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リリース版 |    Firefox 146.0.1 ESR 140.6.0 / 115.31.0 Android 版 146.0.1 Android Focus 146.0.1 iOS 版 146.1 iOS Focus 143.0 |    Thunderbird 146.0.1 / 140.6.0esr Android 版 14.0 | SeaMonkey 2.53.22 |
プレビュー版 | Firefox Nightly Developer Edition Beta Android Nightly Beta | Thunderbird Daily Beta Android Beta | SeaMonkey Beta |
相互サポート | Firefox | Thunderbird | SeaMonkey | Lightning | Android 版 Firefox | iOS 版 Firefox | Android 版 Thunderbird

Firefox for Android 15 がリリースされた


Firefox

Mozilla は米国時間 2012 年 8 月 28 日、安定性及びセキュリティ問題を修正を含む Android 向け Firefox のメジャーアップデート版である Firefox for Android 15 をリリースした。

Firefox for Android 15 での新機能や改良点、既知の問題は次のとおり。

新機能及び改良点

新機能
タブレット向けにネイティブ UI を実装
新機能
メニューからモバイル向けサイトとデスクトップ向けサイトを切り替えて表示できるようになった
新機能
タブをさらに改良し、スワイプで閉じられるようになった
新機能
ページ内検索に再対応
新機能
SPDY ネットワークプロトコル v3 に対応
新機能
Android 標準ブラウザからブックマークと履歴を取り込めるようになった
変更
ダウンロードマネージャに、中止、再開、キャンセル、再試行の各機能を追加
変更
設定画面でプライベートデータを消去するとき、消去するデータの種類を選択できるようになった
開発者
高精度イベントタイマーを実装
開発者
CSS word-break プロパティを実装
HTML5
Opus オーディオコーデックに ネイティブ対応
HTML5
audio/video 要素の played 属性に対応
HTML5
source 要素の media 属性に対応
修正
テキスト選択にAndroidの機能を利用するようになった (Bug 774938)
修正
テキストのコピーやペースト機能を再実装 (Bug 770928)
修正
フォームが完全に機能しない問題を修正 (Bug 705201)
修正
Adreno 端末では WebGL が動作しない問題を修正 (Bug 736123)
修正
Android 4.1 (Jelly Bean) で起動時に黒い画面になる問題を修正 (Bug 770047)

既知の問題

未解決
京セラ Echo では、安定性に問題があり、このバージョンではサポートしていない (Bug 784757)
未解決
Google で最近行われたデザイン変更によって、Firefox など WebKit 以外のブラウザで問題が生じているところがある (Bug 668288)
未解決
Android 版 Firefox はシステムの言語設定と同じロケールを使用する (Bug 695565)
未解決
文字サイズの自動拡大機能によって、一部のページで文字サイズが不釣り合いになる場合がある (Bug 707195)
未解決
端末の向きを変えたときに、意図しない挙動になる場合がある (Bug 740691)
未解決
複数のチャンネル (Aurora、Beta など) の Firefox がひとつの端末にインストールされていると、Firefox Sync が期待通りに動作しない (Bug 761206)
未解決
バックスペースを押した際に、カーソルの前後、両方の文字が消える場合がある (Bug 770291)

その他、Firefox for Android 15 についての一般的な情報は Firefox for Android 15.0 リリースノート を、開発者向けの情報は MDN を参照いただきたい。

Firefox for Android 15 は、Google Play からダウンロード可能となっている。また、既存の Firefox for Android のユーザにはGoogle Play 経由でアップデートが提供される。

ダウンロード:
Google Play, Mozilla Japan
リリースノート:
Firefox for Android 15.0 リリースノート

Firefox 15 がリリースされた


Firefox

Mozilla は米国時間 2012 年 8 月 28 日、安定性及びセキュリティ問題を修正を含む Firefox のメジャーアップデート版である Firefox 15 をリリースした。

Firefox 15 での新機能や改良点、セキュリティ修正、既知の問題は次のとおり。

新機能及び改良点

新機能
Windows 版でのバックグラウンドで自動更新するサイレントアップデートに対応
新機能
SPDY ネットワークプロトコル v3 に対応
新機能
パフォーマンスを向上させる圧縮テクスチャの対応など、WebGL 機能の改良
変更
アドオンのメモリ使用量の最適化
開発者
開発ツールに JavaScript デバッガを統合
開発者
インスペクタに新しいレイアウトビューを追加
開発者
高精度イベントタイマーを実装
開発者
CSS word-break プロパティを実装
開発者
サイトのデスクトップ向けレイアウトとモバイル向けレイアウトを切り替えられるレスポンシブデザインツールを追加
HTML5
Opus 音声コーデックに ネイティブ対応
HTML5
audio/video 要素の played 属性に対応
HTML5
source 要素の media 属性に対応
修正
タブキーで要素のフォーカス移動を繰り返すと、フォーカスリング (フォーカスの当たった要素の周りに表示される点線) が徐々に太くなる問題の修正 (Bug 720987)

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 17 件、重要度区分において最高 7 件、 7 件、 3 件が修正されている。

MFSA 2012-73
SPDY による情報漏えい
MFSA 2012-72
Web コンソールで eval 関数がクローム特権コードを実行できてしまう
MFSA 2012-71
__android_log_print の安全でない使用
MFSA 2012-70
location オブジェクトのセキュリティチェックがクロームコードによって迂回される
MFSA 2012-69
サイト SSL 証明書データの誤表示
MFSA 2012-68
DOMParser が text/html パース時にリンクされたリソースを拡張機能に読み込む
MFSA 2012-67
インストーラが新規インストール後に誤った実行ファイルを起動する
MFSA 2012-66
HTTPMonitor 拡張機能が明示的な許可なくリモートデバッグに使用される
MFSA 2012-65
XSLT の数値フォーマット機能における境界外読み取り
MFSA 2012-64
Graphite 2 のメモリ破損
MFSA 2012-63
SVG のバッファオーバーフローと解放後使用の問題
MFSA 2012-62
WebGL の解放後使用とメモリ破損
MFSA 2012-61
負の高さを持ったビットマップ形式の画像によるメモリ破損
MFSA 2012-60
about:newtab を通じた特権昇格
MFSA 2012-59
Object.defineProperty を使った location オブジェクトのシャドーイング
MFSA 2012-58
Address Sanitizer を使って発見された解放後使用の問題
MFSA 2012-57
様々なメモリ安全性の問題 (rv:15.0/ rv:10.0.7)

Firefox 15 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。

既知の問題

未解決
デバッガがページをリロードした際に、指定したブレークポイントで停止しない (Bug 783303)
未解決
ロックされたプロファイルで Firefox を起動しようとするとクラッシュする (Bug 573369)
未解決
一部のユーザ環境において、Gmail メイン画面上のでのスクロールが通常より遅くなる (Bug 579260)
未解決
Firefox の更新直後に Windows の「システムの復元」機能を使用すると、以後 Firefox を更新できなくなる場合がある (Bug 730285)

その他、Firefox 15 についての一般的な情報は Firefox 15 リリースノート を、開発者向けの情報は MDN を参照いただきたい。

Firefox 15 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla Japan ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、本リリースからマラーティー語が追加され 85 以上の言語に対応した各国語版は 次世代ブラウザ Firefox – 各国語版のダウンロード よりダウンロード可能となっている。また、既存の Firefox 4 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、Firefox メニューの“Firefox について”より手動でアップデートすることも可能だ。

Firefox 15 では Windows に関するシステム要件が変更されており、Windows 2000 および XP SP1 以前への対応が打ち切りとなった。詳細は Firefox 15 システム要件 を参照されたい。

ダウンロード:
Mozilla Japan
リリースノート:
Firefox 15 リリースノート
セキュリティアドバイザリ:
Firefox セキュリティアドバイザリ
Firefox 15 で修正されたバグ:
Bug Fixes (英語)

SeaMonkey 2.11 がリリースされた


SeaMonkey

Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している The SeaMonkey® Project は米国時間 2012 年 7 月 17 日、安定性及びセキュリティ問題を修正を含む SeaMonkey のメジャーアップデート版である SeaMonkey 2.11 をリリースした。

SeaMonkey 2.11 は Firefox 14.0.1 と同じレンダリングエンジン Gecko 14 を搭載しており、バックエンドも Firefox 14/Thunderbird 14 相当となっている。アプリケーションの内容としては、これまで通りブラウザ、メール & ニュースクライアント、Chatzilla、Web 開発ツールを搭載したオールインワンパッケージとなっている。

SeaMonkey 2.11 では特に新しい機能は追加されておらず、セキュリティ修正とパフォーマンスに関わる修正が行われている。これら修正点は次のとおり。

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 12 件、重要度区分において最高 5 件、 3 件、 4 件が修正されている。

MFSA 2012-56
javascript URL を通じたコードの実行
MFSA 2012-54
証明書警告ページにおけるクリックジャッキング
MFSA 2012-53
Content Security Policy 1.0 の実装ミスによるデータ漏えい
MFSA 2012-52
JSDependentString::undepend の文字列変換によるメモリ破壊
MFSA 2012-51
重複した X-Frame-Options ヘッダが無視される
MFSA 2012-50
QCMS における領域外読み取り
MFSA 2012-49
同一コンパートメントのセキュリティラッパーが回避される
MFSA 2012-48
nsGlobalWindow::PageHidden における解放後使用の問題
MFSA 2012-47
HTML フィードビューにおける JavaScript のフィルタリング漏れ
MFSA 2012-45
location プロパティの偽装問題
MFSA 2012-44
Gecko のメモリ破壊
MFSA 2012-42
様々なメモリ安全性の問題 (rv:14.0/ rv:10.0.6)

SeaMonkey 2.11 での修正は New Features and Fixes を、SeaMonkey 2.11 についての一般的な情報は Release Notes を参照いただきたい。

SeaMonkey 2.11 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、SeaMonkey Project ウェブサイト より日本語を含む 24 言語に対応した各言語版がダウンロード可能である。既存の SeaMonkey ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、手動でアップデートすることも可能だ。
SeaMonkey 2.11 では Windows に関するシステム要件が変更されており、Windows 2000 および XP SP1 以前への対応が打ち切りとなった

ダウンロード:
SeaMonkey® Project
リリースノート:
SeaMonkey 2.11 Release Notes
セキュリティアドバイザリ:
SeaMonkey セキュリティアドバイザリ

Thunderbird 14 がリリースされた


Thunderbird

Mozilla は米国時間 2012 年 7 月 17 日、安定性及びセキュリティ問題を修正を含む Thunderbird のメジャーアップデート版である Thunderbird 14 をリリースした。

Thunderbird 14 では特に新しい機能は追加されておらず、セキュリティ修正とパフォーマンスに関わる修正が行われている。これら修正点は次のとおり。

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 12 件、重要度区分において最高 5 件、 3 件、 4 件が修正されている。

MFSA 2012-56
javascript URL を通じたコードの実行
MFSA 2012-54
証明書警告ページにおけるクリックジャッキング
MFSA 2012-53
Content Security Policy 1.0 の実装ミスによるデータ漏えい
MFSA 2012-52
JSDependentString::undepend の文字列変換によるメモリ破壊
MFSA 2012-51
重複した X-Frame-Options ヘッダが無視される
MFSA 2012-50
QCMS における領域外読み取り
MFSA 2012-49
同一コンパートメントのセキュリティラッパーが回避される
MFSA 2012-48
nsGlobalWindow::PageHidden における解放後使用の問題
MFSA 2012-47
HTML フィードビューにおける JavaScript のフィルタリング漏れ
MFSA 2012-45
location プロパティの偽装問題
MFSA 2012-44
Gecko のメモリ破壊
MFSA 2012-42
様々なメモリ安全性の問題 (rv:14.0/ rv:10.0.6)

Thunderbird 14 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。

既知の問題

未解決
「横長表示」レイアウトで RSS フィードのコンテンツを表示できない場合、Lightning カレンダーアドオンをインストールしている場合は無効化するか、「クラシック表示」に切り換えてから Thunderbird を再起動する必要がある場合がある (Bug 531397)

その他、Thunderbird 14 についての一般的な情報は Thunderbird 14.0 リリースノート を参照いただきたい。

Thunderbird 14 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロード可能となっている。既存の Thunderbird 5 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニュー (Mac 版ではメニューの Thunderbird より) の “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。

Thunderbird 14 では Windows に関するシステム要件が変更されており、Windows 2000 および XP SP1 以前への対応が打ち切りとなった。詳細は Thunderbird 14 システム要件 を参照されたい。

ダウンロード:
Mozilla Japan
リリースノート:
Thunderbird 14.0 リリースノート
セキュリティアドバイザリ:
Thunderbird セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ:
bugs fixes (英語)

Firefox 14 がリリースされた


Firefox

Mozilla は米国時間 2012 年 7 月17 日、安定性及びセキュリティ問題を修正を含む Firefox のメジャーアップデート版である Firefox 14.0.1 をリリースした。これは最初のリリースではあるが、Android 版 Firefox にあわせるため、バージョン番号は 14.0.1 となっている。

Firefox 14.0.1 での新機能や改良点、セキュリティ修正、既知の問題は次のとおり。

新機能及び改良点

新機能
検索バーなどから利用できる Google 検索を HTTPS を利用 し暗号化するようになった
新機能
Mac OS X Lion の フルスクリーンに対応
新機能
プラグインコンテンツをクリックしてから読み込めるようにする機能を追加した (about:config で設定値を変更する必要がある)
新機能
ロケーションバーで、以前入力した URL を自動補完 するようになった
変更
サイトアイコン (favicon) による SSL 暗号化接続状態の偽装を防止するため、ロケーションバーのサイト識別情報のデザインを改善 した
開発者
ポインタロック API を実装
開発者
ディスプレイをスリープさせないようにする API を実装
開発者
テュルク諸語とギリシャ語の CSS text-transform と font-variant を改善
修正
アニメーション GIF 画像のソースとサイズが変更されたときに、アニメーションが止まってしまうことがある問題を修正(Bug 743598)
修正
Mac OS X で、マルチディスプレイ使用時に nsCocoaWindow::ConstrainPosition が間違ったディスプレイを使用する問題を修正 (Bug 752149)
修正
要素のクラス名が JavaScript によって設定されたときに生じる CSS :hover のリグレッションを修正 (Bug 758885)

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 14 件、重要度区分において最高 5 件、 4 件、 5 件が修正されている。

MFSA 2012-56
javascript URL を通じたコードの実行
MFSA 2012-55
innerURI 付き feed URL によってページのセキュリティコンテキストが継承される
MFSA 2012-53
Content Security Policy 1.0 の実装ミスによるデータ漏えい
MFSA 2012-52
JSDependentString::undepend の文字列変換によるメモリ破壊
MFSA 2012-51
重複した X-Frame-Options ヘッダが無視される
MFSA 2012-50
QCMS における領域外読み取り
MFSA 2012-49
同一コンパートメントのセキュリティラッパーが回避される
MFSA 2012-48
nsGlobalWindow::PageHidden における解放後使用の問題
MFSA 2012-47
HTML フィードビューにおける JavaScript のフィルタリング漏れ
MFSA 2012-46
data URL を通じた XSS
MFSA 2012-45
location プロパティの偽装問題
MFSA 2012-44
Gecko のメモリ破壊
MFSA 2012-43
ドラッグ&ドロップを通じて不正な URL がロケーションバーに表示される
MFSA 2012-42
様々なメモリ安全性の問題 (rv:14.0/ rv:10.0.6)

Firefox 14.0.1 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixe (英語) を参照されたい。

既知の問題

未解決
ロックされたプロファイルで Firefox を起動しようとするとクラッシュする (Bug 573369)
未解決
一部のユーザ環境において、Gmail メイン画面上のでのスクロールが通常より遅くなる (Bug 579260)
未解決
要素間をタブで繰り返し移動すると、フォーカスリング (フォーカスの当たった要素の周りに表示される点線) が太くなってしう (Bug 720987)
未解決
Firefox の更新直後に Windows の「システムの復元」機能を使用すると、以後 Firefox を更新できなくなる場合がある (Bug 730285)

その他、Firefox 14.0.1 についての一般的な情報は Firefox 14.0.1 リリースノート を、開発者向けの情報は MDN を参照いただきたい。

Firefox 14.0.1 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla Japan ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、本リリースからクメール語が追加され 85 以上の言語に対応した各国語版は 次世代ブラウザ Firefox – 各国語版のダウンロード よりダウンロード可能となっている。また、既存の Firefox 4 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、Firefox メニューの“Firefox について”より手動でアップデートすることも可能だ。

Firefox 14.0.1 では Windows に関するシステム要件が変更されており、Windows 2000 および XP SP1 以前への対応が打ち切りとなった。詳細は Firefox 14 システム要件 を参照されたい。

ダウンロード:
Mozilla Japan
リリースノート:
Firefox 14.0.1 リリースノート
セキュリティアドバイザリ:
Firefox セキュリティアドバイザリ
Firefox 14.0.1 で修正されたバグ:
Bug Fixes (英語)

Firefox for Android 14 がリリースされた


Firefox

Mozilla は米国時間 2012 年 6 月 26 日、安定性及びセキュリティ問題を修正を含む Android 向け Firefox のメジャーアップデート版である Firefox for Android 14 をリリースした。

Android 向けの Firefox は、抜本的な設計の見直しを行う開発 のためにデスクトップ版とは異なり Firefox 11, 12, 13 がスキップされてきた。今回、デスクトップ版に先行してリリースされた Firefox for Android 14 では、従来の設計を抜本的に見直し、半年におよぶ開発期間を経て、起動時間ページの読み込み、パン、ズーム、Web アプリケーションの実行などでの大幅なパフォーマンス向上、新たなユーザインタフェース、スマートスクリーンの実装、既存のタブブラウジング、Sync、アドオン対応の改良、Adobe Flash Player への対応、新しい web API の実装など、モバイルブラウジングをより高速に力強く進化させ、Web 上で目的の情報へよりすばやく簡単にアクセスできる工夫が盛り込まれている。

Firefox for Android 14 での新機能や改良点、既知の問題は次のとおり。

新機能及び改良点

新機能
起動やページの読み込みの高速化
新機能
Adobe Flash プラグインに対応
新機能
ユーザインタフェースの完全な再設計 (Native UI 対応)、新しい スマートスクリーン の実装
新機能
パーソナライズされたスタートページでトップサイト (よく見るページ一覧) と前回開いていたタブを表示するようになった
新機能
文字サイズの自動拡大による可読性の向上
新機能
初期設定では、プラグインコンテンツはタッチしてから読み込まれるようになった
新機能
Google 検索の SSL 暗号化通信への切り替え
新機能
パンとズームの処理の再設計によるタッチの応答性の向上
変更
トップサイト、ブックマーク、履歴をスマートロケーションバーから参照しやすくした
開発者
Pointer Lock API の実装
開発者
ディスプレイをスリープさせないようにする新しい API の実装 (Bug 697132)
開発者
テュルク諸語とギリシャ語のための、CSS プロパティ text-transformfont-variant改善
修正
ページを再読み込みすると文字サイズが拡大されてしまう問題の修正 (Bug 628269)
修正
フォーム入力欄で文字が点滅する場合がある問題の修正 (Bug 665374)
修正
前回のセッション (開いていたタブ) が特定の状況で起動時に復元されない問題の修正 (Bug 697858)
修正
一部の文字が非常に大きく表示される問題の修正 (Bug 710808)
修正
外部アプリケーションからのリンクが正しく開かれない場合がある問題の修正 (Bug 711515)
修正
Flash 動画の全画面表示が機能しない問題の修正 (Bug 727421)
修正
Galaxy Note のスタイラスを端末に近づけると、スマートスクリーン上でバーチャルキーボードが使えない問題の修正 (Bug 750511)

既知の問題

未解決
アニメーション GIF 画像のソースとサイズが変更されたときに、アニメーションが止まってしまう (Bug 743598)
未解決
Google で最近行われたデザイン変更によって、Firefox など WebKit 以外のブラウザで問題が生じているところがある (Bug 668288)
未解決
ページ内検索機能の未実装 (Bug 695172)
未解決
テキスト選択機能の未実装 (Bug 695173)
未解決
Android 版 Firefox はシステムの言語設定と同じロケールを使用する (Bug 695565)
未解決
Android 2.3 (Gingerbread) 搭載の Tegra 2 端末では Flash プラグインが機能しない (Bug 703056)
未解決
フォームがまだ完全に機能しない (Bug 705201)
未解決
文字サイズの自動拡大機能によって、一部のページで文字サイズが不釣り合いになる場合がある (Bug 707195)
未解決
Adreno 端末では WebGL が動作しない (Bug 736123)
未解決
端末の向きを変えたときに、意図しない挙動になる場合がある (Bug 740691)
未解決
複数のチャンネル (Aurora、Beta など) の Firefox がひとつの端末にインストールされていると、Firefox Sync が期待通りに動作しない (Bug 761206)
未解決
Android タブレットへの未対応 (Bug 739407)

その他、Firefox for Android 14 についての一般的な情報は Firefox for Android 14.0 リリースノート を、開発者向けの情報は MDN を参照いただきたい。

Firefox for Android 14 は、Google Play からダウンロード可能となっている。また、既存の Firefox for Android のユーザにはGoogle Play 経由でアップデートが提供される。

ダウンロード:
Google Play, Mozilla Japan
リリースノート:
Firefox for Android 14.0 リリースノート

SeaMonkey 2.10.1 がリリースされた


SeaMonkey

Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している The SeaMonkey® Projectは、米国時間 2012 年 6 月 16 日、SeaMonkey のアップデートである SeaMonkey 2.10.1 を公開した。

このアップデートでは、以下の 4 件の問題の修正が行われている。

SeaMonkey
Linux 版における起動時の致命的な XPCOMGlueLoad エラーの修正 (bug 762621)
SeaMonkey
Windows 版においてメッセージをテキスト形式 (.txt) あるいは HTML 形式 (.html) で保存できない問題の修正 (bug 763319)
SeaMonkey
ブックマークの移動が機能しない問題の修正 (bug 762824)
SeaMonkey
ライブブックマークが更新されない問題の修正 (bug 730837)

Windows、Mac OS X、Linux 版の既存の SeaMonkey ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、手動でアップデートすることも可能だ。

ダウンロード:
SeaMonkey® Project
リリースノート:
SeaMonkey 2.10 Release Notes

Thunderbird 13.0.1 がリリースされた


Thunderbird

Mozilla は米国時間 2012 年 6 月 15 日に、Thunderbird のアップデートである Thunderbird 13.0.1 を公開した。

このアップデートでは、以下の問題の修正が行われている。

修正
Filelink 機能で YouSendIt へアップロードしたファイルへのリンクが、1 週間以降期限切れにならない問題の修正
修正
パスワードを変更していないにも関わらず、ネットワークエラー発生時にパスワードの再入力を求められる場合がある問題の修正
修正
Linux で Thunderbird をインストールディレクトリ以外から起動できない場合がある問題の修正
修正
その他、安定性と表示に関するいくつかの問題の修正

Windows、Mac OS X、Linux 版の既存の Thunderbird ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、手動でアップデートすることも可能だ。

ダウンロード:
Mozilla Japan
リリースノート:
Thunderbird 13.0.1 リリースノート

Firefox 13.0.1 がリリースされた


Firefox

Mozilla は米国時間 2012 年 6 月 15 日に、Firefox のアップデートである Firefox 13.0.1 を公開した。

このアップデートでは、以下の 3 件の問題の修正が行われている。

修正
終了時に Flash 11.3 がクラッシュする場合がある問題の修正 (Bug 747683)。動画を再生できない、日本語を入力できない、コンテンツの表示が乱れるなど、Flash Player 11.3 に関するその他の問題については Adobe 社が対応中であり、Flash Player 10.3 へダウングレードすることで回避可能。詳細は Mozilla Japan ブログの記事 を参照されたい。
修正
ヘブライ語のテキストが正しく表示されない場合がある問題の修正 (Bug 756850)
修正
Windows Messenger が Hotmail 内に読み込まれない問題と、Hotmail の受信トレイが自動更新されない問題の修正 (Bug 764546)

Windows、Mac OS X、Linux 版の既存の Firefox ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、手動でアップデートすることも可能だ。

ダウンロード:
Mozilla Japan
リリースノート:
Firefox 13.0.1 リリースノート

SeaMonkey 2.10 がリリースされた


SeaMonkey

Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している The SeaMonkey® Project は、米国時間 2012 年 6 月 6 日、メジャーアップデートである SeaMonkey 2.10 をリリースした。

SeaMonkey 2.10 は Firefox 13 と同じレンダリングエンジン Gecko 13 を搭載しており、バックエンドも Firefox 13/Thunderbird 13 相当となっている。アプリケーションの内容としては、これまで通りブラウザ、メール & ニュースクライアント、Chatzilla、Web 開発ツールを搭載したオールインワンパッケージとなっている。

SeaMonkey 2.10 での新機能や改良点、セキュリティ修正、既知の問題は次のとおり。

改良点

SeaMonkey
ロケーションバーで、開いている Web サイトのドメイン名を強調表示するようになった
SeaMonkey
復元するタブの数を設定可能になった
SeaMonkey
ニュースクライアントで、アカウントとパスワードのダイアログが統合され、どのサーバのものかが表示されるようになった
変更
SPDY プロトコル を初期設定で有効にして、対応サイトでのブラウジングを高速化
開発者
column-fill CSS プロパティの実装
開発者
ECMAScript 6 の Map/Set オブジェクトの試験実装
開発者
CSS3 background-position プロパティの拡張構文に対応
開発者
:invalid 疑似クラスを form 要素にも適用
開発者
CSS3 で定義された 角度 の単位「turn」に対応

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 7 件、重要度区分において最高 4 件、 2 件、 1 件が修正されている。

MFSA 2012-40
Address Sanitizer を使って発見されたバッファオーバーフローと解放後使用の問題
MFSA 2012-39
NSS のゼロ長アイテムパースエラー
MFSA 2012-38
ドキュメント内のノード置換・挿入時に生じる解放後使用の問題
MFSA 2012-37
Windows ファイル共有とショートカットファイルを通じた情報漏えい
MFSA 2012-36
インラインスクリプトによる Content Security Policy の回避
MFSA 2012-35
Windows 版の Mozilla Updater と Mozilla Maintenance Service を通じた特権昇格
MFSA 2012-34
様々なメモリ安全性の問題 (rv:13.0/ rv:10.0.5)

その他 SeaMonkey 2.10 での修正は New Features and Fixes を参照されたい。

SeaMonkey 2.10 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、SeaMonkey Project ウェブサイト より日本語を含む 24 言語に対応した各言語版がダウンロード可能である。既存の SeaMonkey ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、手動でアップデートすることも可能だ。

SeaMonkey 2.10 では Firefox13/Thunderbird 13 と同じく Windows に関するシステム要件が変更されており、Windows 2000 および XP SP1 以前への対応が打ち切りとなった

ダウンロード:
SeaMonkey® Project
リリースノート:
SeaMonkey 2.10 Release Notes
セキュリティアドバイザリ:
SeaMonkey 2.10 で修正済み