Thunderbird 102.12.0 がリリースされた
Mozilla は米国時間 2023 年 6 月 7 日、新機能の追加及び安定性の問題を修正した Thunderbird のマイナーアップデート版である Thunderbird 102.12.0 をリリースした。
Thunderbird 102.12.0 は Firefox ESR 102.12 と同じレンダリングエンジンを搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 102.12 相当となっている。
Thunderbird 102.12.0 での新機能や改良点は次のとおり。
新機能及び改良点
- 修正
- S/MIME のリマインダーが有効かつ LDAP アドレス帳を使用している状態で「受信者の証明書をダウンロードするために LDAP サーバーを検索しています」のポップアップが開くと、メッセージ作成ウインドウがブロックされる問題を修正
- 修正
- “prefers-reduced-motion” がセットされた状態でもいくつかの要素にアニメーションが使用される問題を修正
- 修正
- 外観とテーマの改善
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 2 件、重要度区分において 高 2 件が修正されている。
- CVE-2023-34414
- Click-jacking certificate exceptions through rendering lag
- CVE-2023-34416
- Memory safety bugs fixed in Thunderbird 102.12
Thunderbird 102.12.0 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。
その他、Thunderbird 102.12.0 についての一般的な情報は Thunderbird 102.12.0 リリースノート を参照いただきたい。
アップデート及びシステム要件
Thunderbird 102.12.0 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。既存の Thunderbird 102 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。
- ダウンロード:
- Mozilla
- リリースノート:
- Thunderbird 102.12.0 リリースノート
- セキュリティアドバイザリ:
- MFSA 2023-21
- 修正されたバグ:
- Bug Fixes (英語)