SeaMonkey 2.31 がリリースされた
Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している The SeaMonkey® Project は米国時間 2014 年 12 月 4 日、安定性及びセキュリティ問題を修正を含む SeaMonkey のメジャーアップデート版である SeaMonkey 2.31 をリリースした。
SeaMonkey 2.31 は Firefox 34 と同じレンダリングエンジン Gecko 34 を搭載しており、バックエンドも Firefox 34/Thunderbird 34 Beta 相当となっている。アプリケーションの内容としては、これまで通りブラウザ、メール & ニュースクライアント、Chatzilla、Web 開発ツールを搭載したオールインワンパッケージとなっている。
新機能及び改良点
- 新機能
- OS X 10.6 以降: ネイティブ API を利用して H264 (MP4) を再生することができるようになった
- 新機能
- HTTP/2 (draft14) と ALPN の実装
- 新機能
- Windows: 「SeaMonkey は起動していますが応答しません」と表示するダイアログでロックされた SeaMonkey を復帰させられるようになった
- 変更
- SSLv3 が利用できなくなった
- HTML5
- WebCrypto: ECDH のサポート
- 開発者
- console.table の実装
- 修正
- 同時に始まり、表示、位置、Overflow や同じ属性が変化する CSS transition が正常に開始されるようになった
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 8 件、重要度区分において 最高 3 件、高 2 件、中 3 件が修正されている。
- MFSA 2014-91
- セキュリティ保護されたオブジェクトへの特権付きアクセス
- MFSA 2014-89
- BasicThebesLayer から BasicContainerLayer への問題あるキャスト
- MFSA 2014-88
- メディアコンテンツ解析中のバッファオーバーフロー
- MFSA 2014-87
- HTML5 解析中の解放後使用
- MFSA 2014-86
- CSP 違反報告を通じたリダイレクトデータの漏えい
- MFSA 2014-85
- 一部の入力ストリームによる XMLHttpRequest のクラッシュ
- MFSA 2014-84
- 不正な CSS 宣言を通じた XBL バインディングへのアクセス
- MFSA 2014-83
- 様々なメモリ安全性の問題 (rv:34.0 / rv:31.3)
SeaMonkey 2.31 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、SeaMonkey Project ウェブサイト より日本語を含む 24 言語に対応した各言語版がダウンロード可能である。既存の SeaMonkey ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、手動でアップデートすることも可能だ。
- ダウンロード:
- SeaMonkey 2.31
- リリースノート:
- Release notes
- セキュリティアドバイザリ:
- SeaMonkey 2.31 で修正済み