Thunderbird 102.6.0 がリリースされた
Mozilla は米国時間 2022 年 12 月 13 日、新機能の追加及び安定性の問題を修正した Thunderbird のマイナーアップデート版である Thunderbird 102.6.0 をリリースした。
Thunderbird 102.6.0 は Firefox ESR 102.6 と同じレンダリングエンジンを搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 102.6 相当となっている。
Thunderbird 102.6.0 での新機能や改良点は次のとおり。
新機能及び改良点
- 修正
- OpenPGP 公開鍵と公開副鍵が存在する状態だと OpenPGP 秘密鍵のインポートに失敗する問題を修正
- 修正
- あまりにも多くのフォルダーを開いているとメッセージインデックスファイルが誤って削除される問題を修正
- 修正
- 同期された vCard を誤って初期化してしまう問題を修正
- 修正
- 特定の繰り返し回数を超えると繰り返しの予定が表示されない問題を修正
- 修正
- “Cookies を表示” ダイアログから削除した Cookie が実際には削除されない問題を修正
- 修正
- 一時停止した RSS フィードが実際には一時停止されない問題を修正
- 修正
- 外観と UX の改善
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 7 件、重要度区分において 高 4 件、中 3 件が修正されている。
- CVE-2022-46880
- Use-after-free in WebGL
- CVE-2022-46872
- Arbitrary file read from a compromised content process
- CVE-2022-46881
- Memory corruption in WebGL
- CVE-2022-46874
- Drag and Dropped Filenames could have been truncated to malicious extensions
- CVE-2022-46875
- Download Protections were bypassed by .atloc and .ftploc files on Mac OS
- CVE-2022-46882
- Use-after-free in WebGL
- CVE-2022-46878
- Memory safety bugs fixed in Thunderbird 102.6
Thunderbird 102.6.0 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。
その他、Thunderbird 102.6.0 についての一般的な情報は Thunderbird 102.6.0 リリースノート を参照いただきたい。
アップデート及びシステム要件
Thunderbird 102.6.0 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。既存の Thunderbird 102 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。
- ダウンロード:
- Mozilla
- リリースノート:
- Thunderbird 102.6.0 リリースノート
- セキュリティアドバイザリ:
- MFSA 2022-53
- 修正されたバグ:
- Bug Fixes (英語)