Thunderbird 102.13.0 がリリースされた
Mozilla は米国時間 2023 年 7 月 7 日、新機能の追加及び安定性の問題を修正した Thunderbird のマイナーアップデート版である Thunderbird 102.13.0 をリリースした (リリースノートの日付は 7 月 5 日となっているが、実際にダウンロード・更新が可能となったのは 7 日になってからである)。
Thunderbird 102.13.0 は Firefox ESR 102.13 と同じレンダリングエンジンを搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 102.13 相当となっている。
Thunderbird 102.13.0 での新機能や改良点は次のとおり。
新機能及び改良点
- 変更
- 「Thunderbird について」ダイアログからリリースノートを開くと既定のブラウザーで開かれるようになった
- 修正
- about:support で、アップストリームの RNP のバージョン番号が正式なものとして認識されるようになった
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 5 件、重要度区分において 高 3 件、中 2 件が修正されている。
- CVE-2023-37201
- Use-after-free in WebRTC certificate generation
- CVE-2023-37202
- Potential use-after-free from compartment mismatch in SpiderMonkey
- CVE-2023-37207
- Fullscreen notification obscured
- CVE-2023-37208
- Lack of warning when opening Diagcab files
- CVE-2023-37211
- Memory safety bugs fixed in Firefox 115, Firefox ESR 102.13, and Thunderbird 102.13
Thunderbird 102.13.0 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。
その他、Thunderbird 102.13.0 についての一般的な情報は Thunderbird 102.13.0 リリースノート を参照いただきたい。
アップデート及びシステム要件
Thunderbird 102.13.0 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。既存の Thunderbird 102 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。
- ダウンロード:
- Mozilla
- リリースノート:
- Thunderbird 102.13.0 リリースノート
- セキュリティアドバイザリ:
- MFSA 2023-24
- 修正されたバグ:
- Bug Fixes (英語)