Thunderbird 128.6.0esr がリリースされた
Mozilla は米国時間 2025 年 1 月 8 日、新機能の追加及び安定性の問題を修正した Thunderbird のマイナーアップデート版である Thunderbird 128.6.0esr をリリースした。
Thunderbird 128.6.0esr は Firefox ESR 128.6.0 と同じレンダリングエンジンを搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 128.6.0 相当となっている。
Thunderbird 128.6.0esr での新機能や改良点は次のとおり。
新機能及び改良点
- 修正
- 新しいメッセージを既読にしても新着メッセージ通知が消えない問題を修正
- 修正
- 新着メッセージ通知が誤ったフォルダーを表示し、アラートが繰り返される問題を修正
- 修正
- macOS: メインウインドウが最小化されていると、ショートカット CMD+1 によってウインドウが復元されない問題を修正
- 修正
- 「返信」ボタンのコンテキストメニューをクリックすると「全員に返信」になる問題を修正
- 修正
- スレッド表示の「すべて」「未読」「未読を含むスレッド」の切り換えが機能しない問題を修正
- 修正
- ニュースグループからのメッセージヘッダーのダウンロード中にハングアップすることがある問題を修正
- 修正
- 多くの更新が一度に発生するとメッセージ一覧のパフォーマンスが低下する問題を修正
- 修正
- “mailto:” リンクに現在の差出人情報のフォーマットが反映されない問題を修正
- 修正
- AUTH PLAIN あるいは AUTH LOGIN での認証に失敗したときに USERPASS へフォールバックされない問題を修正
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 7 件、重要度区分において 高 1 件、中 6 件が修正されている。
- CVE-2025-0237
- WebChannel APIs susceptible to confused deputy attack
- CVE-2025-0238
- Use-after-free when breaking lines in text
- CVE-2025-0239
- Alt-Svc ALPN validation failure when redirected
- CVE-2025-0240
- Compartment mismatch when parsing JavaScript JSON module
- CVE-2025-0241
- Memory corruption when using JavaScript Text Segmentation
- CVE-2025-0242
- Memory safety bugs fixed in Firefox 134, Thunderbird 134, Firefox ESR 115.19, Firefox ESR 128.6, Thunderbird 115.19, and Thunderbird 128.6
- CVE-2025-0243
- Memory safety bugs fixed in Firefox 134, Thunderbird 134, Firefox ESR 128.6, and Thunderbird 128.6
Thunderbird 128.6.0esr で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。
その他、Thunderbird 128.6.0esr についての一般的な情報は Thunderbird 128.6.0esr リリースノート を参照いただきたい。
アップデート及びシステム要件
Thunderbird 128.6.0esr は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。既存の Thunderbird 128 系列のユーザには自動アップデート経由で通知される。
Thunderbird 128.6.0esr の利用に必要なシステム要件については、Thunderbird 128.6.0esr システム要件 を参照されたい。
- ダウンロード:
- Mozilla
- リリースノート:
- Thunderbird 128.6.0esr リリースノート
- セキュリティアドバイザリ:
- MFSA 2025-05
- 修正されたバグ:
- Bug Fixes (英語)