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リリース版 |    Firefox 146.0.1 ESR 140.6.0 / 115.31.0 Android 版 146.0.1 Android Focus 146.0.1 iOS 版 146.1 iOS Focus 143.0 |    Thunderbird 146.0.1 / 140.6.0esr Android 版 14.0 | SeaMonkey 2.53.22 |
プレビュー版 | Firefox Nightly Developer Edition Beta Android Nightly Beta | Thunderbird Daily Beta Android Beta | SeaMonkey Beta |
相互サポート | Firefox | Thunderbird | SeaMonkey | Lightning | Android 版 Firefox | iOS 版 Firefox | Android 版 Thunderbird

Firefox for Android 16.0.1 がリリースされた


Firefox

Mozilla は米国時間 2012 年 10 月 11 日、安定性及びセキュリティ問題を修正を含む Android 向け Firefox のメジャーアップデート版である Firefox for Android 16.0.1 をリリースした。10 月 9 日に Firefox 16 がリリースされたが、リリース直後に脆弱性が発見された ため 16.0.1 が緊急でリリースされた。

Firefox for Android 16.0.1 での新機能や改良点、既知の問題は次のとおり。

新機能及び改良点

新機能
ページ本文を読みやすくするリーダーモードの搭載 (URL の隣に表示される本のアイコンをタップ)
新機能
「Firefox Sync」を通じてタブを他のデスクトップまたはモバイルデバイスに送信する「共有」メニューの追加
新機能
携帯端末データを削除するよう書かれた悪意のある tel: URL は開かれないようになった
変更
インクリメンタルガーベジコレクション の導入による JavaScript の応答性の向上
開発者
開発者ツールに簡単にアクセスできるボタンと新しいコマンドラインインターフェイスを備えた開発者ツールバーの搭載
開発者
CSS3 Animations, Transitions, Transforms and Gradients の ベンダー接頭辞の除去
開発者
スクラッチパッドに「最近開いたファイルを開く」メニューを追加
修正
16.0.1: セキュリティブログ 記載の問題を解決
修正
16.0.1: CyanogenMod 10 での安定性の問題を解決
修正
京セラ Echo での安定性の問題が解決し、再びサポートされるようになった (Bug 784757)
修正
デジタル署名のハッシュアルゴリズムに MD5 はサポートされなくなった (Bug 650355)
修正
Opus 音声コーデックがデフォルトで有効になった (Bug 772341)
修正
CSS3 Animations で逆方向アニメーションに対応 (Bug 655920)
修正
Web ページ中でのテキスト選択に関する問題の修正 (Bug 695173)

既知の問題

未解決
Google で最近行われたデザイン変更によって、Firefox など WebKit 以外のブラウザで問題が生じているところがある (Bug 668288)
未解決
Android 版 Firefox はシステムの言語設定と同じロケールを使用する (Bug 695565)
未解決
文字サイズの自動拡大機能によって、一部のページで文字サイズが不釣り合いになる場合がある (Bug 707195)
未解決
端末の向きを変えたときに、意図しない挙動になる場合がある (Bug 740691)
未解決
複数のチャンネル (Aurora、Beta など) の Firefox がひとつの端末にインストールされていると、Firefox Sync が期待通りに動作しない (Bug 761206)
未解決
バックスペースを押した際に、カーソルの前後、両方の文字が消える場合がある (Bug 770291)

その他、Firefox for Android 16.0.1 についての一般的な情報は Firefox for Android 16.0.1 リリースノート を、開発者向けの情報は MDN を参照いただきたい。

Firefox for Android 16.0.1 は、Google Play からダウンロード可能となっている。また、既存の Firefox for Android のユーザにはGoogle Play 経由でアップデートが提供される。

ダウンロード:
Google Play, Mozilla Japan
リリースノート:
Firefox for Android 16.0.1 リリースノート

SeaMonkey 2.13 がリリースされた


SeaMonkey

Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している The SeaMonkey® Project は米国時間 2012 年 10 月 9 日、安定性及びセキュリティ問題を修正を含む SeaMonkey のメジャーアップデート版である SeaMonkey 2.13 をリリースした。

SeaMonkey 2.13 は Firefox 16 と同じレンダリングエンジン Gecko 16.0 を搭載しており、バックエンドも Firefox 16/Thunderbird 16 相当となっている。アプリケーションの内容としては、これまで通りブラウザ、メール & ニュースクライアント、Chatzilla、Web 開発ツールを搭載したオールインワンパッケージとなっている。

SeaMonkey 2.13 での新機能や改良点、セキュリティ修正、既知の問題は次のとおり。

新機能及び改良点

変更
インクリメンタルガーベジコレクション の導入による JavaScript の応答性の向上
開発者
デジタル署名のハッシュアルゴリズムに MD5 はサポートされなくなった (Bug 650355)
開発者
CSS3 Animations, Transitions, Transforms and Gradients の ベンダー接頭辞の除去
修正
CSS word-break プロパティを実装
修正
Opus 音声コーデックがデフォルトで有効になった (Bug 772341)
修正
CSS3 Animations で逆方向アニメーションに対応 (Bug 655920)
修正
about:memory でタブ毎のメモリ使用量が確認できるようになった (Bug 687724)

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 13 件、重要度区分において最高 10 件、 3 件が修正されている。

MFSA 2012-87
IME State Manager における解放後使用
MFSA 2012-86
Address Sanitizer を使って発見されたヒープメモリ破損の問題
MFSA 2012-85
Address Sanitizer を使って発見された解放後使用、バッファオーバーフロー、境界外読み取りの問題
MFSA 2012-84
location.hash を通じた偽装とスクリプト注入
MFSA 2012-83
Chrome Object Wrapper (COW) が特権付き関数やプロパティへのアクセスを拒否していない
MFSA 2012-82
top オブジェクトと location プロパティにプラグインからアクセスできてしまう
MFSA 2012-81
GetProperty 関数のセキュリティチェック迂回
MFSA 2012-80
instanceof 演算子使用時の不正なキャストによるクラッシュ
MFSA 2012-79
全画面表示と履歴遷移による DoS とクラッシュ
MFSA 2012-77
DOMWindowUtils の一部メソッドによるセキュリティチェックの迂回
MFSA 2012-76
document.domain 設定後も初期生成元へのアクセスが維持される
MFSA 2012-75
select 要素の存続による攻撃の恐れ
MFSA 2012-74
様々なメモリ安全性の問題 (rv:16.0/ rv:10.0.8)

SeaMonkey 2.13 での修正は New Features and Fixes を、既知の問題等、SeaMonkey 2.13 についての一般的な情報は SeaMonkey 2.13 Release Notes を参照いただきたい。

SeaMonkey 2.13 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、SeaMonkey Project ウェブサイト より日本語を含む 26 言語に対応した各言語版がダウンロード可能である。既存の SeaMonkey ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、手動でアップデートすることも可能だ。
SeaMonkey 2.13 では Windows に関するシステム要件が変更されており、Windows 2000 および XP SP1 以前への対応が打ち切りとなった

ダウンロード:
SeaMonkey® Project
リリースノート:
SeaMonkey 2.13 Release Notes
セキュリティアドバイザリ:
SeaMonkey セキュリティアドバイザリ

Thunderbird 16 がリリースされた


Thunderbird

Mozilla は米国時間 2012 年 10 月 9 日、安定性及びセキュリティ問題を修正を含む Thunderbird のメジャーアップデート版である Thunderbird 16 をリリースした。

Thunderbird 16 での新機能や改良点、セキュリティ修正、既知の問題は次のとおり。

新機能及び改良点

新機能
Thunderbird の Filelink 機能で使用可能なオンラインストレージサービスのリストに box.com を追加 (Thunderbird ユーザによる新規アカウントの開設で、通常 5 GB の無料アカウントのストレージ容量が 25 GB に増量される)
新機能
サイレントバックグラウンドアップデートに対応。今後 Thunderbird の更新はバックグラウンドでダウンロードおよび適用され、更新後最初の Thunderbird 起動時もすぐに起動するようになる

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 13 件、重要度区分において最高 10 件、 3 件が修正されている。

MFSA 2012-87
IME State Manager における解放後使用
MFSA 2012-86
Address Sanitizer を使って発見されたヒープメモリ破損の問題
MFSA 2012-85
Address Sanitizer を使って発見された解放後使用、バッファオーバーフロー、境界外読み取りの問題
MFSA 2012-84
location.hash を通じた偽装とスクリプト注入
MFSA 2012-83
Chrome Object Wrapper (COW) が特権付き関数やプロパティへのアクセスを拒否していない
MFSA 2012-82
top オブジェクトと location プロパティにプラグインからアクセスできてしまう
MFSA 2012-81
GetProperty 関数のセキュリティチェック迂回
MFSA 2012-80
instanceof 演算子使用時の不正なキャストによるクラッシュ
MFSA 2012-79
全画面表示と履歴遷移による DoS とクラッシュ
MFSA 2012-77
DOMWindowUtils の一部メソッドによるセキュリティチェックの迂回
MFSA 2012-76
document.domain 設定後も初期生成元へのアクセスが維持される
MFSA 2012-75
select 要素の存続による攻撃の恐れ
MFSA 2012-74
様々なメモリ安全性の問題 (rv:16.0/ rv:10.0.8)

Thunderbird 16 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。

既知の問題

未解決
「横長表示」レイアウトで RSS フィードのコンテンツを表示できない場合、Lightning カレンダーアドオンをインストールしている場合は無効化するか、「クラシック表示」に切り換えてから Thunderbird を再起動する必要がある場合がある (Bug 531397)

その他、Thunderbird 16 についての一般的な情報は Thunderbird 16.0 リリースノート を参照いただきたい。

Thunderbird 16 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロード可能となっている。既存の Thunderbird 5 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニュー (Mac 版ではメニューの Thunderbird より) の “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。

Thunderbird 16 では Windows に関するシステム要件が変更されており、Windows 2000 および XP SP1 以前への対応が打ち切りとなった。詳細は Thunderbird 16 システム要件 を参照されたい。

ダウンロード:
Mozilla Japan
リリースノート:
Thunderbird 16.0 リリースノート
セキュリティアドバイザリ:
Thunderbird セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ:
bugs fixes (英語)

Firefox for Android 15.0.1 がリリースされた


Firefox

Mozilla は米国時間 2012 年 9 月 10 日に、Android 版 Firefox のアップデートである Firefox for Android 15.0.1 を公開した。

このアップデートでは、以下の問題の修正が行われている。

修正
Backspace キーを押し続けると、入力内容が大量に複製される問題の修正 (Bug 780543)

Firefox for Android 15.0.1 は既存の Android 版 Firefox ユーザには Google Play ストア経由でアップデートが提供される。

ダウンロード:
Google Play, Mozilla Japan
リリースノート:
Firefox for Android 15.0.1 リリースノート

SeaMonkey 2.12.1 がリリースされた


SeaMonkey

Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している The SeaMonkey® Project は米国時間 2012 年 9 月 10 日、SeaMonkey のアップデートである SeaMonkey 2.12.1 をリリースした。

このアップデートでは、以下の問題の修正が行われている。

SeaMonkey
プラグインのブロック通知が表示されないケースへの修正 (Bug 787833)
SeaMonkey
Composer で、選択した範囲からテーブルを作成が実行できなくなっていた問題を修正 (Bug 787673)
SeaMonkey
サーバのプロトコルが snews である場合、メッセージの URL をコピーできなかった問題を修正 (Bug 787968)
SeaMonkey
メッセージの検索や転送を行ったときにクラッシュする安定性の問題を修正 (Bug 770262, Bug 780908)

その他、SeaMonkey 2.12.1 についての一般的な情報は SeaMonkey 2.12 Release Notes を参照いただきたい。

SeaMonkey 2.12.1 は Windows、Mac OS X、Linux 版の既存の SeaMonkey ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、手動でアップデートすることも可能だ。

ダウンロード:
SeaMonkey® Project
リリースノート:
SeaMonkey 2.12 Release Notes

Thunderbird 15.0.1 がリリースされた


Thunderbird

Mozilla は米国時間 2012 年 9 月 10 日、Thunderbird のアップデートである Thunderbird 15.0.1 を公開した。

このアップデートでは、以下の問題の修正が行われている。

修正
メッセージの検索と、メッセージを“進む”で移動した際にクラッシュしていた問題への修正 (Bug 770262, Bug 780908)
修正
メール編集ウィンドウ内において、“検索と置換”と幾つかの機能が正常に作動していなかった問題への修正 (Bug 787673)

Thunderbird 15.0.1 は Windows、Mac OS X、Linux 版の既存の Thunderbird ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、手動でアップデートすることも可能だ。

ダウンロード:
Mozilla Japan
リリースノート:
Thunderbird 15.0.1 リリースノート

Firefox 15.0.1 がリリースされた


Firefox

Mozilla は米国時間 2012 年 9 月 7 日に、Firefox のアップデートである Firefox 15.0.1 を公開した。

Firefox 15.0.1 ではプライベートブラウジングモード中に記録されたキャッシュを手作業で調べたときに発見される可能性がある問題が修正されている。プライベートブラウジングモードをサポートしていない Android 版ではこの問題の影響を受けないため、このリリースはスキップされる。

修正
プライベートブラウジングモード使用中に訪れたサイトが、手作業でブラウザのキャッシュを調べたときに発見される可能性がある問題を修正 (bug 787743)

その他、Firefox 15.0.1 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を、Firefox 15.0.1 についての一般的な情報は Firefox リリースノート を参照いただきたい。

Firefox 15.0.1 は Windows、Mac OS X、Linux 版の既存の Firefox ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、手動でアップデートすることも可能だ。

ダウンロード:
Mozilla Japan
リリースノート:
Firefox リリースノート
Firefox 15.0.1 で修正されたバグ:
Bug Fixes (英語)

9 月 14 日から Android 版 Firefox のキャンペーンが開始


Mozilla Japan は、9 月 14 日から Android 版 Firefox のキャンペーンを開始すると発表キャンペーンサイト を開設した。

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昨年のリリース以降、多くの新機能を搭載してきた Android 版 Firefox であるが、今年 6 月にリリースされた バージョン 14 での根本的な再設計 に加え、先日リリースされた バージョン 15 では、タブレット端末向けの提供も開始される など、デスクトップ環境とモバイル環境で同じように Firefox を利用できる環境が整いつつある。

Mozilla Japan では、Android 版 Firefox の周知を目的として、9 月 14 日 (金) からキャンペーンを行うことを発表した。詳細は明らかとなっていないが、過去のキャンペーンで人気を博している Firefox を応援する日本発のマスコットキャラクター「フォクすけ」のぬいぐるみや、Firefox ロゴグッズなどのプレゼントが予定されているとのことである。

また、キャンペーンを前に 6 才の誕生日を迎えたフォクすけの Facebook ページ もオープンしている。

Android 版 Firefox を利用したことのない人も、この機会に Google Play からダウンロード して試用してみるのもいいだろう。

アナウンス:9 月 14 日から Android 版 Firefox のキャンペーンを行います! | Mozilla Japan ブログ
特設サイト:生まれ変わった Android 版 Firefox キャンペーン

SeaMonkey 2.12 がリリースされた


SeaMonkey

Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している The SeaMonkey® Project は米国時間 2012 年 8 月 27 日、安定性及びセキュリティ問題を修正を含む SeaMonkey のメジャーアップデート版である SeaMonkey 2.12 をリリースした。

SeaMonkey 2.12 は Firefox 15 と同じレンダリングエンジン Gecko 15.0 を搭載しており、バックエンドも Firefox 15/Thunderbird 15 相当となっている。アプリケーションの内容としては、これまで通りブラウザ、メール & ニュースクライアント、Chatzilla、Web 開発ツールを搭載したオールインワンパッケージとなっている。

SeaMonkey 2.12 での新機能や改良点、セキュリティ修正、既知の問題は次のとおり。

新機能及び改良点

新機能
SPDY ネットワークプロトコル v3 に対応
新機能
パフォーマンスを向上させる圧縮テクスチャの対応など、WebGL 機能の改良
変更
アドオンのメモリ使用量の最適化
開発者
CSS word-break プロパティを実装
開発者
高精度イベントタイマーを実装
HTML5
Opus 音声コーデックに ネイティブ対応
HTML5
source 要素の media 属性に対応
HTML5
audio/video 要素の played 属性に対応

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 12 件、重要度区分において最高 5 件、 5 件、 2 件が修正されている。

MFSA 2012-73
SPDY による情報漏えい
MFSA 2012-70
location オブジェクトのセキュリティチェックがクロームコードによって迂回される
MFSA 2012-69
サイト SSL 証明書データの誤表示
MFSA 2012-68
DOMParser が text/html パース時にリンクされたリソースを拡張機能に読み込む
MFSA 2012-65
XSLT の数値フォーマット機能における境界外読み取り
MFSA 2012-64
Graphite 2 のメモリ破損
MFSA 2012-63
SVG のバッファオーバーフローと解放後使用の問題
MFSA 2012-62
WebGL の解放後使用とメモリ破損
MFSA 2012-61
負の高さを持ったビットマップ形式の画像によるメモリ破損
MFSA 2012-59
Object.defineProperty を使った location オブジェクトのシャドーイング
MFSA 2012-58
Address Sanitizer を使って発見された解放後使用の問題
MFSA 2012-57
様々なメモリ安全性の問題 (rv:15.0/ rv:10.0.7)

SeaMonkey 2.12 での修正は New Features and Fixes を、既知の問題等、SeaMonkey 2.12 についての一般的な情報は SeaMonkey 2.12 Release Notes を参照いただきたい。

SeaMonkey 2.12 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、SeaMonkey Project ウェブサイト より日本語を含む 24 言語に対応した各言語版がダウンロード可能である。既存の SeaMonkey ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、手動でアップデートすることも可能だ。
SeaMonkey 2.12 では Windows に関するシステム要件が変更されており、Windows 2000 および XP SP1 以前への対応が打ち切りとなった

ダウンロード:
SeaMonkey® Project
リリースノート:
SeaMonkey 2.12 Release Notes
セキュリティアドバイザリ:
SeaMonkey セキュリティアドバイザリ

Thunderbird 15 がリリースされた


Thunderbird

Mozilla は米国時間 2012 年 8 月 28 日、安定性及びセキュリティ問題を修正を含む Thunderbird のメジャーアップデート版である Thunderbird 15 をリリースした。

Thunderbird 15 での新機能や改良点、セキュリティ修正、既知の問題は次のとおり。

新機能及び改良点

新機能
チャット機能に対応: Thunderbird 内で直接、 IRC や Twitter などのリアルタイムコミュニケーションサービスを利用できるようになった
新機能
Do Not Track: Thunderbird 内での Web 検索でトラッキングの拒否ができるようになった
新機能
Filelink のオンラインストレージサービスとして、YouSentIt に加え Ubuntu One を選択できるようになった
新機能
新しいユーザインターフェイス: 新しいテーマデザイン (Australis) を採用し、タブやツールバーなどのインターフェイスを刷新

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 11 件、重要度区分において最高 5 件、 4 件、 2 件が修正されている。

MFSA 2012-72
Web コンソールで eval 関数がクローム特権コードを実行できてしまう
MFSA 2012-70
location オブジェクトのセキュリティチェックがクロームコードによって迂回される
MFSA 2012-68
DOMParser が text/html パース時にリンクされたリソースを拡張機能に読み込む
MFSA 2012-65
XSLT の数値フォーマット機能における境界外読み取り
MFSA 2012-64
Graphite 2 のメモリ破損
MFSA 2012-63
SVG のバッファオーバーフローと解放後使用の問題
MFSA 2012-62
WebGL の解放後使用とメモリ破損
MFSA 2012-61
負の高さを持ったビットマップ形式の画像によるメモリ破損
MFSA 2012-59
Object.defineProperty を使った location オブジェクトのシャドーイング
MFSA 2012-58
Address Sanitizer を使って発見された解放後使用の問題
MFSA 2012-57
様々なメモリ安全性の問題 (rv:15.0/ rv:10.0.7)

Thunderbird 15 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。

既知の問題

未解決
「横長表示」レイアウトで RSS フィードのコンテンツを表示できない場合、Lightning カレンダーアドオンをインストールしている場合は無効化するか、「クラシック表示」に切り換えてから Thunderbird を再起動する必要がある場合がある (Bug 531397)

その他、Thunderbird 15 についての一般的な情報は Thunderbird 15.0 リリースノート を参照いただきたい。

Thunderbird 15 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロード可能となっている。既存の Thunderbird 5 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニュー (Mac 版ではメニューの Thunderbird より) の “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。

Thunderbird 15 では Windows に関するシステム要件が変更されており、Windows 2000 および XP SP1 以前への対応が打ち切りとなった。詳細は Thunderbird 15 システム要件 を参照されたい。

ダウンロード:
Mozilla Japan
リリースノート:
Thunderbird 15.0 リリースノート
セキュリティアドバイザリ:
Thunderbird セキュリティアドバイザリ
修正されたバグ:
bugs fixes (英語)