MozillaZine.jp

Mozilla 関連情報の提供、啓蒙活動を行っているオンラインマガジン「MozillaZine」の日本語訳を提供しています。
リリース版 |    Firefox 146.0 ESR 140.6.0 / 115.31.0 Android 版 146.0 Android Focus 146.0 iOS 版 146.0 iOS Focus 143.0 |    Thunderbird 146.0 / 140.6.0esr Android 版 13.0 | SeaMonkey 2.53.22 |
プレビュー版 | Firefox Nightly Developer Edition Beta Android Nightly Beta | Thunderbird Daily Beta Android Beta | SeaMonkey Beta |
相互サポート | Firefox | Thunderbird | SeaMonkey | Lightning | Android 版 Firefox | iOS 版 Firefox | Android 版 Thunderbird

Firefox 3.6 Release Candidate 2 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2010 年 1 月 17 日、次期 Firefox のリリースに向けた候補版である Firefox 3.6 Release Candidate 2 をリリースした。これは開発者や拡張機能作者を対象に、正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に公開されている。

Firefox 3.6 Release Candidate 2 は Gecko 1.9.2 に基づいており、修正点は Bugzilla (英語) より確認できる。

Firefox 3.6 Release Candidate 2 リリースの詳細な情報は Mozilla Firefox 3.6 Release Candidate Release Notes (英語) を参照されたい。
その他、開発者に向けた情報は Mozilla Developer CenterFirefox 3.6 for developers より参照可能となっている。

Firefox 3.6 Release Candidate 2 は Windows, Mac そして Linux 版がダウンロード可 能となっており、日本語を含めて 74 言語で利用可能である。また、Release Candidate 1 からは自動更新でアップデート可能である。システム要件は Firefox 3.5 と同じであり、古いプラットフォームへの対応は終了しない。

冒頭にも書いたように、Firefox 3.6 Release Candidate 2 は、改良された機能や新しく取り入れられたテクノロジーを正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に、Web 開発者や拡張機能作者を対象に向けたベータ版として公開されている。ダウンロード/インストールを行う前に、これは通常利用を目的とした公開ではないこと を理解していただきたい。

また、アドオンの互換性のチェックのため、Add-on Compatibility Reporter を導入することで Firefox 3.6 に非対応のアドオンを Release Candidate 2 上で有効にすることができ、動作に問題がある場合にはレポートを送信することができる。このレポートは AMO 経由でアドオンの作者に送られ、Firefox 3.6 への対応を行う助けになるだろう。リリースノートによれば、AMO に登録されている Firefox アドオンのほとんどが既に Firefox 3.6 への対応を完了しているとのことである。

ダウンロード:
Firefox web browser | Help us test the next version of Firefox
リリースノート:
Mozilla Firefox 3.6 Release Candidate Release Notes
Firefox 3.6 Release Candidate 2 に関する情報:
Firefox 3.6 for developers

SeaMonkey 2.0.2 がリリースされた


Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している SeaMonkey の、安定性向上とセキュリティフィックスのためのアップデートである SeaMonkey 2.0.2 が The SeaMonkey® Project よりリリースされた。

このアップデートは Firefox 3.5.7 (Gecko 1.9.1.7) と同内容となっており、セキュリティに関する修正は行われていない。修正された問題は 4 件、この中には Windows 環境においてメッセージ作成画面でのメールアドレスの自動補完によるフリーズの問題の修正や、メ ジャーアップデートでのソフトウェア更新の表示に関する問題などが含まれる。

SeaMonkey 2.0.1 までと同じく公式の日本語版はリリースされていない。SeaMonkey.jp において公開中のテスト中の日本語パック (xpi 形式) をインストールする必要がある。

ダウンロード:
SeaMonkey Download & Releases
SeaMonkey.jp (日本語版)
リリースノート:
SeaMonkey 2.0.2

Firefox 3.6 Release Candidate 1 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2010 年 1 月 8 日、次期 Firefox のリリースに向けた候補版である Firefox 3.6 Release Candidate 1 をリリースした。これは開発者や拡張機能作者を対象に、正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に公開されている。

Firefox 3.6 Release Candidate 1 は Gecko 1.9.2 に基づいており、Beta 5 からの修正点は 70 に上る。これらは Bugzilla (英語) より確認できる。

Firefox 3.6 Release Candidate 1 リリースの詳細な情報は Mozilla Firefox 3.6 Release Candidate Release Notes (英語) を参照されたい。
その他、開発者に向けた情報は Mozilla Developer CenterFirefox 3.6 for developers より参照可能となっている。

Firefox 3.6 Release Candidate 1 は Windows, Mac そして Linux 版がダウンロード可能となっており、日本語を含めて 74 言語で利用可能である。また、Beta 5 からは自動更新でアップデート可能である。システム要件は Firefox 3.5 と同じであり、古いプラットフォームへの対応は終了しない。

冒頭にも書いたように、Firefox 3.6 Release Candidate 1 は、改良された機能や新しく取り入れられたテクノロジーを正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に、Web 開発者や拡張機能作者を対象に向けたベータ版として公開されている。ダウンロード/インストールを行う前に、これは通常利用を目的とした公開ではないこと を理解していただきたい。

また、アドオンの互換性のチェックのため、Add-on Compatibility Reporter を導入することで Firefox 3.6 に非対応のアドオンを Release Candidate 1 上で有効にすることができ、動作に問題がある場合にはレポートを送信することができる。このレポートは AMO 経由でアドオンの作者に送られ、Firefox 3.6 への対応を行う助けになるだろう。リリースノートによれば、AMO に登録されている Firefox アドオンのほとんどが既に Firefox 3.6 への対応を完了しているとのことである。

ダウンロード:
Firefox web browser | Help us test the next version of Firefox
リリースノート:
Mozilla Firefox 3.6 Release Candidate Release Notes
Firefox 3.6 Release Candidate 1 に関する情報:
Firefox 3.6 for developers

Firefox 3.5.7 と Firefox 3.0.17 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2010 年 1 月 5 日、定期的なメンテナンススケジュールによる、安定性及びセキュリティ問題を修正した Firefox 3.5.7 と Firefox 3.0.17 をリリースした。

Firefox 3.5.7

このアップデートではセキュリティに関する修正は行われていない。
修正された問題は 3 件、この中には Windows 環境のトップクラッシュにあがっていた問題への修正やメジャーアップデートでのソフトウェア更新の表示に関する問題などが含まれる。これら修正点は Bugzilla (英語)より確認できる。
Firefox 3.5.7 での改善や既知の問題などの一般的な情報は Firefox 3.5.7 リリースノート を参照いただきたい。

Firefox 3.5.7 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Firefox 3.5 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。

なお、Firefox 3.5.6 のリリースニュースでお伝えした Mac OS 10.6 (Snow Leopard) または Windows 7 環境で「申し訳ありませんが、Firefox 3.5.6 はお使いのコンピュータに対応していません。インストールできないか、使用中に不具合が発生する可能性があります。」と表示される件については、筆者の Mac OS 10.6.2 環境では正常なダウンロードページが表示されることを確認した。

ダウンロード :
Mozilla Japan
リリースノート :
Firefox 3.5.7 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Firefox 3.5 セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ :
Bug List (英語)

Firefox 3.0.17

このアップデートではセキュリティに関する修正は行われていない。
修正された問題は 2 件、この中にはメジャーアップデートでのソフトウェア更新の表示に関する問題などが含まれる。
その他、Firefox 3.0.17 での改善や既知の問題などの一般的な情報については Firefox 3 リリースノート を参照いただきたい。

Firefox 3.0.17 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Firefox 3.0.x ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。
なお、Firefox 3.0.x は 2010 年 1 月をもってセキュリティ更新を 終了する予定となっており、Mozilla では Firefox の最新バージョンである Firefox 3.5.7 へのアップデートを勧めている。

ダウンロード :
Firefox 旧バージョンのダウンロード
リリースノート :
Firefox 3 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Firefox 3.0 セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ :
Bug List (英語)

Firefox 3.6 Beta 5 がリリースされた


Mozilla は米国時間 12 月 17 日、次期 Firefox の開発版である Firefox 3.6 Beta 5 を、開発者や拡張機能作者を対象に、正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に公開した。

Beta 4 から Beta 5 の間での修正は 100 件にのぼり、これらは Bugzilla (英語) より確認できる。

日本のユーザに影響が大きい変更としては、Bug 474706 – Add Japanese Government Application CA Root が挙げられる。これにより、日本の政府認証基盤 (GPKI) のルート証明書が Mozilla の証明書ストアに追加され、GPKI によって認証されている SSL サイトなどで警告が表示されることなくアクセスが可能になる。一方、地方公共団体 組織認証基盤 (LGPKI) のルート証明書の追加に関しては、手続きは進んでいるものの当面追加される見込みはなさそうだ。Windows XP 以降および Mac OS X 10.5.8 以降では OS の証明書ストアに GPKI および LGPKI の証明書が搭載されており、これを利用する Internet Explorer、Safari、Google  Chrome などではこれらの証明書を利用するサイトにアクセスできていたものの、Mozilla の証明書ストアへの追加は GPKI、LGPKI の WebTrust 取得を待っていたことや、Mozilla のポリシーとのすりあわせを必要としたため遅れていた。

Firefox 3.6 Beta 5 リリースの詳細な情報は Firefox 3.6 Beta Release Notes (英語) を、リリースに関する情報は Mozilla Developer Center の Firefox Beta 3.6 (revision 5) now available for download (英語) を参照されたい。
その他、開発者に向けた情報は Mozilla Developer CenterFirefox 3.6 for developers より参照可能となっている。

Firefox 3.6 Beta 5 は Windows, Mac そして Linux 版がダウンロード可能となっており、日本語を含めて 73 言語で利用可能である。また、Beta 4 からは自動更新でアップデート可能である。システム要件は Firefox 3.5 と同じであり、古いプラットフォームへの対応は終了しない。

冒頭にも書いたように、Firefox 3.6 Beta 5 は、改良された機能や新しく取り入れられたテクノロジーを正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に、Web 開発者や拡張機能作者を対象に向けたベータ版として公開されている。ダウンロード/インストールを行う前に、これは通常利用を目的とした公開ではないことを理解していただきたい。

また、アドオンの互換性のチェックのため、Add-on Compatibility Reporter を導入することで Firefox 3.6 に非対応のアドオンを Beta 5 上で有効にすることができ、動作に問題がある場合にはレポートを送信することができる。このレポートは AMO 経由でアドオンの作者に送られ、Firefox 3.6 への対応を行う助けになるだろう。リリースノートによれば、AMO に登録されている Firefox アドオンのうち、70% 以上が既に Firefox 3.6 への対応を完了しているとのことであり、正式リリースまでにはさらに多くのアドオンが対応していることだろう。

ダウンロード:
Firefox web browser | Help us test the latest beta
リリースノート:
Firefox 3.6 Beta Release Notes
Firefox 3.6 Beta 5 に関する情報:
Firefox 3.6 for developers

Firefox 3.5.6、Firefox 3.0.16、SeaMonkey 2.0.1 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2009 年 12 月 15 日、定期的なメンテナンススケジュールによる、安定性及びセキュリティ問題を修正した Firefox 3.5.6、Firefox 3.0.16 をリリースした。同時に Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している SeaMonkey の、安定性向上とセキュリティフィックスのためのアップデートである SeaMonkey 2.0.1 も The SeaMonkey® Project よりリリースされている。

Firefox 3.5.6

このアップデートは、重要度区分において 3 件の最高、 1 件の、2 件の、1 件のの合計 7 件のセキュリティ問題が修正されている。

  • MFSA 2009-71: GeckoActiveXObject の例外メッセージを利用したインストール済み COM オブジェクト
  • MFSA 2009-70: クロームの window.opener を通じた特権昇格
  • MFSA 2009-69: ロケーションバー偽装問題
  • MFSA 2009-68: NTLM リフレクション脆弱性
  • MFSA 2009-67: libtheora 動画ライブラリにおける整数オーバーフローとクラッシュ
  • MFSA 2009-66: liboggplay メディアライブラリにおけるメモリ安全性の修正
  • MFSA 2009-65: メモリ破壊の形跡があるクラッシュ (rv:1.9.1.6/ 1.9.0.16)

修正された問題は 62 件となっており、これらはBugzilla (英語)より確認できる。

Firefox 3.5.6 での改善や既知の問題などの一般的な情報は Firefox 3.5.6 リリースノート より、修正されたセキュリティ問題の詳細は Firefox 3.5 セキュリティアドバイザリ を参照されたい。

Firefox 3.5.6 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Firefox 3.5 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。

Firefox のダウンロードに関して追記すると、Mac OS 10.6 (Snow Leopard) または Windows 7 を利用しているユーザが Mozilla Japan から Firefox 3.5.x をダウンロードしようとすると、「申し訳ありませんが、Firefox 3.5.6 はお使いのコンピュータに対応していません。インストールできないか、使用中に不具合が発生する可能性があります。」と表示される。これは MozillaZine.jp – Firefox フォーラムにもいくつかの投稿があったので、ご覧になった方もおられると思う。
Mozilla Japan によると – Add Windows 7 and Snow Leopard to the System Requirements (later?) が修正されるまでは正式対応としないということで、不具合の可能性を承知して使用する場合はページ中ほどに表示されるリンクよりダウンロードを続けることができる。

ダウンロード :
Mozilla Japan
リリースノート :
Firefox 3.5.6 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Firefox 3.5 セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ :
Bug List (英語)

Firefox 3.0.16

このアップデートは、重要度区分において 1 件の最高、 1 件の、2 件の、1 件のの合計 5 件のセキュリティ問題が修正されている。

  • MFSA 2009-71: GeckoActiveXObject の例外メッセージを利用したインストール済み COM オブジェクトの列挙
  • MFSA 2009-70: クロームの window.opener を通じた特権昇格
  • MFSA 2009-69: ロケーションバー偽装問題
  • MFSA 2009-68: NTLM リフレクション脆弱性
  • MFSA 2009-65: メモリ破壊の形跡があるクラッシュ (rv:1.9.1.6/ 1.9.0.16)

修正された問題は 24 件となっており、これらはBugzilla (英語)より確認できる。

Firefox 3.0.16 での改善や既知の問題などの一般的な情報については Firefox 3 リリースノート より、修正されたセキュリティ問題の詳細は Firefox 3.0 セキュリティアドバイザリ を参照されたい。

Firefox 3.0.16 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Firefox 3.0.x ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。
なお、Firefox 3.0.x のセキュリティ更新は 2010 年 1 月をもち終了するため、Mozilla では Firefox の最新バージョンである Firefox 3.5.6 へのアップデートを勧めている。

ダウンロード :
Firefox 旧バージョンのダウンロード
リリースノート :
Firefox 3 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Firefox 3.0 セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ :
Bug List (英語)

SeaMonkey 2.0.1

このアップデートは Firefox 3.5.6 (Gecko 1.9.1.6) と同内容となっており、重要度区分において 3 件の最高、 1 件の、2 件の、1 件のの合計 7 件のセキュリティ問題が修正されている。詳細な情報は SeaMonkey 2.0 セキュリティアドバイザリの SeaMonkey 2.0.1 で修正済み より確認できる。

  • MFSA 2009-71: GeckoActiveXObject の例外メッセージを利用したインストール済み COM オブジェクト
  • MFSA 2009-70: クロームの window.opener を通じた特権昇格
  • MFSA 2009-69: ロケーションバー偽装問題
  • MFSA 2009-68: NTLM リフレクション脆弱性
  • MFSA 2009-67: libtheora 動画ライブラリにおける整数オーバーフローとクラッシュ
  • MFSA 2009-66: liboggplay メディアライブラリにおけるメモリ安全性の修正
  • MFSA 2009-65: メモリ破壊の形跡があるクラッシュ (rv:1.9.1.6/ 1.9.0.16)

SeaMonkey 2.0 と同じく公式の日本語版はリリースされていない。SeaMonkey.jp において公開中のテスト中の日本語パック (xpi 形式) をインストールする必要がある。

ダウンロード:
SeaMonkey Download & Releases
SeaMonkey.jp (日本語版)
リリースノート:
SeaMonkey 2.0.1
セキュリティアドバイザリ:
SeaMonkey 2.0.1 で修正済み

Thunderbird 3 がリリースされた


Mozilla は米国太平洋時間 12 月 8 日、メールクライアントソフト Thunderbird の最新のメジャーアップデートとなる Thunderbird 3 をリリースした。

Mozilla Japan プレスリリース によると、2007 年 4 月の Thunderbird 2 リリース以来ほぼ 2 年半ぶりのメジャーアップデートとなった Thunderbird 3 は、高速全文検索エンジン、メッセージのタブ表示など 2,000 以上の改良が行われているという。

Thunderbird 3 は Gecko 1.9.1.5 をベースとしており、現在開発中の Firefox 3.6 (Gecko 1.9.2) には及ばないものの、Firefox 3.5.5 とほぼ同等の機能、安定性を有している。また、本リリースより Windows 7 および Mac OS X 10.6 (Snow Leopard) に正式に対応している。

注目すべき新機能、改良点としては

検索機能

  • 高度な絞り込みツール付きの新しい検索機能
  • 自動補完付きの新しいグローバル検索バー

ユーザ体験の向上

  • 新しいメールアカウント設定ウィザード
  • 再設計されたメールツールバー
  • メッセージのタブ表示
  • 複数アカウントを統合したスマートフォルダ
  • メッセージ要約ビュー
  • フォルダごとに並べ替え可能なカラムヘッダ
  • メッセージアーカイブ
  • アクティビティマネージャ (イベントログの管理)
  • 新しいアドオンマネージャ
  • 改良されたアドレス帳
  • Gmail 統合の改良
  • Windows Vista および Windows 7 における検索結果への Thunderbird 3 に保存されているメッセージの反映
  • Mac における、Spotlight との統合、Apple Mail からの環境移行、アドレスブックの読み込み、Growl による新着メッセージの通知

パフォーマンスの向上

  • IMAP フォルダの同期

など多くが挙げられる。グローバル検索 (Gloda) では、SQLite データベースを利用したアカウントをまたいだ高度な全文検索が可能であり、Thunderbird 2 と比較して速度、精度で大きく進歩している。また、メッセージのタブ表示、アカウントウィザードにおける設定情報の自動補完、Gmail との統合の強化、アドオンマネージャ・アドレス帳の改良、OS との統合の強化など、ユーザ体験の向上においても多くの改良が見られる。

一方で、旧バージョンからの初期設定の変更に伴う問題やアップデートに関する問題が既に確認されている。リリースノートに既知の問題としてまとめられているので、こちらにもぜひ目を通しておいて欲しい。

Thunderbird 3 は 49 カ国語の Windows, Mac そして Linux 版がダウンロード利用可能となっている。Firefox 3 以降と同様、古い OS のサポートが打ち切られており、Windows Me 以前、Mac OS X 10.3 以前の OS では利用できない。ダウンロードの前にシステム要件を確認されたい。

2 年半の開発期間を経て満を持して公開された Thunderbird 3。ウェブメールが広まりメールクライアントソフトの利用機会が減少しているとも言われているが、ビジネス、パーソナルユースともにメールクライアントソフトは未だ欠かせないものだろう。今回のリリースは Mozilla からの少し早いクリスマスプレゼントと言えるのかもしれない。

Camino 2.0.1 がリリースされた


米国時間 2009 年 12 月 4 日、Camino Project は Gecko ベースの Mac OS X 専用ブラウザである Camino の安定性及びセキュリティ問題を修正した Camino 2.0.1 をリリースした。

Camino 2.0.1 での修正点は次のとおり。

  • いくつかのクリティカルなセキュリティ問題と安定性を修正した Gecko 1.9.0.16 レンダリングエンジンへのアップデート
  • English 以外の言語を主言語に設定した Mac OS 10.6 において、Camino のヘルプメニューに検索フィールドが表示されていなかった問題を修正
  • 今後の Camino クラッシュレポータは、Camino デベロッパが送信されたクラッシュ情報の詳細についてを E-mail で送信者と連絡を行えるようになった
  • 証明書の中の警告またはエラーテキストをクリックしても、テキストカラーは変化しなくなった
  • アドブロック機能の改善

Camino 2.0 の特徴や既知の問題については Camino 2 Release Notes (英語) 及び MozillaZine.jp リリースニュースの Camino 2.0 がリリースされた を参考いただきたい。

Camino 2.0 ではレンダリングエンジンが Gecko 1.9.0 ベースへと変更されたことに伴い、動作環境は Firefox 3 と同じく Mac OS 10.4 以降へと変更されたため、Mac OS 10.3.9 ユーザは利用することができない。既存の Camino 1.6.x ユーザでアップデートを行う場合は動作環境に注意してほしい。

Camino 2.0.1 は、Camino Project ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Camino 1.6 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、Camino メニューの “アップデートの確認” より手動で確認することもできる。

ダウンロード:
Camino Project (Mac OS 10.4 以降)
リリースノート:
Camino 2 Release Notes (英語)

Thunderbird 3 Release Candidate 2 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2009 年 12 月 1 日、次期 Thunderbird のリリースに向けた 2 番目の候補版である Thunderbird 3 Release Candidate 2 をリリースした。これは開発者や拡張機能作者を対象に、正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に公開されている。

Thunderbird 3 Release Candidate 2 は Gecko 1.9.1.5 に基づいており、Firefox 3.5.5 と同等の機能、安定性を有している。Release Candidate 1 からの修正点はわずか 4 つであるが、これらは RC 1 へのフィードバックに対応したものとのことであり、ほぼ完成といえるだろう。

Thunderbird 3 Release Candidate 2 リリースの詳細な情報は Thunderbird 3 RC 2 Release Notes (英語) を、リリースに関するニュースは Mozilla Messaging の Thunderbird 3 Release Candidate 2 is now available (英語) を参照されたい。
その他、開発者に向けた情報は Mozilla Developer CenterThunderbird (英語) より参照可能となっている。

Thunderbird 3 Release Candidate 2 は Windows, Mac そして Linux 版それぞれ、49 カ国語からダ ウンロード利用可能となっている。Firefox 3 以降と同様、古い OS のサポートが打ち切られており、Windows Me 以前、Mac OS X 10.3 以前の OS では利用できない。ダウンロードの前にシステム要件を確認されたい。

冒頭にも書いたように、Thunderbird 3 Release Candidate 2 は、正式版公開に向けてコミュニティから改良された機能や新しく取り入れられたテクノロジーについてのフィードバックを得ることを目的にしており、Web 開発者や拡張機能作者を対象にしたリリース候補版として公開されている。ダウンロード/インストールを行なう前に、これが通常利用を目的とした公開ではないことを理解していただきたい。

ダウンロード:
Download Thunderbird 3 RC 2
リリースノート:
Thunderbird 3 RC 2 Release Notes
Thunderbird 3 Release Candidate 2 に関する情報:
Thunderbird

Firefox 3.6 Beta 4 がリリースされた


Mozilla は米国時間 11 月 26 日、次期 Firefox の開発版である Firefox 3.6 Beta 4 を、開発者や拡張機能作者を対象に、正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に公開した。

Beta 3 から Beta 4 の間での修正は 140 件にのぼり、これらは Bugzilla (英語) より確認できる。

Firefox 3.6 Beta 4 リリースの詳細な情報は Firefox 3.6 Beta 4 Release Notes (英語) を、リリースに関する情報は Mozilla Developer Center の Firefox Beta 3.6 (revision 4) now available for download (英語) を参照されたい。
その他、開発者に向けた情報は Mozilla Developer CenterFirefox 3.6 for developers より参照可能となっている。

Firefox 3.6 Beta 4 は Windows, Mac そして Linux 版がダウンロード可能となっており、日本語を含めて 60 以上の言語で利用可能である。また、Beta 3 からは自動更新でアップデート可能である。システム要件は Firefox 3.5 と同じであり、古いプラットフォームへの対応は終了しない。

冒頭にも書いたように、Firefox 3.6 Beta 4 は、改良された機能や新しく取り入れられたテクノロジーを正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に、Web 開発者や拡張機能作者を対象に向けたベータ版として公開されている。ダウンロード/インストールを行なう前に、これは通常利用を目的とした公開ではないことを理解していただきたい。

また、アドオンの互換性のチェックのため、Add-on Compatibility Reporter を導入することで Firefox 3.6 に非対応のアドオンを Beta 4 上で有効にすることができる。動作に問題がある場合にはレポートを送信することで、AMO 経由でレポートがアドオンの作者に送られる。これによってアドオンの Firefox 3.6 への対応が速やかに行われるだろう。

ダウンロード:
Firefox web browser | Help us test the latest beta
リリースノート:
Firefox 3.6 Beta 4 Release Notes
Firefox 3.6 Beta 4 に関する情報:
Firefox 3.6 for developers