MozillaZine.jp

Mozilla 関連情報の提供、啓蒙活動を行っているオンラインマガジン「MozillaZine」の日本語訳を提供しています。
リリース版 |    Firefox 146.0 ESR 140.6.0 / 115.31.0 Android 版 146.0 Android Focus 146.0 iOS 版 146.0 iOS Focus 143.0 |    Thunderbird 146.0 / 140.6.0esr Android 版 13.0 | SeaMonkey 2.53.22 |
プレビュー版 | Firefox Nightly Developer Edition Beta Android Nightly Beta | Thunderbird Daily Beta Android Beta | SeaMonkey Beta |
相互サポート | Firefox | Thunderbird | SeaMonkey | Lightning | Android 版 Firefox | iOS 版 Firefox | Android 版 Thunderbird

Thunderbird 3 Release Candidate 1 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2009 年 11 月 24 日、次期 Thunderbird のリリースに向けた候補版である Thunderbird 3 Release Candidate 1 をリリースした。これは開発者や拡張機能作者を対象に、正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に公開されている。

Thunderbird 3 Release Candidate 1 は Gecko 1.9.1.5 に基づいており、Firefox 3.5.5 と同等の機能、安定性を有している。Beta 4 からの修正点は 100 以上に上る。機能面では Beta 4 まででほぼ固まっているため、本リリースでの新機能は特にないが、グローバル検索 (Gloda) における SQLite データベースを利用した高度な全文検索が CJK (中国語、日本語、韓国語) において利用可能となった。これは Makoto Kato 氏が提出したパッチが実装されたものであり、日本語ユーザにとっては朗報である。

Thunderbird 3 Release Candidate 1 リリースの詳細な情報は Thunderbird 3 Release Candidate 1 Release Notes (英語) を、リリースに関するニュースは Mozilla Messaging の Thunderbird 3 Release Candidate 1 is Here (英語) を参照されたい。
その他、開発者に向けた情報は Mozilla Developer CenterThunderbird (英語) より参照可能となっている。

Thunderbird 3 Release Candidate 1 は Windows, Mac そして Linux 版それぞれ、49 カ国語からダ ウンロード利用可能となっている。Firefox 3 以降と同様、古い OS のサポートが打ち切られており、Windows Me 以前、Mac OS X 10.3 以前の OS では利用できない。ダウンロードの前にシ ステム要件を確認されたい。

冒頭にも書いたように、Thunderbird 3 Release Candidate 1 は、正式版公開に向けてコミュニティから改良された機能や新しく取り入れられたテクノロジーについてのフィードバックを得ることを目的にしており、Web 開発者や拡張機能作者を対象にしたリリース候補版として公開されている。ダウンロード/インストールを行なう前に、これが通常利用を目的とした公開ではないことを理解していただきたい。

ダウンロード:
Download Thunderbird 3 RC 1
リリースノート:
Thunderbird 3 Release Candidate 1 Release Notes
Thunderbird 3 Release Candidate 1 に関する情報:
Thunderbird

Thunderbird 3 RC 1
Release Notes

Camino 2.0 がリリースされた


米国時間 2009 年 11 月 18 日、Camino Project は Gecko ベースの Mac OS X 専用ブラウザ、Camino のメジャーアップデートとなる Camino 2.0 をリリースした。

1年以上にわたる開発期間を経てリリースされた Camino 2.0 は、Firefox 3 で使われている Gecko 1.9 レンダリングエンジンをベースに、数多くのバグ修正と機能追加が行われ、14カ国語から利用可能となっている。Camino 2.0 の特徴と既知の問題は以下のとおり。また新機能については Camino. Features (英語) を参考いただきたい。

Camino 2.0 の特徴

タブブラウジングの改良
タブ一覧を表示する機能では、ウインドウ内に開いている全てのタブをサムネイル表示する。
ドラッグ&ドロップでタブの並べ替えが可能。
⌘ + クリックでのデフォルト動作が「新規ウインドウで開く」から「新規タブで開く」に変更。
セキュリティの新機能
悪意のあるサイトについての警告を表示する Google Safe Browsing をサポート。
無効または信頼されていない証明書を使用しているページで、エラーページを表示する。
フル・コンテンツズーム
Web ページの内容そのままに拡大・縮小表示。
ダウンロードの通知
Growl がインストールされている場合、Camino はダウンロード開始と完了の通知をおこなう。
Mac OS X 10.5 以降ではダウンロードが完了時にダウンロードフォルダが Dock 上でバウンドする。
最近閉じたページ
履歴メニューに最近閉じたタブ 20 個を表示するサブメニューを追加。
フルキーボードアクセスのサポート強化。
フルキーボードアクセスが有効である場合のタブキーによる移動が、ウインドウ全体で正しく動作するようになった。
迷惑な表示の防止
例外リストにより「Flash アニメーションのブロック」をサイト単位で無効に、またコンテクストメニューの「このサイトの Flash 表示を許可」より例外リストへ簡単に追加可能。
AppleScript の新機能
ページ全体あるいは選択部分のテキストまたは HTML ソースを AppleScript によって取得可能。
各ブラウザウインドウの最前面のタブを対象に AppleScript サポートを可能に。
Web コンテンツサポート
Mozilla の Gecko 1.9.0 レンダリングエンジンの採用により、多くのバグ修正、プラグインのパフォーマンスおよび互換性向上、Web 標準へのサポート強化、JavaScript 1.8 のような新技術などを含む。

この他に、Mac OS X のキーチェーンアクセスのサポートも新機能に含まれる。

Camino 2.0 での変更点

全般
フルスクリーン Flash ビデオからキーボードショートカットによる「タブを閉じる」でウィンドウが閉じていた問題を修正。
フルスクリーン Flash ビデオ再生中に Exposé を使用すると、Flash のバグにより Camino がクラッシュする問題を回避。
アニメーション GIF ファイルにおける“delete”キーによる「戻る」と“escape”キーによる「ストップ」のショートカット機能を元に戻した。
Mac OS 10.6 上で、Growl レジストレーションが Camino のフォーカスを奪う問題を防ぐために built-in Growl framework をアップグレード。
ブックマークと履歴
Safari フォーマットでのエクスポートの際、誤ったファイル名に続く拡張子を使わないように修正。
Opera 10 のブックマークインポートをサポート。
設定
command + クリックでのデフォルト動作は、新しいウィンドウに代わって新しいタブで開くようになった。
Cookie 例外を加える際、例外 “.sitename.tld” cookie を正しく扱う。
Cookie 値に非アスキーが含まれる場合でも Cookie 保存リストに表示するようになった。
プライバシーとセキュリティ
新たな認証局を、ふたたび信頼することが可能に。
タブ
タブは “title” プロパティのエイリアスとして “name” をサポートする。
ユーザインターフェイス
Mac OS 10.5 以降のビジュアルスタイルとの親和性を深めた、初期設定およびダウンロードのウィンドウとツールバーアイコンを採用。

既知の問題

  • 「Cookie を受け入れる前に確認する」にチェックを入れている場合、Web ページから Cookie を受信する度にダイアログが表示される。
  • ウインドウが最前面にない場合にスクロールバーがアクティブ表示になることがある。
  • 互換性の無いサードパーティ製のプラグイン:
    • Shockwave Player 10 とそれ以前のプラグインでは Camino 2 は Shockwave コンテンツを表示できない。これは Shockwave Player 11 以降をインストールする。
    • バージョン 2.2.1.11 以前の Flip4Mac (F4M) プラグインには重大なレンダリングバグが存在するため、Flip4Mac 2.3.0.14 以降にアップグレードを行う。
    • 古いバージョンの Adobe Flash プラグインを利用している場合、Flash コンテンツを含むページを数多く訪問した後に Camino が正しく動作しなくなることがある。この問題は Flash プラグイン バージョン 10.0 以降で修正されている。

動作環境

Gecko 1.9.0 ベースのレンダリングエンジンへの変更に伴い、Camino 2.0 の動作環境は Firefox 3 と同じく Mac OS 10.4 以降となっていることに注意してほしい。Mac OS 10.3.9 ユーザは Camino 1.6.x を利用いただきたい。

Camino 2.0 は、Camino Project ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Camino 1.6 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、Camino メニューの “アップデートの確認” より手動で確認することもできる。

ダウンロード:
Camino Project (Mac OS 10.4 以降)
リリースノート:
Camino 2 Release Notes (英語)
既知の問題:
Known Issues (英語)

Firefox 3.6 Beta 3 がリリースされた


Mozilla は米国時間 11 月 17 日、次期 Firefox の開発版である Firefox 3.6 Beta 3 を、開発者や拡張機能作者を対象に、正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に公開した。

Firefox 3.6 Beta 3 での新機能としては、ページ読み込み時のスクリプトの非同期実行と、component フォルダのロックダウンが挙げられる。前者は読み込みの高速化を目的としており、後者はプラグインに起因する Firefox のクラッシュの防止のためである。これはプラグインの開発者には影響を及ぼすが、利用者への影響はない。

Beta 2 から Beta 3 の間での修正は 80 件にのぼり、これらは Bugzilla (英語) より確認できる。

Firefox 3.6 Beta 3 リリースの詳細な情報は Firefox 3.6 Beta 3 Release Notes (英語) を、リリースに関する情報は Mozilla Developer Center の Firefox Beta 3.6 (revision 3) now available for download (英語) を参照されたい。
その他、開発者に向けた情報は Mozilla Developer CenterFirefox 3.6 for developers より参照可能となっている。

Firefox 3.6 Beta 3 は Windows, Mac そして Linux 版がダウンロード可 能となっており、日本語を含めて 60 以上の言語で利用可能である。また、Beta 2 からは自動更新でアップデート可能である。システム要件は Firefox 3.5 と同じであり、古いプラットフォームへの対応は終了しない。

冒頭にも書いたように、Firefox 3.6 Beta 3 は、改良された機能や新しく取り入れられたテクノロジーを正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に、Web 開発者や拡張機能作者を対象に向けたベータ版として公開されている。ダウンロード/インストールを行なう前に、これは通常利用を目的とした公開ではないこ とを理解していただきたい。

また、アドオンの互換性のチェックのため、Add-on Compatibility Reporter を導入することで Firefox 3.6 に非対応のアドオンを Beta 3 上で有効にすることができる。動作に問題がある場合にはレポートを送信することで、AMO 経由でレポートがアドオンの作者に送られる。これによってアドオンの Firefox 3.6 への対応が速やかに行われるだろう。

ダウンロード:
Firefox web browser | Help us test the latest beta
リリースノート:
Firefox 3.6 Beta 3 Release Notes
Firefox 3.6 Beta 3 に関する情報:
Firefox 3.6 for developers

Firefox 3.6 Beta 2 がリリースされた


Mozilla は米国時間 11 月 10 日、次期 Firefox の開発版である Firefox 3.6 Beta 2 を、開発者や拡張機能作者を対象に、正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に公開した。

Firefox 3.6 Beta 2 での新機能として特になく、Beta 1 の時点で Firefox 3.6 で目標とした機能の実装は完了していると言える。Firefox 3.6 での新機能は Beta 1 リリースの記事を参照されたい。

Beta 1 から Beta 2 の間での修正は 190 件以上にのぼり、これらは Bugzilla (英語) より確認できる。

Firefox 3.6 Beta 2 リリースの詳細な情報は Firefox 3.6 Beta 2 Release Notes (英語) を参照されたい。
その他、開発者に向けた情報は Mozilla Developer CenterFirefox 3.6 for developers より参照可能となっている。

Firefox 3.6 Beta 2 は Windows, Mac そして Linux 版がダウンロード可能となっており、日本語を含めて 45 以上の言語で利用可能である。また、Beta 1 からは自動更新でアップデート可能である。システム要件は Firefox 3.5 と同じであり、古いプラットフォームへの対応は終了しない。

冒頭にも書いたように、Firefox 3.6 Beta 2 は、改良された機能や新しく取り入れられたテクノロジーを正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に、Web 開発者や拡張機能作者を対象に向けたベータ版として公開されている。ダウンロード/インストールを行なう前に、これは通常利用を目的とした公開ではないことを理解していただきたい。

また、アドオンの互換性のチェックのため、Add-on Compatibility Reporter を導入することで Firefox 3.6 に非対応のアドオンを Beta 2 上で有効にすることができる。動作に問題がある場合にはレポートを送信することで、AMO 経由でレポートがアドオンの作者に送られる。これによってアドオンの Firefox 3.6 への対応が速やかに行われるだろう。

ダウンロード:
Firefox web browser | Help us test the latest beta
リリースノート:
Firefox 3.6 Beta 2 Release Notes
Firefox 3.6 Beta 2 に関する情報:
Firefox 3.6 for developers

Firefox 3.5.5 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2009 年 11 月 5 日、安定性に関わる問題を修正した Firefox 3.5.5 をリリースした。

Firefox 3.5.4 の公開から僅か 10 日でのリリースは通常のメインテナンススケジュールではなく、Firefox 3.5.4 リリース後に発見された重要な問題を修正した緊急リリースである。
このアップデートでは 5 件のバグが修正された。この中には Bug 525326: GIF デコーダに関係した Firefox 3.5.4 特有のクラッシュ問題に対する修正が含まれる。

Firefox 3.5.5 での改善や既知の問題などの一般的な情報は Firefox 3.5.5 リリースノート を、修正された問題点については Bugzilla@Mozilla – Bug List (英語) を参照されたい。

Firefox 3.5.5 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Firefox 3.5 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。

ダウンロード :
Mozilla Japan
リリースノート :
Firefox 3.5.5 リリースノート
修正されたバグ :
Bugzilla@Mozilla – Bug List (英語)

Mozilla Communities’ Network in Japan の発足がアナウンスされた


日本における新たな Mozilla のコミュニティの立ち上げがアナウンスされた。

この新しいコミュニティの名称は Mozilla Communities’ Network Japan。主にもじら組から脱退したメンバーによって立ち上げられたコミュニティグループで、各方面に特化した複数のコミュニティの集合体を目指している。

所属グループの一つ、MDC-ja(MDC Japanese Translation Team) のメンバーの一人である potappo 氏からのアナウンスを転載する。

このたび、日本における Mozilla への貢献者が活動しやすい環境を提供することを目的とするコミュニティーグループである、Mozilla Communities’ Network in Japan (略称: MCNJ) を発足しましたので、ご報告・ご案内いたします。

このコミュニティーグループは、さまざまな Mozilla に関するコミュニティーが活動するためのインフラとして機能することを目標としています。発足と同時に参加するコミュニティーには、Mozilla コミュニティープロダクトである SeaMonkey、Bugzilla などのローカライズを行うプロジェクト、ユーザ向けのさまざまな情報やナレッジベースを wiki ベースで公開・取りまとめするプロジェクト、フォーラムに近い形式でソフトウェアの問題を取り扱うバグトラッキングサイト、などがあります。

詳細については、以下の URL をご参照ください。
グループの詳細と参加コミュニティー一覧 :
http://jpmoz.net/
グループの運用や体制に関して :
http://jpmoz.net/rules.html

なお、このグループには夏頃まではもじら組でアクティブに活動していたメンバーが多数含まれておりますが、もじら組から脱退し新しいグループを立ち上げることになった諸事情に関しては、以下にある古い広報文章をご参照ください。
http://jpmoz.net/announce.html

現在正式の連絡先は存在していないため、問い合わせは potappo 氏までとのことだ。

Mozilla キーサインパーティーのお知らせ


来週日曜の Firefox Developers Conference 2009 の会場において、PGP/GPG のキーサインパーティーを開催いたします。

キーサインパーティーとは、互いの鍵に署名をすべく、PGP(GPG)鍵を持つ人々が集まるものです。 キーサインパーティーはPGP(GPG)鍵を利用する上で非常に重要な概念である、信頼の輪 (Web of Trust)を大規模に拡張するのに有用です。 また、このようなキーサインパーティーは実際に面と向かって会う良い機会でもあります。

Mozilla キーサインパーティー

日時: 2009 年 11 月 8 日 (日) 昼休み
会場: 大手町ファーストスクエアカンファレンス (Firefox Developers Conference 2009 と同会場)
サイト: http://bug-ja.org/devcon-ksp/
注意: このキーサインパーティーのみの参加はできません。 かならず、Firefox Developer Conference 2009 の方に参加登録を行ってください。

参加を希望される方は 2009 年 11 月 5 日 (木) 12:00 までに上のサイトから事前登録をお願いします。多くの方の参加をお待ちしております。

〆切延長 (11/5 17:14)

参加登録の〆切を延長いたします。
6 日の金曜日いっぱい程度を見込んでいます。
参加を希望される方はお早めに登録をお願いいたします。

Firefox 3.6 Beta 1 がリリースされた


Mozilla は米国時間 10 月 30 日、次期 Firefox の開発版である Firefox 3.6 Beta 1 を、開発者や拡張機能作者を対象に、正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に公開した。

Firefox 3.6 Beta 1 での新機能としては次のものが挙げられる。

  • Personas のネイティブサポートによるワンクリックでのブラウザの外観の変更が可能に
  • 古いプラグインを利用している場合に自動的に警告 (Firefox 3.5、3.0 のように Plugins Check ページを訪れる必要がなくなった)
  • ネイティブビデオのフルスクリーンでの表示ポスターフレームのサポート
  • 新しいウェブフォントの形式である Web Open Font Format (WOFF) 形式のサポート (Firefox 3.5 では OpenType と TrueType のみ)
  • JavaScript のパフォーマンスおよび起動、反応性の向上

Firefox 3.6 Beta 1 リリースの詳細な情報は Firefox 3.6 Beta 1 Release Notes (英語) を、リリースに関するニュースは Mozilla Developer Center の Firefox 3.6 Beta 1 is now available for download (英語) を参照されたい。
その他、開発者に向けた情報は Mozilla Developer CenterFirefox 3.6 for developers より参照可能となっている。

Firefox 3.6 Beta 1 は Windows, Mac そして Linux 版がダウンロード可能となっている。Beta 1 から各言語版もリリースされており、日本語を含めて 50 以上の言語で利用可能である。システム要件は Firefox 3.5 と同じであり、古いプラットフォームへの対応は終了しない。

冒頭にも書いたように、Firefox 3.6 Beta 1 は、改良された機能や新しく取り入れられたテクノロジーを正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に、Web 開発者や拡張機能作者を対象に向けたベータ版として公開されている。ダウンロード/インストールを行なう前に、これは通常利用を目的とした公開ではないことを理解していただきたい。

ダウンロード:
Firefox web browser | Help us test the latest beta
リリースノート:
Firefox 3.6 Beta 1 Release Notes
Firefox 3.6 Beta 1 に関する情報:
Firefox 3.6 for developers

SeaMonkey 2.0 がリリースされた


Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している SeaMonkey Project は、米国太平洋夏時間 10 月 27 日、2 年 9 か月ぶりのメジャーアップデートとなる SeaMonkey 2.0 をリリースした。

SeaMonkey 2.0 リリースノート によると、SeaMonkey 2.0 は Firefox 3.5.4 と同じレンダリングエンジン Gecko 1.9.1.4 を搭載しているだけでなく、バックエンドが Firefox 3.5/Thunderbird 3.0 相当に刷新されている。特にXUL アプリケーションのために Gecko 上に構築された API セットである Toolkit を採用したことは、プロファイルやアドオンの管理、Chrome の登録、自動更新サービスなどこれまで SeaMonkey に待ち望まれてきた機能をもたらすことなり、格段に大きな前進といえる。SeaMonkey 1.1 のバックエンドが Mozilla Suite 時代の xpfe であったことと比較すると、レンダリングだけでなくすべての面で新たに作り直されたと言っても過言ではないだろう。アプリケーションの内容としては、これまで通りブラウザ、メール & ニュースクライアント、Composer、Chatzilla、Web 開発ツールを搭載したオールインワンパッケージとなっている。

注目すべき新機能、変更点としては

  • Gecko 1.9.1 の採用によるレンダリング性能の改善および最新の Web 標準技術への対応
  • Just-in-Time コンパイラ TraceMonkey 搭載による JavaScript のパフォーマンス、安定性の向上
  • アドオンマネージャの搭載
  • セッション復元機能の搭載
  • 「閉じたタブを開く」機能の搭載
  • SQLite の採用
  • ツールバーのカスタマイズの自由度の向上
  • メール & ニュースクライアントへの RSS、Atom フィード購読機能の搭載
  • メール & ニュースクライアントへのタブ機能の搭載
  • ダウンロードマネージャ、パスワードマネージャ、Cookie マネージャ、フォームマネージャの改良
  • アイコン、テーマの刷新
  • FUELSTEEL からなる SMILE の搭載

が挙げられる。TraceMonkey は JavaScript の Just-in-time コンパイラであり、JavaScript の実行が大幅に高速化する。これにより、Ajax など JavaScript を多用するコンテンツでのパフォーマンスの向上が期待できる。また、HTML5 の <audio>, <video> 要素に対応し、ネイティブで Ogg 形式と WAV 形式のコンテンツが再生可能である

なお、SeaMonkey 2.0 から既定のプロファイルの場所が変更されている。これまでの SeaMonkey 1.x や Thunderbird のプロファイルは自動的にコピーされるが、サードパーティのアドオンは引き継がれないことに注意して欲しい。

また、Firefox 3.x、Thunderbird 3.0 と同様システム要件も変更されており、Windows 95、98、Me、NT4 および Mac OS X 10.2 (Jaguar)、10.3 (Panther) 上では動作しない。

SeaMonkey 2.0 は、Windows, Mac そして Linux 版が用意され、SeaMonkey Project ウェブサイト よりダウンロード可能となっている。また、17 言語に対応した各言語版も同じくダウンロードできる。残念ながら日本語版は現時点ではリリースされていない。SeaMonkey.jp においてテスト中の日本語パック (xpi 形式) が公開されているので、一足先に英語版に導入してみるのもいいだろう。SeaMonkey 2.0 日本語版についての情報は、日本語化を担当しているとおやま氏のブログを参照されたい。

SeaMonkey 1.1 のリリース後、3 年あまりを経て公開された SeaMonkey 2.0 であるが、Web ブラウザの世界は大きく変化を続けている。Firefox、Thunderbird とは異なるポジションからの SeaMonkey の新たな展開を期待したい。

ダウンロード :
SeaMonkey Project
リリースノート :
SeaMonkey 2.0

Firefox 3.5.4 と Firefox 3.0.15 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2009 年 10 月 27 日、安定性及びセキュリティ問題を修正した Firefox 3.5.4 と Firefox 3.0.15 をリリースした。

Firefox 3.5.4

このアップデートでのセキュリティ修正は、重要度区分において 6 件の最高、3 件の、2 件のの合計 11 件が修正されている。

  • MFSA 2009-64: メモリ破壊の形跡があるクラッシュ (rv:1.9.1.4/ 1.9.0.15)
  • MFSA 2009-63: メディアライブラリの更新によるメモリ安全性問題の修正
  • MFSA 2009-62: RTL 文字によるダウンロードファイル名の偽装
  • MFSA 2009-61: document.getSelection() を通じたクロスドメインのデータ漏えい
  • MFSA 2009-59: 文字列数値変換によって発生するヒープバッファオーバーフロー
  • MFSA 2009-57: XPCVariant::VariantDataToJS() におけるクローム特権昇格
  • MFSA 2009-56: GIF カラーマップパーサにおけるヒープバッファオーバーフロー
  • MFSA 2009-55: プロキシ自動設定の正規表現解析におけるクラッシュ
  • MFSA 2009-54: Web ワーカーの再帰呼び出しによるクラッシュ
  • MFSA 2009-53: ダウンロード済みローカルファイルの改ざん
  • MFSA 2009-52: フォーム履歴の漏えい

修正された問題は 124 件となっており、これらはBugzilla (英語)より確認できる。

Firefox 3.5.4 での改善や既知の問題などの一般的な情報は Firefox 3.5.4 リリースノート より、修正されたセキュリティ問題の詳細は Firefox 3.5 セキュリティアドバイザリ を参照されたい。

Firefox 3.5.4 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Firefox 3.5 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。

ダウンロード :
Mozilla Japan
リリースノート :
Firefox 3.5.4 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Firefox 3.5 セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ :
Bug List (英語)

Firefox 3.0.15

このアップデートでは、重要度区分において 5 件の最高、3 件の、2 件のの合計 10 件が修正されている。

  • MFSA 2009-64: メモリ破壊の形跡があるクラッシュ (rv:1.9.1.4/ 1.9.0.15)
  • MFSA 2009-63: メディアライブラリの更新によるメモリ安全性問題の修正
  • MFSA 2009-62: RTL 文字によるダウンロードファイル名の偽装
  • MFSA 2009-61: document.getSelection() を通じたクロスドメインのデータ漏えい
  • MFSA 2009-59: 文字列数値変換によって発生するヒープバッファオーバーフロー
  • MFSA 2009-57: XPCVariant::VariantDataToJS() におけるクローム特権昇格
  • MFSA 2009-56: GIF カラーマップパーサにおけるヒープバッファオーバーフロー
  • MFSA 2009-55: プロキシ自動設定の正規表現解析におけるクラッシュ
  • MFSA 2009-53: ダウンロード済みローカルファイルの改ざん
  • MFSA 2009-52: フォーム履歴の漏えい

修正された問題は 25 件となっており、これらはBugzilla (英語)より確認できる。

Firefox 3.0.15 での改善や既知の問題などの一般的な情報については Firefox 3 リリースノート より、修正されたセキュリティ問題の詳細は Firefox 3.0 セキュリティアドバイザリ を参照されたい。

Firefox 3.0.15 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Firefox 3.0.x ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。
なお、Firefox 3.0.x のセキュリティ更新は 2010 年 1 月をもち終了するため、Mozilla では Firefox の最新バージョンである Firefox 3.5.4 へのアップデートを勧めている。

ダウンロード :
Firefox 旧バージョンのダウンロード
リリースノート :
Firefox 3 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Firefox 3.0 セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ :
Bug List (英語)