Thunderbird 38.1.0 がリリースされた
Mozilla は米国時間 2015 年 7 月 9 日、安定性及びセキュリティ問題を修正した Thunderbird 38.1.0 をリリースした。
Thunderbird 38.1.0 での改良点、セキュリティ修正は次のとおり。
新機能及び改良点
- 修正
- プレーンテキストエディタへコピー & ペーストをすると、引用された文から新しい行が消えることがある不具合を修正 (Bug 1143570)
- 修正
- Newsgroups: 以降のグループの区切り文字がカンマではなく、カンマ + 空白文字だったことによる、クロスポストできない不具合を修正 (bug 1151448)
- 修正
- Exchange サーバ経由 (NTLM) でメールを送ることができない不具合を修正 (bug 1174159)
- 修正
- GB2312 エンコードされた漢字が表示されない不具合を修正 (bug 1174580)
- 修正
- 接続するサーバに imap.gmail.com もしくは smtp.gmail.com と指定した場合、GMail の OAuth2 認証が動作しない不具合を修正 (bug 1176773)
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 6 件、重要度区分において 最高 3 件、中 3 件が修正されている。
- MFSA 2015-71
- NSS で ServerKeyExchange のスキップが誤って許容されている
- MFSA 2015-70
- NSS の通常 DHE 暗号化スイートで輸出長の DHE 鍵が許容されている
- MFSA 2015-67
- 上書き可能なエラーが生じた場合にキーピンニングが無視される
- MFSA 2015-66
- コード監査を通じて発見された一連の脆弱性
- MFSA 2015-63
- マイクロタスク実行エラーに起因した Content Policy における解放後使用
- MFSA 2015-59
- 様々なメモリ安全性の問題 (rv:39.0 / rv:31.8 / rv:38.1)
既知の問題
- 未解決
- Outlook もしくは Eudora からデータをインポートすると、クラッシュすることがある (Bug 917961)
Thunderbird 38.1.0 で修正された全ての問題は bugs fixes (英語) を参照されたい。
その他、Thunderbird 38.1.0 についての一般的な情報は Thunderbird 38.1.0 リリースノート を参照いただきたい。
アップデート及びシステム要件
Thunderbird 38.1.0 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、ウェブサイト よりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。既存の Thunderbird 5 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。
Thunderbird 38.1.0 の利用に必要なシステム要件については、Thunderbird 38.1.0 システム要件 を参照されたい。
- ダウンロード:
- Mozilla Japan
- リリースノート:
- Thunderbird 38.1.0 リリースノート
- セキュリティアドバイザリ:
- Thunderbird 38.1 で修正済み
- 修正されたバグ:
- Bug Fixes (英語)
2015/07/20 - 14:54:11 -
件名が文字化けしちゃいました
2015/07/22 - 09:49:58 -
既出ですが、私も文字化けしました。というか、こちらから送信したメールの件名が文字化けしていると指摘されました。
確認できたのはThunderbird38.1からWindows Live Mailへ送信すると起きる現象の様です。