MozillaZine.jp

Mozilla 関連情報の提供、啓蒙活動を行っているオンラインマガジン「MozillaZine」の日本語訳を提供しています。
リリース版 |    Firefox 146.0 ESR 140.6.0 / 115.31.0 Android 版 146.0 Android Focus 146.0 iOS 版 146.0 iOS Focus 143.0 |    Thunderbird 146.0 / 140.6.0esr Android 版 13.0 | SeaMonkey 2.53.22 |
プレビュー版 | Firefox Nightly Developer Edition Beta Android Nightly Beta | Thunderbird Daily Beta Android Beta | SeaMonkey Beta |
相互サポート | Firefox | Thunderbird | SeaMonkey | Lightning | Android 版 Firefox | iOS 版 Firefox | Android 版 Thunderbird

Thunderbird 3.1 Release Candidate 2 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2010 年 6 月 9 日、次期 Thunderbird のリリースに向けた 2 番目の候補版である Thunderbird 3.1 Release Candidate 2 をリリースした。これは開発者や拡張機能作者を対象に、正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に公開されている。

Thunderbird 3.1 Release Candidate 2 は Gecko 1.9.2.4 に基づいており、近々リリース予定である Firefox 3.6.4 と同等の機能、安定性を有しているが、Firefox 3.6.4 から導入されるプラグインの実行プロセスのブラウザからの分離(Out-of-process-plugin; OOPP) は Thunderbird 3.1 では導入されていない (Bug 530723)。Release Candidate 1 からの修正点は 5 つであり、正式版リリースは間近であろう。

既知の問題もいくつかあり、特に現時点では Kaspersky Anti-Spam Extension が使用できないこと (Bug 533692) には注意されたい。この問題は Thunderbird 3.0 以降に共通の問題であり、今回のリリース候補版だけでなく Thunderbird 3.1 の正式リリース版においても同様である。次期バージョンの Kaspersky Anti-Spam Extension において対応が予定されている。

Thunderbird 3.1 Release Candidate 2 リリースの詳細な情報は Mozilla Thunderbird 3.1 Release Candidate 2 リリースノート を、リリースに関するニュースは Mozilla Japan ブログの Thunderbird 3.1 Release Candidate 2 を公開しました を参照されたい。
その他、開発者に向けた情報は Mozilla Developer CenterThunderbird (英語) より参照可能となっている。

Thunderbird 3.1 Release Candidate 2 は Windows, Mac そして Linux 版それぞれ、45 言語からダウンロード利用可能となっている。Thunderbird 3 と同様、古い OS のサポートが打ち切られており、Windows Me 以前、Mac OS X 10.3 以前の OS では利用できない。ダウンロードの前にシステム要件を確認されたい。

冒頭にも書いたように、Thunderbird 3.1 Release Candidate 2 は、正式版公開に向けてコミュニティから改良された機能や新しく取り入れられたテクノロジーについてのフィードバックを得ることを目的にしており、Web 開発者や拡張機能作者を対象にしたリリース候補版として公開されている。ダウンロード/インストールを行なう前に、これが通常利用を目的とした公開ではないことを理解していただきたい。

また、Thunderbird 2 は今月いっぱいでサポートが終了する予定 であること、Thunderbird 3 は、Thunderbird 3.1 正式版のリリースから 6 か月後にサポートが終了することに注意されたい。

ダウンロード:
リリース候補版のダウンロード
リリースノート:
Mozilla Thunderbird 3.1 Release Candidate 2 リリースノート
Thunderbird 3.1 Release Candidate 2 に関する情報:
Thunderbird

Thunderbird 3.1 Release Candidate 1 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2010 年 5 月 27 日、次期 Thunderbird のリリースに向けた最初の候補版である Thunderbird 3.1 Release Candidate 1 をリリースした。これは開発者や拡張機能作者を対象に、正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に公開されている。

Thunderbird 3.1 Release Candidate 1 は Gecko 1.9.2.4 に基づいており、近々リリース予定である Firefox 3.6.4 と同等の機能、安定性を有している。Beta 2 からの修正点は 57 に上る。

既知の問題もいくつかあり、特に現時点では Kaspersky Anti-Spam Extension が使用できないこと (Bug 533692) には注意されたい。この問題は Thunderbird 3.0 以降に共通の問題であり、今回のリリース候補版だけでなく Thunderbird 3.1 の正式リリース版においても同様である。次期バージョンの Kaspersky Anti-Spam Extension において対応が予定されている。

Thunderbird 3.1 Release Candidate 1 リリースの詳細な情報は Thunderbird 3.1 RC 1 Release Notes (英語) を、リリースに関するニュースは Mozilla Messaging の Thunderbird 3.1 Release Candidate 1 is Here (英語) を参照されたい。
その他、開発者に向けた情報は Mozilla Developer CenterThunderbird (英語) より参照可能となっている。

Thunderbird 3.1 Release Candidate 1 は Windows, Mac そして Linux 版それぞれ、44 カ国語からダ ウンロード利用可能となっている。Thunderbird 3 と同様、古い OS のサポートが打ち切られており、Windows Me 以前、Mac OS X 10.3 以前の OS では利用できない。ダウンロードの前にシ ステム要件を確認されたい。

冒頭にも書いたように、Thunderbird 3.1 Release Candidate 1 は、正式版公開に向けてコミュニティから改良された機能や新しく取り入れられたテクノロジーについてのフィードバックを得ることを目的にしており、Web 開発者や拡張機能作者を対象にしたリリース候補版として公開されている。ダウンロード/インストールを行なう前に、これが通常利用を目的とした公開ではな いことを理解していただきたい。

ダウンロード:
Download Thunderbird 3.1 RC 1
リリースノート:
Thunderbird 3.1 RC 1 Release Notes
Thunderbird 3.1 Release Candidate 1 に関する情報:
Thunderbird

Camino 2.0.3 がリリースされた


米国時間 2010 年 5 月 25 日、Camino Project は定期的なメンテナンススケジュールによる安定性及びセキュリティ問題を修正した Camino 2.0.3 をリリースした。

Camino 2.0.2 からの変更では、重要なセキュリティ修正と安定性向上のための修正を含む Gecko 1.9.0.19 レンダリングエンジンへのアップグレードが行われいる。Camino 2.0.3 でのその他の変更点は以下のとおり。

  • 複数のタブを連続して閉じた際のクラッシュの可能性を予防。
  • Spotlight の検索で見つかるブックマークをダブルクリックすると Camino のウィンドウに表示可能。
  • ブックマークの読み込みでは Firefox の bookmarks.html (Firefox 3 以降のバージョンでプロファイル内に存在する) を読み込まないようになった。
  • メニュースペースのための Spotlight メタデータを書き出さなくなった。
  • 「Camino をリセット」を実行した場合は「最近閉じたページ」もリセットするようになった。
  • about:config 内でのコンテキストメニューが実行可能となった。
  • 危険な cookie は安全な cookie リストに表示されなくなった。
  • ソフトウェア情報より利用可能なソフトウェアアップデートをダウンロードできなかった場合のクラッシュを防いだ。
  • 広告ブロック機能の改善。

その他、既知の問題や Camino 2 についての詳細な情報は Camino 2 Release Notes を参照されたい。

Camino 2.0.3 は日本語を含む 15 カ国語 から利用可能となっており、Camino Project ウェブサイトよりダウンロード可能である他、既存の Camino 2.x ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、Camino メニューの “アップデートの確認” より手動で確認することもできる。
なお、Camino 2 の動作環境は Gecko 1.9.0 をベースにしたレンダリングエンジンへの変更に伴い、Firefox 3 と同様に Mac OS 10.4 以降となっているため、Mac OS 10.3.9 ユーザは Camino 1.6.x を利用いただきたい。

ダウンロード:
Camino Project (Mac OS 10.4 以降)
リリースノート:
Camino 2 Release Notes (英語)
既知の問題:
Known Issues (英語)

Thunderbird 3.1 Beta 2 がリリースされた


Mozilla Messaging は米国時間 2010 年 5 月 5 日、次期 Thunderbird のメジャーリリースに向けた 2 番目のベータ版である Thunderbird 3.1 Beta 2 を、開発者や拡張機能作者を対象に、正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に公開した。

Thunderbird 3.1 Beta 2 は Gecko 1.9.2.5pre に基づいており、Firefox 3.6 相当の機能、安定性を有している。Firefox の 3.5 から 3.6 へのアップグレードと同様、Thunderbird 3.0 から 3.1 においても大きな機能追加は予定されていない。このリリースでの追加、及び改良は以下のとおり。

  • クイックフィルタの搭載
  • 他のメールクライアントからの移行支援機能の搭載
  • Personas のサポートの改良
  • Thunderbird 2 からの移行機能の改良
  • ユーザインターフェイスの改良、修正
  • 安定性およびメモリ管理の改善

修正されたすべてのバグは、 Bugzilla (英語) より確認できる。

Thunderbird 3.1 Beta 2 リリースの詳細な情報は Thunderbird 3.1 Beta 2 Release Notes (英語) を、リリースに関するニュースは Mozilla Messaging の Thunderbird 3.1 Beta 2 Now Available (英語) を参照されたい。

Thunderbird 3.1 Beta 2 は Windows, Mac そして Linux 版それぞれ、日本語を含む 33 言語からダウンロード可能となっている。Thunderbird 3 以降と同様、古い OS のサポートが打ち切られており、Windows Me 以前、Mac OS X 10.3 以前の OS では利用できない。ダウンロードの前にシステム要件を確認されたい。

冒頭にも書いたように、Thunderbird 3.1 Beta 2 は、改良された機能や新しく取り入れられたテクノロジーを正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に、開発者や拡張機能作者を対象に向けたベータ版として公開されている。ダウンロード/インストールを行なう前に、これは通常利用を目的とした公開ではないことを理解していただきたい。

また、リリース候補版である Release Candidate 1 は 5 月 25 日に、正式版は 7 月 1 日にリリースが予定されている

ダウンロード:
Download Thunderbird 3.1 Beta 2
リリースノート:
Thunderbird 3.1 Beta 2 Release Notes

Thunderbird 3.1 Beta 2 Now Available

Firefox 3.6.3 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2010 年 4 月 1 日、安定性及びセキュリティ問題を修正した Firefox 3.6.3 をリリースした。

このアップデートでのセキュリティ修正は、重要度区分において 1 件の最高に該当する問題の修正が行われた。この問題は、米国時間 3 月 24 日に開催されたハッキングコンテスト「Pwn2Own」において報告されたものであり、わずか 8 日間での修正となった。同コンテストでの実証コードは Firefox 3.6 系列のみに影響し、旧バージョンには影響しない。しかし、このバグを引き起こす別の方法の発見に備えて今後 3.5 系列での修正も行われる予定である。

  • MFSA 2010-25 スコープの混同による解放済みオブジェクトの再使用

修正された問題は他に 1 件。これら修正点は Bugzilla (英語) より確認できる。
Firefox 3.6.3 での改善や既知の問題などの一般的な情報は Firefox 3.6.3 リリースノート を、修正されたセキュリティ問題の詳細は Firefox 3.6 セキュリティアドバイザリ を参照されたい。

Firefox 3.6.3 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Firefox 3.6 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。

なお、Firefox 3.5 系列は 2010 年 8 月をもって セキュリティ更新を終了 予定であること、Firefox 3.0 系列は先日リリースされた 3.0.19 をもってサポートを終了していることから、Mozilla ではメンテナンスが継続されている最新バージョン Firefox 3.6 への移行を勧めている。

ダウンロード :
Mozilla Japan
リリースノート :
Firefox 3.6.3 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Firefox 3.6 セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ :
Bug List (英語)

Firefox 3.5.9, Firefox 3.0.19, Thunderbird 3.0.4, SeaMonkey 2.0.4 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2010 年 3 月 30 日、定期的なメンテナンススケジュールによる、安定性及びセキュリティ問題を修正した Firefox 3.5.9, Firefox 3.0.19, Thunderbird 3.0.4, SeaMonkey 2.0.4 をリリースした。

Firefox 3.5.9

このアップデートでのセキュリティ修正は、重要度区分において 5 件の最高、3 件のの合計 8 件が修正されている。

  • MFSA 2010-24 XMLDocument::load() による nsIContentPolicy のチェック不足
  • MFSA 2010-23画像ソースの mailto: URL へのリダイレクトによってメール編集画面が開かれる
  • MFSA 2010-22 NSS の更新による TLS 再交渉指示への対応
  • MFSA 2010-20 URL の強制ドラッグ&ドロップによるクローム特権昇格
  • MFSA 2010-19 nsPluginArray におけるダングリングポインタの脆弱性
  • MFSA 2010-18 nsTreeContentView におけるダングリングポインタの脆弱性
  • MFSA 2010-17 nsTreeSelection における解放済みメモリの使用によるリモートコード実行
  • MFSA 2010-16メモリ破壊の形跡があるクラッシュ (rv:1.9.2.2/ 1.9.1.9/ 1.9.0.19)

修正された問題は 55 件。これら修正点は Bug List (英語)より確認できる。
Firefox 3.5.9 での改善や既知の問題などの一般的な情報は Firefox 3.5.9 リリースノート を参照いただきたい。

Firefox 3.5.9 は Windows, Mac そして Linux 版がそれぞれ用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Firefox 3.5 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。
なお、Firefox 3.5.x は 2010 年 8 月をもって セキュリティ更新を終了 予定であることから、Mozilla ではメンテナンスが継続されている最新バージョン Firefox 3.6 への移行を勧めている。

ダウンロード :
Firefox 3.5
リリースノート :
Firefox 3.5.9 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Firefox 3.5 セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ :
Bug List (英語)

Firefox 3.0.19

本バージョンのリリースにより Firefox 3.0.x のサポートは終了する。(Mozilla Japan ブログ – Firefox 3 サポート終了のお知らせ
このアップデートでのセキュリティ修正は、重要度区分において 5 件の最高、1 件のの合計 6 件が修正されている。

  • MFSA 2010-21 Firebug XMLHttpRequestSpy による任意のコード実行
  • MFSA 2010-20 URL の強制ドラッグ&ドロップによるクローム特権昇格
  • MFSA 2010-19 nsPluginArray におけるダングリングポインタの脆弱性
  • MFSA 2010-18 nsTreeContentView におけるダングリングポインタの脆弱性
  • MFSA 2010-17 nsTreeSelection における解放済みメモリの使用によるリモートコード実行
  • MFSA 2010-16メモリ破壊の形跡があるクラッシュ (rv:1.9.2.2/ 1.9.1.9/ 1.9.0.19)

修正された問題は 12 件。これら修正点は Bugzilla (英語)より確認できる。その他、Firefox 3.0.19 での改善や既知の問題などの一般的な情報については Firefox 3 リリースノート を参照いただきたい。

Firefox 3.0.19 は Windows, Mac そして Linux 版がそれぞれ用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。既存の Firefox 3.0.x ユーザへは自動アップデート経由で通知される他、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。
冒頭にも書いたように Firefox 3.0.19 は Firefox 3.0.x シリーズ最後の更新となり、メンテナンスは今回をもって終了する。Firefox 3.0.x ユーザはメンテナンスが継続されている最新バージョン Firefox 3.6 への移行を考慮いただきたい。

ダウンロード :
Firefox 3
リリースノート :
Firefox 3 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Firefox 3.0 セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ :
Bug List (英語)

Thunderbird 3.0.4

このアップデートでのセキュリティ修正は、重要度区分において 3 件の最高、2 件のの合計 5 件が修正されている。

  • MFSA 2010-24 XMLDocument::load() による nsIContentPolicy のチェック不足
  • MFSA 2010-22 NSS の更新による TLS 再交渉指示への対応
  • MFSA 2010-18 nsTreeContentView におけるダングリングポインタの脆弱性
  • MFSA 2010-17 nsTreeSelection における解放済みメモリの使用によるリモートコード実行
  • MFSA 2010-16メモリ破壊の形跡があるクラッシュ (rv:1.9.2.2/ 1.9.1.9/ 1.9.0.19)

Thunderbird 3.0.4 での改善や既知の問題などの一般的な情報は Thunderbird 3.0.4 リリースノート を、修正されたバグは Bugzilla@Mozilla Bug List を参照されたい。

Thunderbird 3.0.4 は Windows, Mac そして Linux 版がそれぞれ用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Thunderbird 3 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することもできる。

ダウンロード:
Thunderbird ダウンロード
リリースノート:
Thunderbird 3.0.4 リリースノート
Thunderbird 3.0 セキュリティアドバイザリ :
Thunderbird 3.0.4 で修正済み
修正されたバグ :
Bug List (英語)

SeaMonkey 2.0.4

このアップデートは Firefox 3.5.9 (Gecko 1.9.1.9) と同内容となっており、重要度区分において 5 件の最高、3 件のの合計 8 件が修正されている。

  • MFSA 2010-24 XMLDocument::load() による nsIContentPolicy のチェック不足
  • MFSA 2010-23画像ソースの mailto: URL へのリダイレクトによってメール編集画面が開かれる
  • MFSA 2010-22 NSS の更新による TLS 再交渉指示への対応
  • MFSA 2010-20 URL の強制ドラッグ&ドロップによるクローム特権昇格
  • MFSA 2010-19 nsPluginArray におけるダングリングポインタの脆弱性
  • MFSA 2010-18 nsTreeContentView におけるダングリングポインタの脆弱性
  • MFSA 2010-17 nsTreeSelection における解放済みメモリの使用によるリモートコード実行
  • MFSA 2010-16メモリ破壊の形跡があるクラッシュ (rv:1.9.2.2/ 1.9.1.9/ 1.9.0.19)

SeaMonkey 2.0.4 日本語版には前バージョンで持ち越しとなっていた chatZilla の日本語化も行われている。その他、このバージョンでの修正や新機能は What’s New in SeaMonkey 2.0.4 (英語)を、詳細な情報は SeaMonkey 2.0 セキュリティアドバイザリの SeaMonkey 2.0.4 で修正済み より確認できる。

ダウンロード:
SeaMonkey Download & Releases
SeaMonkey.jp (日本語版)
リリースノート:
SeaMonkey 2.0.4 (英語)
セキュリティアドバイザリ:
SeaMonkey 2.0.4 で修正済み

Camino 1.6.11 がリリースされた


米国時間 2010 年 3 月 15 日、Gecko ベースの Mac OS X 用ブラウザ Camino の開発を続ける The Camino Project は、定期的なメンテナンススケジュールによる、安定性及びセキュリティ問題を修正した Camino 1.6.11 をリリースした。

Camino 1.6.11 は 1.6 シリーズの最終リリースとなり、本バージョンをもって開発は終了する。
このアップデートによる修正点は次のとおり。

  • いくつかの重要なセキュリティ修正と安定性を改善した Gecko 1.8.1.24 レンダリングエンジンへのアップグレード
  • 新しい認証局を再度信頼することが可能になった。
  • 証明書内の警告またはエラーテキストをクリックによるテキストカラーの変更を行わない。
  • Cookie 例外を加える際、“.sitename.tld” cookie に対する例外を正しく扱う。
  • Cookie 値に非アスキーが含まれる場合でも Cookie 保存リストに表示するようになった。
  • アドブロック機能の改善

重要なセキュリティ修正を含むことから Camino Project は Mac OS X 10.3.9 を利用する Camino ユーザには本バージョンへのアップデートを強く薦めている。また Mac OS X 10.4 以上を利用するユーザに対しては、Camino 1.6 シリーズの開発終了に伴い、最新のセキュリティ更新が続けられている Camino 2 への移行を勧めている。

Camino 1.6.11 は リリースノート 内のリンクより英語版または多言語版がダウンロードできるほか、既存の Camino 1.6 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、Camino メニューの “アップデートの確認” より手動で確認することもできる。

ダウンロード:
Download Camino 1.6.11 Multilingual (多言語版)
Download Camino 1.6.11 (英語版)
リリースノート:
Camino. Releases. 1.6.11
既知の問題:
Known Issues

Firefox 3.6.2 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2010 年 3 月 22 日、定期的なメンテナンススケジュールによる、安定性及びセキュリティ問題を修正した Firefox 3.6.2 をリリースした。

このアップデートでのセキュリティ修正は、重要度区分において 6 件の最高、 2 件の、 2 件の、 5 件の低の合計 15 件が修正されている。
(本稿公開時点では 1 件を除きセキュリティアドバイザリは公開されていなかったが、旧バージョンでの修正完了とともに公開されたため追記)

  • MFSA 2010-24 XMLDocument::load() による nsIContentPolicy のチェック不足
  • MFSA 2010-23 画像ソースの mailto: URL へのリダイレクトによってメール編集画面が開かれる
  • MFSA 2010-22 NSS の更新による TLS 再交渉指示への対応
  • MFSA 2010-20 URL の強制ドラッグ&ドロップによるクローム特権昇格
  • MFSA 2010-19 nsPluginArray におけるダングリングポインタの脆弱性
  • MFSA 2010-18 nsTreeContentView におけるダングリングポインタの脆弱性
  • MFSA 2010-16 メモリ破壊の形跡があるクラッシュ (rv:1.9.2.2/ 1.9.1.9/ 1.9.0.19)
  • MFSA 2010-15 非同期認証プロンプトが別ウィンドウに表示される
  • MFSA 2010-14 キャッシュされた XUL スタイルシートを通じたブラウザクロームの改変
  • MFSA 2010-13 画像の先読みによるコンテンツポリシーの回避
  • MFSA 2010-12 ラップされたオブジェクト上で addEventListener と setTimeout を使用することによる XSS
  • MFSA 2010-11 メモリ破壊の形跡があるクラッシュ (rv:1.9.2.2/ 1.9.1.8/ 1.9.0.18)
  • MFSA 2010-10 プラグインと保護されていない Location オブジェクトを通じた XSS
  • MFSA 2010-09 multipart/x-mixed-replace 形式の画像における削除されたフレームの再使用
  • MFSA 2010-08 WOFF の整数オーバーフローによるヒープ破損

修正された問題は 119 件。これら修正点は Bugzilla (英語) より確認できる。この中には、Windows 版におけるマウスホイールの挙動に関する問題や、アニメーション GIF 画像の表示不具合Mac OS X でファイル名に空白を含むローカルファイルを開けない問題の修正が含まれている。
Firefox 3.6.2 での改善や既知の問題などの一般的な情報は Firefox 3.6.2 リリースノート を、修正されたセキュリティ問題の詳細は Firefox 3.6 セキュリティアドバイザリ を参照されたい。

前リリースの 3.6 から本リリースの 3.6.2 とバージョン番号が 1 つスキップされているが、Mozilla Japan ブログによれば「Firefox 3.6.1 は、モバイル版 Firefox (Fennec) 3.6 に相当するバージョン」でありデスクトップ版ではスキップされたとのことである。

Firefox 3.6.2 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Firefox 3.6 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。

ダウンロード :
Mozilla Japan
リリースノート :
Firefox 3.6.2 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Firefox 3.6 セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ :
Bug List (英語)

SeaMonkey 1.1.19 がリリースされた


Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している The SeaMonkey® Project は、米国時間 2010 年 3 月 15 日、SeaMonkey 1.1 シリーズの最終バージョンとなる SeaMonkey 1.1.19 をリリースした。

このアップデートでは、重要度区分において最高 4 件、 1 件、 1 件の合計 6 件のセキュリティ問題が修正されている。

  • MFSA 2010-07 潜在的に悪用可能なクラッシュ修正の旧版ブランチへの移植
  • MFSA 2010-06 SeaMonkey Mail におけるスクリプト操作可能なプラグインの実行
  • MFSA 2009-68 NTLM リフレクション脆弱性
  • MFSA 2009-62 RTL 文字によるダウンロードファイル名の偽装
  • MFSA 2009-59 文字列数値変換によって発生するヒープバッファオーバーフロー
  • MFSA 2009-49 ツリー列のダングリングポインタ脆弱性

2006 年 1 月の SeaMonkey 1.0 リリースより 4 年、 SeaMonkey 1.1 シリーズは SeaMonkey 1.1.19 のリリースをもち サポートを終了する。The SeaMonkey® Project では最近のオペレーティングシステムを利用している場合は、安定性とセキュリティ問題の更新が続けられている SeaMonkey 2 への移行を勧めている。

SeaMonkey 1.1.19 は Windows, Mac OS X, Linux 版がそれぞれ用意され、日本語版は SeaMonkey-ja Project よりダウンロード可能となっている。また、各国語版は SeaMonkey: Download & Releases よりダウンロード可能だ。

ダウンロード:
SeaMonkey 1.1.19 Official Builds (各国語版)
SeaMonkey 日本語版ダウンロード
リリースノート:
SeaMonkey 1.1.19 release notes (英語)
セキュリティアドバイザリ
SeaMonkey 1.1 セキュリティアドバイザリ

Thunderbird 2.0.0.24 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2010 年 3 月 16 日、安定性及びセキュリティ向上の継続的プロセスの一環である Thunderbird 2.0.0.24 をリリースした。

前バージョンより約 7 ヶ月ぶりのアップデートでは、重要度区分において最高 3 件、 1 件、 1 件の合計 5 件のセキュリティ問題が修正されている。

  • MFSA 2010-07 潜在的に悪用可能なクラッシュ修正の旧版ブランチへの移植
  • MFSA 2009-68 NTLM リフレクション脆弱性
  • MFSA 2009-62 RTL 文字によるダウンロードファイル名の偽装
  • MFSA 2009-59 文字列数値変換によって発生するヒープバッファオーバーフロー
  • MFSA 2009-49 ツリー列のダングリングポインタ脆弱性

Thunderbird 2.0.0.24 での改善や既知の問題などの一般的な情報は Thunderbird 2.0.0.24 リリースノート を、修正されたセキュリティ問題については Thunderbird 2.0 セキュリティアドバイザリを参照されたい。

Thunderbird 2.0.0.24 は、Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Thunderbird 2 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することもできる。

なお、Thunderbird 2.0.0.24 は Thunderbird 2.0.0.x の最終版であり、セキュリティ更新は 2010 年 6 月まで提供される予定であることから、Mozilla では Thunderbird の最新版である Thunderbird 3 への移行を勧めている。

ダウンロード:
Thunderbird 旧バージョンのダウンロード
リリースノート:
Thunderbird 2.0.0.24 リリースノート
修正された問題:
Thunderbird 2.0 セキュリティアドバイザリ
潜在的に悪用可能なクラッシュ修正の旧版ブランチへの移植
MFSA 2009-68
NTLM リフレクション脆弱性
MFSA 2009-62
RTL 文字によるダウンロードファイル名の偽装
MFSA 2009-59
文字列数値 変換によって発生するヒープバッファオーバーフロー
MFSA 2009-49
ツリー列の ダングリングポインタ脆弱性