Thunderbird 3 がリリースされた
Mozilla は米国太平洋時間 12 月 8 日、メールクライアントソフト Thunderbird の最新のメジャーアップデートとなる Thunderbird 3 をリリースした。
Mozilla Japan プレスリリース によると、2007 年 4 月の Thunderbird 2 リリース以来ほぼ 2 年半ぶりのメジャーアップデートとなった Thunderbird 3 は、高速全文検索エンジン、メッセージのタブ表示など 2,000 以上の改良が行われているという。
Thunderbird 3 は Gecko 1.9.1.5 をベースとしており、現在開発中の Firefox 3.6 (Gecko 1.9.2) には及ばないものの、Firefox 3.5.5 とほぼ同等の機能、安定性を有している。また、本リリースより Windows 7 および Mac OS X 10.6 (Snow Leopard) に正式に対応している。
注目すべき新機能、改良点としては
検索機能
- 高度な絞り込みツール付きの新しい検索機能
- 自動補完付きの新しいグローバル検索バー
ユーザ体験の向上
- 新しいメールアカウント設定ウィザード
- 再設計されたメールツールバー
- メッセージのタブ表示
- 複数アカウントを統合したスマートフォルダ
- メッセージ要約ビュー
- フォルダごとに並べ替え可能なカラムヘッダ
- メッセージアーカイブ
- アクティビティマネージャ (イベントログの管理)
- 新しいアドオンマネージャ
- 改良されたアドレス帳
- Gmail 統合の改良
- Windows Vista および Windows 7 における検索結果への Thunderbird 3 に保存されているメッセージの反映
- Mac における、Spotlight との統合、Apple Mail からの環境移行、アドレスブックの読み込み、Growl による新着メッセージの通知
パフォーマンスの向上
- IMAP フォルダの同期
など多くが挙げられる。グローバル検索 (Gloda) では、SQLite データベースを利用したアカウントをまたいだ高度な全文検索が可能であり、Thunderbird 2 と比較して速度、精度で大きく進歩している。また、メッセージのタブ表示、アカウントウィザードにおける設定情報の自動補完、Gmail との統合の強化、アドオンマネージャ・アドレス帳の改良、OS との統合の強化など、ユーザ体験の向上においても多くの改良が見られる。
一方で、旧バージョンからの初期設定の変更に伴う問題やアップデートに関する問題が既に確認されている。リリースノートに既知の問題としてまとめられているので、こちらにもぜひ目を通しておいて欲しい。
Thunderbird 3 は 49 カ国語の Windows, Mac そして Linux 版がダウンロード利用可能となっている。Firefox 3 以降と同様、古い OS のサポートが打ち切られており、Windows Me 以前、Mac OS X 10.3 以前の OS では利用できない。ダウンロードの前にシステム要件を確認されたい。
2 年半の開発期間を経て満を持して公開された Thunderbird 3。ウェブメールが広まりメールクライアントソフトの利用機会が減少しているとも言われているが、ビジネス、パーソナルユースともにメールクライアントソフトは未だ欠かせないものだろう。今回のリリースは Mozilla からの少し早いクリスマスプレゼントと言えるのかもしれない。
2009/12/11 - 00:38:04 -
>Thunderbird 3 は Gecko 1.9.1.5 をベースとしており、現在開発中の Firefox 3.6 (Gecko 1.9.2) には及ばないものの、Firefox 3.5.5 とほぼ同等の機能、安定性を有している。
Gecko 1.9.1 は 安定性の面で、Gecko 1.9.2に及ばない…と言うことでしょうか?
2010/01/08 - 18:09:24 -
>今回、時間が有った事も有って、ThunderBird2から3にVer Upしてみた。
使いやすさとしては、ThunderBird2に慣れているせいか、今回の3は一言で言って、非常に使い勝手が悪い。
受信メールやRSSの購読等はタブを使えと言う事なのだろうが、全てのツールバーが、メールのヘッダーに格納されているのは、見た目にも気分の良い物ではない。
それに、imgeやjpg等がメールのインライン上で見れないのは不便である。メールマガジン等が全く表示されないと言うのは、如何な物だろう。
また、カレンダー機能が統合されたのは判るが、Lightningの場合、休日や各種の予定等、これまでiCal用のファイルのインストールで追加が可能だった物が、不可能となってしまっているのは、全て本人の手で入力しろと言う事なのだろうか?
導入するには、未だ時期尚早と言う事だったのだろうか?
現状では、非常に不満の残るメールクライアントである事は間違いない。