SeaMonkey 2.22 がリリースされた
Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している The SeaMonkey® Project は米国時間 2013 年 10 月 30 日、安定性及びセキュリティ問題を修正を含む SeaMonkey のメジャーアップデート版である SeaMonkey 2.22 をリリースした。
SeaMonkey 2.22 は Firefox 25 と同じレンダリングエンジン Gecko 25 を搭載しており、バックエンドも Firefox 25 / Thunderbird 25 Beta 相当となっている。アプリケーションの内容としては、これまで通りブラウザ、メール & ニュースクライアント、Chatzilla、Web 開発ツールを搭載したオールインワンパッケージとなっている。
SeaMonkey 2.22 での新機能や改良点、セキュリティ修正は次のとおり。
新機能及び改良点
- 新機能
- Web Audio をサポート
- 開発者
- CSS3 の background-attachment:local を実装
- 開発者
- ECMAScript 6 の関数 の多くを実装
- HTML5
- iframe の srcdoc 属性に対する処理が実装され、インラインフレーム内に埋め込める ようになった
- 修正
- 安定性の向上
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 9 件。重要度区分において最高 5 件、高 2 件、中 2 件が修正されている。
- MFSA 2013-102
- HTML ドキュメントテンプレートにおける解放後使用
- MFSA 2013-101
- ワーカーにおけるメモリ破壊
- MFSA 2013-100
- ASAN ファジングを通じて発見された様々な解放後使用問題
- MFSA 2013-98
- オフラインキャッシュ更新時の解放後使用
- MFSA 2013-97
- 画像デコード時の循環回収されたオブジェクトへの書き込み
- MFSA 2013-96
- 一部の JavaScript 関数における不適切なメモリ初期化とオーバーフロー
- MFSA 2013-95
- XSLT と未初期化データによるアクセス違反
- MFSA 2013-94
- SELECT 要素を用いたロケーションバー偽装
- MFSA 2013-93
- 様々なメモリ安全性の問題 (rv:25.0 / rv:24.1 / rv:17.0.10)
SeaMonkey 2.22 での修正は New Features and Fixes を、既知の問題は Known Issues を、SeaMonkey 2.22 についての一般的な情報は SeaMonkey 2.22 Release Notes を参照いただきたい。
アップデート及びシステム要件
SeaMonkey 2.22 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、SeaMonkey Project ウェブサイト より日本語を含む 26 言語に対応した各言語版がダウンロード可能である。既存の SeaMonkey ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、手動でアップデートすることも可能だ。
- ダウンロード:
- SeaMonkey® Project
- リリースノート:
- SeaMonkey 2.22 Release Note
- セキュリティアドバイザリ:
- SeaMonkey 2.22 で修正済み
- 修正されたバグ:
- New Features and Fixes (英語)