Camino 2.1.1 がリリースされた
米国時間 2012 年 2 月 21 日、Camino Project は Gecko ベースの Mac OS X 専用ブラウザである Camino の安定性及びセキュリティ問題を修正した Camino 2.1.1 をリリースした。
このアップデートでは、Firefox 3.6.27 と同等の重要なセキュリティ修正と安定性の改善を含む Gecko 1.9.2.27 へのアップグレードが行われている。Camino 2.1.1 での修正は下記のとおり。
- Flash Player のセキュリティ問題により、Flash Player 10.3.183.15 以前のバージョンと Intel Mac 上で稼働する Flash Player 11.1.102.62 以前のバージョンをブロックする
- オートコンプリート・アルゴリズムを微調整し、閲覧回数の負荷を軽減
- ページタイトルの整合性を使用するオートコンプリート機能を詳細設定の camino.autocomplete_from_titles より無効化できるようになった (初期設定は true)
- ツールバー非表示環境で、ショートカット ( command + L) より呼び出すウインドウでロケーションバーへURLを入力した際、オートコンプリートの候補が表示されなかった問題を修正
- 履歴を残さない (履歴を“0”日間に設定している) 環境で、「履歴」メニューの「履歴を消去」を機能するように改善
- Mac OS X 10.7 環境で、Camino を背面に表示した状況で、ツールバーのアピアランスが“アクティブな状態”で表示されていた問題を修正 (Bug 717476)
- Mc OS X 10.7 の Finder で「アプリケーションカテゴリ」を選択した際に Camino が表示されるよう修正した (Bug 714716)
- Mac OS X 10.7 環境でJava plug-in を正しく認識するようになった
- AppleScript の “open location” (GetURL) のオプション、“referrer” と“loading in background” が利用可能に (Bug 160106)
- “open location” でダイレクトパラメータ (direct parameter) が empty または missing を返す場合、Camino はエラーメッセージを表示する
- AppleScript の “reload” コマンドがブラウザウインドウとタブで利用可能に
- オフラインモードでの AppleScript の利用と application object の “online” プロパティよりオフラインモードのオン/オフ切り替えが可能になった
- AppleScript のブックマークプロパティ “visit count” が機能していなかった問題を修正
- esc キーを使用して「タブの一覧」を閉じられるようになった (Bug 461449)
- 隠された許可されないフォームへの入力を禁止
- Flash Player Plug-in をインストールしていない環境で Flash アニメーションブロックの許可を求めなくなった (Bug 665550)
- Bonjour サービスを正しく扱う (パスにスラッシュ (“/”) が含まれない条件で)
その他、Camino 2.1.1 の詳細な情報は Camino 2.1.1 Release Notes (英語) を参照されたい。
Camino 2.1.1 は日本語を含む 9 カ国語 から利用可能となっており、Camino Project ウェブサイトよりダウンロード可能である他、既存の Camino 2.1 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、Camino メニューの “アップデートの確認” より手動で確認することもできる。
なお、Camino 2.1.1 の動作環境は、Gecko 1.9.2 ベースレンダリングエンジンへの変更に伴い Firefox 3.6 と同様 Mac OS 10.4 以降となっているため、Mac OS 10.3.9 ユーザは Camino 1.6.x を利用いただきたい。
- ダウンロード:
- Camino Project (Mac OS 10.4 以降)
- リリースノート:
- Camino 2.1.1 Release Notes (英語)