Thunderbird 102.11.0 がリリースされた
Mozilla は米国時間 2023 年 5 月 10 日、新機能の追加及び安定性の問題を修正した Thunderbird のマイナーアップデート版である Thunderbird 102.11.0 をリリースした。
Thunderbird 102.11.0 は Firefox ESR 102.11 と同じレンダリングエンジンを搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 102.11 相当となっている。
Thunderbird 102.11.0 での新機能や改良点は次のとおり。
新機能及び改良点
- 修正
- アカウント設定において、設定を失敗した後「パスワードを確認しています…」メッセージが消えない問題を修正
- 修正
- 様々な UI の修正
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 8 件、重要度区分において 高 4 件、中 3 件、低 1 件が修正されている。
- CVE-2023-32205
- Browser prompts could have been obscured by popups
- CVE-2023-32206
- Crash in RLBox Expat driver
- CVE-2023-32207
- Potential permissions request bypass via clickjacking
- CVE-2023-32211
- Content process crash due to invalid wasm code
- CVE-2023-32212
- Potential spoof due to obscured address bar
- CVE-2023-32213
- Potential memory corruption in FileReader::DoReadData()
- CVE-2023-32214
- Potential DoS via exposed protocol handlers
- CVE-2023-32215
- Memory safety bugs fixed in Thunderbird 102.11
Thunderbird 102.11.0 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。
その他、Thunderbird 102.11.0 についての一般的な情報は Thunderbird 102.11.0 リリースノート を参照いただきたい。
アップデート及びシステム要件
Thunderbird 102.11.0 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。既存の Thunderbird 102 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。
- ダウンロード:
- Mozilla
- リリースノート:
- Thunderbird 102.11.0 リリースノート
- セキュリティアドバイザリ:
- MFSA 2023-18
- 修正されたバグ:
- Bug Fixes (英語)