Thunderbird 91.11.0 がリリースされた
Mozilla は米国時間 2022 年 6 月 28 日、新機能の追加及び安定性の問題を修正した Thunderbird のマイナーアップデート版である Thunderbird 91.11.0 をリリースした。
Thunderbird 91.11.0 は Firefox ESR 91.11 と同じレンダリングエンジンを搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 91.11 相当となっている。
Thunderbird 91.11.0 での新機能や改良点は次のとおり。
新機能及び改良点
- 修正
- Thunderbird 91.8.1 で行われた CLIENTID に関する修正 (bug 1759197) が機能していなかったことに対する追加修正
- 修正
- 添付ファイルの保存ダイアログにおいてファイル名があらかじめ入力されない問題を修正
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 10 件、重要度区分において 高 4 件、中 6 件が修正されている。
- CVE-2022-34479
- A popup window could be resized in a way to overlay the address bar with web content
- CVE-2022-34470
- Use-after-free in nsSHistory
- CVE-2022-34468
- CSP sandbox header without `allow-scripts` can be bypassed via retargeted javascript: URI
- CVE-2022-2226
- An email with a mismatching OpenPGP signature date was accepted as valid
- CVE-2022-34481
- Potential integer overflow in ReplaceElementsAt
- CVE-2022-31744
- CSP bypass enabling stylesheet injection
- CVE-2022-34472
- Unavailable PAC file resulted in OCSP requests being blocked
- CVE-2022-34478
- Microsoft protocols can be attacked if a user accepts a prompt
- CVE-2022-2200
- Undesired attributes could be set as part of prototype pollution
- CVE-2022-34484
- Memory safety bugs fixed in Thunderbird 91.11 and Thunderbird 102
Thunderbird 91.11.0 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。
その他、Thunderbird 91.11.0 についての一般的な情報は Thunderbird 91.11.0 リリースノート を参照いただきたい。
アップデート及びシステム要件
Thunderbird 91.11.0 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。既存の Thunderbird 78 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。
- ダウンロード:
- Mozilla
- リリースノート:
- Thunderbird 91.11.0 リリースノート
- セキュリティアドバイザリ:
- MFSA 2022-26
- 修正されたバグ:
- Bug Fixes in 91.11.0 (英語)