Thunderbird 5.0 Beta がリリースされた
Mozilla Messaging は米国時間 2011 年 6 月 2 日、Thunderbird 次期バージョン、Thunderbird 5 のベータ版を、開発者や拡張機能作者を対象に、正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に公開した。
先日リリースされた Firefox 5.0 Beta と同様、Thunderbird においても リリースサイクル短縮 が導入されることとなっている。これは Thunderbird の新機能、パフォーマンスの強化、セキュリティ・安定性の向上をできる限り早く提供することを目的に、該当バージョンでの最新の機能を搭載する Aurora (alpha 版)、全ての機能を搭載してリリースに向けての安定化テストを行う Beta、最終リリース版の Release の 3 つのチャネルで行われる。Thunderbird 5 Beta は、この計画に基づく最初のリリースである。また、これまで 3.3 であったバージョン番号が変更され、バージョン 4 を飛ばしてバージョン 5 となった。これによって Firefox とリリース番号が統一されるだけでなく、Firefox と Thunderbird においてずれが生じていた Gecko プラットフォームも 5.0 で統一されることとなった。
このベータ版では、以下の変更が行われている。
- 新しいアドオンマネージャと拡張機能管理 API の採用
- ドラッグ&ドロップによるタブの並べ替え、別ウインドウに移動することが可能になった
- メールアカウント設定ウィザードの改良
- 添付ファイルのファイルサイズの表示
- 「トラブルシューティング情報」ページの実装
- RSS フィードにおいてプラグインが読み込まれるようになった
- Mac 版の 32/64 ビット両対応のユニバーサルビルドへの変更
- 多くのインターフェイスの修正、改良
- その他のバグ修正
Thunderbird 5 Beta は Windows、Mac、Linux 版がそれぞれ用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっており、日本語を含む 25 言語で利用可能である。システム要件は Firefox 4 以降と同様、Mac OS X に関しては 10.4 (Tiger) のサポート終了と共に、 PowerPC 環境での Max OS X のサポートも行われない。詳細は Thunderbird 5 システム要件 を参照されたい。