Firefox for Android 35 がリリースされた
Mozilla は米国時間 2015 年 1 月 13 日、安定性及びセキュリティ問題を修正を含む Android 向け Firefox のメジャーアップデート版である Firefox for Android 35.0 をリリースした。
Firefox for Android 35.0 での新機能や改良点、セキュリティ修正、既知の問題は次のとおり。
新機能及び改良点
- 新機能
- WiFi と携帯網のシグナル情報を共有して Mozilla のジオロケーションサービスを向上に貢献する機能を実装。メニューの設定を開き、”Mozilla” にあるデータ欄の貢献するにチェックすることで有効になる
- 新機能
- 安全な検索のために、Bing 検索に HTTPS を利用するようになった
- 新機能
- ネットワークエラーページに検索用のダイアログが追加された
- 新機能
- Android のダウンロードマネージャを利用するようになった
- 新機能
- 動的なスタイル変更の処理の改善により、応答性が向上
- 新機能
- HTTP 公開鍵ピンニング を実装。暗号化通信を行うサーバの認証をより安全・確実に行えるようになった
- 新機能
- いくつかの端末で上向きにスワイプで表示される検索画面、もしくは検索ウィジェットから search アクティビティを利用して検索できるようになった
- 変更
- Sync で同期されたタブの表示箇所がタブトレイからホームパネルに変更された
- HTML5
- JavaScript の “let” の意味が変更された
- HTML5
- Resource Timing API の実装
- HTML5
- CSS フィルタが標準で有効になった
- HTML5
- CSS Font Loading API をサポート
- 新機能
- ブルトン語 [br] とエスペラント語 [eo] がロケールに追加された
- 開発者
- セレクタにマウスオーバーすることで、それにマッチする要素が強調表示されるようになった
- 修正
- 拡大、もしくは縮小された画像に必要なリソースの減少
- 修正
- プライベートブラウジングモードでダウンロードしたファイルも、ダウンロードマネージャから見られるようになった
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 9 件、重要度区分において 最高 3 件、高 1 件、中 4 件、低 1 件が修正されている。
- MFSA 2015-09
- DOM オブジェクトを通じた XrayWrapper の回避
- MFSA 2015-08
- id-pkix-ocsp-nocheck による委任 OCSP レスポンダー証明書検証の失敗
- MFSA 2015-07
- Gecko Media Plugin サンドボックスの回避
- MFSA 2015-06
- WebRTC における解放後読み取り
- MFSA 2015-05
- Web Audio 内の未初期化メモリ読み取り
- MFSA 2015-04
- プロキシ認証レスポンスを通じた Cookie 注入
- MFSA 2015-03
- sendBeacon の Origin ヘッダ欠落
- MFSA 2015-02
- ビットマップ描画中の未初期化メモリ使用
- MFSA 2015-01
- 様々なメモリ安全性の問題 (rv:35.0 / rv:31.4)
既知の問題
- 未解決
- Android L では MP3 形式の動画を再生できない
Firefox for Android 35.0 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を、Firefox for Android 35.0 についての一般的な情報は リリースノート を、開発者向けの情報は MDN を参照されたい。
Firefox for Android 35.0 は Google Play からダウンロード可能となっている。また、既存の Firefox for Android のユーザには Google Play 経由でアップデートが提供される。
- ダウンロード:
- Mozilla Japan, Google Play
- リリースノート:
- Firefox for Android 35.0 リリースノート
- セキュリティアドバイザリ:
- Firefox 35 で修正済み
- 修正されたバグ:
- Complete list of changes in the Firefox for Android 35.0 (英語)