MozillaZine.jp

Mozilla 関連情報の提供、啓蒙活動を行っているオンラインマガジン「MozillaZine」の日本語訳を提供しています。
リリース版 |    Firefox 146.0 ESR 140.6.0 / 115.31.0 Android 版 146.0 Android Focus 146.0 iOS 版 146.0 iOS Focus 143.0 |    Thunderbird 146.0 / 140.6.0esr Android 版 13.0 | SeaMonkey 2.53.22 |
プレビュー版 | Firefox Nightly Developer Edition Beta Android Nightly Beta | Thunderbird Daily Beta Android Beta | SeaMonkey Beta |
相互サポート | Firefox | Thunderbird | SeaMonkey | Lightning | Android 版 Firefox | iOS 版 Firefox | Android 版 Thunderbird

Lanikai Beta 1 がリリースされた


Mozilla Messaging は米国時間 2010 年 3 月 10 日、次期 Thunderbird のメジャーリリースに向けた最初のベータ版である Lanikai Beta 1 を、開発者や拡張機能作者を対象に、正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に公開した。

Lanikai は Thunderbird 3.1 のコードネームでありハワイ・オアフ島のカイルア付近にある海岸にちなんで名づけられた。Lanikai は Gecko 1.9.2 に基づいており、Firefox 3.6 相当の機能を有している。Firefox の 3.5 から 3.6 へのアップグレードと同様、Thunderbird 3.0 から 3.1 においても大きな機能追加は予定されていない。このリリースでの追加、及び改良は以下のとおり。

  • Thunderbird 2 からの移行機能の改良
  • オートコンプリート、タブ、イベントログの改良
  • ユーザインターフェイスの改良、修正
  • 安定性およびメモリ管理の改善

修正されたすべてのバグは、 Bugzilla (英語) より確認できる。また、大きなバグについては The Rumbling Edge が詳しい。

Lanikai Beta 1 リリースの詳細な情報は Lanikai Beta 1 Release Notes (英語) を、リリースに関するニュースは Mozilla Messaging の Lanikai Beta 1 is Here (英語) を参照されたい。

Lanikai Beta 1 は Windows, Mac そして Linux 版それぞれ、日本語を含む 25 言語からダウンロード利用可能となっている。Thunderbird 3 以降と同様、古い OS のサポートが打ち切られており、Windows Me 以前、Mac OS X 10.3 以前の OS では利用できない。ダウンロードの前にシステム要件を確認されたい。

冒頭にも書いたように、Lanikai Beta 1 は、改良された機能や新しく取り入れられたテクノロジーを正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に、開発者や拡張機能作者を対象に向けたベータ版として公開されている。ダウンロード/インストールを行なう前に、これは通常利用を目的とした公開ではないこ とを理解していただきたい。

また、次のベータ版である Beta 2 は 4 月に、リリース候補版である Release Candidate 1 は 5 月にリリースが予定されている

ダウンロード:
Download Lanikai Beta 1
リリースノート:
Lanikai Beta 1 Release Notes
Lanikai Beta 1 に関する情報:
Thunderbird 3.1 Beta 1 Released – The Rumbing Edge

メンテナンス告知


サーバを設置いただいている NAIST 計算機室において行われる工事の影響により、以下の期間は MozillaZine.jp のサーバにはアクセスできなくなります。

  • 2010年03月21日(日) 08:00〜18:00

ご迷惑をおかけして申しわけありませんが、よろしくお願いします。

Thunderbird 3.0.3 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2010 年 3 月 1 日、Thunderbird 3.0.3 をリリースした。

Thunderbird 3.0.3 は通常のメンテナンススケジュールではなく、Thunderbird 3.0.2 リリース後に報告された Bug 548735 – Local Folders "account" has disappeared from the left hand folder pane with v3.0.2 への修正となっている。
この問題は、重複したローカルフォルダを正常な状態に戻す Bug 505465 が Thunderbird 3.0.2 で修正されたが、この修正に誤りがあったためローカルフォルダが表示されなくなる退行バグが原因である。バグでは Windows XP 環境となっているが Bug 548735 では Vista や Windows 7 も報告されている。これは Windows 環境だけの問題かもしれないが、他の OS 環境でも再現する可能性もある。

Thunderbird 3.0.3 での改善や既知の問題などの一般的な情報は Thunderbird リリースノート を、バグの詳細については上記リンクを参考されたい。

Thunderbird 3.0.3 は、Windows, Mac OS X, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Thunderbird 3 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することもできる。

ダウンロード:
Thunderbird ダウンロード
リリースノート:
Thunderbird リリースノート
修正された問題:
Bug List

Thunderbird 3.0.2 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2010 年 2 月 25 日、安定性及びセキュリティ向上の継続的プロセスの一環である Thunderbird 3.0.2 をリリースした。

Thunderbird 3.0.2 ではいくつかの安定性とセキュリティ修正が行われている。
このアップデートでのセキュリティ修正は重要度区分において最高 2 件となっており、これらは Firefox 3.5.8 の修正に含まれている。

  • MFSA 2010-03 HTML パーサの誤ったメモリ解放によるクラッシュ
  • MFSA 2010-01 メモリ破壊の形跡があるクラッシュ (rv:1.9.1.8/1.9.0.18)

修正されたバグは 120 件にのぼり、中でもクラッシュ問題に対する修正が目立つ。また Mac OS X 環境において、旧バージョン (Thunderbird 2.0.x) からの移行時に発生していた問題や IMAP に関連する問題への修正などが含まれている。
これら Thunderbird 3.0.2 での改善や既知の問題などの一般的な情報は Thunderbird リリースノート を、修正されたバグは Bugzilla@Mozilla Bug List を参照されたい。

Thunderbird 3.0.2 は、Windows, Mac OS X、 Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Thunderbird 3 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することもできる。

ダウンロード:
Thunderbird ダウンロード
リリースノート:
Thunderbird リリースノート
セキュリティアドバイザリ :
Thunderbird 3.0 セキュリティアドバイザリ

Camino 2.0.2 がリリースされた


米国時間 2010 年 2 月 23 日、Camino Project は定期的なメンテナンススケジュールによる安定性及びセキュリティ問題を修正した Camino 2.0.2 をリリースした。

Camino 2.0.1 からの変更では、重要なセキュリティ修正を含んだ Gecko 1.9.0.18 レンダリングエンジンへのアップグレードが行われている。その他の変更点は以下のとおり。

  • 他のショートカットメニューのためのキーコンビネーションの command + Arrow (←や→など) の再設定
  • ノルウェー語での Google のセーフブラウジングインフォメーションが利用可能となった
  • ディスプレーガンマ値を 1.8 以外に設定している場合でも、ブックマークバーの色を正しく表示
  • Flashblock 1.5.12 を使用するための、Block flash animations のコードのアップグレード
  • アドブロック機能の改善

Camino 2 の動作環境は Gecko 1.9.0 をベースにしたレンダリングエンジンへの変更に伴い、Firefox 3 と同様の Mac OS 10.4 以降となっているため、Mac OS 10.3.9 ユーザは Camino 1.6.x を利用いただきたい。

Camino 2.0.2 は Camino Project ウェブサイトよりダウンロード可能となっている他、既存の Camino 2.x ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、Camino メニューの “アップデートの確認” より手動で確認することもできる。

ダウンロード:
Camino Project (Mac OS 10.4 以降)
リリースノート:
Camino 2 Release Notes (英語)
既知の問題:
Known Issues (英語)

Firefox 3.5.8、Firefox 3.0.18、SeaMonkey 2.0.3 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2010 年 2 月 17 日、定期的なメンテナンススケジュールによる、安定性及びセキュリティ問題を修正した Firefox 3.5.8 と Firefox 3.0.18 をリリースした。同時に Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している SeaMonkey の、安定性向上とセキュリティフィックスのためのアップデートである SeaMonkey 2.0.3 も The SeaMonkey® Project よりリリースされている。

Firefox 3.5.8

このアップデートでのセキュリティ修正は、重要度区分において 3 件の最高、2 件の合計 5 件の修正が行われた。

  • MFSA 2010-05 SVG ドキュメントとバイナリ Content-Type の使用による XSS
  • MFSA 2010-04 window.dialogArguments がクロスドメインで読み取り可能なことによる XSS
  • MFSA 2010-03 HTML パーサの誤ったメモリ解放によるクラッシュ
  • MFSA 2010-02 Web ワーカーの配列処理におけるヒープ破損
  • MFSA 2010-01 メモリ破壊の形跡があるクラッシュ (rv:1.9.1.8/1.9.0.18)

修正された問題は 63 件。これら修正点は Bugzilla (英語)より確認できる。
Firefox 3.5.8 での改善や既知の問題などの一般的な情報は Firefox 3.5.8 リリースノート を参照いただきたい。

Firefox 3.5.8 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Firefox 3.5 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。
なお、Mozilla では Firefox 3.5.x は 2010 年 8 月をもって セキュリティ更新を終了する予定であることから、 Firefox 3.6 への移行を勧めている。

ダウンロード :
Firefox 3.5
リリースノート :
Firefox 3.5.8 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Firefox 3.5 セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ :
Bug List (英語)

Firefox 3.0.18

Mozilla の情報によると Firefox 3.0.x における最後のセキュリティアップデートと思われる。
このアップデートでのセキュリティ修正内容は Firefox 3.5.8 と同じ。重要度区分においてそれぞれ、3 件の最高、2 件の合計 5 件の修正が行われている。
修正された問題は 19 件。これら修正点は Bugzilla (英語)より確認できる。
その他、Firefox 3.0.18 での改善や既知の問題などの一般的な情報については Firefox 3 リリースノート を参照いただきたい。

Firefox 3.0.18 は Windows, Mac Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。既存の Firefox 3.0.x ユーザへは自動アップデート経由で通知される他、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。
なお、Mozilla では Firefox 3.0.x は 2010 年 2 月をもって セキュリティ更新を終了 予定であることから、早期の Firefox の最新バージョンへの移行を勧めている。このアップデート方法について少し説明を加えておく。

Firefox 3.0.x のアップデートについて
最初に手動でのダウンロードだが、今現在、Mozilla サイトより Firefox の最新版を選択した場合は Firefox 3.6 をダウンロードする。手動ダウンロードの場合は旧バージョンより Firefox 3.5.8 をダウンロードすることも可能だが、Firefox 3.6 がリリースされているため、そちらもメンテナンス終了が間近となっていることに留意いただきたい。
ヘルプメニューからの“ソフトウェアの更新を確認”では、現時点では最新版である Firefox 3.0.18 が通知される。この通知は一定期間を過ぎるとメジャーアップデート版として Firefox 3.5.x が表示されていた。しかし今後は Firefox 3.5.x はスキップされ Firefox 3.6.x への更新通知へと変更されるようだ。(参照:Firefox/DeliveryMeetings/2010-02-10 – MozillaWiki

ダウンロード :
Firefox 3
リリースノート :
Firefox 3 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Firefox 3.0 セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ :
Bug List (英語)

SeaMonkey 2.0.3

このアップデートは Firefox 3.5.8 (Gecko 1.9.1.8) と同内容となっており、重要度区分において 3 件の最高、2 件の合計 5 件の修正が行われた。詳細な情報は SeaMonkey 2.0 セキュリティアドバイザリの SeaMonkey 2.0.3 で修正済み より確認できる。

また、旧バージョンからの移行に関連した複数の不具合の修正が行われている。

前バージョンである 2.0.2 までは公式の日本語版はリリースされていなかったが、本バージョンより公式の日本語版がリリースされることとなった。しかし、ChatZilla の日本語化は次バージョン以降に持ち越されている。

インフォメーション

ダウンロード:
SeaMonkey Download & Releases
SeaMonkey.jp
リリースノート:
SeaMonkey 2.0.3
セキュリティアドバイザリ:
SeaMonkey 2.0.3 で修正済み

Weave Sync 1.0 がリリースされた


米国時間 1 月 28 日、Mozilla Labs により開発が続けられていた Firefox のデータを複数のコンピュータやモバイルデバイス間で同期する拡張機能 Weave Sync 1.0 が正式リリースされた。Weave Sync は Windows、Mac、Linux それぞれの Firefox 3.5.x 以上と開発中の Mobile Firefox (Fennec) で利用でき、Mozilla Add-ons for Firefox よりインストール可能となっている。

Weave Sync 1.0 は Firefox に保存されているデータを Weave サーバにアップロ−ドすることで、複数のコンピュータで稼働する Firefox やモバイルデバイス上の Mobile Firefox 間でブックマーク、訪問及び検索履歴、保存したパスワード、表示中のタブと Firefox の設定(現在は一部に限定)の同期を可能にする。この作業に必要なものは Firefox への Weave Sync インストールと Mozilla Weave Account の取得の2つ。同期内容や設定を含むアカウント操作は Weave Sync Preferences より行うのだが、残念ながら現バージョンでは全て英語メニューとなっている。
Weave Preferences Panel

Weave Sync は簡単に運用を始められるのだが、Weave Sync 1.0 Release Notes にはいくつかの注意も書かれており、中には使用前に知っておくべきものも含まれている。
特に注意すべき点は、同期を行う装置上の Weave Sync を同じバージョンに揃えること、サーバのデータよりも古いデータをアップロードしてしまわないよう気をつけること等が挙げられる。以下はリリースノートの和訳である。

インストール
もしもこれまでに addons.mozilla.org 以外の場所から Weave Sync をインストールしていた場合、addons.mozilla.org より 1.0 をインストールすることをお勧めします。同期を行う全ての装置上にも、同じバージョンをインストールしなければなりません。
addons.mozilla.org 以外のサイト (例えば https://people.mozilla.com/~cbeard/weave/dist/latest-weave.xpi) などから 1.0 をインストールしている場合、それは新機能を試すために使う開発者スナップショット版である点に注意してください。
旧バージョンからのアップデート
Weave Sync 1.0 RC4 以前のバージョンから 1.0 へアップデートを行うと、現在の Firefox の全ての最新データをサーバにアップロードします。これはほとんどの人は気づかないことでしょう。しかし Weave サーバを主にバックアップに使用し、他の場所にバックアップデータを残していない場合は、必ず現在の Firefox データのバックアップを少なくとも一つは取った後に Weave Sync をアップデートしなければなりません。
Maemo の Firefox で Weave Sync 1.0 へのアップグレードを行う前に、まずデスクトップ機側の Weave Sync をアップグレードする必要があります。1.0 は最新のデータを強制的にアップロ−ドしますが、デスクトップ機からアップロードが行われている間、Maemo のFirefox の遅延を起こさないよう保護するためです。
ブックマークについて
現バージョンではブックマークのファビコンはサーバと同期されません。
ブックマーク全体を一度に同期することでパフォーマンスを向上します。 この同期に要する時間は数分から数時間と、コンピュータの機種とデータ量に依存します。同期中はブックマークが未ソートの様に見えるかもしれません。
Weave は完全な削除を行う前 (Start Over など) に、ブックマークのバックアップを作成します。もちろん Firefox も日々のバックアップを保存しているため、何時でも回復させることが出来ます。バックアップからの復元については Firefox サポートの バックアップファイルから復元する をご覧ください。
履歴について
履歴アイテムの同期もブックマークと同様に扱われますが、最初の同期では 1000 のアイテムを、残りは以後行われる同期時にアップロードします。
パスワードとマスターパスワードについて
マスターパスワードは同期されないことに注意ください。これはラップトップでマスターパスワードを使用しているが携帯電話では使用していないといったケースでは、携帯電話側ではマスターパスワードによる保護が行われないことを意味します。
Firefox でマスターパスワードを設定している場合、マスターパスワードを入力すると Weave Sync は自動的に接続を開始します。ここではマスターパスワードの入力を行うか Weave の設定より手動で Sign in を行うまで Weave Sync は切断された状態を保ちます。
タブについて
タブ情報については、現在のところ最も新しいものから25個目までのタブを同期します。もし25個以上のタブを開いている場合は全てのタブを同期させられないことに注目ください。他のコンピュータから同期したタブは、メニューの履歴より “Tabs From Other Computers” で確認できます。
Starting Over について
単に Weave をリセットまたはサーバとの接続を解除するために Start Over をクリックした場合はユーザ名、パスワード、パスフレーズの再入力を求められます。
古いデータについて
サーバとの同期を行っていなかった機器を接続した場合、サーバ上のデータがその機器のデータより新しいとしても、その装置に保存されている古いデータによって上書きされることがあります。例えば、同期によってサーバに古いパスワードが保存された場合、その装置でパスワードを新しいものへ変更したとしても、サーバ上の古いパスワードによって上書きされるといったケースがそれです。
こういったケースを回避する方法の1つは、古いデータを持った装置を Start Over で接続し、サーバのデータでローカルのデータを上書きすることです。
Start Over は主に保存したパスワードとブックマークに影響を与えます。
Password と Secret Phrase を忘れた場合
もし Password か Secret Phrase を忘れた場合は、Firefox のパスワードマネージャが記録している2つのエントリ、chrome://weave (Mozilla Services Password) と chrome://weave (Mozilla Services Passphrase) を削除してメモリをリフレッシュます。
プライバシー情報の消去
ローカルコンピュータからプライバシー情報を消去した場合、Weave はそれらの変更をサーバにアップロードしません。つまり検索履歴 (ロケーションバーでの検索も含めて) はコンピュータ間で同期されないことになります。

上記のリリースノート内容を含め Weave の運用実験を筆者のサイトでまとめてみたので、興味のある方はご覧いただきたい。Weave Sync 1.0 ガイド

ダウンロード :
Weave Sync :: Add-ons for Firefox
リリースノート :
Weave Sync 1.0 Release Notes
Technical Support and Help :
Recently active topics in Mozilla Labs about Weave Sync (英語)

サーバメンテナンスのお知らせ


2010 年 1 月 29 日(金)の午前 2 時頃からサーバメンテナンス(移転)を行うため、このサイトは一時的に閲覧のみあるいはアクセスできなくなります。

サーバへの負荷が高くなってきたために新サーバに移転するのですが、それに伴い IP アドレスも変更されます。そのため、ご利用のネットワークによっては、DNS の変更が反映され新しいサーバにアクセスできるようになるまで数時間以上かかることもあります。

ご不便をおかけしますが、よろしくお願いします。

追記:
無事完了しました。
この追記部分をご覧になっていらっしゃる方は移転後のサーバにアクセスできています。

Firefox 3.6 がリリースされた


Mozilla は米国太平洋時間 1 月 21 日午前 9 時 (日本時間 1 月 22 日午前 2 時)、8 か月ぶりのメジャーアップデートとなる Firefox 3.6 をリリースした。

Firefox 3.6 リリースノート によると、Firefox 3.6 では新たに Gecko 1.9.2 を採用しており、ユーザインターフェイスはほぼ 3.5 と同じものを維持する一方、新しい Web 標準技術への対応、パフォーマンスや使い勝手の向上、エンドユーザ向け新機能の追加といった多くの変更が行なわれている。

注目すべき新機能、改良点としては

  • Personas (ペルソナ) の実装によるワンクリックでのテーマ変更
  • プラグインチェックツールの搭載
  • TraceMonkey の改良によるパフォーマンスと安定性の向上
  • 加速度センサー API の実装
  • HTML5/CSS3 対応の強化
  • 目に見えるパフォーマンスの向上
  • Windows 7、Mac OS X 10.6 (Snow Leopard) への正式対応
  • GPKI ルート証明書の同梱

が挙げられる。Personas は従来の jar ファイルによるテーマとは異なる新しい方式によるテーマの実装であり、Firefox を再起動することなくワンクリックでテーマを変更することができる。GetPersonas.com には既に 40,000 以上のテーマが登録されており、ハリー・ポッターなど企業やアーティストによる公式テーマも存在する。プラグインチェックツールは Firefox に導入されているプラグインが最新であるかを自動的に確認し、新しいバージョンが存在する場合には警告を表示して配布元からダウンロードすることができる。これにより、Gumbler などプラグインの脆弱性を利用するコンピュータウイルスの感染の危険性を軽減することができる。JavaScript の Just-in-time コンパイラ である TraceMonkey は 3.5 からデフォルトで有効となっていたが、改良によって 3.5 と比較して 20%以上、3.0 と比較すると 3 倍以上の高速化を実現している。加速度センター API を利用することで、ノートパソコンやモバイル機器といったデバイス機器の傾き度合いを検出することが可能となった。また、HTML5/CSS3 対応の強化としては、ネイティブビデオのフルスクリーンでの表示ポスターフレームの サポートや、新しいウェブフォントの形式である Web Open Font Format (WOFF) 形式のサポートが注目される。また、background sizegradients プロパティなどにも対応しており、これらによって Web コンテンツにおける表現の自由度が大きく向上する。Web 開発者向けの新機能については MDC の Firefox 3.6 for developers を参照されたい。

また、GPKI (政府認証基盤) ルート証明書の同梱により、GPKI のルート証明書を利用した SSL サイトなどに警告が表示されることなくアクセスすることが可能となった。詳しくは Beta 5 のリリース記事を参照されたい。

Firefox 3.6 は、Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイト よりダウンロード可能となっている。また、74 言語に対応した各国語版は 各国語版と各 OS 対応版 よりダウンロードできる。
また、既存の Firefox 3.5.7 ユーザに対しても、リリースと同時にアップデートが提供されている。ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” からの手動アップデートが可能となっている。
また本リリースより Windows 7 へ正式に対応したが、Windows 2000 といった古い OS への対応は打ち切られていない。Mac OS X 10.6 (Snow Leopard) への対応については、Mozilla Japan のサイト上の Firefox 3.6 システム要件には記載されていないものの mozilla.com 上の Mozilla Firefox 3.6 System Requirements には “Mac OS X 10.4 and later” とあることから対応していると考えていいだろう。

【12:17 追記】Mozilla Japan のサイト上のシステム要件が修正され、Mac OS X 10.6 (Snow Leopard) が追加された。

ダウンロード :
Mozilla Japan
リリースノート :
Firefox 3.6 リリースノート

Firefox 3.6 の灯

Firefox 3.6 のリリースにあわせ、Mozilla Japan ではお馴染みの Firefox の灯をリニューアルしている。

これは日本国内の Firefox 3.6 のダウンロード状況を都道府県別に見ることができ、Firefox 3.6 のダウンロード件数が、リアルタイムにかつ視覚的に表示されるサイトである。「ともしび」は、その地域にいる人が Firefox 3.6 をダウンロードしてから約 1 時間灯り続け、同じ地域からのダウンロード数が増えれば増えるほど、強く大きく輝くようになっている。

Firefox 3.6 の灯
http://tomoshibi.mozilla.jp/

Thunderbird 3.0.1 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2010 年 1 月 20 日、安定性及びセキュリティ向上の継続的プロセスの一環である Thunderbird 3.0.1 をリリースした。

Thunderbird 3.0.1 では安定性とセキュリティ強化に加え、ユーザインタフェースと添付ファイル処理に関する修正が行われた。ユーザインタフェースの修正には、Firefox 3.5.7 と 3.0.17 で修正された自動アップデート通知方法の変更 (Bug 534090) が含まれる。
このアップデートでは、重要度区分において 3 件の最高のセキュリティ問題が修正されている。

  • MFSA 2009-67: libtheora 動画ライブラリにおける整数オーバーフローとクラッシュ
  • MFSA 2009-66: liboggplay メディアライブラリにおけるメモリ安全性の修正
  • MFSA 2009-65: メモリ破壊の形跡があるクラッシュ (rv:1.9.1.6/ 1.9.0.16)

その他、Thunderbird 3.0.1 での改善や既知の問題などの一般的な情報は Thunderbird リリースノート を、修正されたバグは Bugzilla@Mozilla の 修正リスト より参照されたい。

Thunderbird 3.0.1 は、Windows, Mac OS X、 Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Thunderbird 3 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することもできる。

ダウンロード:
Thunderbird ダウンロード
リリースノート:
Thunderbird リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Thunderbird 3.0 セキュリティアドバイザリ