MozillaZine.jp

Mozilla 関連情報の提供、啓蒙活動を行っているオンラインマガジン「MozillaZine」の日本語訳を提供しています。
リリース版 |    Firefox 146.0.1 ESR 140.6.0 / 115.31.0 Android 版 146.0.1 Android Focus 146.0.1 iOS 版 146.1 iOS Focus 143.0 |    Thunderbird 146.0.1 / 140.6.0esr Android 版 14.0 | SeaMonkey 2.53.22 |
プレビュー版 | Firefox Nightly Developer Edition Beta Android Nightly Beta | Thunderbird Daily Beta Android Beta | SeaMonkey Beta |
相互サポート | Firefox | Thunderbird | SeaMonkey | Lightning | Android 版 Firefox | iOS 版 Firefox | Android 版 Thunderbird

Firefox 11 がリリースされた


Firefox

Mozilla は米国時間 2012 年 3 月 13 日、安定性及びセキュリティ問題を修正を含む Firefox のメジャーアップデート版である Firefox 11 をリリースした。

Firefox 11 での新機能や改良点、セキュリティ修正、既知の問題は次のとおり。

新機能及び改良点

新機能
Google Chrome から、ブックマーク、履歴、Cookie をインポートできるようになった
新機能
Firefox Sync でアドオンを同期できるようになった
新機能
CSS3 の text-size-adjust プロパティ に対応
変更
HTML5 動画のメディアコントローラの再設計
HTML5
HTML 要素の outerHTML プロパティ に対応
HTML5
ソース表示の構文強調表示に HTML5 パーサを採用 (Bug 482921)
開発者
CSS を編集できる スタイルエディタ を搭載
開発者
ページインスペクタの 3D ビュー による、Web ページの構造の立体的な視覚化
開発者
ページの読み込みを高速化する SPDY プロトコルに対応 (デフォルトでは無効、開発者によるテスト向け、Bug 528288)
開発者
XMLHttpRequest の HTML パース に対応
開発者
IndexedDB にファイルを保存できるようになった (Bug 661877)
開発者
WebSocket のベンダー接頭辞を外した
修正
Growl 1.3 以降で Firefox の通知が表示されない場合がある問題の修正 (Bug 691662)
修正
いくつかの安定性に関わる問題を修正

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 8 件、重要度区分において最高 5 件、 3 件が修正されている。

MFSA 2012-19
様々なメモリ安全性の問題 (rv:11.0/ rv:10.0.3 / rv:1.9.2.28)
MFSA 2012-18
window.fullScreen が信頼できないコンテンツから書き込み可能となっている問題
MFSA 2012-17
キーフレームの cssText を動的な変更後に参照することで生じるクラッシュ
MFSA 2012-16
JavaScript URL をホームページとして設定することによる特権昇格
MFSA 2012-15
複数の Content Security Policy ヘッダを使った XSS
MFSA 2012-14
Address Sanitizer によって発見された SVG の問題
MFSA 2012-13
ドラッグ&ドロップと JavaScript URL による XSS
MFSA 2012-12
shlwapi.dll の解放後使用

この他、Firefox 11 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。

既知の問題

未解決
ロックされたプロファイルで Firefox を起動しようとするとクラッシュする (Bug 573369)
一部の Synaptics 社製タッチパッドで垂直スクロールができない (Bug 622410)
未解決
Firefox の更新直後に Windows の「システムの復元」機能を使用すると、以後 Firefox を更新できなくなる場合がある (Bug 730285)
未解決
一部のユーザ環境において、Gmail メイン画面上のでのスクロールが通常より遅くなる (Bug 579260)一部の Mac ハードウェア上で WebGL のパフォーマンスが低下する場合がある (Bug 713305)

その他、Firefox 11 についての一般的な情報は Firefox 11.0 リリースノート を、開発者向けの情報は MDN を参照いただきたい。

Firefox 11 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla Japan ウェブサイトおよび Android Market よりダウンロード可能となっている。また、80 以上の言語に対応した各国語版は 次世代ブラウザ Firefox – 各国語版のダウンロード よりダウンロード可能となっている。また、既存の Firefox 4 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、Firefox メニューの“Firefox について”より手動でアップデートすることも可能だ。

Android 版に関しては Firefox 11 はリリースされない。これは、Firefox 13 に向けて抜本的な設計の見直しを行う開発を続けているためであり、既存の 10.0.x ユーザに対してはセキュリティアップデートとして 10.0.3 がリリースされている。

なお、Firefox 11 のシステム要件は Mac OS X に関してはFirefox 3.6 から変更されており、10.4 (Tiger) のサポート及び PowerPC 環境での Mac OS X のサポートは終了している。詳細は Firefox 11 システム要件 を参照されたい。

ダウンロード:
Mozilla Japan
リリースノート:
Firefox 11.0 リリースノート
セキュリティアドバイザリ:
Firefox 11 で修正済み
Firefox 11 で修正されたバグ:
bugs fixes (英語)

Thunderbird 11 がリリースされた


Thunderbird

Mozilla は米国時間 2012 年 3 月 13 日、安定性及びセキュリティ問題を修正を含む Thunderbird のメジャーアップデート版である Thunderbird 11 をリリースした。

Thunderbird 11 での新機能や改良点、セキュリティ修正、既知の問題は次のとおり。

新機能及び改良点

新機能
ユーザインタフェースの刷新:タブをメインメニューバーの上に配置し、ナビゲーションを円滑化かつ利用シーンに合わせた最適化
修正
Growl 1.3 以降で Thunderbird の通知が表示されない場合がある問題の修正 (Bug 691662)
修正
その他、様々なバックエンドの修正

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 8 件、重要度区分において最高 5 件、3 件が修正されている。

MFSA 2012-19
様々なメモリ安全性の問題 (rv:11.0/ rv:10.0.3 / rv:1.9.2.28)
MFSA 2012-18
window.fullScreen が信頼できないコンテンツから書き込み可能となっている問題
MFSA 2012-17
キーフレームの cssText を動的な変更後に参照することで生じるクラッシュ
MFSA 2012-16
JavaScript URL をホームページとして設定することによる特権昇格
MFSA 2012-15
複数の Content Security Policy ヘッダを使った XSS
MFSA 2012-14
Address Sanitizer によって発見された SVG の問題
MFSA 2012-13
ドラッグ&ドロップと JavaScript URL による XSS
MFSA 2012-12
shlwapi.dll の解放後使用

この他、Thunderbird 11 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。

既知の問題

未解決
TLS 1.0 と SSL 3.0 に対する CBC 関連の攻撃を防ぐための Thunderbird 側での対策に伴い、それと互換性のない一部のメールサーバや LDAP サーバに接続できなくなる可能性がある
未解決
「横長表示」レイアウトで RSS フィードのコンテンツを表示できない場合、Lightning カレンダーアドオンをインストールしている場合は無効化するか、「クラシック表示」に切り換えてから Thunderbird を再起動する必要がある場合がある (Bug 531397)

その他、Thunderbird 11 についての一般的な情報は Thunderbird 11.0 リリースノート を参照いただきたい。

Thunderbird 11 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロード可能となっている。既存の Thunderbird 5 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの“Thunderbird について”より手動でアップデートすることも可能だ。なお、Thunderbird 11 のシステム要件は Mac OS X に関してはThunderbird 5 から変更されており、10.4 (Tiger) のサポート及び PowerPC 環境での Mac OS X のサポートは終了している。詳細は Thunderbird 11 システム要件 を参照されたい。

ダウンロード:
Mozilla Japan
リリースノート:
Thunderbird 11.0 リリースノート
セキュリティアドバイザリ:
Thunderbird 11 で修正済み
Thunderbird 11 で修正されたバグ:
bugs fixes (英語)

Thunderbird 3.1.20 がリリースされた


Thunderbird

Mozilla は米国時間 2012 年 3 月 13 日、定期的なメンテナンススケジュールによる、安定性及びセキュリティ問題を修正した Thunderbird 3.1.20 をリリースした。

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 5 件、重要度区分において最高 4 件、 1 件が修正されている。

MFSA 2012-19
様々なメモリ安全性の問題 (rv:11.0/ rv:10.0.3 / rv:1.9.2.28)
MFSA 2012-16
JavaScript URL をホームページとして設定することによる特権昇格
MFSA 2012-14
Address Sanitizer によって発見された SVG の問題
MFSA 2012-13
ドラッグ&ドロップと JavaScript URL による XSS
MFSA 2011-55
nsSVGValue の領域外アクセス

Thunderbird 3.1.20 で修正された全ての問題は Bugzilla@Mozilla – Bug List (英語) を、Thunderbird 3.1.20 についての一般的な情報は リリースノート を参照いただきたい。

Thunderbird 3.1.20 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Thunderbird 3.1 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。なお、Thunderbird 3.1.x は 2012 年 4 月 23 日を目処にサポート終了を予定しており、セキュリティアップデートの提供が行われなくなるため、Thunderbird 3.1 系を使用中のユーザはできる限り早い時期に最新バージョンである Thunderbird 11 への移行をお勧めする。

ダウンロード:
Thunderbird 旧バージョンのダウンロード
リリースノート:
Thunderbird 3.1.20 リリースノート
セキュリティアドバイザリ:
Thunderbird 3.1.20 で修正済み
Thunderbird 3.1.20 で修正されたバグ:
Bugzilla@Mozilla – Bug List (英語)
旧バージョン向けアップデートについて:
Firefox/Thunderbird 延長サポート版の提供が決定しました

Firefox 3.6.28 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2012 年 3 月 13 日、定期的なメンテナンススケジュールによる、安定性及びセキュリティ問題を修正した Firefox 3.6.28 をリリースした。

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 5 件、重要度区分において最高 4 件、 1 件が修正されている。

  • MFSA 2012-19 様々なメモリ安全性の問題 (rv:11.0/ rv:10.0.3 / rv:1.9.2.28)
  • MFSA 2012-16 JavaScript URL をホームページとして設定することによる特権昇格
  • MFSA 2012-14 Address Sanitizer によって発見された SVG の問題
  • MFSA 2012-13 ドラッグ&ドロップと JavaScript URL による XSS
  • MFSA 2011-55 nsSVGValue の領域外アクセス

Firefox 3.6.28 で修正された全ての問題は Bugzilla@Mozilla – Bug List (英語) を参照されたい。

既知の問題

全てのシステム

  • FIPS モードが有効になっている状態で特定のファイルがシステムから削除されると、ブラウザが起動時にクラッシュする (Bug 522041)

Windows

  • 一部の Flash 動画に重なったコンテンツが、動画の再生が開始されても消えないことがある (Bug 571313)
  • Download.com にある古い Flash 動画の再生に失敗する(この問題は CNET に通知済み) (Bug 569104)
  • 一部のスペックが低いコンピュータでは、特定の Flash 動画を再生したときにマウスの反応が悪くなる場合がある (Bug 561818)

Linux/Unix

  • 一部の Linux ディストリビューションでは、システムサウンドを正しく再生できない場合がある (Bug 536996)
  • 一部のサイトでズームアウトすると、灰色や黒の線が表示される場合がある (Bug 468496)

その他、Firefox 3.6.28 についての一般的な情報は リリースノート を参照いただきたい。

Firefox 3.6.28 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Firefox 3.6 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。
なお、Firefox 3.6.x は 2012 年 4 月 23 日を目処にサポート終了を予定しており、セキュリティアップデートの提供が行われなくなるため、Firefox 3.6 系を使用中のユーザはできる限り早い時期に最新バージョンである Firefox 11 への移行をお勧めする。

ダウンロード :
Firefox 旧バージョンのダウンロード
リリースノート :
Firefox 3.6.28 リリースノート
セキュリティアドバイザリ
Firefox 3.6.28 で修正済み
修正されたバグ :
Bugzilla@Mozilla.org (英語)
旧バージョン向けアップデートについて :
Firefox/Thunderbird 延長サポート版の提供が決定しました

Camino 2.1.1 がリリースされた


米国時間 2012 年 2 月 21 日、Camino Project は Gecko ベースの Mac OS X 専用ブラウザである Camino の安定性及びセキュリティ問題を修正した Camino 2.1.1 をリリースした。

このアップデートでは、Firefox 3.6.27 と同等の重要なセキュリティ修正と安定性の改善を含む Gecko 1.9.2.27 へのアップグレードが行われている。Camino 2.1.1 での修正は下記のとおり。

  • Flash Player のセキュリティ問題により、Flash Player 10.3.183.15 以前のバージョンと Intel Mac 上で稼働する Flash Player 11.1.102.62 以前のバージョンをブロックする
  • オートコンプリート・アルゴリズムを微調整し、閲覧回数の負荷を軽減
  • ページタイトルの整合性を使用するオートコンプリート機能を詳細設定の camino.autocomplete_from_titles より無効化できるようになった (初期設定は true)
  • ツールバー非表示環境で、ショートカット ( command + L) より呼び出すウインドウでロケーションバーへURLを入力した際、オートコンプリートの候補が表示されなかった問題を修正
  • 履歴を残さない (履歴を“0”日間に設定している) 環境で、「履歴」メニューの「履歴を消去」を機能するように改善
  • Mac OS X 10.7 環境で、Camino を背面に表示した状況で、ツールバーのアピアランスが“アクティブな状態”で表示されていた問題を修正 (Bug 717476)
  • Mc OS X 10.7 の Finder で「アプリケーションカテゴリ」を選択した際に Camino が表示されるよう修正した (Bug 714716)
  • Mac OS X 10.7 環境でJava plug-in を正しく認識するようになった
  • AppleScript の “open location” (GetURL) のオプション、“referrer” と“loading in background” が利用可能に (Bug 160106)
  • “open location” でダイレクトパラメータ (direct parameter) が empty または missing を返す場合、Camino はエラーメッセージを表示する
  • AppleScript の “reload” コマンドがブラウザウインドウとタブで利用可能に
  • オフラインモードでの AppleScript の利用と application object の “online” プロパティよりオフラインモードのオン/オフ切り替えが可能になった
  • AppleScript のブックマークプロパティ “visit count” が機能していなかった問題を修正
  • esc キーを使用して「タブの一覧」を閉じられるようになった (Bug 461449)
  • 隠された許可されないフォームへの入力を禁止
  • Flash Player Plug-in をインストールしていない環境で Flash アニメーションブロックの許可を求めなくなった (Bug 665550)
  • Bonjour サービスを正しく扱う (パスにスラッシュ (“/”) が含まれない条件で)

その他、Camino 2.1.1 の詳細な情報は Camino 2.1.1 Release Notes (英語) を参照されたい。

Camino 2.1.1 は日本語を含む 9 カ国語 から利用可能となっており、Camino Project ウェブサイトよりダウンロード可能である他、既存の Camino 2.1 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、Camino メニューの “アップデートの確認” より手動で確認することもできる。
なお、Camino 2.1.1 の動作環境は、Gecko 1.9.2 ベースレンダリングエンジンへの変更に伴い Firefox 3.6 と同様 Mac OS 10.4 以降となっているため、Mac OS 10.3.9 ユーザは Camino 1.6.x を利用いただきたい。

ダウンロード:
Camino Project (Mac OS 10.4 以降)
リリースノート:
Camino 2.1.1 Release Notes (英語)

Firefox 10.0.2、3.6.27、Thunderbird 10.0.2、3.1.19、SeaMonkey 2.7.2 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2012 年 2 月 16 日に Firefox、Thunderbird のセキュリティアップデートである Firefox 10.0.2、3.6.27、Thunderbird 10.0.2、3.1.19 を、SeaMonkey Project は同 17 日に SeaMonkey のセキュリティアップデートである SeaMonkey 2.7.2 を公開した。Firefox、Thunderbird の延長サポート版 (ESR) も同時に公開されている。

このアップデートでは、重要度区分 最高 1 件のセキュリティ問題への修正が行われている。

  • MFSA 2012-11 libpng における整数オーバーフロー

Windows、Mac OS X、Linux 版の既存の Firefox、Thunderbird、SeaMonkey ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、手動でアップデートすることも可能だ。Android 版 Firefox ユーザには、Android Market 経由で更新が通知される。

ダウンロード :
Mozilla Japan
Android Market
SeaMonkey Project
リリースノート :
Firefox 10.0.2, 3.6.27
Thunderbird 10.0.2, 3.1.19
SeaMonkey 2.7.2

Thunderbird 10.0.1 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2012 年 2 月 12 日に、Thunderbird のアップデートである Thunderbird 10.0.1 を公開した。延長サポート版 (ESR) も同時に公開された。

このアップデートでは、Java アプレット上で文字入力が無反応になる場合がある問題の修正 (Bug 718939) と、以下の重要度区分 最高 1 件のセキュリティ問題への修正が行われている。Thunderbird 9 とそれ以前のバージョンはこれらの問題の影響を受けない。

  • MFSA 2012-10 nsXBLDocumentInfo::ReadPrototypeBindings における解放後使用の問題

Windows、Mac OS X、Linux 版の既存の Thunderbird ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、手動でアップデートすることも可能だ。

ダウンロード :
Mozilla Japan
リリースノート :
Thunderbird 10.0.1 リリースノート
セキュリティアドバイザリ :
Thunderbird 10.0.1 で修正済み

Firefox 10.0.1 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2012 年 2 月 10 日に、Firefox のアップデートである Firefox 10.0.1 を公開した。延長サポート版 (ESR) も同時に公開された。

このアップデートでは、Java アプレット上で文字入力が無反応になる場合がある問題の修正 (Bug 718939) と、以下の重要度区分 最高 1 件のセキュリティ問題への修正が行われている。Firefox 9 とそれ以前のバージョンはこれらの問題の影響を受けない。

  • MFSA 2012-10 nsXBLDocumentInfo::ReadPrototypeBindings における解放後使用の問題

Windows、Mac OS X、Linux 版の既存の Firefox ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、手動でアップデートすることも可能だ。

ダウンロード :
Mozilla Japan
リリースノート :
Firefox 10.0.1 リリースノート
セキュリティアドバイザリ :
Firefox 10.0.1 で修正済み

SeaMonkey 2.7.1 がリリースされた


Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している The SeaMonkey® Projectは、米国時間 2012 年 2 月 10 日、SeaMonkey のアップデートである SeaMonkey 2.7.1 を公開した。

これは、Firefox/Thunderbird 10.0.1 と同じく、Java アプレット上で文字入力が無反応になる場合がある問題の修正 (Bug 718939) と、以下の重要度区分 最高 1 件のセキュリティ問題への修正が行われている。SeaMonkey 2.6 とそれ以前のバージョンはこれらの問題の影響を受けない。

  • MFSA 2012-10 nsXBLDocumentInfo::ReadPrototypeBindings における解放後使用の問題

Windows、Mac OS X、Linux 版の既存の SeaMonkey ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、手動でアップデートすることも可能だ。

ダウンロード:
SeaMonkey® Project
リリースノート:
SeaMonkey 2.7.1 Release Notes
セキュリティアドバイザリ:
SeaMonkey 2.7.1 で修正済み

SeaMonkey 2.7 がリリースされた


Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している The SeaMonkey® Project は、米国時間 2012 年 1 月 31 日、セキュリティ問題を修正した SeaMonkey 2.7 をリリースした。

SeaMonkey 2.7 は Firefox 10 と同じレンダリングエンジン Gecko 10 を搭載しており、バックエンドも Firefox 10/Thunderbird 10 相当となっている。アプリケーションの内容としては、これまで通りブラウザ、メール & ニュースクライアント、Chatzilla、Web 開発ツールを搭載したオールインワンパッケージとなっている。

SeaMonkey 2.7 での新機能や改良点、セキュリティ修正、既知の問題は次のとおり。

改良点

  • アドオンの互換性確認をより柔軟にしたことで、ほとんどのアドオンが新バージョンでも引き続き利用可能となった
  • WebGL のアンチエイリアスを実装した (Bug 615976)
  • CSS3 の 3D トランスフォームを実装 (Bug 505115)
  • 双方向テキストの分離を実現する HTML5 新要素 bdi を、CSS プロパティとともに実装 (Bug 613149Bug 662288)
  • 仕様との整合性を高めた IndexedDB API を実装
  • いくつかの安定性に関わる問題を修正

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 8 件、重要度区分において最高 5 件、 2 件、 1 件が修正されている。

  • MFSA 2012-09 「Firefox Recovery Key.html」が安全でない権限で保存される
  • MFSA 2012-08 不正に埋め込まれた XSLT スタイルシートによるクラッシュ
  • MFSA 2012-07 Ogg Vorbis ファイルデコード時の潜在的なメモリ破壊
  • MFSA 2012-06 アイコン画像のエンコード時に追加される未初期化メモリによる情報の誤表示
  • MFSA 2012-05 信頼できないオブジェクトを呼び出したフレームスクリプトがセキュリティチェックを迂回する
  • MFSA 2012-04 nsDOMAttribute の子ノードを削除後も参照できてしまう
  • MFSA 2012-03 iframe 要素が name 属性を通じて他ドメインから置き換えられる
  • MFSA 2012-01 様々なメモリ安全性の問題 (rv:10.0/ 1.9.2.26)

その他 SeaMonkey 2.7 での修正は New Features and Fixes を参照されたい。

SeaMonkey 2.7 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、SeaMonkey Project ウェブサイト より日本語を含む 24 言語に対応した各言語版がダウンロード可能である。既存の SeaMonkey ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、手動でアップデートすることも可能だ。SeaMonkey 2.6 と同じく、Windows では Windows 95、98、Me、NT4 では動作しないほか、Mac OS X においては 10.4 (Tiger) のサポートが終了する他、 PowerPC 環境での Max OS X のサポートも終了する。

ダウンロード:
SeaMonkey® Project
リリースノート:
SeaMonkey 2.7 Release Notes