MozillaZine.jp

Mozilla 関連情報の提供、啓蒙活動を行っているオンラインマガジン「MozillaZine」の日本語訳を提供しています。
リリース版 |    Firefox 146.0 ESR 140.6.0 / 115.31.0 Android 版 146.0 Android Focus 146.0 iOS 版 146.0 iOS Focus 143.0 |    Thunderbird 146.0 / 140.6.0esr Android 版 13.0 | SeaMonkey 2.53.22 |
プレビュー版 | Firefox Nightly Developer Edition Beta Android Nightly Beta | Thunderbird Daily Beta Android Beta | SeaMonkey Beta |
相互サポート | Firefox | Thunderbird | SeaMonkey | Lightning | Android 版 Firefox | iOS 版 Firefox | Android 版 Thunderbird

Firefox 3 ユーザに向けたメジャーアップデート通知が開始された


Mozilla は米国時間 8 月 13 日深夜より Firefox 3.0.x 系の最新リリース版である Firefox 3.0.13 ユーザを対象にした、Firefox 3.5.x 系の最新リリース版 Firefox 3.5.2 へのメジャーアップデート通知を開始した。

アップデート通知は自動的に配信され、対象ユーザは Firefox 3.5.2 へのアップグレードを促す情報を受け取る。通知を見逃してしまった場合は、Firefox メニューの「ヘルプ」項目の”ソフトウェアの更新を確認する”より情報を得ることができる。
Get a major update of Firefox 3.5.2
直ぐにアップデートを行わない場合は「後で」を選択することで、後日、アップデート通知を受けとることもできる。また、更新への準備が終わっていないなどの理由により早急にアップデートを行わない場合は「更新しない」を選択し、後日、手動でアップデートを行うことも可能だ。

なお、Firefox 3.5.2 へのメジャーアップデートは現行最新バージョンの Firefox 3.0.13 ユーザに対して行われるため、以前のバージョンを使用している場合は、Firefox 3.0.13 へのアップデート通知となる。Firefox 3.0.12 を含めた旧バージョンを利用しているユーザは、一度 Firefox 3.0.13 にアップデートを行うか、Mozilla より Firefox 3.5.2 をダウンロード/インストールのどちらかを選択する。
The update notification of older Firefox 3

注意いただきたいことは、Firefox 3.0.x のメンテナンスリリースが 2010 年 1 月をもって終了すると決定されていること。Firefox を継続利用する場合は、その時期を見込んだアップデートの予定を考慮いただきたい。
アップデートを躊躇する理由には拡張機能の互換性を心配されることも多いのではないかと思うが、Mozilla によると Add-ons for Firefox に登録された拡張機能と Firefox 3.5 系列との互換性は 96 パーセントに達していると報告されている。もし、そういった事情があるとすれば、インストールされた拡張機能の対応状況を確認されたい。

追記的な情報として、Mozilla は次期バージョンである Firefox 3.6 のアルファ版を開発者に向けて公開しており、近日中にはベータ版が公開され、年内には製品版 Firefox 3.6 が’登場する予定である。

Firefox 3.6 Alpha 1 がリリースされた


Mozilla は米国時間 8 月 7 日、次期 Firefox の開発版である Firefox 3.6 Alpha 1 を、開発者や拡張機能作者を対象に、正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に公開した。

Firefox 3.6 はコードネームとして Namoroka を冠し、Gecko 1.9.2 をベースとしている。バージョン番号が示すとおり、これまでのメジャーバージョンアップと比較すると 3.5 からの変更点は小さなものに留まる見通しだ。Firefox 3.5 のリリースからわずか 1 か月でのアルファ版のリリースもこれを物語っている。

Firefox 3.6 Alpha 1 での新機能としては次のものが挙げられる。

  • Compositor (フェーズ 1):Gecko がトップレベルのコンテンツドキュメントごとに 1 つのネイティブウィジェットを使用するようになった
  • 新しいフォーカスモデル
  • chromedir 属性の擬似クラスへの置き換え
  • background sizegradients など新しい CSS 3 プロパティの実装
  • TraceMonkey JIT の速度向上
  • 起動、反応性の向上

Firefox 3.6 Alpha 1 リリースの詳細な情報は Firefox 3.6 Alpha 1 Release Notes (英語) を、リリースに関するニュースは Mozilla Developer Center の Firefox 3.6 Alpha 1 now available for download (英語) を参照されたい。
その他、開発者に向けた情報は Mozilla Developer CenterFirefox 3.6 for developers より参照可能となっている。

Firefox 3.6 Alpha 1 は Windows, Mac そして Linux 版がダウンロード利用可能となっている。Alpha 1 は英語版のみのリリースであることに注意されたい。システム要件は Firefox 3.5 と同じであり、古いプラットフォームへの対応は終了しない。

冒頭にも書いたように、Firefox 3.6 Alpha 1 は、改良された機能や新しく取り入れられたテクノロジーを正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に、Web 開発者や拡張機能作者を対象に向けたベータ版として公開されている。ダウンロード/インストールを行なう前に、これは通常利用を目的とした公開ではないこ とを理解していただきたい。

ダウンロード:
Downloading Namoroka Alpha 1
リリースノート:
Firefox 3.6 Alpha 1 Release Notes
Firefox 3.6 Alpha 1 に関する情報:
Firefox 3.6 for developers

Firefox 3.5.2 と Firefox 3.0.13 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2009 年 8 月 3 日、安定性及びセキュリティ問題を修正した Firefox 3.5.2 と Firefox 3.0.13 をリリースした。

Firefox 3.5.2

Firefox 3.5.1 のリリースから僅か 18 日でアップデートとなったわけだが、Firefox 3.5.1 が緊急リリース的な公開であったため、Mozilla のアップデートスケジュールでは Firefox 3.5 のリリース (米国太平洋夏時間 6 月 30 日) から見た場合は予定の日程となるのであろう。

このアップデートでのセキュリティ修正は、重要度区分において 2 件の最高、1 件の、1 件のの合計 4 件が修正されている。

  • MFSA 2009-46 誤ってキャッシュされたラッパーによるクローム特権昇格
  • MFSA 2009-45 メモリ破壊の形跡があるクラッシュ (rv:1.9.1.2/1.9.0.13)
  • MFSA 2009-44 不正な URL での window.open() を通じたロケーションバーと SSL 表示の偽装
  • MFSA 2009-38 15 文字以上の DNS 名を含む SOCKS5 応答によるデータ破損

追記 2009-08-05:セキュリティ修正一件 (MFSA 2009-44) が追加されました

修正された問題は 66 件となっており、これらは Bugzilla (英語)より確認できる。この中には先日の MozillaZine.jp ニュースURL バーのなりすまし脆弱性でもお伝えした、URL バーでの偽装問題 Bug 451898 – URL spoofing bug involving Firefox’s error pages and document.write に対する修正や、Firefox 3.5.1 の修正に含まれていた Windows システム上で Firefox の起動に時間がかかる問題:Bug 501605 – very slow startup for Firefox 3.5 due to accessing IE Internet Temporary Files and Windows Temp folder に新しいパッチが投入され、追加修正されている。その他では高性能ディスプレーを使用する Windows 7 環境で報告された、ICC プロファイルを含む画像が「暗く」レンダリングされてしまう問題 (Bug 497363 – qcms renders wrong colors on some “good” monitors) への修正も含まれている。

Firefox 3.5.2 での改善や既知の問題などの一般的な情報は Firefox 3.5.2 リリースノート を、修正されたセキュリティ問題の詳細は Firefox 3.5 セキュリティアドバイザリ より、修正されたバグは Bugzilla@Mozilla – Bug List (英語) から確認することができる。

Firefox 3.5.2 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Firefox 3.5 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。

ダウンロード :
Mozilla Japan
リリースノート :
Firefox 3.5.2 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Firefox 3.5 セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ :
Bug List (英語)

Firefox 3.0.13

Firefox 3.0.x の安定性及びセキュリティ向上の継続的プロセスの一環である Firefox 3.0.13 もリリースされている。

このアップデートでは、セキュリティ関連では重要度区分において 2 件の最高と 1 件のの合計 3 件について修正が行われており、これらは Firefox 3.5.2 で修正された内容と同じである。

  • MFSA 2009-43 証明書の正規表現パースにおけるヒープオーバーフロー
  • MFSA 2009-42 SSL で保護された通信の情報漏えい
  • MFSA 2009-44 不正な URL での window.open() を通じたロケーションバーと SSL 表示の偽装

追記 2009-08-05:セキュリティ修正一件 (MFSA 2009-44) が追加されました

また修正された問題は 4 件で、この中にはURL バーでの偽装問題 Bug 451898 – URL spoofing bug involving Firefox’s error pages and document.write に対する修正も含まれている。

Firefox 3.0.13 での改善や既知の問題などの一般的な情報については Firefox 3 リリースノート を、修正されたセキュリティ問題の詳細は Firefox 3.0 セキュリティアドバイザリ より、修正されたバグは Bugzilla@Mozilla Bug List (英語) から確認することができる。

Firefox 3.0.13 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Firefox 3.0.x ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。
なお、Firefox 3.0.x のセキュリティ更新は 2010 年 1 月までの提供と発表されている。Mozilla では Firefox の最新バージョンである Firefox 3.5.2 へのアップデートを勧めている。

ダウンロード :
Firefox 旧バージョンのダウンロード
リリースノート :
Firefox 3 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Firefox 3.0 セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ :
Bug List (英語)

Firefox が 10 億ダウンロードを達成


Mozilla Blog によると、米国時間 2009 年 7 月 31 日、Firefox のダウンロード数が 10 億回を突破した。これは、2004 年 11 月 9 日の Firefox 1.0の リリースからの Spread Firefox のダウンロードカウンタ の総計である。

Firefox One Billion Downloads

Mozilla Links に、Firefox のダウンロード数のマイルストーンがまとめられているので引用したい。

  • 2004 年 11 月 9 日、Firefox 1.0 リリース (1200 日前)
  • 2005 年 10 月 19 日、1 億回 を達成 (344 日後)
  • 2006 年 8 月 2 日、2 億回 を達成 (287 日後)
  • 2007 年 2 月 12 日、3 億回 を達成 (193 日後)
  • 2007 年 9 月 7 日、4 億回 を達成 (207 日後)
  • 2008 年 2 月 22 日、5 億回 を達成 (168 日後)
  • 2009 年 7 月 31 日、10億回を達成

最初の 1 億回こそ、ほぼ 1 年を要したものの、それ以降ダウンロードのペースは上昇し、最近の 5 億回はわずか 1 年半で達成している。この間に Firefox 3.0 および 3.5 のダウンロードキャンペーンがあったことを考慮しても、この加速はかなりのものと言えるだろう。Firefox が多くの人に広まっていることを実感する。

10 億ダウンロードを記念し、Spread Firefox ではキャンペーンを実施している。あなたやコミュニティメンバーが Firefox グッズ (T シャツ、帽子など) と一緒の写真を撮影して fxbillion@mozilla.com まで送ってほしい。月曜から、送られた写真を使って One Billion + You を開始する。写真の締め切りは米国時間で今日 7 月 31 日である。写真を送りたい人は急がれたし。

Weave 0.5 がリリースされた


Mozilla Labs によって開発が続けられている、複数のコンピュータやモバイルフォンを含む異なる環境で Firefox の環境をセキュアに同期する拡張機能 Weave 0.5 が 2009 年 7 月 29 日 (米国時間)、Mozilla Labs よりリリースされた。

Weave 0.5 では機能面の改良に加え、同期における信頼性とパフォーマンスの改善が図られ、いっそう信頼できるものとなっている。この改良点は次のように公表されている。

  • アップロード/ダウンロード時における主要なパフォーマンスを改善
  • ブラウザがアクティブに使用されていない時間帯に同期を行う
  • ブックマークタブとスマートフォルダへの対応を改善
  • パスワードとパスフレーズの変更をサポート (*1)
  • Windows Mobile 上の Fennec と x86 環境の OpenSolaris をサポート
  • エラーハンドリングとレポートを向上

この改良により Weave の Preference パネルでは Data タグでの同期アイテムが整理され、これまではグレーアウトしていた追加予定であろうアイテムは表示されなくなり、実質利用可能なアイテムのみがリストされるようになっている。

Sync items from the Weave preferences pane

同期時のスピードでは、筆者の決して高速ではない DSL 環境と常用中の Firefox nightly 環境ではあるが、初期のバージョンに比べると格段に高速化されていることが実感できた。
また筆者のほうでは自動サインインしない設定で運用しているため同期時期については確認していないが、Firefox をアクティブに操作していない時期に同期を行うようになったことは、正常な同期を完了するためにも良い改良点だろう。

現在の Weave では拡張機能やプラグインといった追加される機能を含んだ完全なプロファイルを、異なる環境で同期させることはできない(異なる OS やモバイル環境との同期を考えると実現は困難だろうが)。だが、ブックマークやブラウジング履歴、訪問サイトのパスワードなど、重要な設定をセキュア且つ手軽に同期できる Weave 環境は十分に利用する価値があると思う。

Weave 0.5 は Firefox Add-ons よりダウンロード可能となっている他、既に Weave をインストールしている場合は、自動アップデートによる通知またはアドオンマネージャより更新を確認することでアップデートできる。

ダウンロード :
Mozilla Labs – Weave Sync 0.5
Weave に関する情報 :
MozillaZine.jp » Blog Archive » Weave M5 の開発マイルストーン
MozillaZine.jp » Blog Archive » Weave 0.3 がリリースされた
Mozilla Flux: Weave 0.4.0がリリース>

URL バーのなりすまし脆弱性


Mozilla Security Blog から、7 月 28 日 (米国時間) にポストされた URL バーのなりすまし脆弱性 (原文 URL bar spoofing vulnerability) の翻訳をお届けする。

これは悪意を持つページ上に配置された悪質なコードを含むリンクをクリックすると、その URL が新規ウィンドウやタブで開かれるとなりすましが可能になる問題だ。現在、ブラウザがその URL が正規のものであるかどうかを判断することは不可能であり、唯一ユーザがこの問題を軽減する方法として、ユーザ名やパスワードなどの機密情報を扱う場合は、ブックマークした正規 URL または正規 URL を新規ウィンドウやタブの URL バーに手動で入力することだと書かれている。

問題
悪意をもったウェブページによって新しいウィンドウまたはタブが開かれる場合、アドレスバーの URL をなりすますことは可能である。
ユーザーへの影響
ユーザがこの悪質なコードを含むページにアクセスすると、新しいウィンドウまたはタブは偽装 URL で開かれる。これらの URL が正規のものであるかを判定する方法はない。これはユーザの機密情報を悪意を持つサイトに開示してしまうフィッシング攻撃として知られている。
現状
この脆弱性が全ての Firefox に対して影響を及ぼすことは既知のものであり、Mozilla はこの問題に対して積極的な取り組みを行っている。
ユーザがとり得る唯一の軽減策は、ウェブサイトと機密情報を共有するにあたり、URL をブックマーク (信用できる情報からの) から、または手動で新規タブかウィンドウに開くことだ。
Credit
この問題は、当初 Juan Pablo Lopez Yacubian 氏により報告された。

この問題に対しては既にパッチが提出され、ナイトリービルドでは修正されている。次の定例リリースの Firefox 3.5.2 および 3.0.13 で修正される見込みである。

Thunderbird 3 Beta 3 がリリースされた


Mozilla Messaging は米国時間 2009 年 7 月 21 日、次期 Thunderbird のメジャーリリースに向けた 3 番目のベータ版の Thunderbird 3 Beta 3 を、開発者や拡張機能作者を対象に、正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に公開した。

Thunderbird 3 Beta 3 は Gecko 1.9.1.1 に基づいており、Firefox 3.5.1 と同等の機能、安定性を有している。Beta 2 からの修正点は 500 以上に上る。このリリースでの追加、及び改良は以下のとおり。

  • 43 カ国の言語をサポート
  • スレッドペイン、タブの改良
  • 新しいメッセージサマリビューの採用
  • フォルダごとに設定可能になったカラムヘッダ
  • 複数アカウントを統合したスマートフォルダ
  • Gmail との連携の強化
  • 新しいアカウント設定ウィザード

Thunderbird 3 Beta 3 リリースの詳細な情報は Thunderbird 3 Beta 3 Release Notes (英語) を、リリースに関するニュースは Mozilla Messaging の Thunderbird 3 Beta 3 is Available For Download (英語) を参照されたい。
その他、開発者に向けた情報は Mozilla Developer CenterThunderbird (英語) より参照可能となっている。

Thunderbird 3 Beta 3 は Windows, Mac そして Linux 版それぞれ、43 カ国語からダウンロード利用可能となっている。Firefox 3 以降と同様、古い OS のサポートが打ち切られており、Windows Me 以前、Mac OS X 10.3 以前の OS では利用できない。ダウンロードの前にシステム要件を確認されたい。

冒頭にも書いたように、Thunderbird 3 Beta 3 は、改良された機能や新しく取り入れられたテクノロジーを正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に、Web 開発者や拡張機能作者を対象に向けたベータ版として公開されている。ダウンロード/インストールを行なう前に、これは通常利用を目的とした公開ではないこ とを理解していただきたい。

ダウンロード:
Download Thunderbird 3 Beta 3
リリースノート:
Thunderbird 3 Beta 3 Release Notes
Thunderbird 3 Beta 3 に関する情報:
Thunderbird

Firefox 3.0.12 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2009 年 7 月 12 日、安定性及びセキュリティ向上の継続的プロセスの一環である Firefox 3.0.12 をリリースした。

このアップデートで修正されたセキュリティ関連は、重要度区分において 5 件の「最高」、1 件の「」を含む 6 件の重要な修正が行われている。修正された問題は :

また 57 件にのぼる問題点への修正が行われており、この中には Firefox 3.0.11 が Windows XP 環境において Java plug-in にアクセスした際に時おり発生していたフリーズへの修正 (Bug 498132) や Mac OS X 上で特定の AppleScript が適切な情報を帰すことができない問題 (Bug 427448) などが含まれる。

Firefox 3.0.12 での改善や既知の問題などの一般的な情報については Firefox 3 リリースノート を、修正されたセキュリティ問題の詳細は Firefox 3.0 セキュリティアドバイザリ より、修正されたバグは Bugzilla@Mozilla Bug List (英語) から確認することができる。

Firefox 3.0.12 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Firefox 3.0.x ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。
なお、Firefox 3.0.x のセキュリティ更新は 2010 年 1 月までの提供と発表されている。Mozilla では Firefox の最新バージョンである Firefox 3.5.1 へのできる限り早急なアップデートを勧めている。

ダウンロード :
Firefox 旧バージョンのダウンロード
リリースノート :
Firefox 3 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Firefox 3.0 セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ :
Bug List (英語)

Firefox 3.5.1 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2009 年 7 月 16 日、安定性及びセキュリティ問題を修正した Firefox 3.5.1 をリリースした。

このアップデートでのセキュリティ修正は一件ながらも、重要度において「最高」に区分された Firefox 3.5 の Just-in-time (JIT) JavaScript コンパイラに存在した脆弱性に対する修正が行われている (MFSA 2009-41 ネイティブ関数からの深い戻り値による JIT 状態の破損)
この問題は 7 月 14 日付け Mozilla Security Blog掲載され、Firefox 3.5 では about:config より javascript.options.jit.content を false に設定する回避策が公開されている。なお、Firefox 3.5.1 では上記問題が修正されたため、javascript.options.jit.content を true (デフォルト) に戻すことができる。
また修正された問題は 22 個、その中には MozillaZine.jp Firefox フォーラムでも話題になった Windows システム上で Firefox の起動に時間がかかる問題:Bug 501605 – very slow startup for Firefox 3.5 due to accessing IE Internet Temporary Files and Windows Temp folder の修正も含まれている。

Firefox 3.5.1 での改善や既知の問題などの一般的な情報は Firefox 3.5.1 リリースノート を、修正されたセキュリティ問題の詳細は Firefox 3.5 セキュリティアドバイザリ より、修正されたバグは Bugzilla@Mozilla – Bug List (英語) から確認することができる。

Firefox 3.5.1 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Firefox 3.5 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。Mozilla はすべての Firefox 3.5 ユーザに対して Firefox 3.5.1 へのアップデートを強く勧めている。

ダウンロード :
Mozilla Japan
リリースノート :
Firefox 3.5.1 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Firefox 3.5 セキュリティアドバイザリ

Firefox 3.5 がリリースされた


Mozilla は米国太平洋夏時間 6 月 30 日午前 8 時 (日本時間 7 月 1 日午前 0 時)、1 年ぶりのメジャーアップデートとなる Firefox 3.5 をリリースした。

Firefox 3.5 リリースノート によると、Firefox 3.5 では新しい Web 標準技術への対応、パフォーマンスや使い勝手の向上、エンドユーザ向け新機能の追加といった多くの変更が行なわれている。一方で、ユーザインターフェイスは Firefox 3 から大きな変化は見られない。

また、Firefox 3.5 から新しいアイコンが採用された。これまでのアイコンは 2004 年の Firefox 1.0 リリースのときに採用されたものであり、これまで変更がなかった。今回の変更では、全体的なデザインはそのままに、細部に修正が施されている。新アイコンのデザインの決定までの流れはえむもじらの Firefox 新アイコン案 が詳しい。

注目すべき新機能、改良点としては

が挙げられる。TraceMonkey は JavaScript の Just-in-time コンパイラであり、JavaScript の実行が大幅に高速化する。これにより、Ajax など JavaScript を多用するコンテンツでのパフォーマンスの向上が期待できる。また、HTML5 の <audio>, <video> 要素に対応し、ネイティブで Ogg 形式と WAV 形式のコンテンツが再生可能である。CSS プロパティでは、ダウンロードフォント への対応が注目される。これは、クライアント側が持っていないフォントを Web 上から自動的にダウンロードして表示するものであり、OpenType および TrueType 形式のフォントが利用可能である。また、CSS メディアクエリーや text-shadow プロパティなどにも対応しており、これらによって Web コンテンツにおける表現の自由度が大きく向上する。、Web 開発者向けの新機能については MDC の Firefox 3.5 for developers を参照されたい。

なお、Firefox 3 においてカラーマネージメントに対応し、ICC Version 2 および Version 4 のプロファイルが利用可能であった。しかし、Firefox 3.5 ではセキュリティ上の理由からコンポーネントが lcms から qcms へ全面的に書き換えられた。qcms はより軽量であるが、YCbCr や CMYK 色空間のプロファイルはサポートしていないため、現状では ICC Version 4 のプロファイルを含むコンテンツは正常に表示されない。

Firefox 3.5 は、Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイト よりダウンロード可能となっている。また、75 言語に対応した各国語版は 各国語版と各 OS 対応版 よりダウンロードできる。
また、既存の Firefox 3.0.11 ユーザに対しても、リリースと同時にアップデートが提供されている。ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” からの手動アップデートが可能となっている。
また Firefox 3.5 の システム要件 は Firefox 3 と同じである。

Firefox 3 のリリース後、Internet Explorer 8、Safari 4 のリリース、Google Chrome の登場、Opera 10 のリリースも控えているなど、Web ブラウザの世界の動きは激しさを増している。Firefox 3.5 がこれらライバルと切磋琢磨しつつ、新たな Web の世界を開拓していくことを期待したい。

ダウンロード :
Mozilla Japan
リリースノート :
Firefox 3.5 リリースノート

Shiretoko Shock

Firefox 3.5 のリリースにあわせ、“Shiretoko Shock” と銘打った世界的なリリースキャンペーンが実施される。

これはインドのコミュニティメンバーの発案によるもので、Firefox 3.5 のリリースの告知を Twitter や Facebook などのソーシャルメディアやブログで同時刻に一斉に行おうというものである。

Regional Shock

第一弾は、各国の現地時刻の午後 3 時 50 分 での一斉書き込みである。ブラジルの現地時刻午後 3 時 50 分 (日本時間 7 月 1 日午前 3 時 50 分) からスタートし、ニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコ……と、1 時間ごとにアナウンスの波が続く。日本では 7 月 1 日午後 3 時 50 分となる。

Super Shock

第二弾は、全世界での一斉アナウンスである。最初の Regional Shock から 24 時間後の日本時間 7 月 2 日午前 3 時 50 分に、世界一周のゴールを祝っての一斉書き込みとなる。

このように、時差を利用した世界一周企画となっている。

なお、Twitter でつぶやく際には、ハッシュタグ #fx35 を入れることをお忘れなく。

短縮 URL http://bit.ly/ShiretokoShock (接続先は Shiretoko Shock キャンペーンページ) には、Twitter および Facebook 用の定型コメントの投稿用リンクが設置されている。また、Super Shock は日本では早朝であり、「そんな時間まで起きていられない」「そんな時間には起きられない」という人は Twitter の投稿予約サイトである Twuffer を利用するといいだろう。

「Discover Shiretoko」「Firefox 3.5 の灯」とあわせ、Firefox 3.5 のリリースを大いに盛り上げていきたい。

Shiretoko Shock
http://www.spreadfirefox.com/shiretokoshock-campaign