Thunderbird 102.15.0 がリリースされた
Mozilla は米国時間 2023 年 8 月 30 日、新機能の追加及び安定性の問題を修正した Thunderbird のマイナーアップデート版である Thunderbird 102.15.0 をリリースした。
Thunderbird 102.15.0 は Firefox ESR 102.15 と同じレンダリングエンジンを搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 102.15 相当となっている。
本リリースが、Thunderbird 102 系列の最後のリリースとなる。
Thunderbird 102.15.0 での新機能や改良点は次のとおり。
新機能及び改良点
- 修正
- 特定の環境で、古い OpenPGP 秘密鍵をメッセージの復号に使用できない問題を修正
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 6 件、重要度区分において 高 5 件、中 1 件が修正されている。
- CVE-2023-4573
- Memory corruption in IPC CanvasTranslator
- CVE-2023-4574
- Memory corruption in IPC ColorPickerShownCallback
- CVE-2023-4575
- Memory corruption in IPC FilePickerShownCallback
- CVE-2023-4576
- Integer Overflow in RecordedSourceSurfaceCreation
- CVE-2023-4581
- XLL file extensions were downloadable without warnings
- CVE-2023-4584
- Memory safety bugs fixed in Firefox 117, Firefox ESR 102.15, Firefox ESR 115.2, Thunderbird 102.15, and Thunderbird 115.2
Thunderbird 102.15.0 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。
その他、Thunderbird 102.15.0 についての一般的な情報は Thunderbird 102.15.0 リリースノート を参照いただきたい。
アップデート及びシステム要件
Thunderbird 102.15.0 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。既存の Thunderbird 102 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。
- ダウンロード:
- Mozilla
- リリースノート:
- Thunderbird 102.15.0 リリースノート
- セキュリティアドバイザリ:
- MFSA 2023-37
- 修正されたバグ:
- Bug Fixes (英語)