Weave 0.5 がリリースされた
Mozilla Labs によって開発が続けられている、複数のコンピュータやモバイルフォンを含む異なる環境で Firefox の環境をセキュアに同期する拡張機能 Weave 0.5 が 2009 年 7 月 29 日 (米国時間)、Mozilla Labs よりリリースされた。
Weave 0.5 では機能面の改良に加え、同期における信頼性とパフォーマンスの改善が図られ、いっそう信頼できるものとなっている。この改良点は次のように公表されている。
- アップロード/ダウンロード時における主要なパフォーマンスを改善
- ブラウザがアクティブに使用されていない時間帯に同期を行う
- ブックマークタブとスマートフォルダへの対応を改善
- パスワードとパスフレーズの変更をサポート (*1)
- Windows Mobile 上の Fennec と x86 環境の OpenSolaris をサポート
- エラーハンドリングとレポートを向上
この改良により Weave の Preference パネルでは Data タグでの同期アイテムが整理され、これまではグレーアウトしていた追加予定であろうアイテムは表示されなくなり、実質利用可能なアイテムのみがリストされるようになっている。
同期時のスピードでは、筆者の決して高速ではない DSL 環境と常用中の Firefox nightly 環境ではあるが、初期のバージョンに比べると格段に高速化されていることが実感できた。
また筆者のほうでは自動サインインしない設定で運用しているため同期時期については確認していないが、Firefox をアクティブに操作していない時期に同期を行うようになったことは、正常な同期を完了するためにも良い改良点だろう。
現在の Weave では拡張機能やプラグインといった追加される機能を含んだ完全なプロファイルを、異なる環境で同期させることはできない(異なる OS やモバイル環境との同期を考えると実現は困難だろうが)。だが、ブックマークやブラウジング履歴、訪問サイトのパスワードなど、重要な設定をセキュア且つ手軽に同期できる Weave 環境は十分に利用する価値があると思う。
Weave 0.5 は Firefox Add-ons よりダウンロード可能となっている他、既に Weave をインストールしている場合は、自動アップデートによる通知またはアドオンマネージャより更新を確認することでアップデートできる。