SeaMonkey 2.32 がリリースされた
Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している The SeaMonkey® Project は米国時間 2015 年 1 月 13 日、安定性及びセキュリティ問題を修正を含む SeaMonkey のメジャーアップデート版である SeaMonkey 2.32 をリリースした。
SeaMonkey 2.32 は Firefox 35 と同じレンダリングエンジン Gecko 35 を搭載しており、バックエンドも Firefox 35/Thunderbird 35 Beta 相当となっている。アプリケーションの内容としては、これまで通りブラウザ、メール & ニュースクライアント、Chatzilla、Web 開発ツールを搭載したオールインワンパッケージとなっている。
新機能及び改良点
- SeaMonkey
- スペルチェックのダイアログの大きさを変更可能になった
- SeaMonkey
- Generational Garbage Collection が有効となった
- 新機能
- 動的なスタイル変更の処理の改善により、応答性が向上
- 新機能
- HTTP 公開鍵ピンニング を実装。暗号化通信を行うサーバの認証をより安全・確実に行えるようになった
- 修正
- 拡大、もしくは縮小された画像に必要なリソースの減少
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 8 件、重要度区分において 最高 2 件、高 1 件、中 4 件、低 1 件が修正されている。
- MFSA 2015-09
- DOM オブジェクトを通じた XrayWrapper の回避
- MFSA 2015-08
- id-pkix-ocsp-nocheck による委任 OCSP レスポンダー証明書検証の失敗
- MFSA 2015-06
- WebRTC における解放後読み取り
- MFSA 2015-05
- Web Audio 内の未初期化メモリ読み取り
- MFSA 2015-04
- プロキシ認証レスポンスを通じた Cookie 注入
- MFSA 2015-03
- sendBeacon の Origin ヘッダ欠落
- MFSA 2015-02
- ビットマップ描画中の未初期化メモリ使用
- MFSA 2015-01
- 様々なメモリ安全性の問題 (rv:35.0 / rv:31.4)
SeaMonkey 2.32 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、SeaMonkey Project ウェブサイト より日本語を含む 24 言語に対応した各言語版がダウンロード可能である。既存の SeaMonkey ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、手動でアップデートすることも可能だ。
- ダウンロード:
- SeaMonkey 2.32
- リリースノート:
- Release notes
- セキュリティアドバイザリ:
- SeaMonkey 2.32 で修正済み