Firefox 25.0 がリリースされた
Mozilla は米国時間 2013 年 10 月 29 日、安定性及びセキュリティ問題の修正を含む Firefox のメジャーアップデート版である Firefox 25.0 をリリースした。延長サポート版 である Firefox ESR もバージョン 24.1 (ESR のバージョン規則が変更された ため 24.0.1 ではなく 24.1 となった) および 17.0.10 (ESR 17 系統はこれが最終版) も同時にリリースされている。
Firefox 25.0 での新機能や改良点、セキュリティ修正は次のとおり。
新機能及び改良点
- 新機能
- Web Audio をサポート
- 新機能
- 検索バーがタブ間で共有されないようになった
- 変更
- 前回起動時からひと月以上間が空いている場合、他のブラウザから履歴や設定を読み込むかどうかを尋ねるようになった
- 変更
- リセットしてもセッション情報が保持されるようになった
- 開発者
- CSS3 の background-attachment:local を実装
- 開発者
- ECMAScript 6 の関数 の多くを実装
- HTML5
- iframe の srcdoc 属性に対する処理が実装され、インラインフレーム内に埋め込める ようになった
- 修正
- 新しくタブを開いたときにページのサムネイルが表示されない、もしくは空欄になる不具合を修正
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 10 件。重要度区分において最高 5 件、高 3 件、中 2 件が修正されている。
- MFSA 2013-102
- HTML ドキュメントテンプレートにおける解放後使用
- MFSA 2013-101
- ワーカーにおけるメモリ破壊
- MFSA 2013-100
- ASAN ファジングを通じて発見された様々な解放後使用問題
- MFSA 2013-99
- iframe を使った PDF.js のセキュリティ制限回避
- MFSA 2013-98
- オフラインキャッシュ更新時の解放後使用
- MFSA 2013-97
- 画像デコード時の循環回収されたオブジェクトへの書き込み
- MFSA 2013-96
- 一部の JavaScript 関数における不適切なメモリ初期化とオーバーフロー
- MFSA 2013-95
- XSLT と未初期化データによるアクセス違反
- MFSA 2013-94
- SELECT 要素を用いたロケーションバー偽装
- MFSA 2013-93
- 様々なメモリ安全性の問題 (rv:25.0 / rv:24.1 / rv:17.0.10)
Firefox 25.0 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。
その他、Firefox 25.0 についての一般的な情報は Firefox 25.0 リリースノート を、開発者向けの情報は MDN を参照いただきたい。
アップデート及びシステム要件
Firefox 25.0 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla Japan ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、85 以上の言語に対応した各国語版は 次世代ブラウザ Firefox – 各国語版のダウンロード よりダウンロード可能となっている。また、既存の Firefox 4 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、Firefox メニューの “Firefox について” より手動でアップデートすることも可能だ。
Firefox 25.0 では、Windows 2000 および XP SP1 以前 への対応が打ち切りとなっている ほか、Intel Mac 環境での Mac OS X v10.5 (Leopard) への対応が打ち切りとなっている。詳細は 。詳細は Firefox 25.0 システム要件 を参照されたい。
- ダウンロード:
- Mozilla Japan
- リリースノート:
- Firefox 25.0 リリースノート
- セキュリティアドバイザリ:
- Firefox 25 で修正済み
- Firefox 25.0 で修正されたバグ:
- Bug Fixes (英語)