SeaMonkey 2.1 がリリースされた
Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している SeaMonkey Project は、米国太平洋夏時間 6 月 10 日、1 年 8 か月ぶりのメジャーアップデートとなる SeaMonkey 2.1 をリリースした。
SeaMonkey 2.1 リリースノート によると、SeaMonkey 2.1 は Firefox 4 と同じレンダリングエンジン Gecko 2.0 を搭載しているだけでなく、バックエンドも Firefox 4/Thunderbird 3.1 相当に刷新されている。アプリケーションの内容としては、これまで通りブラウザ、メール & ニュースクライアント、Chatzilla、Web 開発ツールを搭載したオールインワンパッケージとなっている。
注目すべき新機能、変更点としては
- Sync の搭載
- Personas の搭載
- ブックマーク管理における Places の実装 (2.0 では履歴管理に留まっていた)
- ページ内検索のモーダルウインドウからツールバーへの変更
- OpenSearch プラグインのサポートおよび検索エンジンの管理
- ツールバー上の検索バーの実装
- ツールバーウィジェットの自由度の向上
- アドオンマネージャのブラウザ内での展開および UI 変更
- これまで個別であったCookie、許可/例外サイト、パスワード、フォームデータの管理をデータマネージャへ統合
- Flash Player 10.3 以降において、Flash Cookie を SeaMonkey から削除可能になった
- プラグインのプロセス分離
- メール & ニュースのフィードにおけるプラグインの動作
- フィードおよびヘルパーアプリケーションはシステム既定のフィードリーダーを利用
- ページ拡大/縮小率をサイト毎に記憶
- タブバーがスクロール可能になった
- ダウンロードウインドウからのドラッグ & ドロップによる任意の場所(デスクトップなど)へのコピーが可能になった
- ログインパスワードの記憶やアドオンのインストールの可否を尋ねる際に、Firefox と同様に “ドアハンガー” が表示されるようになった
- DoNotTrack のサポート
- トラブルシューティング情報 (about:support) の実装
- about:memory において各機能ごとの使用状況を表示
- UA の変更によって、Firefox のみをサポートするサイトを表示可能になった
- ビルトインアドオン (ChatZilla、JavaScript Debugger および DOM Inspector) はプログラムフォルダではなくプロファイルフォルダにインストールされるようになった
- ニュースメッセージをローカルストレージから削除可能になった
- Omnijar の採用による、インストールファイル数の低減、フラグメント化の防止、起動時間の短縮
が挙げられる。
また、Firefox 4 以降と同様システム要件も変更されており、Windows では Windows 95、98、Me、NT4 では動作しないほか、Mac OS X においては 10.4 (Tiger) のサポートが終了する他、 PowerPC 環境での Max OS X のサポートも終了する。
SeaMonkey 2.1 は、Windows, Mac そして Linux 版が用意され、SeaMonkey Project ウェブサイト より日本語を含む 20 言語に対応した各言語版がダウンロード可能である。
- ダウンロード :
- SeaMonkey Project
- リリースノート :
- SeaMonkey 2.1 Release Notes