Thunderbird 3.1 がリリースされた
Mozilla は米国太平洋時間 6 月 24 日、メールクライアントソフト Thunderbird の最新のメジャーアップデートとなる Thunderbird 3.1 をリリースした。
Mozilla Japan プレスリリース によると、2009 年 12 月の Thunderbird 3 リリース以来半年ぶりのメジャーアップデートとなった Thunderbird 3.1 は、メッセージ検索の高速化、旧バージョンからのスムーズなアップグレード、法人導入の簡素化に焦点を当てて開発された、様々な新機能と改良が含まれている。
Thunderbird 3.1 は Gecko 1.9.2.4 をベースとしており、先日公開された Firefox 3.6.4 とほぼ同等の機能、安定性を有しているが、現時点ではプラグインのプロセス分離 (OOPP: Out Of Process Plugins) は導入されていない (Bug 530723)。
注目すべき新機能、改良点としては
メッセージ検索の高速化とクイックフィルタツールバー
- メッセージ検索の高速化
- 新しいクイックフィルタツールバー
ユーザ体験の向上
- 新しい設定変更ガイド
- 保存したファイルの管理画面
- メールアカウント設定ウィザード
パフォーマンスの向上
- 安定性、メモリ管理、パスワード処理の改善
などが挙げられる。Firefox と同様、メジャーアップデートのサイクルを短くしたことにより、Thunderbird 2 から 3 へのアップデートの時のような劇的な変化は少ないものの、高速化、ユーザ体験の向上に重点を置いたアップデートとなっている。
旧バージョンからのアップデートに関しては、特に Thunderbird 2 からの移行支援が強化されていることが挙げられる。Thunderbird 3 以降でのツールボタンの配置変更や検索機能の強化に伴い、移行の際にそれらを利用するか、既存の設定を利用するかを選択できる。
既知の問題もいくつかあり、特に現時点では Kaspersky Anti-Spam Extension が使用できないこと (Bug 533692) には注意されたい。この問題は Thunderbird 3.0 以降に共通の問題であり、次期バージョンの Kaspersky Anti-Spam Extension において対応が予定されている。
Thunderbird 3.1 は ローカライズが完了しているもので 49 言語、ベータ版のローカライズとして 2 言語の Windows, Mac そして Linux 版がダウンロード利用可能となっている。Thunderbird 3 と同様、古い OS のサポートが打ち切られており、Windows Me 以前、Mac OS X 10.3 以前の OS では利用できない。ダウンロードの前にシステム要件を確認されたい。
Thunderbird 旧バージョンについて、Thunderbird 2.x 向けのセキュリティアップデートは現行の Thunderbird 2.0.0.24 が最終バージョンとなり、以降のサポートは行われない。また、前バージョンである Thunderbird 3 系列も、本リリースから半年後の今年 12 月でサポートが終了する。両バージョンの利用者に対して、Mozilla では Thunderbird 3.1 への早急な移行を勧めている。
- ダウンロード:
- Thunderbird
- リリースノート:
- Mozilla Thunderbird 3.1 リリースノート
2010/06/25 - 21:40:37 -
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