MozillaZine.jp

Mozilla 関連情報の提供、啓蒙活動を行っているオンラインマガジン「MozillaZine」の日本語訳を提供しています。
リリース版 |    Firefox 146.0.1 ESR 140.6.0 / 115.31.0 Android 版 146.0.1 Android Focus 146.0.1 iOS 版 146.1 iOS Focus 143.0 |    Thunderbird 146.0.1 / 140.6.0esr Android 版 14.0 | SeaMonkey 2.53.22 |
プレビュー版 | Firefox Nightly Developer Edition Beta Android Nightly Beta | Thunderbird Daily Beta Android Beta | SeaMonkey Beta |
相互サポート | Firefox | Thunderbird | SeaMonkey | Lightning | Android 版 Firefox | iOS 版 Firefox | Android 版 Thunderbird

Firefox 3.5.1 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2009 年 7 月 16 日、安定性及びセキュリティ問題を修正した Firefox 3.5.1 をリリースした。

このアップデートでのセキュリティ修正は一件ながらも、重要度において「最高」に区分された Firefox 3.5 の Just-in-time (JIT) JavaScript コンパイラに存在した脆弱性に対する修正が行われている (MFSA 2009-41 ネイティブ関数からの深い戻り値による JIT 状態の破損)
この問題は 7 月 14 日付け Mozilla Security Blog掲載され、Firefox 3.5 では about:config より javascript.options.jit.content を false に設定する回避策が公開されている。なお、Firefox 3.5.1 では上記問題が修正されたため、javascript.options.jit.content を true (デフォルト) に戻すことができる。
また修正された問題は 22 個、その中には MozillaZine.jp Firefox フォーラムでも話題になった Windows システム上で Firefox の起動に時間がかかる問題:Bug 501605 – very slow startup for Firefox 3.5 due to accessing IE Internet Temporary Files and Windows Temp folder の修正も含まれている。

Firefox 3.5.1 での改善や既知の問題などの一般的な情報は Firefox 3.5.1 リリースノート を、修正されたセキュリティ問題の詳細は Firefox 3.5 セキュリティアドバイザリ より、修正されたバグは Bugzilla@Mozilla – Bug List (英語) から確認することができる。

Firefox 3.5.1 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Firefox 3.5 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。Mozilla はすべての Firefox 3.5 ユーザに対して Firefox 3.5.1 へのアップデートを強く勧めている。

ダウンロード :
Mozilla Japan
リリースノート :
Firefox 3.5.1 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Firefox 3.5 セキュリティアドバイザリ

Firefox 3.5 がリリースされた


Mozilla は米国太平洋夏時間 6 月 30 日午前 8 時 (日本時間 7 月 1 日午前 0 時)、1 年ぶりのメジャーアップデートとなる Firefox 3.5 をリリースした。

Firefox 3.5 リリースノート によると、Firefox 3.5 では新しい Web 標準技術への対応、パフォーマンスや使い勝手の向上、エンドユーザ向け新機能の追加といった多くの変更が行なわれている。一方で、ユーザインターフェイスは Firefox 3 から大きな変化は見られない。

また、Firefox 3.5 から新しいアイコンが採用された。これまでのアイコンは 2004 年の Firefox 1.0 リリースのときに採用されたものであり、これまで変更がなかった。今回の変更では、全体的なデザインはそのままに、細部に修正が施されている。新アイコンのデザインの決定までの流れはえむもじらの Firefox 新アイコン案 が詳しい。

注目すべき新機能、改良点としては

が挙げられる。TraceMonkey は JavaScript の Just-in-time コンパイラであり、JavaScript の実行が大幅に高速化する。これにより、Ajax など JavaScript を多用するコンテンツでのパフォーマンスの向上が期待できる。また、HTML5 の <audio>, <video> 要素に対応し、ネイティブで Ogg 形式と WAV 形式のコンテンツが再生可能である。CSS プロパティでは、ダウンロードフォント への対応が注目される。これは、クライアント側が持っていないフォントを Web 上から自動的にダウンロードして表示するものであり、OpenType および TrueType 形式のフォントが利用可能である。また、CSS メディアクエリーや text-shadow プロパティなどにも対応しており、これらによって Web コンテンツにおける表現の自由度が大きく向上する。、Web 開発者向けの新機能については MDC の Firefox 3.5 for developers を参照されたい。

なお、Firefox 3 においてカラーマネージメントに対応し、ICC Version 2 および Version 4 のプロファイルが利用可能であった。しかし、Firefox 3.5 ではセキュリティ上の理由からコンポーネントが lcms から qcms へ全面的に書き換えられた。qcms はより軽量であるが、YCbCr や CMYK 色空間のプロファイルはサポートしていないため、現状では ICC Version 4 のプロファイルを含むコンテンツは正常に表示されない。

Firefox 3.5 は、Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイト よりダウンロード可能となっている。また、75 言語に対応した各国語版は 各国語版と各 OS 対応版 よりダウンロードできる。
また、既存の Firefox 3.0.11 ユーザに対しても、リリースと同時にアップデートが提供されている。ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” からの手動アップデートが可能となっている。
また Firefox 3.5 の システム要件 は Firefox 3 と同じである。

Firefox 3 のリリース後、Internet Explorer 8、Safari 4 のリリース、Google Chrome の登場、Opera 10 のリリースも控えているなど、Web ブラウザの世界の動きは激しさを増している。Firefox 3.5 がこれらライバルと切磋琢磨しつつ、新たな Web の世界を開拓していくことを期待したい。

ダウンロード :
Mozilla Japan
リリースノート :
Firefox 3.5 リリースノート

Shiretoko Shock

Firefox 3.5 のリリースにあわせ、“Shiretoko Shock” と銘打った世界的なリリースキャンペーンが実施される。

これはインドのコミュニティメンバーの発案によるもので、Firefox 3.5 のリリースの告知を Twitter や Facebook などのソーシャルメディアやブログで同時刻に一斉に行おうというものである。

Regional Shock

第一弾は、各国の現地時刻の午後 3 時 50 分 での一斉書き込みである。ブラジルの現地時刻午後 3 時 50 分 (日本時間 7 月 1 日午前 3 時 50 分) からスタートし、ニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコ……と、1 時間ごとにアナウンスの波が続く。日本では 7 月 1 日午後 3 時 50 分となる。

Super Shock

第二弾は、全世界での一斉アナウンスである。最初の Regional Shock から 24 時間後の日本時間 7 月 2 日午前 3 時 50 分に、世界一周のゴールを祝っての一斉書き込みとなる。

このように、時差を利用した世界一周企画となっている。

なお、Twitter でつぶやく際には、ハッシュタグ #fx35 を入れることをお忘れなく。

短縮 URL http://bit.ly/ShiretokoShock (接続先は Shiretoko Shock キャンペーンページ) には、Twitter および Facebook 用の定型コメントの投稿用リンクが設置されている。また、Super Shock は日本では早朝であり、「そんな時間まで起きていられない」「そんな時間には起きられない」という人は Twitter の投稿予約サイトである Twuffer を利用するといいだろう。

「Discover Shiretoko」「Firefox 3.5 の灯」とあわせ、Firefox 3.5 のリリースを大いに盛り上げていきたい。

Shiretoko Shock
http://www.spreadfirefox.com/shiretokoshock-campaign

Mozilla Japan、「Firefox 3.5 の灯」をリニューアル公開へ


―「ダウンロードのともしび」が帰ってくる―

昨年の Firefox 3 のリリース時に Mozilla Japan が実施した「Firefox 3 の灯」を覚えている人は多いだろう。

近日予定されている Firefox 3.5 のリリースにあわせ、Mozilla Japan は「Firefox 3 の灯」を「Firefox 3.5 の灯」としてリニューアル公開する。

これは、日本国内の Firefox 3.5 のダウンロード状況を都道府県別に見ることができ、Firefox 3.5 のダウンロード件数が、リアルタイムにかつ視覚的に表示されるサイトである。「ともしび」は、その地域にいる人が Firefox 3.5 をダウンロードしてから約 1 時間灯り続け、同じ地域からのダウンロード数が増えれば増えるほど、強く大きく輝くようになっている。

今回の Firefox 3.5 のリリースでは Firefox 3 Download Day のような全世界的なイベントは予定されていないが、日本では先日紹介した 「Discover Shiretoko」 と今回の Firefox 3.5 の灯が実施される。1 年ぶりのメジャーリリースに向け、盛り上げていきたいところである。

Firefox 3.5 の灯
http://tomoshibi.mozilla.jp/
(執筆時点では「Firefox 3 の灯」Firefox 3.5 リリースまで停止中)

Firefox 3.5 Release Candidate 3 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2009 年 6 月 19 日、次期 Firefox のリリースに向けた候補版である Firefox 3.5 Release Candidate 3 をリリースした。これは開発者や拡張機能作者を対象に、正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に公開されている。

16 日に Beta 4 および Preview の利用者を対象としたアップデートとして Release Candidate 1 が、19 日に通常のリリース体制で Release Candidate 2 がリリースされており、本来であればこのまま正式版がリリースされる予定であった。しかしバグの修正が間に合わなかったため、今回のリリースとなった。バージョンは 3.5 となっているが、正式版とは異なることに注意して欲しい。

Firefox 3.5 Release Candidate 3 は Firefox 3.5 リリース候補版 からダウンロード可能である。また、ベータ版の利用者に対しては自動アップデートでも提供される。Firefox 3.5 の新機能などの詳細は Firefox 3.5 (リリース候補版) リリースノート から確認できる。

Preview およびこれまでの Release Candidate と同じく、Places データベースの拡張に伴い初回起動時に places.sqlite が書き換えられるため、Beta 4 以前との互換性が失われている。そのため、ダウングレードすると履歴やブックマークが空になることが報告されている。Release Candidate 3 へアップグレード後のダウングレードは控えるべきだろう。

開発者に向けた情報は Mozilla Developer CenterFirefox 3.5 for developers (日本語) より参照可能となっている。

Firefox 3.5 Release Candidate 3 の詳細な情報は リリースノート を、リリースに関するニュースは mozilla developer center の Updated Firefox 3.5 release candidate available for download を参照されたい。

冒頭にも書いたように、Firefox 3.5 Release Candidate 3 は改良された機能や新しく取り入れられたテクノロジーを正式版公開に向けて、コミュニティからのフィードバックを得ることを目的に、Web 開発者や拡張機能作者を対象としたものである。インストールを行なう前に、これは通常利用を目的とした公開ではないことを理解していただきたい。

リリースノート:
Mozilla Firefox 3.5 (リリース候補版) リリースノート
Firefox 3.5 Release Candidate 3 に関する情報:
Updated Firefox 3.5 release candidate available for download
開発者のための Firefox 3.5

Mozilla Japan と知床財団、「Discover Shiretoko」キャンペーンを実施


Mozilla Japan は 2009 年 6 月 23 日より、知床財団と共同で「Discover Shiretoko」キャンペーンを実施すると発表した

このキャンペーンは、近日リリース予定である Mozilla Firefox 3.5 のコードネームが “Shiretoko” であることにちなんだコラボレーション企画であり、特設サイト「Discover Shiretoko」において Mozilla プロジェクトと知床財団双方の理念や取り組みを紹介するものとなっている。サイトでは、「Shiretoko を知る」「人類の共有資産」「ボランティアの力」「未来への夢」の「4 つの物語」として、Mozilla と知床それぞれの物語を紹介し、”Shiretoko = Firefox 3.5″ のリリースを盛り上げると同時に世界遺産である知床のアピール、応援を狙いとしている。

また、このキャンペーンと同時に、バナーを通じてキャンペーンの広がりを Web 上で可視化する「interFORest」が開始される。「interFORest」は昨年の Firefox の灯にも協力した慶應義塾大学の筧康明研究室とのコラボレーションで開発されており、バナーを樹に見立てた「バナーの樹」が貼られたサイトやブログと「Discover Shiretoko」サイトを行き来するユーザの状況が樹の成長として表現される。さらに、バナーが貼られた数を知床半島をモチーフとした Web 上の森の成長として視覚化する。バナーの配布は 8 月 31 日までを予定している。

今回のキャンペーンのバナーおよび Web 上の動的要素は canvas を用いて作られている。そのため  Internet Explorer などの canvas 非対応のブラウザでは表示されないことに注意して欲しい。今回のキャンペーンでは、Mozilla プロジェクトおよび知床の紹介だけではなく、Web 標準技術の啓蒙も一つの目的として挙げられるだろう。

特設サイト「Discover Shiretoko」
日本語:http://www.discovershiretoko.org/ja/
英語:http://www.discovershiretoko.org/en/

「interFORest」
http://www.interforest.org/

Mozilla Japan
https://www.mozilla.jp/

知床財団
http://www.shiretoko.or.jp/

Thunderbird 2.0.0.22、SeaMonkey 1.1.17、Camino 1.6.8 がリリースされた


米国時間 2009 年 6 月 22 日、安定性及びセキュリティ向上の継続的プロセスの一環である Thunderbird 2.0.0.22 と Seamonkey 1.1.17, Camino 1.6.8 がリリースされた。

Thunderbird 2.0.0.22

Thunderbird 2.0.0.22 でのセキュリティ修正は、重要度区分において「高」1 件、「中」4 件と「低」2 件の合計 7 件となっている。
重要度区分「高」では MFSA 2009-33 text/enhanced パートを含む multipart/alternative メッセージを表示したときのクラッシュ が挙げられる。

Thunderbird 2.0.0.22 は、Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Thunderbird 2 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することもできる。

ダウンロード:
Thunderbird 2 ダウンロード
リリースノート:
Thunderbird 2.0.0.22 リリースノート
Thunderbird 2.0 セキュリティアドバイザリ:
Thunderbird 2.0.0.22 で修正済み

SeaMonkey 1.1.17

Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している SeaMonkey の、安定性向上とセキュリティフィックスのためのアップデートが The SeaMonkey® Project よりリリースされた。
SeaMonkey 1.1.17 での修正は Firefox 3.0.11 (Gecko 1.9.0.11) および Thunderbird 2.0.0.22 と同内容となっており、詳細な情報は SeaMonkey 1.1 セキュリティアドバイザリの SeaMonkey 1.1.17 で修正済み より確認できる。

ダウンロード:
SeaMonkey Download & Releases
もじら組もじら団 (日本語版)
リリースノート:
SeaMonkey 1.1.17
セキュリティアドバイザリ:
SeaMonkey 1.1.17 で修正済み

Camino 1.6.8

Gecko ベースの Mac OS X 用ブラウザである Camino の、安定性向上とセキュリティフィックスのためのアップデートが The Camino Project よりリリースされた。
Camino 1.6.8 でのセキュリティフィックスは、Gecko 1.8.1.22 相当のものである。また、無効な Cookie が存在するときに保存されている Cookie の一覧が表示されない不具合の修正や、広告ブロックの改良などが含まれる。

ダウンロード:
The Camino Project
リリースノート:
Camino 1.6.8 Release Notes

Firefox 3.5 Release Candidate がリリースされた


Mozilla は米国時間 2009 年 6 月 19 日、次期 Firefox のリリースに向けた候補版である Firefox 3.5 Release Candidate をリリースした。これは開発者や拡張機能作者を対象に、正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に公開されている。

今回のリリースに先立ち 16 日に Beta 4 および Preview の利用者を対象としたアップデートという形で Release Candidate 1 がリリースされていた。今回は、ナンバリングが外された Release Candidate となっているほか、バイナリのダウンロードとアップデートでの提供という通常のリリース体制に戻っている。バージョンは 3.5 となっているが、正式版とは異なることに注意して欲しい。

Firefox 3.5 Release Candidate は Firefox 3.5 プレビューリリース からダウンロード可能である。また、ベータ版の利用者に対しては自動アップデートでも提供される。Firefox 3.5 の新機能などの詳細は Firefox 3.5 (リリース候補版) リリースノート から確認できる。

Preview と同じく、Places データベースの拡張に伴い初回起動時に places.sqlite が書き換えられるため、Beta 4 以前との互換性が失われている。そのため、ダウングレードすると履歴やブックマークが空になることが報告されている。Release Candidate へアップグレード後のダウングレードは控えるべきだろう。

開発者に向けた情報は Mozilla Developer CenterFirefox 3.5 for developers (日本語) より参照可能となっている。

Firefox 3.5 Release Candidate の詳細な情報は リリースノート を、リリースに関するニュースは mozilla developer center の Firefox 3.5 release candidate now available for download を参照されたい。

冒頭にも書いたように、Firefox 3.5 Release Candidate は改良された機能や新しく取り入れられたテクノロジーを正式版公開に向けて、コミュニティからのフィードバックを得ることを目的に、Web 開発者や拡張機能作者を対象としたものである。インストールを行なう前に、これは通常利用を目的とした公開ではないことを理解していただきたい。

リリースノート:
Mozilla Firefox 3.5 (リリース候補版) リリースノート
Firefox 3.5 Release Candidate に関する情報:
Firefox 3.5 release candidate now available for download
開発者のための Firefox 3.5

Firefox 2 から Firefox 3 へのメジャーアップデートが開始された


Mozilla は Firefox 2 のメンテナンス終了に伴い、Firefox 3 へのメジャーアップデートの提供を、米国時間 2009 年 5 月 21 日よりスタートした。

既存の Firefox 2.0.0.20 ユーザで、自動更新を有効にしている場合はアップデート通知が行われる。また Firefox のヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。
mozillazine090610a
このアップデートが提供されるのは Firefox 2.0.0.20 となっており、それ以前のバージョンを使用している場合は、まず Firefox 2.0.0.20 へのアップデートを行わなくてはならない。また Firefox 2 からのアップデートには Firefox 3.0.10 を経由する必要があり、この記事を執筆している時点での最新版 Firefox 3.0.11 へのアップデートは Firefox 2.0.0.20 → Firefox 3.0.10 → Firefox 3.0.11 という手順となる。
参照情報 : Mozilla Japan ブログ お使いの Firefox は最新ですか? Firefox 2 ユーザの皆さんへアップグレードのお願い

なお、Firefox 3 のシステム要件も変更されており、Windows 98/ME や Mac OS X v10.3 には対応していないため、該当ユーザは利用する事ができない。詳しくは 次世代ブラウザ Firefox – Firefox 3 システム要件 を参照されたい。

情報として、筆者の環境 (Mac OS 10.5.7) に 40 程のアドオンをインストールした Firefox 2.0.0.20 を自動アップデートさせてみたが、幾つかの対応しない拡張機能はあったものの、一応は正常にアップデートできた。

mozillazine090610b
だが、カスタマイズ内容によってはアップデート後に問題が発生する事も十分あり得るため、お使いのコンピュータに Firefox 最新版を ダウンロード、念のため使用しているプロファイルをバックアップした上で Firefox 3 のプロファイルマネージャを起動、新規プロファイル を作成し、必要なファイルをコピーしてから運用する事をお勧めする。
Firefox 2.x から Firefox 3 への移行については、その方法や注意点が説明されている Firefox 3 導入ガイド – もじら組 Wiki を参照いただきたい。

Firefox 3.5 Preview がリリースされた


Mozilla は米国時間 2009 年 6 月 8 日、次期 Firefox のリリースに向けた開発版である Firefox 3.5 Preview をリリースした。これは開発者や拡張機能作者を対象に、正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に公開されている。

今回のリリースは、これまでのベータ版とは異なり、Firefox 3.5 Beta 4 の利用者を対象としたアップデートという形で提供されている。また、バージョンは 3.5b99 とされており、ベータ版とリリース候補版 (RC) の中間という位置づけである。

当初予定していなかったリリースのためか、リリースノート の内容は簡潔であり、Beta 4 からの改善点、新機能なども掲載されていない。

なお、Places データベースの拡張に伴い、初回起動時に places.sqlite が書き換えられるため、Beta 4 以前との互換性が失われている。そのため、ダウングレードすると履歴やブックマークが空になることが報告されている。Bug 492379 を基に有志によって公開されている places.sqlite を以前の形式に戻すプログラムを利用する、places.sqlite の再作成後にブックマークのみ復元するといった対応策はあるが、基本的にはダウングレードは控えるべきだろう。

開発者に向けた情報は Mozilla Developer CenterFirefox 3.5 for developers (日本語) より参照可能となっている。

Firefox 3.5 Preview リリースの詳細な情報は Mozilla Firefox 3.5 Preview Release Notes (英語) を、リリースに関するニュースは mozilla developer center の Firefox 3.5 Preview now available for beta users を参照されたい。

冒頭にも書いたように、Firefox 3.5 Preview は改良された機能や新しく取り入れられたテクノロジーを正式版公開に向けて、コミュニティからのフィードバックを得ることを目的に、Web 開発者や拡張機能作者を対象としたものである。Beta 4 からのアップデートを行なう前に、これは通常利用を目的とした公開ではないことを理解していただきたい。

リリースノート:
Mozilla Firefox 3.5 Preview Release Notes
Firefox 3.5 Preview に関する情報:
Firefox 3.5 Preview now available for beta users
開発者のための Firefox 3.5

Firefox 3.0.11 がリリースされた


Mozilla は米国時間 2009 年 6 月 11 日、安定性及びセキュリティ向上の継続的プロセスの一環である Firefox 3.0.11 をリリースした。

このアップデートでは安定性に関わるいくつかの問題が修正が行われた。この中には、ある環境においてブックマークデータベースが壊れてしまう問題 (Bug 464486) の修正が含まれる。
セキュリティ関連では重要度区分において 4 件の「最高」、1 件の「高」、2 件の「中」、2 件の「低」を含む合計 9 件の修正が行われている。修正された問題は :

  • MFSA 2009-32 JavaScript によるクローム特権昇格
  • MFSA 2009-31 XUL スクリプトのコンテンツポリシーチェック回避
  • MFSA 2009-30 ロケーションバーを通じて読み込まれた file: リソースに誤ったプリンシパルが設定される
  • MFSA 2009-29 オーナードキュメントが NULL の要素に割り当てられたイベントリスナーを利用した任意のコード実行
  • MFSA 2009-28 NPObject JS ラッパークラスオブジェクトのプライベートデータへのアクセス時に生じる競合状態
  • MFSA 2009-27 プロキシ CONNECT リクエストに対する 200 以外のレスポンスを通じた SSL 通信改ざん
  • MFSA 2009-26 ローカル file: リソースによる任意ドメイン Cookie へのアクセス
  • MFSA 2009-25 不正な Unicode 文字による URL 偽装
  • MFSA 2009-24 メモリ破壊の形跡があるクラッシュ (rv:1.9.0.11)

その他の変更点には、新しい バージョンの SQLite を取り入れた事により、内部データベースについて報告されていた幾つかの問題が解消されている。

Firefox 3.0.11 での改善や既知の問題などの一般的な情報については Firefox 3 リリースノート を、修正されたセキュリティ問題の詳細は Firefox 3.0 セキュリティアドバイザリ より、修正されたバグは Bugzilla@Mozilla の Bug List (英語) から確認することができる。

Firefox 3.0.11 は、Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロードできるほか、既存の Firefox 3 ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “ソフトウェアの更新を確認” より手動で確認することも可能だ。

ダウンロード :
Mozilla Japan
リリースノート :
Firefox 3 リリースノート
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ :
Firefox 3.0 セキュリティアドバイザリ