MozillaZine.jp

Mozilla 関連情報の提供、啓蒙活動を行っているオンラインマガジン「MozillaZine」の日本語訳を提供しています。
リリース版 |    Firefox 146.0 ESR 140.6.0 / 115.31.0 Android 版 146.0 Android Focus 146.0 iOS 版 146.0 iOS Focus 143.0 |    Thunderbird 146.0 / 140.6.0esr Android 版 13.0 | SeaMonkey 2.53.22 |
プレビュー版 | Firefox Nightly Developer Edition Beta Android Nightly Beta | Thunderbird Daily Beta Android Beta | SeaMonkey Beta |
相互サポート | Firefox | Thunderbird | SeaMonkey | Lightning | Android 版 Firefox | iOS 版 Firefox | Android 版 Thunderbird

Firefox 4 Beta 2 がリリースされた


Mozilla は米国時間 7 月 27 日、次期 Firefox の開発版である Firefox 4 Beta 2 を、開発者や拡張機能作者を対象に、正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に公開した。

Firefox 4 は、現在開発中の Gecko 2 (Gecko 1.9.3 からのリナンバリング) に基づいている。 Firefox 4 Beta 2 での新機能としては次のものが挙げられる。

修正内容は Bugzilla@Mozilla Bug List より確認することができる。Firefox 4 Beta 2 リリースの詳細な情報は Firefox 4 Beta Release Notes (英語) を、リリースに関するニュースは Mozilla Developer Center の Firefox 4 Beta 2 available for download (英語) を参照されたい。
その他、開発者に向けた情報は Mozilla Developer NetworkFirefox 4 for developers より参照可能となっている。

Firefox 4 Beta 2 は Windows, Mac そして Linux 版がダウンロード可能となっている。現時点では英語版を含む 24 言語版がリリースされているが、日本語版はリリースされていない (詳しくは Mozilla Developer StreetFirefox 4 BetaX の日本語版について を参照)。システム要件は Firefox 3.6 と同じであり、古いプラットフォームへの対応は終了しない。(修正) システム要件は Mac OS X に関してはFirefox 3.6 から変更されており、10.4 (Tiger) のサポートが終了する。Mozilla Developer Preview (1.9.3 alpha) のシステム要件を参照されたい。

冒頭にも書いたように、Firefox 4 Beta 2 は、改良された機能や新しく取り入れられたテクノロジーを正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に、Web 開発者や拡張機能作者を対象に向けたベータ版として公開されている。ダウンロード/インストールを行なう前に、これは通常利用を目的とした公開ではないこ とを理解していただきたい。

ダウンロード:
Firefox web browser | Help us test the latest beta
リリースノート:
Firefox 4 Beta Release Notes
Firefox 4 Beta 2 に関する情報:
Firefox 4 for developers

Firefox 3.6.8 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2010 年 7 月 23 日、定期的なメンテナンススケジュールによる、安定性及びセキュリティ問題を修正した Firefox 3.6.8 をリリースした。

このアップデートでは Firefox 3.6.7 リリース後に発見された、プラグインが埋め込まれた一部のページに影響する安定性 (クラッシュ) の問題が修正された。Firefox 3.5.11 もこのリグレッションの影響を受けるが、同等のポインタが常に NULL で初期化されていることからこの問題を悪用することはできないとのことである。

  • MFSA 2010-48 プラグイン引数配列問題の修正によるダングリングポインタクラッシュのリグレッション

Firefox 3.6.8 での改善や既知の問題などの一般的な情報は Firefox 3.6.8 リリースノート を参照いただきたい。

Firefox 3.6.8 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできる他、既存の Firefox 3.6 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能となっている。

ダウンロード :
Mozilla Japan
リリースノート :
Firefox 3.6.8 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Firefox 3.6 セキュリティアドバイザリ

Firefox 3.6.7, Firefox 3.5.11, Thunderbird 3.1.1, Thunderbird 3.0.6, SeaMonkey 2.0.6 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2010 年 7 月 20 日、定期的なメンテナンススケジュールによる、安定性及びセキュリティ問題を修正した Firefox 3.6.7, Firefox 3.5.11, Thunderbird 3.1.1, Thunderbird 3.0.6 をリリースした。

Firefox 3.6.7

このアップデートでのセキュリティ修正は、重要度区分において 8 件の最高、 2 件の、 4 件のの合計 14 件が修正されている。

  • MFSA 2010-47 エラーメッセージのスクリプトファイル名からのクロスサイトデータ漏えい
  • MFSA 2010-46 CSS を利用したクロスサイトデータ漏えい
  • MFSA 2010-45 複数のロケーションバー偽装問題
  • MFSA 2010-44 8 ビットエンコーディングにおいて U+FFFD にマップされた文字が原因で、直後の文字が見えなくなる
  • MFSA 2010-43 canvas のコンテキストを使用した同一生成元違反
  • MFSA 2010-42 Web ワーカーの importScripts を通じたクロスサイトデータ漏えい
  • MFSA 2010-41 不正な PNG 画像を使用したリモートコード実行
  • MFSA 2010-40 nsTreeSelection のダングリングポインタによるリモートコード実行
  • MFSA 2010-39 nsCSSValue::Array インデックスの整数オーバーフロー
  • MFSA 2010-38 SJOW と高速なネイティブ関数を使用した任意のコード実行
  • MFSA 2010-37 プラグイン引数 EnsureCachedAttrParamArrays を通じたリモートコード実行
  • MFSA 2010-36 NodeIterator における解放後使用の問題
  • MFSA 2010-35 DOM 属性の複製によるリモートコードの実行
  • MFSA 2010-34 様々なメモリ安全性の問題 (rv:1.9.2.7/1.9.1.11)

修正された問題は 80 件、これら修正内容は Bugzilla@Mozilla Bug List より確認することができる。その他、Firefox 3.6.7 での改善や既知の問題などの一般的な情報は Firefox 3.6.7 リリースノート を参照いただきたい。

Firefox 3.6.7 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Firefox 3.6 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。

ダウンロード :
Mozilla Japan
リリースノート :
Firefox 3.6.7 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Firefox 3.6 セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ :
Bug List (英語)

Firefox 3.5.11

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 11 件。重要度区分において最高 7 件、 1 件、 3 件と、重要な修正が行われている。

  • MFSA 2010-47 エラーメッセージのスクリプトファイル名からのクロスサイトデータ漏えい
  • MFSA 2010-46 CSS を利用したクロスサイトデータ漏えい
  • MFSA 2010-45 複数のロケーションバー偽装問題
  • MFSA 2010-42 Web ワーカーの importScripts を通じたクロスサイトデータ漏えい
  • MFSA 2010-41 不正な PNG 画像を使用したリモートコード実行
  • MFSA 2010-40 nsTreeSelection のダングリングポインタによるリモートコード実行
  • MFSA 2010-39 nsCSSValue::Array インデックスの整数オーバーフロー
  • MFSA 2010-37 プラグイン引数 EnsureCachedAttrParamArrays を通じたリモートコード実行
  • MFSA 2010-36 NodeIterator における解放後使用の問題
  • MFSA 2010-35 DOM 属性の複製によるリモートコードの実行
  • MFSA 2010-34 様々なメモリ安全性の問題 (rv:1.9.2.7/1.9.1.11)

修正された問題は 36 件、これら修正内容は Bugzilla@Mozilla Bug List および Firefox 3.5.11 リリースノート を参照いただきたい。

Firefox 3.5.11 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Firefox 3.5 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。なお、Firefox 3.5 のサポートは 8 月で終了を予定しており、Mozilla ではできる限り早い時期に Firefox 3.6 に移行するよう勧めている。

ダウンロード :
Firefox – 旧バージョンのダウンロード
リリースノート :
Firefox 3.5.11 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Firefox 3.5 セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ :
Bug List (英語)

Thunderbird 3.1.1

このアップデートでのセキュリティ修正は、重要度区分において 5 件の最高、 2 件の、 3 件のの合計 10 件が修正されている。

  • MFSA 2010-47 エラーメッセージのスクリプトファイル名からのクロスサイトデータ漏えい
  • MFSA 2010-46 CSS を利用したクロスサイトデータ漏えい
  • MFSA 2010-44 8 ビットエンコーディングにおいて U+FFFD にマップされた文字が原因で、直後の文字が見えなくなる
  • MFSA 2010-43 canvas のコンテキストを使用した同一生成元違反
  • MFSA 2010-42 Web ワーカーの importScripts を通じたクロスサイトデータ漏えい
  • MFSA 2010-41 不正な PNG 画像を使用したリモートコード実行
  • MFSA 2010-40 nsTreeSelection のダングリングポインタによるリモートコード実行
  • MFSA 2010-39 nsCSSValue::Array インデックスの整数オーバーフロー
  • MFSA 2010-38 SJOW と高速なネイティブ関数を使用した任意のコード実行
  • MFSA 2010-34 様々なメモリ安全性の問題 (rv:1.9.2.7/1.9.1.11)

修正された問題は 96 件、これら修正内容は Bugzilla@Mozilla Bug List より確認することができる。その他、Thunderbird 3.1.1 での改善や既知の問題などの一般的な情報はThunderbird 3.1.1 リリースノート を参照いただきたい。

Thunderbird 3.1.1 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Thunderbird 3.1 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。

ダウンロード :
Mozilla Japan
リリースノート :
Thunderbird 3.1.1 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Thunderbird 3.1 セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ :
Bug List (英語)

Thunderbird 3.0.6

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 7 件。重要度区分において最高 4 件、 1 件、 2 件と、重要な修正が行われている。

  • MFSA 2010-47 エラーメッセージのスクリプトファイル名からのクロスサイトデータ漏えい
  • MFSA 2010-46 CSS を利用したクロスサイトデータ漏えい
  • MFSA 2010-42 Web ワーカーの importScripts を通じたクロスサイトデータ漏えい
  • MFSA 2010-41 不正な PNG 画像を使用したリモートコード実行
  • MFSA 2010-40 nsTreeSelection のダングリングポインタによるリモートコード実行
  • MFSA 2010-39 nsCSSValue::Array インデックスの整数オーバーフロー
  • MFSA 2010-34 様々なメモリ安全性の問題 (rv:1.9.2.7/1.9.1.11)

修正された問題は 39 件、これら修正内容は Bugzilla@Mozilla Bug List および Thunderbird 3.0.6  リリースノート を参照いただきたい。

Thunderbird 3.0.6 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Thunderbird 3.0 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。なお、Thunderbird 3.0 のサポートは 12 月で終了を予定しており、Mozilla ではできる限り早い時期に Thunderbird 3.1 に移行するよう勧めている。

ダウンロード :
Thunderbird – 旧バージョンのダウンロード
リリースノート :
Thunderbird 3.0.6  リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Thunderbird 3.0 セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ :
Bug List (英語)

SeaMonkey 2.0.6

Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している The SeaMonkey® Project は、米国時間 2010 年 7 月 20 日、SeaMonkey 2.0.6 をリリースした。

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 9 件。重要度区分において最高 7 件、 1 件、 3 件と、重要な修正が行われている。

  • MFSA 2010-47 エラーメッセージのスクリプトファイル名からのクロスサイトデータ漏えい
  • MFSA 2010-46 CSS を利用したクロスサイトデータ漏えい
  • MFSA 2010-45 複数のロケーションバー偽装問題
  • MFSA 2010-42 Web ワーカーの importScripts を通じたクロスサイトデータ漏えい
  • MFSA 2010-41 不正な PNG 画像を使用したリモートコード実行
  • MFSA 2010-40 nsTreeSelection のダングリングポインタによるリモートコード実行
  • MFSA 2010-39 nsCSSValue::Array インデックスの整数オーバーフロー
  • MFSA 2010-37 プラグイン引数 EnsureCachedAttrParamArrays を通じたリモートコード実行
  • MFSA 2010-36 NodeIterator における解放後使用の問題
  • MFSA 2010-35 DOM 属性の複製によるリモートコードの実行
  • MFSA 2010-34 様々なメモリ安全性の問題 (rv:1.9.2.7/1.9.1.11)

その他、SeaMonkey 2.0.6 での修正や新機能は SeaMonkey 2.0.6 (英語) より確認できる。

SeaMonkey 2.0.6 は Windows, Mac OS X, Linux 版がそれぞれ用意され、日本語版は SeaMonkey.jp より、各国語版は SeaMonkey Download & Releases よりダウンロード可能となっている。

ダウンロード:
SeaMonkey® Project
SeaMonkey.jp (日本語版)
リリースノート:
SeaMonkey 2.0.6 (英語)

Firefox 4 Beta 1 がリリースされた


Mozilla は米国時間 7 月 6 日、次期 Firefox の開発版である Firefox 4 Beta 1 を、開発者や拡張機能作者を対象に、正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に公開した。

Firefox 4 は、現在開発中の Gecko 2 (Gecko 1.9.3 からのリナンバリング) に基づいている。 Firefox 4 Beta 1 での新機能としては次のものが挙げられる。

Firefox 4 Beta 1 リリースの詳細な情報は Firefox 4 Beta Release Notes (英語) を、リリースに関するニュースは Mozilla Developer Center の Firefox 4 Beta 1 available for download (英語) を参照されたい。
その他、開発者に向けた情報は Mozilla Developer NetworkFirefox 4 for developers より参照可能となっている。

Firefox 4 Beta 1 は Windows, Mac そして Linux 版がダウンロード可能となっている。現時点では英語版のみのリリースであり、日本語版を含む各言語版はまだリリースされていない。システム要件は Firefox 3.6 と同じであり、古いプラットフォームへの対応は終了しない。(修正) システム要件は Mac OS X に関してはFirefox 3.6 から変更されており、10.4 (Tiger) のサポートが終了する。Mozilla Developer Preview (1.9.3 alpha) のシステム要件を参照されたい。

冒頭にも書いたように、Firefox 4 Beta 1 は、改良された機能や新しく取り入れられたテクノロジーを正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に、Web 開発者や拡張機能作者を対象に向けたベータ版として公開されている。ダウンロード/インストールを行なう前に、これは通常利用を目的とした公開ではないこ とを理解していただきたい。

ダウンロード:
Firefox web browser | Help us test the latest beta
リリースノート:
Firefox 4 Beta Release Notes
Firefox 4 Beta 1 に関する情報:
Firefox 4 for developers

Firefox 3.6.6 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2010 年 6 月 26 日、定期的なメンテナンススケジュールによる、安定性及びセキュリティ問題を修正した Firefox 3.6.6 をリリースした。

Firefox 3.6.6 では、Firefox 3.6.4 から導入されたプラグインのプロセス分離 (OOPP: Out Of Process Plugins) 機能が修正され、プラグインの応答待ちまでの時間が 10 秒から 45 秒に変更された。これは、主に古いコンピュータの利用者からの、ゲームサイトなどでプラグインの応答待ちまでの時間が短すぎるとのフィードバックに対応したものである。この変更についての詳細は、Mozilla Japan ブログを参照されたい。

参照:Firefox 3.6.6 を公開しました

修正された問題は この 1  件のみであり、Bugzilla@Mozilla Bug List より確認することができる。その他、Firefox 3.6.6 の一般的な情報は Firefox 3.6.6 リリースノート を参照いただきたい。

また、バージョン番号 3.6.5 は、Fennec に使われているため、Firefox としてはスキップされている。詳細は Christian Legnitto のブログを参照されたい。

参照:Heads up, the next Firefox platform version is 1.9.2.6 instead of 1.9.2.5

Firefox 3.6.6 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Firefox 3.6 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。

ダウンロード :
Mozilla Japan
リリースノート :
Firefox 3.6.6 リリースノート
修正されたバグ :
Bug List (英語)

Thunderbird 3.1 がリリースされた


Mozilla は米国太平洋時間 6 月 24 日、メールクライアントソフト Thunderbird の最新のメジャーアップデートとなる Thunderbird 3.1 をリリースした。

Mozilla Japan プレスリリース によると、2009 年 12 月の Thunderbird 3 リリース以来半年ぶりのメジャーアップデートとなった Thunderbird 3.1 は、メッセージ検索の高速化、旧バージョンからのスムーズなアップグレード、法人導入の簡素化に焦点を当てて開発された、様々な新機能と改良が含まれている。

Thunderbird 3.1 は Gecko 1.9.2.4 をベースとしており、先日公開された Firefox 3.6.4 とほぼ同等の機能、安定性を有しているが、現時点ではプラグインのプロセス分離 (OOPP: Out Of Process Plugins) は導入されていない (Bug 530723)。

注目すべき新機能、改良点としては

メッセージ検索の高速化とクイックフィルタツールバー

  • メッセージ検索の高速化
  • 新しいクイックフィルタツールバー

ユーザ体験の向上

  • 新しい設定変更ガイド
  • 保存したファイルの管理画面
  • メールアカウント設定ウィザード

パフォーマンスの向上

  • 安定性、メモリ管理、パスワード処理の改善

などが挙げられる。Firefox と同様、メジャーアップデートのサイクルを短くしたことにより、Thunderbird 2 から 3 へのアップデートの時のような劇的な変化は少ないものの、高速化、ユーザ体験の向上に重点を置いたアップデートとなっている。

旧バージョンからのアップデートに関しては、特に Thunderbird 2 からの移行支援が強化されていることが挙げられる。Thunderbird 3 以降でのツールボタンの配置変更や検索機能の強化に伴い、移行の際にそれらを利用するか、既存の設定を利用するかを選択できる。

既知の問題もいくつかあり、特に現時点では Kaspersky Anti-Spam Extension が使用できないこと (Bug 533692) には注意されたい。この問題は Thunderbird 3.0 以降に共通の問題であり、次期バージョンの Kaspersky Anti-Spam Extension において対応が予定されている。

Thunderbird 3.1 は ローカライズが完了しているもので 49 言語、ベータ版のローカライズとして 2 言語の Windows, Mac そして Linux 版がダウンロード利用可能となっている。Thunderbird 3 と同様、古い OS のサポートが打ち切られており、Windows Me 以前、Mac OS X 10.3 以前の OS では利用できない。ダウンロードの前にシステム要件を確認されたい。

Thunderbird 旧バージョンについて、Thunderbird 2.x 向けのセキュリティアップデートは現行の Thunderbird 2.0.0.24 が最終バージョンとなり、以降のサポートは行われない。また、前バージョンである Thunderbird 3 系列も、本リリースから半年後の今年 12 月でサポートが終了する。両バージョンの利用者に対して、Mozilla では Thunderbird 3.1 への早急な移行を勧めている。

ダウンロード:
Thunderbird
リリースノート:
Mozilla Thunderbird 3.1 リリースノート

SeaMonkey 2.0.5 がリリースされた


Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している The SeaMonkey® Project は、米国時間 2010 年 6 月 22 日、SeaMonkey 2.0.5 をリリースした。

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 9 件。重要度区分において最高 6 件、 2 件、 1 件と、重要な修正が行われている。

  • MFSA 2010-33 Math.random() を使用したサイト間でのユーザトラッキング
  • MFSA 2010-32 Content-Type: multipart 設定時に Content-Disposition: attachment が無視される
  • MFSA 2010-31 focus() の挙動がキーボード操作の注入もしくは漏えいに使用される
  • MFSA 2010-30 XSLT ノードの並べ替えにおける整数オーバーフロー
  • MFSA 2010-29 nsGenericDOMDataNode::SetTextInternal におけるヒープバッファオーバーフロー
  • MFSA 2010-28 プラグインインスタンス間での解放済みオブジェクトの再使用
  • MFSA 2010-27 nsCycleCollector::MarkRoots() における解放済みオブジェクトの再使用
  • MFSA 2010-26 メモリ破壊の形跡があるクラッシュ (rv:1.9.2.4/ 1.9.1.10)
  • MFSA 2010-25 スコープの混同による解放済みオブジェクトの再使用

その他、SeaMonkey 2.0.5 での修正や新機能は SeaMonkey 2.0.5 (英語) または SeaMonkey 2.0.5 リリースノート和訳 ページより確認できる。

SeaMonkey 2.0.5 は Windows, Mac OS X, Linux 版がそれぞれ用意され、日本語版は SeaMonkey.jp より、各国語版は SeaMonkey Download & Releases よりダウンロード可能となっている。

ダウンロード:
SeaMonkey® Project
SeaMonkey.jp (日本語版)
リリースノート:
SeaMonkey 2.0.5 (英語)
SeaMonkey 2.0.5 リリースノート和訳
セキュリティアドバイザリ:
SeaMonkey 2.0 セキュリティアドバイザリ

Firefox 3.6.4 と Firefox 3.5.10 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2010 年 6 月 22 日、定期的なメンテナンススケジュールによる、安定性及びセキュリティ問題を修正した Firefox 3.6.4 と Firefox 3.5.10 をリリースした。

Firefox 3.6.4

Firefox 3.6.4 では、プラグインに起因する Firefox のクラッシュ問題を回避することを目的に、これまで開発版で開発が続けられてきたプラグインのプロセス分離 (OOPP: Out Of Process Plugins) 機能が組み込まれた。ただし、OOPP は今のところ Windows と Linux で動作する Adobe Flash、Apple Quicktime、Microsoft Silverlight の各プラグインに対応となっており、Mac 版は今後のバージョンアップを待たなければならない。

プラグインのプロセス分離 についての詳細は、Mozilla Japan ブログを参照されたい。
参照:Firefox のセキュリティアップデート (3.5.10/3.6.4) 公開、Firefox 3.6.4 は新たにクラッシュ防止機能を搭載しました

OOPP

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 7 件、重要度区分において最高 4 件、 2 件、 1 件となっている。

  • MFSA 2010-33 Math.random() を使用したサイト間でのユーザトラッキング
  • MFSA 2010-32 Content-Type: multipart 設定時に Content-Disposition: attachment が無視される
  • MFSA 2010-31 focus() の挙動がキーボード操作の注入もしくは漏えいに使用される
  • MFSA 2010-30 XSLT ノードの並べ替えにおける整数オーバーフロー
  • MFSA 2010-29 nsGenericDOMDataNode::SetTextInternal におけるヒープバッファオーバーフロー
  • MFSA 2010-28 プラグインインスタンス間での解放済みオブジェクトの再使用
  • MFSA 2010-26 メモリ破壊の形跡があるクラッシュ (rv:1.9.2.4/ 1.9.1.10)

修正された問題は 214 件、これら修正内容は Bugzilla@Mozilla Bug List より確認することができる。その他、Firefox 3.6.4 での改善や既知の問題などの一般的な情報は Firefox 3.6.4 リリースノート を参照いただきたい。

Firefox 3.6.4 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Firefox 3.6 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。

ダウンロード :
Mozilla Japan
リリースノート :
Firefox 3.6.4 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Firefox 3.6 セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ :
Bug List (英語)

Firefox 3.5.10

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 9 件。重要度区分において最高 6 件、 2 件、 1 件と、重要な修正が行われている。

  • MFSA 2010-33 Math.random() を使用したサイト間でのユーザトラッキング
  • MFSA 2010-32 Content-Type: multipart 設定時に Content-Disposition: attachment が無視される
  • MFSA 2010-31 focus() の挙動がキーボード操作の注入もしくは漏えいに使用される
  • MFSA 2010-30 XSLT ノードの並べ替えにおける整数オーバーフロー
  • MFSA 2010-29 nsGenericDOMDataNode::SetTextInternal におけるヒープバッファオーバーフロー
  • MFSA 2010-28 プラグインインスタンス間での解放済みオブジェクトの再使用
  • MFSA 2010-27 nsCycleCollector::MarkRoots() における解放済みオブジェクトの再使用
  • MFSA 2010-26 メモリ破壊の形跡があるクラッシュ (rv:1.9.2.4/ 1.9.1.10)
  • MFSA 2010-25 スコープの混同による解放済みオブジェクトの再使用

修正された問題は 34 件、これら修正内容は Bugzilla@Mozilla Bug List および Firefox 3.5.10 リリースノート を参照いただきたい。

Firefox 3.5.10 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Firefox 3.5 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。なお、Firefox 3.5 のサポートは 8 月で終了を予定しており、Mozilla ではできる限り早い時期に移行するよう勧めている。

ダウンロード :
Firefox 旧バージョンのダウンロード
リリースノート :
Firefox 3.5.10 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Firefox 3.5 セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ :
Bug List (英語)

Thunderbird 3.0.5 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2010 年 6 月 17 日、安定性及びセキュリティ向上の継続的プロセスの一環である Thunderbird 3.0.5 をリリースした。

Thunderbird 3.0.5 では、ユーザインタフェースに関係する修正、メッセージの索引付けとネットワーク上に保存されているプロファイルへのアクセスにかかるパフォーマンスの改善、Mac OS X での未読メッセージ通知の表示の改善などが行われた。修正された問題は 63 件、これらは Bugzilla@Mozilla の Bug List より確認可能となっている。なお、Thunderbird 3.0.5 で修正されたセキュリティ問題は Firefox 3.6.4 のリリースに合わせて公開される。
その他、Thunderbird 3.0.5 での改善や既知の問題などの一般的な情報は Thunderbird リリースノート を参照されたい。

Thunderbird 3.0.5 は、Windows, Mac OS X、 Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている他、既存の Thunderbird 3 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することもできる。

Thunderbird 旧バージョンについて、Thunderbird 2.x 向けのセキュリティアップデートは現行の Thunderbird 2.0.0.24 が最終バージョンとなり、サポートは 2010 年 6 月で終了する。Mozilla では現行最新バージョンの Thunderbird 3.0.x への早急な移行を勧めている。また、今月中のリリースが予定されている Thunderbird 3.1 のリリース候補版 も利用可能となっており、一足先に新バージョンの機能を試されてはどうだろうか。

ダウンロード:
Thunderbird ダウンロード
リリースノート:
Thunderbird リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Thunderbird 3.0 セキュリティアドバイザリ

Firefox Cup 開催中


6 月 11 日から開催されているサッカーワールドカップ。Firefox を使ってお気に入りのチームを応援できることはご存知だろうか?

Mozilla では、ワールドカップに合わせて “Firefox Cup” を開催している。これは、アドオンで Firefox を着せ替えたり、最新のスコアを Firefox 上で確認できるというものである。

Personas

一つ目は、Personas でお気に入りのチームスピリットで飾るものである。日本を含む参加国 32 チームのデザインが用意されており、それぞれのテーマの利用者数を競っている。決勝時点で最も利用者数の多いテーマの国が、Firefox Cup の優勝国となる。本稿執筆時点では、ブラジルとアルゼンチンが他の国を大きく引き離しており、日本はわずか 30 に留まっている。

  • 6 月 16 日: 1 次リーグ
  • 6 月 23 日: 2 次リーグ
  • 6 月 30 日: 3 次リーグ
  • 7 月 7 日: 4 次リーグ
  • 7 月 14 日: 優勝チーム決定

Firefox Cup Personas

FootieFox

二つ目は、ワールドカップの最新スコアを Firefox 上に表示するアドオン FootieFox である。本来、ワールドカップに限らず各国のリーグ戦のスコアをほぼリアルタイムで表示するアドオンであり、今回のワールドカップにももちろん対応している。これで、お気に入りのチームの試合状況をいつでも確認することができる。

Firefox Cup 特設サイト:
Firefox Cup
FootieFox:
Add-ons for Firefox
Mozilla Japan ブログ:
Firefox Cup 開幕! Personas テーマを使ってお気に入りのチームを勝利へ導こう!