Thunderbird 24.1 がリリースされた
Mozilla は米国時間 2013 年 10 月 29 日、安定性及びセキュリティ問題を修正した Thunderbird のアップデートである Thunderbird 24.1 をリリースした。このバージョンから ESR のバージョン規則が変更された ため、バージョン番号が 24.0.2 ではなく 24.1 となっている。延長サポート版 17 系列の最終版である ESR 17.0.10 も同時にリリースされている。
Thunderbird 24.1 での新機能や改良点、セキュリティ修正は次のとおり。
新機能及び改良点
- 変更
- 署名が可読性を失うほど白に近い灰色で表示される問題を修正 (Bug 917906)
- 変更
- メールに返信時に、自動 CC が動作しない場合がある問題を修正 (Bug 917231)
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 9 件。重要度区分において最高 5 件、高 2 件、中 2 件が修正されている。
- MFSA 2013-102
- HTML ドキュメントテンプレートにおける解放後使用
- MFSA 2013-101
- ワーカーにおけるメモリ破壊
- MFSA 2013-100
- ASAN ファジングを通じて発見された様々な解放後使用問題
- MFSA 2013-98
- オフラインキャッシュ更新時の解放後使用
- MFSA 2013-97
- 画像デコード時の循環回収されたオブジェクトへの書き込み
- MFSA 2013-96
- 一部の JavaScript 関数における不適切なメモリ初期化とオーバーフロー
- MFSA 2013-95
- XSLT と未初期化データによるアクセス違反
- MFSA 2013-94
- SELECT 要素を用いたロケーションバー偽装
- MFSA 2013-93
- 様々なメモリ安全性の問題 (rv:25.0 / rv:24.1 / rv:17.0.10)
Thunderbird 24.1 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。
その他、Thunderbird 24.1 についての一般的な情報は Thunderbird 24.1 リリースノート を参照いただきたい。
アップデート及びシステム要件
Thunderbird 24.1 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla Japan ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 無料メールクライアント Thunderbird – 各国語版のダウンロード よりダウンロード可能となっている。また、既存の Thunderbird 5 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、Thunderbird メニューの “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。
Thunderbird 24.1 では、Windows 2000 および XP SP1 以前 への対応が打ち切りとなっている ほか、Intel Mac 環境での Mac OS X v10.5 (Leopard) への対応が打ち切りとなっている。詳細は 。詳細は Thunderbird 24.1 システム要件 を参照されたい。
- ダウンロード:
- Mozilla Japan
- リリースノート:
- Thunderbird 24.1 リリースノート
- セキュリティアドバイザリ:
- Thunderbird 24.1 で修正
- Thunderbird 24.1 で修正されたバグ:
- Bug Fixes (英語)