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リリース版 |    Firefox 132.0.2 ESR 128.4.0 / 115.17.0 Android 版 132.0.2 Android Focus 132.0.2 iOS 版 132.1 | Thunderbird 128.4.4esr Android 版 8.1 | SeaMonkey 2.53.19 |
プレビュー版 | Firefox Nightly Developer Edition Beta Android Nightly Beta | Thunderbird Nightly Beta Android Beta | SeaMonkey Beta |
相互サポート | Firefox | Thunderbird | SeaMonkey | Lightning | Android 版 Firefox | iOS 版 Firefox | Android 版 Thunderbird

Firefox 84 がリリースされた


Firefox

Mozilla は米国時間 2020 年 12 月 15 日、安定性及びセキュリティ問題の修正を含む Firefox のメジャーアップデート版である Firefox 84.0 をリリースした。延長サポート版である Firefox ESR もバージョン 78.6.0 にアップデートされている。

Firefox 84 は macOS バージョン 10.9, 10.10, 10.11 をサポートしない。これらのバージョンの macOS を利用している場合には、延長サポート版 (ESR) 78.x が来年まで継続してリリースされるためそちらへ移行されたい。

Firefox 84.0 での新機能や改良点、セキュリティ修正、既知の問題は次のとおり。

新機能及び改良点

新機能
Apple Silicon CPU を搭載した Apple デバイスにネイティブで対応。Apple’s Rosetta 2 エミュレーションによる対応であったバージョン 83 と比較して起動で 2.5 倍、ウェブアプリのレスポンスで 2 倍の高速化を実現 (SpeedoMeter 2.0 テストによる)。Intel CPU と Apple Silicon CPU の両方に対応した Universal Binaryでの提供であるが、バージョン 84 への更新後、いったん Firefox を完全に終了してから再度起動する必要がある。about:support から Rosetta Translated が false になっていることで確認可能
新機能
WebRender が macOS Big Sur および、Intel Gen 6 GPU 搭載の Windows デバイス、Windows 7、8 搭載の Intel ラップトップ で利用可能となったWindows 7、8 および macOS 10.12 から 10.15 ユーザーで利用可能となった。Linux/GNOME/X11 向けのアクセラレーションレンダリングパイプラインも実装予定である
新機能
Linux: 共有メモリーの確保によりモダンな技術を利用するようになった。これにより、パフォーマンスと Docker との互換性を向上
新機能
Firefox 84 は Adobe Flash をサポートする最後のバージョンとなる
Enterprise
エンタープライズ用途向けの詳細は Firefox for Enterprise 84 リリースノート を参照されたい
開発者
ネットワークパネルにおいて、予期しないクラッシュを扱うことができるようになり、関連するスタックトレースなどのデバッグが可能となった。リンクからのバグ報告も可能となり、ツールの安定性の向上に貢献できる
開発者
アクセスビリティパネルにおいて、タブ化の順番に従って要素を表示できるようオプションが追加された。これにより、タブ化したときにどの要素がフォーカス可能かを確認可能となった

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 14 件、重要度区分において 最高 1 件、 6 件、 4 件、 3 件が修正されている。

CVE-2020-16042
Operations on a BigInt could have caused uninitialized memory to be exposed
CVE-2020-26971
Heap buffer overflow in WebGL
CVE-2020-26972
Use-After-Free in WebGL
CVE-2020-26973
CSS Sanitizer performed incorrect sanitization
CVE-2020-26974
Incorrect cast of StyleGenericFlexBasis resulted in a heap use-after-free
CVE-2020-26975
Malicious applications on Android could have induced Firefox for Android into sending arbitrary attacker-specified headers
CVE-2020-26976
HTTPS pages could have been intercepted by a registered service worker when they should not have been
CVE-2020-26977
URL spoofing via unresponsive port in Firefox for Android
CVE-2020-26978
Internal network hosts could have been probed by a malicious webpage
CVE-2020-26979
When entering an address in the address or search bars, a website could have redirected the user before they were navigated to the intended url
CVE-2020-35111
The proxy.onRequest API did not catch view-source URLs
CVE-2020-35112
Opening an extension-less download may have inadvertently launched an executable instead
CVE-2020-35113
Memory safety bugs fixed in Firefox 84 and Firefox ESR 78.6
CVE-2020-35114
Memory safety bugs fixed in Firefox 84

既知の問題

未解決
Apple Silicon CPU を搭載した Apple デバイスにおいて、Rosetta システムソフトウェアがインストールされていない場合に暗号化されたコンテンツの 再生エラー が発生することがある
未解決
Cylance アンチウイルスソフトウェアを利用している macOS 環境において、誤ったマルウェア判定によって Firefox のインストールが破壊されることがある

Firefox 84.0 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を、一般的な情報は リリースノート を、開発者向けの情報は MDN および Mozilla Developer YouTube チャネル を参照されたい。

アップデート及びシステム要件

Firefox 84.0 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、80 以上の言語に対応した各国語版は 次世代ブラウザ Firefox – 各国語版のダウンロード よりダウンロード可能となっている。また、既存の Firefox 4 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、Firefox メニューの “Firefox について” より手動でアップデートすることも可能だ。
Firefox 84.0 の利用に必要なシステム要件については、Firefox 83 システム要件 を参照されたい。macOS における OS 要件および Linux におけるシステム要件の変更に注意されたい。

ダウンロード:
84.0, ESR 78.6.0
リリースノート:
84.0, ESR 78.6.0
セキュリティアドバイザリ:
MFSA 2020-54 (84.0), MFSA 2020-55 (ESR 78.6.0)
修正されたバグ:
84.0, ESR 78.6.0 (英語)

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