーラをダウンロードし既存のバージョンに上書きインストールする必要がある。

ダウンロード:
SeaMonkey 2.53.4
リリースノート:
Release notes

Thunderbird 78.2.2 がリリースされた


Thunderbird

Mozilla は米国時間 2020 年 9 月 10 日、新機能の追加及び安定性の問題を修正した Thunderbird のマイナーアップデート版である Thunderbird 78.2.2 をリリースした。

Thunderbird 78.2.2 は Firefox ESR 78 と同じレンダリングエンジンを搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 78.2 相当となっている。

Thunderbird 78.2.2 は、thunderbird.net からの直接ダウンロードによってのみ提供され、Thunderbird 68 およびそれ以前のバージョンからの自動アップグレードは行われない。今後リリースされるバージョンにおいて、自動アップグレードが行われる予定である。
2020 年 9 月 17 日更新:Thunderbird 68.12.0 から Thunderbird 78.2.2 への自動アップグレードが開始されている。自動アップグレードを回避するためには、オプション→一般→更新から「更新を確認するが、インストールするかどうかを選択する」を選ぶ必要がある。

Thunderbird 78.0 より、アドオンのサポートについて大きな変更が行われている。Firefox と同様、旧式のアドオンのサポートが終了し、MailExtension 形式のみのサポートとなる。現在利用中のアドオンが更新されているか確認されたい。

Thunderbird 78.2.2 での新機能や改良点は次のとおり。

新機能及び改良点

新機能
ドラッグ & ドロップによる宛先の順序の入れ替えをサポート
変更
OpenPGP: 「署名が一致しない」と判定される署名のいくつかを「未知の鍵」と判定するようになった
変更
更新時にプライバシーポリシーをタブで表示するようになった
変更
チャット: 今後機能しない Twitter 検索を除去
修正
OpenPGP: 鍵のインポート時にエラーが発生したときの処理の改善
修正
OpenPGP: HTTP プロキシーの設定によってメッセージの復号が機能しないことがある問題を修正
修正
OpenPGP: メールアドレスでの検索で「オンラインで鍵を検索」オプションが機能しない問題を修正
修正
メッセージを元のフォルダーに移動したときにメッセージフィルターにエラーが報告される問題を修正
修正
メッセージフィルター: 設定ダイアログ上で有効と表示されているフィルターが実際には有効になっていないことがある問題を修正
修正
vCard 2.1 形式の添付ファイルの取り扱いが不適切であった問題を修正
修正
LDAP のアドレス帳にある宛先へのメッセージ送信に失敗することがある問題を修正
修正
今後機能しないメニューアイテムを除去
修正
カレンダー: 予定のリマインダーの詳細が読めない問題を修正
修正
Windows 10 のハイコントラストテーマに関する問題を修正
修正
テーマに関する多くの修正と改善
修正
MailExtensions: mail.compose.other.header によるカスタムヘッダーの追加が機能しない問題を修正

既知の問題

未解決
起動時のマスターパスワード入力プロンプトで「キャンセル」を選択すると、OpenPGP データが破損しているという誤ったエラーが報告される
未解決
起動時にメッセージ一覧にフォーカスしない

Thunderbird 78.2.2 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。

その他、Thunderbird 78.2.2 についての一般的な情報は Thunderbird 78.2.2 リリースノート を参照いただきたい。

アップデート及びシステム要件

Thunderbird 78.2.2 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。

Thunderbird 78.2.2 の利用に必要なシステム要件については、Thunderbird 78.2.2 システム要件 を参照されたい。Firefox 78 と同様 Linux における最低システム要件が変更されており、GNU libc 2.17, libstdc++ 4.8.1, GTK+ 3.14 以降が必要となる (バージョン 68 までは GNU libc 2.17, libstdc++ 4.7 以降であった)。

ダウンロード:
Mozilla
リリースノート:
Thunderbird 78.2.2 リリースノート
修正されたバグ:
Bug Fixes (英語)

Firefox for Android 80 の展開が開始された


Firefox

Mozilla は 2020 年 8 月末より、Firefox for Android 80 の展開を開始している。

Firefox for Android 80 での新機能や改良点は次のとおり (github の Tag 参照)。

新機能及び改良点

  • ログイン情報の編集機能 (#10173)
  • ブックマークのスワイプでの削除 (#12551)
  • ログインプロンプトで「このサイトでは保存しない」オプションを追加 (#7094)
  • タブトレイで複数のタブを選択できるようになった (#10163)
  • タブトレイからコレクションを保存できるようになった (#12856)
  • 電話/メール のインテント (#10260)
  • アクセシビリティの改善 (#9722, #8635, #10026)
  • 容易なセッションナビゲーション (#11452)
  • タブの強制的なリフレッシュ (#2681) (ここまでバージョン 80.0.1、80.1.0)
  • Gecko のパフォーマンスに関する修正
  • ビデオフォーマットに関する変更のバックアウト) (ここまでバージョン 80.1.1)
  • 投機的なクラッシュに関する修正 (#14289)
  • レビュープロンプト (#13507)
  • ReviewPromptController のための設定 (#13507)
  • GPS のない古い API の端末における起動時のクラッシュを修正 (#14318) (ここまでバージョン 80.1.2)
  • Bug 1659901 および Bug 1657174 の修正 (TLS のプロファイリングに関連したクラッシュ) のための GeckoView の更新 (バージョン 80.1.3)

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 8 件、重要度区分において 2 件、 3 件、 3 件が修正されている。

CVE-2020-15664
Attacker-induced prompt for extension installation
CVE-2020-12401
Timing-attack on ECDSA signature generation
CVE-2020-6829
P-384 and P-521 vulnerable to an electro-magnetic side channel attack on signature generation
CVE-2020-12400
P-384 and P-521 vulnerable to a side channel attack on modular inversion
CVE-2020-15666
MediaError message property leaks cross-origin response status
CVE-2020-15668
Data Race when reading certificate information
CVE-2020-15671
Passwords could be saved to phone keyboard dictionary
CVE-2020-15670
Memory safety bugs fixed in Firefox for Android 80

アップグレードの条件

新しい Firefox へアップグレードされるのは以下の条件を満たす場合である。

  • Android 版 Firefox のアプリの自動更新が有効化されている
  • Android 5 以上
  • Android 版 Firefox バージョン 59 以上

古いバージョンの Android 版 Firefox (59 以前) の場合、アップグレードは提供されない。古いバージョンの Android の場合、OS をアップグレードするか、新しい Android OS をサポートする端末を入手して新しいブラウザーを使用する必要がある。

移行される項目

  • 開いているタブ
  • 履歴
  • ブックマーク
  • Firefox アカウント (ログイン情報が新しいブラウザーに移行される)
  • Cookie と一部のブラウザーキャッシュ
  • トップサイト
  • ログイン情報 (マスターパスワードを無効化している場合のみ)
  • アドオン
  • 既定の検索エンジン (カスタム検索エンジンは手動でセットアップする必要がある。この記事 を参照されたい)

アップグレードした後はどうなる?

より優れたパフォーマンスとセキュリティに加え、古い Android 版 Firefox で使用していたいくつかの機能と、新しい Firefox でのみ利用できる新しい機能を使用できるようになる。Pocket ストーリー は、アップグレード後に利用できるようになる。

アップデートされた Firefox のリリースサイクルは高速で、新しい機能を素早く簡単に入手できる。現在利用できる機能は以下の通り:

その他の機能についての詳細は、ナレッジベース を参照されたい。

アドオン

現状では、新しい Firefox に導入できるアドオンはごく一部のものに限られている。現在利用できるアドオンは以下の通り:

  • uBlock Origin
  • Dark Reader
  • HTTPS Everywhere
  • Privacy Badger
  • NoScript Security Suite
  • Decentraleyes
  • Search by Image
  • YouTube High Definition
  • Privacy Possum

サポート

新しい Firefox のサポートに関しては、以下の記事を参照されたい:

ダウンロード:
Mozilla, Google Play
リリースノート:
Firefox for Android 80.0 リリースノート
セキュリティアドバイザリ:
MFSA 2020-39

Firefox 80.0.1 がリリースされた


Firefox

Mozilla は米国時間 2020 年 9 月 1 日、デスクトップ版バージョン 80.0 リリース後に明らかとなった不具合を修正した Firefox 80.0.1 をリリースした。Firefox ESR 68.12.0、ESR 78.2.0 および Firefox for Android はこの問題の影響を受けない。

修正
新しい中間 CA 証明書が必要になったときのパフォーマンスに関するレグレッションを修正 (bug 1661543)
修正
GPU のリセットに関連すると思われるクラッシュに関する問題を修正 (bug 1627616)
修正
WebGL を使用する特定のサイトにおけるレンダリングに関する問題を修正 (bug 1659225)
修正
日本語版においてキーボードショートカットによる拡大 (Ctrl + ; ) が機能しなかった問題を修正 (bug 1661895)
修正
アドオンおよび Cookie に関連したダウンロードに関する問題を修正 (bug 1655190)

Firefox 80.0.1 についての一般的な情報はリリースノートを参照されたい。

Firefox 80.0.1 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、85 以上の言語に対応した各国語版は 次世代ブラウザ Firefox – 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。また、Windows、Mac OS X、Linux 版の既存の Firefox ユーザには自動アップデート経由でアップデートが提供されるが、手動でアップデートすることも可能だ。

ダウンロード:
Mozilla
リリースノート:
Firefox 80.0.1 リリースノート
修正されたバグ:
Complete list of changes in the Firefox 80.0.1 (英語)

Thunderbird 78.2.1 がリリースされた


Thunderbird

Mozilla は米国時間 2020 年 8 月 29 日、新機能の追加及び安定性の問題を修正した Thunderbird のマイナーアップデート版である Thunderbird 78.2.1 をリリースした。

Thunderbird 78.2.1 は Firefox ESR 78 と同じレンダリングエンジンを搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 78.2 相当となっている。

Thunderbird 78.2.1 は、thunderbird.net からの直接ダウンロードによってのみ提供され、Thunderbird 68 およびそれ以前のバージョンからの自動アップグレードは行われない。今後リリースされるバージョンにおいて、自動アップグレードが行われる予定である。

Thunderbird 78.0 より、アドオンのサポートについて大きな変更が行われている。Firefox と同様、旧式のアドオンのサポートが終了し、MailExtension 形式のみのサポートとなる。現在利用中のアドオンが更新されているか確認されたい。

Thunderbird 78.2.1 での新機能や改良点は次のとおり。

新機能及び改良点

変更
OpenPGP が既定で有効化された
変更
OpenPGP: MD5/SM2/SM3 アルゴリズムの使用を無効化した
修正
OpenPGP: 差出人情報を切り替えたときにメッセージの署名・暗号化ができない問題を修正
修正
OpenPGP メッセージのセキュリティウインドウがダークモードをサポートしてしない問題を修正


Thunderbird 78.2.1 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。

その他、Thunderbird 78.2.1 についての一般的な情報は Thunderbird 78.2.1 リリースノート を参照いただきたい。

アップデート及びシステム要件

Thunderbird 78.2.1 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。

Thunderbird 78.2.1 の利用に必要なシステム要件については、Thunderbird 78.2.1 システム要件 を参照されたい。Firefox 78 と同様 Linux における最低システム要件が変更されており、GNU libc 2.17, libstdc++ 4.8.1, GTK+ 3.14 以降が必要となる (バージョン 68 までは GNU libc 2.17, libstdc++ 4.7 以降であった)。

ダウンロード:
Mozilla
リリースノート:
Thunderbird 78.2.1 リリースノート
修正されたバグ:
Bug Fixes (英語)

Thunderbird 68.12 がリリースされた


Thunderbird

Thunderbird コミュニティは米国時間 2020 年 8 月 25 日、新機能の追加及び安定性の問題を修正した Thunderbird のマイナーアップデート版である Thunderbird 68.12.0 をリリースした。

Thunderbird 68.12.0 は Firefox 68 と同じレンダリングエンジンを搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 68.12 相当となっている。

Thunderbird 68.12.0 での新機能や改良点は次のとおり。

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 3 件、重要度区分において 3 件が修正されている。

CVE-2020-15663
Downgrade attack on the Mozilla Maintenance Service could have resulted in escalation of privilege
CVE-2020-15664
Attacker-induced prompt for extension installation
CVE-2020-15669
Use-After-Free when aborting an operation


Thunderbird 68.12.0 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。

その他、Thunderbird 68.12.0 についての一般的な情報は Thunderbird 68.12.0 リリースノート を参照いただきたい。

アップデート及びシステム要件

Thunderbird 68.12.0 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。既存の Thunderbird 60 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。

Thunderbird 68.12.0 の利用に必要なシステム要件については、Thunderbird 68.12.0 システム要件 を参照されたい。

ダウンロード:
thunderbird.net
リリースノート:
Thunderbird 68.12.0 リリースノート
セキュリティアドバイザリ:
MFSA 2020-40
修正されたバグ:
Bug Fixes (英語)

Thunderbird 78.2.0 がリリースされた


Thunderbird

Mozilla は米国時間 2020 年 8 月 25 日、新機能の追加及び安定性の問題を修正した Thunderbird のマイナーアップデート版である Thunderbird 78.2.0 をリリースした。

Thunderbird 78.2.0 は Firefox ESR 78 と同じレンダリングエンジンを搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 78.2 相当となっている。

Thunderbird 78.2.0 は、thunderbird.net からの直接ダウンロードによってのみ提供され、Thunderbird 68 およびそれ以前のバージョンからの自動アップグレードは行われない。今後リリースされるバージョンにおいて、自動アップグレードが行われる予定である。

Thunderbird 78.0 より、アドオンのサポートについて大きな変更が行われている。Firefox と同様、旧式のアドオンのサポートが終了し、MailExtension 形式のみのサポートとなる。現在利用中のアドオンが更新されているか確認されたい。

Enigmail を利用中のユーザーは、現時点では Thunderbird 78.2 へ更新するべきではない。Thunderbird 78.2 において OpenPGP 機能の実装は完了したが、さらなるテスト・修正・ローカライズのため、バージョン 78.2.0 の時点では既定では無効化されている。自動アップグレードの開始までは、68.x 系列の利用を継続することが推奨される。テスト目的での OpenPGP 機能の有効化については こちらの記事 を参照されたい。

Thunderbird 78.2.0 での新機能や改良点は次のとおり。

新機能及び改良点

変更
既定のメールアカウントが設定されていない場合、OpenPGP の鍵生成を無効化した
変更
OpenPGP: OpenPGP が有効化されている場合、下書きが暗号化して保存されるようになった
変更
Twitter 検索を除去
変更
カレンダー: 予定のサマリーダイアログにテーマが適用されるようになった
変更
MailExtensions: いくつかの APIs が defineLazyPreferenceGetter を使用するようになり、キャッシュの恩恵を受けるようになった
修正
OpenPGP 鍵マネージャーでの検索が機能しない問題を修正
修正
OpenPGP 鍵のプロパティーダイアログが小さすぎることがある問題を修正
修正
OpenPGP: メールアドレスに大文字が含まれていると暗号化されたメッセージを送信できない問題を修正
修正
OpenPGP: 鍵マネージャーにおいて “鍵 ID” 列の幅を変更できない問題を修正
修正
OpenPGP: 不正な UTF-8 文字列を含む鍵をインポートできない問題を修正
修正
OpenPGP: 特定の状況において暗号化されたメッセージへの自動的な署名を有効化
修正
OpenPGP に関する多くの修正と改善
修正
IMAP Fetch のチャンクサイズが常に 65536 バイトになっていた問題を修正
修正
チャンクをサポートする IMAP サーバーから大きな添付ファイルをダウンロードすると破損することがあった問題を修正
修正
SSL/TLS 接続の更新後に IMAP サーバーの利用可能な機能が再確認されない問題を修正
修正
メッセージ作成: ドラッグ & ドロップによって添付ファイルの順番を変更できない問題を修正
修正
固定幅フォントを使用してメッセージを作成できない問題を修正
修正
アドレス帳の連絡先のドラッグ & ドロップが機能しないことがある問題を修正
修正
ファイル名に . (ドット) が含まれているとアドレス帳の移行に失敗する問題を修正
修正
アドレス帳: 連絡先を編集すると 「アドレス帳に登録されている人については宛先フィールドで <メールアドレス> 部を表示しない」にチェックが入ってしまう問題を修正
修正
アドレス帳のパフォーマンスの最適化
修正
「アカウント設定」から新規メールアカウントの作成ダイアログを開くことができない問題を修正
修正
メッセージソースの表示において、マウスクリックによってフォーカスが移らないと「すべて選択」(Ctrl+A) が機能しない問題を修正
修正
Ctrl + ホイールスクロール によるメッセージの拡大/縮小が機能しない問題を修正
修正
アカウント設定を閉じるとファイルからの署名の設定・変更が失われる問題を修正
修正
迷惑メールの適応ログの設定を無効化できない問題を修正
修正
メッセージフィルターのダイアログを修正: スクロールバーが表示されない、ドロップダウンリストの幅が十分ではない
修正
UX およびテーマに関する多くの改善

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 3 件、重要度区分において 3 件が修正されている。

CVE-2020-15663
Downgrade attack on the Mozilla Maintenance Service could have resulted in escalation of privilege
CVE-2020-15664
Attacker-induced prompt for extension installation
CVE-2020-15670
Memory safety bugs fixed in Thunderbird 78.2


Thunderbird 78.2.0 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。

その他、Thunderbird 78.2.0 についての一般的な情報は Thunderbird 78.2.0 リリースノート を参照いただきたい。

アップデート及びシステム要件

Thunderbird 78.2.0 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。

Thunderbird 78.2.0 の利用に必要なシステム要件については、Thunderbird 78.2.0 システム要件 を参照されたい。Firefox 78 と同様 Linux における最低システム要件が変更されており、GNU libc 2.17, libstdc++ 4.8.1, GTK+ 3.14 以降が必要となる (バージョン 68 までは GNU libc 2.17, libstdc++ 4.7 以降であった)。

ダウンロード:
Mozilla
リリースノート:
Thunderbird 78.2.0 リリースノート
セキュリティアドバイザリ:
MFSA 2020-41
修正されたバグ:
Bug Fixes (英語)

Firefox 80 がリリースされた


Firefox

Mozilla は米国時間 2020 年 8 月 25 日、安定性及びセキュリティ問題の修正を含む Firefox のメジャーアップデート版である Firefox 80.0 をリリースした。延長サポート版である Firefox ESR もバージョン 78.2.0 および 68.12.0 にアップデートされている。

Firefox 80 は macOS バージョン 10.9, 10.10, 10.11 をサポートしない。これらのバージョンの macOS を利用している場合には、延長サポート版 (ESR) 78.x が来年まで継続してリリースされるためそちらへ移行されたい。

Firefox 80.0 での新機能や改良点、セキュリティ修正、既知の問題は次のとおり。

新機能及び改良点

新機能
Firefox をシステム既定の PDF ビューアーとして設定できるようになった
新機能
多層的なツリー構造中のアイテムについて、アクセス支援ツールが情報を取得する際により深いレベルのアイテムからの情報を含まないようになった。これにより、スクリーンリーダーの利用時にユーザーがコンテンツの適切なレベルを受け取れるようになる
修正
JAWS スクリーンリーダー使用時に頻繁にクラッシュするなど、スクリーンリーダー使用時のクラッシュに関する複数の問題が修正された
修正
これまでスクリーンリーダーからアクセスできなかったツールのいくつかを利用できるよう、開発者ツールに多くの修正が加えられた
修正
スクリーンリーダーなどの支援技術製品に対して SVG の title および desc 要素 (ラベルと説明) が正しく展開されるようになった
変更
偏頭痛やてんかんなどへの対策としてモーションを減らす設定にしているユーザーに対して、タブの読み込みなどにおけるアニメーションを行わないようになった
変更
パフォーマンスとスケーラビリティを改善した新しいアドオンブロックリストが有効化された
Enterprise
エンタープライズ用途向けの詳細は Firefox for Enterprise 80 リリースノート を参照されたい
Enterprise
致命的なセキュリティ問題が発見されない限り、今回リリースされたバージョン 68.12 が Firefox ESR 68 系列の最終リリースとなる。9 月 22 日に予定されている次回のリリースにおいて、Firefox ESR 68 系列の利用者は自動的に Firefox ESR 78 系列の最新版であるバージョン 78.3 へアップグレードされる
開発者
MDN のデータに基づきブラウザーの互換性に関する潜在的な問題をより早く特定するための 実験的なサイドバーパネル が実装された
開発者
ネットワークリクエストリスト において、閾値よりも「遅い」リクエストに対して亀のアイコンが表示されるようになった
開発者
貧弱なネットワーク状況における通話品質の向上とネットワーク帯域の推定のために RTX および Transport-cc をサポート。これにより、WebRTC wお使用する多くのウェブサイトに対する互換性も向上する

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 10 件、重要度区分において 3 件、 4 件、 3 件が修正されている。

CVE-2020-15663
Downgrade attack on the Mozilla Maintenance Service could have resulted in escalation of privilege
CVE-2020-15664
Attacker-induced prompt for extension installation
CVE-2020-12401
Timing-attack on ECDSA signature generation
CVE-2020-6829
P-384 and P-521 vulnerable to an electro-magnetic side channel attack on signature generation
CVE-2020-12400
P-384 and P-521 vulnerable to a side channel attack on modular inversion
CVE-2020-15665
Address bar not reset when choosing to stay on a page after the beforeunload dialog is shown
CVE-2020-15666
MediaError message property leaks cross-origin response status
CVE-2020-15667
Heap overflow when processing an update file
CVE-2020-15668
Data Race when reading certificate information
CVE-2020-15670
Memory safety bugs fixed in Firefox 80 and Firefox ESR 78.2


Firefox 80.0 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を、一般的な情報は リリースノート を、開発者向けの情報は MDN および Mozilla Developer YouTube チャネル を参照されたい。

アップデート及びシステム要件

Firefox 80.0 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、80 以上の言語に対応した各国語版は 次世代ブラウザ Firefox – 各国語版のダウンロード よりダウンロード可能となっている。また、既存の Firefox 4 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、Firefox メニューの “Firefox について” より手動でアップデートすることも可能だ。
Firefox 80.0 の利用に必要なシステム要件については、Firefox 80 システム要件 を参照されたい。macOS における OS 要件および Linux におけるシステム要件の変更に注意されたい。

ダウンロード:
80.0, ESR 78.2.0, ESR 68.12.0
リリースノート:
80.0, ESR 78.2.0, ESR 68.12.0
セキュリティアドバイザリ:
MFSA 2020-36 (80.0), MFSA 2020-38 (ESR 78.2.0), MFSA 2020-37 (ESR 68.12.0)
修正されたバグ:
80.0, ESR 78.2.0, ESR 68.12.0 (英語)

Thunderbird 78.1.1 がリリースされた


Thunderbird

Mozilla は米国時間 2020 年 8 月 6 日、新機能の追加及び安定性の問題を修正した Thunderbird のマイナーアップデート版である Thunderbird 78.1.1 をリリースした。

Thunderbird 78.1.1 は Firefox ESR 78 と同じレンダリングエンジンを搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 78.1 相当となっている。

Thunderbird 78.1.1 は、thunderbird.net からの直接ダウンロードによってのみ提供され、Thunderbird 68 およびそれ以前のバージョンからの自動アップグレードは行われない。今後リリースされるバージョンにおいて、自動アップグレードが行われる予定である。

Thunderbird 78.0 より、アドオンのサポートについて大きな変更が行われている。Firefox と同様、旧式のアドオンのサポートが終了し、MailExtension 形式のみのサポートとなる。現在利用中のアドオンが更新されているか確認されたい。

Enigmail を利用中のユーザーは、現時点では Thunderbird 78.1 へ更新するべきではない。Thunderbird 78.1 において OpenPGP 機能の実装は完了したが、さらなるテスト・修正・ローカライズのため、バージョン 78.1.1 の時点では既定では無効化されている。自動アップグレードの開始までは、68.x 系列の利用を継続することが推奨される。テスト目的での OpenPGP 機能の有効化については こちらの記事 を参照されたい。

Thunderbird 78.1.1 での新機能や改良点は次のとおり。

新機能及び改良点

変更
システムライブラリにリンクした OpenPGP 共有ライブラリのビルドをサポート
変更
MailExtension のエラーが開発ツールのコンソールに表示されるようになった
変更
MailExtensions: カレンダープロバイダーの動的な登録をサポート
修正
OpenPGP 実装の改良
修正
Thunderbird 68 からのアップグレード後、メッセージのプレビューが空白になることがある問題を修正
修正
リモートコンテンツのホワイトリストに追加したメールアドレスが設定に表示されない問題を修正
修正
SeaMonkey からのデータのインポートが機能しない問題を修正
修正
メールリストの改名がサイドバーに反映されない問題を修正
修正
MailExtensions: messenger.* 名前空間が定義されていない問題を修正

既知の問題

未解決
メールヘッダーのツールバー (返信、転送、アーカイブ、迷惑メールのボタン) がカスタマイズできない
未解決
メッセージ作成ウインドウで固定幅フォントを利用できない

Thunderbird 78.1.1 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。

その他、Thunderbird 78.1.1 についての一般的な情報は Thunderbird 78.1.1 リリースノート を参照いただきたい。

アップデート及びシステム要件

Thunderbird 78.1.1 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。

Thunderbird 78.1.1 の利用に必要なシステム要件については、Thunderbird 78.1.1 システム要件 を参照されたい。Firefox 78 と同様 Linux における最低システム要件が変更されており、GNU libc 2.17, libstdc++ 4.8.1, GTK+ 3.14 以降が必要となる (バージョン 68 までは GNU libc 2.17, libstdc++ 4.7 以降であった)。

ダウンロード:
Mozilla
リリースノート:
Thunderbird 78.1.1 リリースノート
修正されたバグ:
Bug Fixes (英語)