Thunderbird 139 がリリースされた
MZLA Technologies は米国時間 2025 年 5 月 27 日、新機能の追加、安定性及びセキュリティ問題の修正を含む Thunderbird のメジャーアップデート版である Thunderbird 139.0 をリリースした。延長サポート版である Thunderbird ESR もバージョン 128.11.0esr がリリースされている。
Thunderbird 139.0 での新機能や改良点は次のとおり。
新機能及び改良点
- 新機能
- アプリ内通知の粒度を制御するエンタープライズポリシーを実装
- 新機能
- メッセージ通知内に「既読にする」「削除」アクションを追加
- 新機能
- 外観設定にカードビューの行数を指定する設定を追加
- 新機能
- フォルダーペインでのフォルダーの手動ソートを実装
- 修正
- メッセージ編集ヘッダーの設定中にクラッシュすることがある問題を修正
- 修正
- OAuth 認証ウインドウ内のリンクをクリックしても開かない問題を修正
- 修正
- 特定の UNC ホスト上の添付ファイルにアクセスできない問題を修正
- 修正
- フォルダーの最適化の後にメッセージウインドウが機能しないことがある問題を修正
- 修正
- 移動後にフォルダーを挿入すると、フォルダーの並び替えのロジックが完全には使用されない問題を修正
- 修正
- 「すべてのヘッダーを表示」にしても
mail.compose.other.header
ヘッダーが表示されない問題を修正 - 修正
- サブフォルダーが除去されるとフォルダーがお気に入りに表示されなくなる問題を修正
- 修正
- 特定の状況でフォルダーツリーのメッセージ数が誤ったものとなる問題を修正
- 修正
- フォルダーの手動ソートの後で選択状態が復元されない問題を修正
- 修正
- IMAP フォルダーを他のフォルダーにサブフォルダーとしてドラッグしても正しく挿入されない問題を修正
- 修正
- 再起動後、コンパクトビューのフォルダーがすべて展開されて表示される問題を修正
- 修正
- 招待の添付ファイルに名前がないと、転送時に ‘Attached Message Part’ として転送される問題を修正
- 修正
mail.chat.enabled
を false に設定していもチャットの設定タブが表示される問題を修正- 修正
- 外観設定の「スレッド表示」を適用したときに選択したフォルダーが更新されない問題を修正
- 修正
- 外観設定の「グループ化」 の「既存のすべてのフォルダー」への適用が正しく動作しない問題を修正
- 修正
- 宋人済みフォルダーへのメッセージのコピーが妨害されるとクラッシュすることがある問題を修正
- 修正
- システム検索トグルが内部状態を正しく反映、制御されない問題を修正
- 修正
- macOS: 添付ファイルのデスクトップへのドラッグが正しく機能しない問題を修正
- 修正
- 設定の重複によってダークモードにおいてメッセージがライトモードで表示される問題を修正
- 修正
- ニュースサーバーへの投稿のキャンセルに失敗し、メッセージも削除される問題を修正
- 修正
- NNTP の購読ダイアログでクラッシュすることがある問題を修正
- 修正
- XPAT が有効なサーバーにおいて、ニュースグループでスラッシュ (/) を含む検索がサポートされない問題を修正
- 修正
- チャットアカウントを削除できない問題を修正
- 修正
calendar.alarms.showmissed
が false になっていると、終日の予定に対するリマインダーが実行されない問題を修正- 修正
- 複数の CalDAV カレンダーにアクセスできない問題を修正
- 修正
- 外観およびユーザーエクスペリエンスの改善
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 10 件、重要度区分において 最高 1 件、中 6 件、低 3 件が修正されている。
- CVE-2025-5262
- Double-free in libvpx encoder
- CVE-2025-5263
- Error handling for script execution was incorrectly isolated from web content
- CVE-2025-5264
- Potential local code execution in “Copy as cURL” command
- CVE-2025-5265
- Potential local code execution in “Copy as cURL” command
- CVE-2025-5266
- Script element events leaked cross-origin resource status
- CVE-2025-5270
- SNI was sometimes unencrypted
- CVE-2025-5271
- Devtools’ preview ignored CSP headers
- CVE-2025-5267
- Clickjacking vulnerability could have led to leaking saved payment card details
- CVE-2025-5268
- Memory safety bugs fixed in Firefox 139, Thunderbird 139, Firefox ESR 128.11, and Thunderbird 128.11
- CVE-2025-5272
- Memory safety bugs fixed in Firefox 139 and Thunderbird 139
Thunderbird 139.0 についての一般的な情報は Thunderbird 139.0 リリースノート を参照いただきたい。
アップデート及びシステム要件
Thunderbird 139.0 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。
Thunderbird 139.0 の利用に必要なシステム要件については、Thunderbird 139.0 システム要件 を参照されたい。
- ダウンロード:
- MZLA Technologies
- リリースノート:
- 139.0, 128.11.0esr
- セキュリティアドバイザリ:
- MFSA 2025-45 (139.0), MFSA 2025-46 (128.11.0esr)
2025/05/31 - 16:37:13 -
メールのリストのデザインがまる変わりしてるやん!なにこれ、キライなんだけど。。。
2025/05/31 - 16:39:13 -
テーブルビューにすれば戻るのか。余計なことを・・・
2025/06/03 - 09:14:36 -
バージョン 139.0 のバグです。139.0.1 で修正されました。
https://mozillazine.jp/?p=9218