MozillaZine.jp

Mozilla 関連情報の提供、啓蒙活動を行っているオンラインマガジン「MozillaZine」の日本語訳を提供しています。
リリース版 |    Firefox 146.0 ESR 140.6.0 / 115.31.0 Android 版 146.0 Android Focus 146.0 iOS 版 146.0 iOS Focus 143.0 |    Thunderbird 146.0 / 140.6.0esr Android 版 13.0 | SeaMonkey 2.53.22 |
プレビュー版 | Firefox Nightly Developer Edition Beta Android Nightly Beta | Thunderbird Daily Beta Android Beta | SeaMonkey Beta |
相互サポート | Firefox | Thunderbird | SeaMonkey | Lightning | Android 版 Firefox | iOS 版 Firefox | Android 版 Thunderbird

Firefox 115.0.3 ESR がリリースされた


Firefox

Mozilla は米国時間 2023 年 7 月 18 日、延長サポート版バージョン 115.0.2 ESR リリース後に明らかとなった不具合を修正した Firefox 115.0.3 ESR をリリースした。通常版はこの不具合の影響を受けないためアップデートは行われない。

修正
Windows: Qihoo 360 アンチウイルスソフトウェアがインストールされていると起動時にクラッシュする問題を修正 (bug 1843977)


Firefox 115.0.3 ESR についての一般的な情報はリリースノートを参照されたい。

Firefox 115.0.3 ESR は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、86 以上の言語に対応した各国語版は 次世代ブラウザ Firefox – 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。また、Windows、Mac OS X、Linux 版の既存の Firefox ユーザには自動アップデート経由でアップデートが提供されるが、手動でアップデートすることも可能だ。

ダウンロード:
Mozilla
リリースノート:
115.0.3 ESR リリースノート
修正されたバグ:
Complete list of changes in the Firefox 115.0.3 ESR (英語)

Thunderbird 115.0 がリリースされた


Thunderbird

Mozilla は米国時間 2023 年 7 月 11 日、新機能の追加及び安定性の問題を修正した Thunderbird のメジャーアップデート版である Thunderbird 115.0 をリリースした。

Thunderbird 115.0 は Firefox ESR 115.0 と同じレンダリングエンジンを搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 115.0 相当となっている。

本バージョンでは、”Supernova” (超新星) と銘打った UI の全面的な刷新が行われている。詳細は What’s New in Thunderbird 115 および ブログ記事 を参照されたい。

テスト目的での利用ではないユーザーは、現時点では Thunderbird 115 へ更新するべきではない。Thunderbird 115 は、thunderbird.net からの直接ダウンロードによってのみ提供され、Thunderbird 102 系列およびそれ以前からの自動アップグレードは行われない。今後リリースされるバージョンにおいて、自動アップグレードが行われる予定である。

Thunderbird 115.0 での新機能や改良点は次のとおり。

新機能及び改良点

新機能
刷新されたフォルダー、メッセージ一覧、メッセージペインによる新しい UI である Supernova を実装。アップデートされたクイックフィルター、カレンダー、新しいバーティカルビューによるアドレス帳、統合されたツールバーなど
新機能
新しいフォルダーが親フォルダーに追加され、検索も自動的に保存されるようになった
新機能
タブで外部の .eml ファイルを開けるようになった
新機能
“メッセージを移動” および “メッセージをコピー” がフォルダーのコンテキストメニューに追加された
新機能
メールアドレスごとに 1 つの鍵を返す HKP 鍵サーバーをサポート
新機能
OpenPGP 公開鍵を VKS および HKP 鍵サーバーに公開できるようになった
新機能
階層化された暗号化メッセージを検出し、暗号化されたそれぞれの部分を閲覧できるようになった
新機能
OpenPGP 署名されたメッセージの署名日時が表示されるようになった
新機能
外部 GnuPG が有効な場合、OpenPGP 鍵の候補を GnuPG の鍵束から発見、インポートできるようになった
新機能
外部 GnuPG が有効な場合、OpenPGP 鍵の候補を GnuPG の鍵束から自動的に発見できるようになった
新機能
Autocrypt ヘッダーによって公開鍵を常に送信するオプションをサポート
新機能
UI から暗号化を自動的に有効化・無効化できるようになった
新機能
ユーザーが設定した OpenPGP パスフレーズを利用できるようになった; mail.openpgp.passphrases.enabled を true に設定
新機能
OpenPGP 署名ファイルの拡張子が “.asc” となった
新機能
“-keymanager” オプションを付けることでコマンドラインから OpenPGP 鍵マネージャーを開けるようになった
新機能
メッセージ作成ウインドウで CSS スタイルを利用可能になった; editor.use_css を true に設定
新機能
Fastmail での OAuth2 認証をサポート
新機能
送信するユーザーエージェントヘッダーを最低限にする、あるいはユーザーエージェントヘッダーを送信しない設定を追加
新機能
送信するユーザーエージェントヘッダーを最低限にする設定を既定とした
新機能
設定タブで “about:config” と検索すると設定エディターを発見できるようになった
新機能
Windows: 常にシステムトレイ上にアイコンを表示する設定を追加
新機能
アドレス帳のカードの電話番号、FAX 番号のリンクをサポート
新機能
更新のログをファイルに記録するオプション “app.update.log.file” を追加
新機能
検索エンジンに関するエンタープライズポリシーを追加
新機能
リモートカレンダーを個別に再読み込みできるようになった
新機能
カレンダーのコントロールメニューに “カレンダーに ToDo を表示” オプションを追加
新機能
OS 定義のタイムゾーンを使用する設定を追加
変更
パスワード認証を使用する Office 365 アカウントを OAuth2 認証へ自動移行するようになった
変更
OAuth2 ログインに非プライベートブラウザーを使用することで、Office 365 アカウントへアクセスポリシーを有効化した状態でログインできるようになった
変更
3 ペインウインドウ内のすべての外部リンクを、ユーザーのウェブブラウザーで開くようになった
変更
HTML メッセージを標準準拠モードでレンダリングするようになった
変更
“エンドツーエンド暗号化の紹介” 記事へのリンクを更新
変更
OpenPGP メッセージを既定で暗号化・署名するようになった
変更
現在の OpenPGP 鍵が有効期限切れの状態でメッセージを送信しようとすると警告が表示されるようになった
変更
MD5 および SHA-1 を使用した S/MIME 署名を拒絶するようになった
変更
アドオンが無効化されている場合あるいはアドオンにオプションが存在しない場合、”オプション” ボタンを隠すのではなく無効化するようになった
変更
アドレス帳へのフィールドの追加をサポート
変更
アドレス帳のホリゾンタルレイアウトで、検索ボックスを左側に移動
変更
カラーパレットを更新
変更
C++ による NNTP 実装を除去
変更
C++ による POP 実装を除去
変更
複数のメッセージを送信するときに SMTP 接続を再利用するようになった
変更
空の Matrix ルームの名称がローカライズ可能となった
変更
カレンダーがアクティベートされるまで、移動メニューの「次へ」「前へ」アイテムが表示されないようになった
修正
Exchange のベーシック認証が非推奨とされたため、Microsoft ビジネスメールサービスのユーザーがログインできなくなっていた問題を修正
修正
選択したテキストに開業や新しい段落が含まれているとスペルチェック辞書が開かない問題を修正
修正
特定の環境で、メッセージ作成ウインドウの自動入力機能が機能しないことがある問題を修正
修正
メッセージに追加された絵文字が正しく表示されない問題を修正。怒った顔の絵文字を追加
修正
「転送」「新しいメッセージとして編集」からメッセージを作成すると Unicode 文字セットの情報がメッセージヘッダーに含まれない問題を修正
修正
ドラッグ & ドロップによってメッセージを添付ファイルとして転送すると、添付ファイル名への拡張子の追加の設定に従わない問題を修正
修正
macOS: 件名がメッセージ作成ウインドウのタイトルバーの幅より長くなると、タイトルバーにボタンが表示される問題を修正
修正
PDF ファイル内の文書内リンクを開くと、新しいタブにリンクで指定された箇所にスクロールされるのではなく文書のコピーが表示される問題を修正
修正
“Gentle smile” のプレーンテキスト ;) が正しくレンダリングされず “Strong smile”/”Laugh” が表示される問題を修正
修正
添付ファイルの保存から保存したファイルがダウンロードマネージャーに表示されない問題を修正
修正
メッセージヘッダーのボタン (返信、転送など) がキーボードからアクセスできない問題を修正
修正
メッセージヘッダーのドロップダウンボタンをエンターキー、スペースキーからアクティブにできない問題を修正
修正
設定メニューの「プライバシーとセキュリティ」パネル内の “Do Not Track” の詳細情報へのリンクが表示されていなかった問題を修正
修正
メッセージの検疫が有効な場合、「終了時にごみ箱を空にする」が動作しないことがある問題を修正
修正
Yahoo および AOL アカウントのメッセージが誤って迷惑メールと判定されることがある問題を修正
修正
「迷惑メールフィルターを実行」が機能しない問題を修正
修正
リモート画像を含む HTML 署名のソース URL がローカルのファイル名に変更される問題を修正
修正
設定タブを閉じると既定の検索エンジンの変更が保持されない問題を修正
修正
「Thunderbird について」ダイアログに distribution.ini の情報が再び表示されるようになった
修正
macOS: メッセージの送信後にヘルプメニュー内のすべてのアイテムが無効化される問題を修正
修正
OpenPGP 署名メッセージを送信時に鍵が見つからない場合に空のダイアログが表示される問題を修正
修正
OpenPGP 暗号化された下書き・テンプレートを作成ウインドウを閉じた後に再度開くと、件名が失われる問題を修正
修正
複数の From フィールド持つメッセージの OpenPGP 鍵の検証が、1 つめの From フィールドに対してしか行われない問題を修正
修正
添付ファイルが存在しない場合であっても、OpenPGP 暗号化されたメッセージに暗号化された添付ファイルが表示される問題を修正
修正
ディスク容量が不足している場合、IMAP・ニュースフォルダーの最適化で一部のデータが削除されない問題を修正
修正
追加の署名レイヤーが存在する OpenPGP 暗号化メッセージが復号されない問題を修正
修正
OpenPGP が有効化されていると、返信時に (was: 古い件名) が件名から除去されない問題を修正
修正
OpenPGP 鍵マネージャーのコンテキストメニューにキーボードからアクセスできない問題を修正
修正
OpenPGP 鍵マネージャーの「パスフレーズ」タブが公開鍵にも誤って表示される問題を修正
修正
about:support で、アップストリームの RNP のバージョン番号が正式なものとして認識されるようになった
修正
アカウント設定で、有効期限切れのOpenPGP 鍵が「見つからない」と表示される問題を修正
修正
OpenPGP ダイアログのレイアウト、スタイルに関する問題を修正
修正
失効した OpenPGP 鍵に対して暗号化されたメッセージを復号できない問題を修正
修正
メッセージの署名時に秘密鍵の主鍵が利用可能であることを要求しなくなった
修正
OpenPGP 副鍵によって署名されたメッセージを送信できない問題を修正
修正
OpenPGP メッセージのセキュリティダイアログが誤った位置に表示されることがある問題を修正
修正
失効した S/MIME 証明書によって署名されたメッセージが、「正しく署名された」と表示される問題を修正
修正
特定の環境で、エンドツーエンド暗号化の自動有効化/無効化が意図したとおりに機能しない問題を修正
修正
アカウント作成時の SSL/TLS 接続の自動検出が機能しない問題を修正
修正
アカウントセットアップを検証中にキャンセルすると、アカウントを再度追加することができなくなる問題を修正
修正
アカウント設定の「終了」ボタンをクリックすると、手動設定したアカウントが通知なく削除される問題を修正
修正
オフライン時に POP/ローカルフォルダーから IMAP にメッセージを移動し、オンラインに戻るとメッセージが失われることがある問題を修正
修正
メッセージから添付ファイルを分離すると POP3 メッセージがサーバーから削除される問題を修正
修正
再起動後にオフラインの IMAP フォルダーが同期されないことがある問題を修正
修正
スリープやハイバネーションから復帰した後、IMAP の自動同期が停止することがある問題を修正
修正
複数のメッセージを IMAP サーバーへ移動しようとすると接続が切断され、移動元と移動先にメッセージが重複することがある問題を修正
修正
IMAP サーバーが “UTF8=ACCEPT” をサポートするかチェックしない問題を修正
修正
移動元のフォルダーが以前に移動先からコピー、削除されたもので、移動先のサーバーで削除済みとマークされただけの状態の場合、IMAP フォルダーをサーバー間で再度コピーしようとすると失敗する問題を修正
修正
IMAP フォルダーの「最適化」を行うと、最適化の前にフォルダーの整理が完了するまで待機しない問題を修正
修正
IMAP メッセージの送信済み、下書き、テンプレートフォルダへの保存を再試行すると進捗ダイアログが表示されない問題を修正
修正
埋め込まれた画像のファイル名、拡張子がヘッダーに含まれるようになった
修正
一般に扱われていない形式のユーザー名のプロンプトのフォーマットが使用されている SMTP サーバーでメッセージを送信できない問題を修正
修正
NNTP メッセージのストリーミングが機能せず、キャッチできないエラーとなる問題を修正
修正
認証ダイアログがキャンセルされた後、NNTP 接続がすぐに切断されない問題を修正
修正
サーバー上での検索で、ダウンロード済みの記事だけが検索対象となる問題を修正
修正
NNTP サーバーへの接続、切断の状態がステータスバーに反映されない問題を修正
修正
アドレス帳の検索でキーワードを多く入れすぎると、検索結果の表示がスクロールされることなくオーバーフローし、オーバーフローしたキーワードにアクセスできなくなる問題を修正
修正
連絡先の編集中、連絡先ペインのサイズを変更できない問題を修正
修正
既存の連絡先の編集中に新しい連絡先を作成すると、保存されていない変更内容が失われる問題を修正
修正
連絡先の削除や他のアドレス帳への移動を行ってもカードの一覧が更新されない問題を修正
修正
MX レコードが Goolgle へポイントされている場合、CardDAV の検出にプリセットされたロケーションを使用するようになった
修正
チャットの長い一覧が完全に表示されない、スクロールできない問題を修正
修正
オリジネーターによる ping だけでなく、接続した XMPP サーバーへの ping すべてに誤って対応する問題を修正
修正
特定の環境で重複したMatrix クライアントが作成され、同一アカウントでメッセージが重複する問題を修正
修正
Matrix のダイレクトメッセージの暗号化が正しく検出されない問題を修正
修正
特定の環境で Matrix のダイレクトメッセージルームが重複する問題を修正
修正
週の始まりが月曜日以外に設定されていると、予定が正しい週に表示されない問題を修正
修正
新しい予定を作成するとき、主催者が自動的に追加されない問題を修正
修正
他のタブに移動することなくカレンダータブに留まっていると、日時インジケーターが現在の時刻よりも進んだ位置にずれる問題を修正
修正
マルチパートメッセージを ToDo に変換できない問題を修正
修正
右クリックメニューから予定を編集すると保存できない問題を修正
修正
ToDo のプレビューが HTML フォーマットで表示されない問題を修正
修正
予定のサマリーダイアログ内の参加者を選択できない問題を修正
修正
再起動後、終日と設定された ToDo が同日 0 時の ToDo に変更される問題を修正
修正
名前にスラッシュを含むカレンダーを、名前を変更することなくエクスポートできない問題を修正
修正
Google カレンダーの予定の概要に含まれる余分な改行が除去される問題を修正
修正
ローカルに保存された ICS カレンダーの予定を編集するとデータが失われることがある問題を修正
修正
カスタムしたタイムゾーン情報を持つローカルカレンダーを CalDAV サーバーと同期できない問題を修正


Thunderbird 115.0 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。

その他、Thunderbird 115.0 についての一般的な情報は Thunderbird 115.0 リリースノート を参照いただきたい。

アップデート及びシステム要件

Thunderbird 115.0 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。

Thunderbird 115.0 の利用に必要なシステム要件については、Thunderbird 115.0 システム要件 を参照されたい。

ダウンロード:
Mozilla
リリースノート:
Thunderbird 115.0 リリースノート
修正されたバグ:
Bug Fixes (英語)

Firefox 115.0.2 がリリースされた


Firefox

Mozilla は米国時間 2023 年 7 月 11 日、デスクトップ版バージョン 115.0.1 リリース後に明らかとなった不具合を修正した Firefox 115.0.2 をリリースした。延長サポート版もこれに対応した Firefox ESR 115.0.2 がリリースされている。

修正
Windows 10, 11: 挿入された有害な DLL をブロックするすることで起動時にクラッシュすることがある問題を修正 (bug 1841751)
修正
特定のウェブサイトで発生する、テキストエディタ内のキャレットの表示に関する問題を修正 (bug 1840804)
修正
特定のウェブサイトで発生する、音声のレンダリングが正常に行われない問題を修正 (bug 1841982)
修正
誤った単位の使用による patternTransform に関する問題を修正 (bug 1840746)
修正
Windows 7: DLL ブロックリスト に関連してクラッシュする問題を修正

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 1 件、重要度区分において 1 件が修正されている。

CVE-2023-3600
Use-after-free in workers


Firefox 115.0.2 についての一般的な情報はリリースノートを参照されたい。

Firefox 115.0.2 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、86 以上の言語に対応した各国語版は 次世代ブラウザ Firefox – 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。また、Windows、Mac OS X、Linux 版の既存の Firefox ユーザには自動アップデート経由でアップデートが提供されるが、手動でアップデートすることも可能だ。

ダウンロード:
115.0.2, ESR 115.0.2
リリースノート:
デスクトップ版 115.0.2, ESR 115.0.2
セキュリティアドバイザリ:
MFSA 2023-26
修正されたバグ:
115.0.2, ESR 115.0.2 (英語)

Firefox 115.0.1 がリリースされた


Firefox

Mozilla は米国時間 2023 年 7 月 7 日、デスクトップ版バージョン 115.0 リリース後に明らかとなった不具合を修正した Firefox 115.0.1 をリリースした。延長サポート版もこれに対応した Firefox ESR 115.0.1 がリリースされている。

修正
Windows: Kingsoft Antivirus がインストールされた環境で、起動時にクラッシュする問題を修正 (bug 1837242)


Firefox 115.0.1 についての一般的な情報はリリースノートを参照されたい。

Firefox 115.0.1 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、86 以上の言語に対応した各国語版は 次世代ブラウザ Firefox – 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。また、Windows、Mac OS X、Linux 版の既存の Firefox ユーザには自動アップデート経由でアップデートが提供されるが、手動でアップデートすることも可能だ。

ダウンロード:
115.0.1, ESR 115.0.1
リリースノート:
デスクトップ版 115.0.1, ESR 115.0.1
修正されたバグ:
115.0.1, ESR 115.0.1 (英語)

Thunderbird 102.13.0 がリリースされた


Thunderbird

Mozilla は米国時間 2023 年 7 月 7 日、新機能の追加及び安定性の問題を修正した Thunderbird のマイナーアップデート版である Thunderbird 102.13.0 をリリースした (リリースノートの日付は 7 月 5 日となっているが、実際にダウンロード・更新が可能となったのは 7 日になってからである)。

Thunderbird 102.13.0 は Firefox ESR 102.13 と同じレンダリングエンジンを搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 102.13 相当となっている。

Thunderbird 102.13.0 での新機能や改良点は次のとおり。

新機能及び改良点

変更
「Thunderbird について」ダイアログからリリースノートを開くと既定のブラウザーで開かれるようになった
修正
about:support で、アップストリームの RNP のバージョン番号が正式なものとして認識されるようになった

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 5 件、重要度区分において 3 件、 2 件が修正されている。

CVE-2023-37201
Use-after-free in WebRTC certificate generation
CVE-2023-37202
Potential use-after-free from compartment mismatch in SpiderMonkey
CVE-2023-37207
Fullscreen notification obscured
CVE-2023-37208
Lack of warning when opening Diagcab files
CVE-2023-37211
Memory safety bugs fixed in Firefox 115, Firefox ESR 102.13, and Thunderbird 102.13


Thunderbird 102.13.0 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。

その他、Thunderbird 102.13.0 についての一般的な情報は Thunderbird 102.13.0 リリースノート を参照いただきたい。

アップデート及びシステム要件

Thunderbird 102.13.0 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。既存の Thunderbird 102 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。

ダウンロード:
Mozilla
リリースノート:
Thunderbird 102.13.0 リリースノート
セキュリティアドバイザリ:
MFSA 2023-24
修正されたバグ:
Bug Fixes (英語)

Firefox for Android 115 がリリースされた


Firefox

Mozilla は米国時間 2023 年 7 月 4 日、安定性及びセキュリティ問題の修正を含む Firefox for Android のメジャーアップデート版である Firefox for Android 115 をリリースした。

Firefox for Android 115 での新機能や改良点は次のとおり (リリースノートおよび GitHub の Releases 参照)。

新機能及び改良点

新機能
アドレスバーの新しい検索ボタンから、検索エンジンによる検索とブックマーク・履歴からの検索を簡単に切り替えることができるようになった
修正
Apple TV+ の DRM 保護された動画の再生に関する問題を修正
修正
Talkback のアクセシビリティに関する問題を修正
修正
巨大なファイルのダウンロードの進捗バーに関する問題を修正
修正
ダウンロードしたファイルの拡張子に関する問題を修正

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 13 件、重要度区分において 4 件、 8 件、 1 件が修正されている。

CVE-2023-3482
Block all cookies bypass for localstorage
CVE-2023-37201
Use-after-free in WebRTC certificate generation
CVE-2023-37202
Potential use-after-free from compartment mismatch in SpiderMonkey
CVE-2023-37203
Drag and Drop API may provide access to local system files
CVE-2023-37204
Fullscreen notification obscured via option element
CVE-2023-37205
URL spoofing in address bar using RTL characters
CVE-2023-37206
Insufficient validation of symlinks in the FileSystem API
CVE-2023-37207
Fullscreen notification obscured
CVE-2023-37208
Lack of warning when opening Diagcab files
CVE-2023-37209
Use-after-free in `NotifyOnHistoryReload`
CVE-2023-37210
Full-screen mode exit prevention
CVE-2023-37211
Memory safety bugs fixed in Firefox 115, Firefox ESR 102.13, and Thunderbird 102.13
CVE-2023-37212
Memory safety bugs fixed in Firefox 115

サポート

新しい Firefox のサポートに関しては、以下の記事を参照されたい:

ダウンロード:
Mozilla, Google Play
リリースノート:
Firefox for Android 115.0 リリースノート
セキュリティアドバイザリ:
MFSA 2023-22
修正されたバグ:
115.0 (英語)

Firefox 115 がリリースされた


Firefox

Mozilla は米国時間 2023 年 7 月 4 日、安定性及びセキュリティ問題の修正を含む Firefox のメジャーアップデート版である Firefox 115.0 をリリースした。延長サポート版である Firefox ESR もバージョン 115.0 にアップデートされているほか、 Firefox ESR 102.13.0 もリリースされている。

2023 年 1 月に Microsoft による Windows 7 および 8 のサポートが終了したことに伴い、Firefox によるこれらのバージョンの Windows のサポートも本バージョンにて終了する。Windows 7 および 8 のユーザーは、ESR 115 へ自動的に移行され、2024 年 9 月までセキュリティ修正が提供される。詳細は サポート記事 を参照されたい。

同様に、Apple macOS 10.12、10.13、10.14 のサポートも本バージョンにて終了する。これらのユーザーも ESR 115 へ自動的に移行され、2024 年 9 月までセキュリティ修正が提供される。詳細は サポート記事 を参照されたい。

Firefox 115.0 での新機能や改良点、セキュリティ修正、既知の問題は次のとおり。

新機能及び改良点

新機能
Chrome ベースのウェブブラウザに保存された支払い手段を Firefox に移行できるようになった
新機能
Linux: Intel GPU による動画のハードウェアデコードが可能となった
新機能
タブマネージャーのドロップダウンに閉じるボタンが追加された
新機能
他のウェブブラウザからのデータのインポートのユーザーインターフェイスを刷新
新機能
H264 動画のデコードをサポートしないプラットフォームの場合、Cisco の OpenH264 プラグインによる動画再生にフォールバックされるようになった
修正
Windows: タイトルバーが表示された状態での拡大表示で、テキストカーソルが正しく表示されるようになった
修正
Windows: ローエンドおよび USB 接続の Wi-Fi ドライバーを使用し、かつ OS のジオロケーション機能を無効にした状態において、システムのネットワークを不安定にすることなくその場限りのジオロケーション機能の有効化を行えるようになった
変更
パスワード入力フィールド上で「元に戻す」「やり直し」が可能となった
変更
Linux: 新しいタブボタン上でのミドルクリックから、xclipboard のコンテンツを新しいタブに開けるようになった。xclipboard のコンテンツが URL の場合にはその URL が開かれ、それ以外のテキストの場合には既定の検索プロバイダーによる検索が行われる
変更
Firefox Colorways のビルトインテーマが、アドオンの自動更新を無効化したプロファイルでも addons.mozilla.org 上でホストされる同じテーマに自動的に移行されるようになった。これにより、今後インストーラーから Colorways テーマが除去されても、プロファイル上のテーマは維持される
変更
アドオンパネル上に「Mozilla が監視している一部の拡張機能は、ユーザーのデータを保護するため、このサイトでの動作が許可されていません」と表示される可能性がある。これは、セキュリティを含む様々な理由から 特定のウェブサイト上で Mozilla によって監視されたアドオンのみ動作を許可する バックエンド機能が本バージョンから追加されたためである
Enterprise
エンタープライズ用途向けの詳細は Firefox for Enterprise 115 リリースノート を参照されたい
Developer
デバッグ中に興味のないサードパーティー製ライブラリを無視できるようになった。無視したライブラリは、ブレイクポイントではヒットせず、ステップ操作でもスキップされる

開発者ツールのソースツリーの「無視されたソースを隠す」から選択できる (bug)

developer tools screenshot of the Hide ignore-listed sources option

無視されたソースは JavaScript のトレース機能上でもスキップされる (bug)

Developer
新しいオプション devtools.f12_enabled が追加された。F12 キーの意図しない使用によって開発者ツールが開くことを防止できる (bug)
Web Platform
ビルトインエディター上での contenteditable および designMode の挙動が他のウェブブラウザと同様になった。例:ノードの分割 (段落の分割のためエンターキーを押したとき)、ノートの結合 (段落を結合するため段落冒頭でバックスペースキーを押したとき)。ノートの分割では、オリジナルのノードの前ではなく後に新しいノードが作成される

同様に、ノードの結合では、「前のノードを削除して中身を後ろのノードの先頭に移動」するのではなく「後ろのノードを削除して中身を前のノードの末尾に移動」する

Web Platform
WebRTC アプリケーションの開発者が、バッファー確保のための ターゲット をメディアのミリ秒単位で指定できるようになった
Web Platform
Change array by copy によって、Array.prototype および TypedArray.prototype においてアレイ上で変更内容を含む新しいコピーを返すメソッドが提供されるようになった
Web Platform
animation-composition プロパティがサポートされた
Web Platform
URL.canParse() 関数が追加された
Web Platform
プライベートブラウジング でもIndexedDB がサポートされ、メモリの制限なくディスク上の暗号化されたストレージにアクセスできるようになった。一時的な鍵はメモリ上にのみ保存され、プライベートブラウジングセッションの終了時にすべての情報は破棄される
Web Platform
 CSS インポートルール @import supports(…) によるサポート状況

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 13 件、重要度区分において 4 件、 8 件、 1 件が修正されている。

CVE-2023-3482
Block all cookies bypass for localstorage
CVE-2023-37201
Use-after-free in WebRTC certificate generation
CVE-2023-37202
Potential use-after-free from compartment mismatch in SpiderMonkey
CVE-2023-37203
Drag and Drop API may provide access to local system files
CVE-2023-37204
Fullscreen notification obscured via option element
CVE-2023-37205
URL spoofing in address bar using RTL characters
CVE-2023-37206
Insufficient validation of symlinks in the FileSystem API
CVE-2023-37207
Fullscreen notification obscured
CVE-2023-37208
Lack of warning when opening Diagcab files
CVE-2023-37209
Use-after-free in `NotifyOnHistoryReload`
CVE-2023-37210
Full-screen mode exit prevention
CVE-2023-37211
Memory safety bugs fixed in Firefox 115, Firefox ESR 102.13, and Thunderbird 102.13
CVE-2023-37212
Memory safety bugs fixed in Firefox 115


Firefox 115.0 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を、一般的な情報は リリースノート を、開発者向けの情報は MDN および Mozilla Developer YouTube チャネル を参照されたい。

アップデート及びシステム要件

Firefox 115.0 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、80 以上の言語に対応した各国語版は 次世代ブラウザ Firefox – 各国語版のダウンロード よりダウンロード可能となっている。また、既存の Firefox 4 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、Firefox メニューの “Firefox について” より手動でアップデートすることも可能だ。
Firefox 115.0 の利用に必要なシステム要件については、Firefox 115 システム要件 を参照されたい。

ダウンロード:
115.0, ESR 115.0, 102.13.0
リリースノート:
115.0, ESR 115.0, ESR 102.13.0
セキュリティアドバイザリ:
MFSA 2023-22 (115.0, ESR 115.0), MFSA 2023-23 (ESR 102.13.0)
修正されたバグ:
115.0, ESR 115.0, ESR 102.13.0 (英語)

Firefox 114.0.2 がリリースされた


Firefox

Mozilla は米国時間 2023 年 6 月 20 日、デスクトップ版バージョン 114.0.1 リリース後に明らかとなった不具合を修正した Firefox 114.0.2 をリリースした。

修正
複数の クラッシュバグを修正
修正
Web Extension: バージョン 114 での Native Messaging のサポートに関する レグレッション を修正 (マイナポータルへログインできない問題もこれにより解消される)


Firefox 114.0.2 についての一般的な情報はリリースノートを参照されたい。

Firefox 114.0.2 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、86 以上の言語に対応した各国語版は 次世代ブラウザ Firefox – 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。また、Windows、Mac OS X、Linux 版の既存の Firefox ユーザには自動アップデート経由でアップデートが提供されるが、手動でアップデートすることも可能だ。

ダウンロード:
Mozilla
リリースノート:
Firefox 114.0.2 リリースノート
修正されたバグ:
Complete list of changes in the Firefox 114.0.2 (英語)

Firefox 114.0.1 がリリースされた


Firefox

Mozilla は米国時間 2023 年 6 月 9 日、デスクトップ版バージョン 114.0 リリース後に明らかとなった不具合を修正した Firefox 114.0.1 をリリースした。

修正
起動時にクラッシュする問題を修正 (bug 1837201)


Firefox 114.0.1 についての一般的な情報はリリースノートを参照されたい。

Firefox 114.0.1 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、86 以上の言語に対応した各国語版は 次世代ブラウザ Firefox – 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。また、Windows、Mac OS X、Linux 版の既存の Firefox ユーザには自動アップデート経由でアップデートが提供されるが、手動でアップデートすることも可能だ。

ダウンロード:
Mozilla
リリースノート:
Firefox 114.0.1 リリースノート
修正されたバグ:
Complete list of changes in the Firefox 114.0.1 (英語)

Thunderbird 102.12.0 がリリースされた


Thunderbird

Mozilla は米国時間 2023 年 6 月 7 日、新機能の追加及び安定性の問題を修正した Thunderbird のマイナーアップデート版である Thunderbird 102.12.0 をリリースした。

Thunderbird 102.12.0 は Firefox ESR 102.12 と同じレンダリングエンジンを搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 102.12 相当となっている。

Thunderbird 102.12.0 での新機能や改良点は次のとおり。

新機能及び改良点

修正
S/MIME のリマインダーが有効かつ LDAP アドレス帳を使用している状態で「受信者の証明書をダウンロードするために LDAP サーバーを検索しています」のポップアップが開くと、メッセージ作成ウインドウがブロックされる問題を修正
修正
“prefers-reduced-motion” がセットされた状態でもいくつかの要素にアニメーションが使用される問題を修正
修正
外観とテーマの改善

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 2 件、重要度区分において 2 件が修正されている。

CVE-2023-34414
Click-jacking certificate exceptions through rendering lag
CVE-2023-34416
Memory safety bugs fixed in Thunderbird 102.12


Thunderbird 102.12.0 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。

その他、Thunderbird 102.12.0 についての一般的な情報は Thunderbird 102.12.0 リリースノート を参照いただきたい。

アップデート及びシステム要件

Thunderbird 102.12.0 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。既存の Thunderbird 102 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。

ダウンロード:
Mozilla
リリースノート:
Thunderbird 102.12.0 リリースノート
セキュリティアドバイザリ:
MFSA 2023-21
修正されたバグ:
Bug Fixes (英語)