Thunderbird 102.9.0 がリリースされた
Mozilla は米国時間 2023 年 3 月 14 日、新機能の追加及び安定性の問題を修正した Thunderbird のマイナーアップデート版である Thunderbird 102.9.0 をリリースした。
Thunderbird 102.9.0 は Firefox ESR 102.9 と同じレンダリングエンジンを搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 102.9 相当となっている。
Thunderbird 102.9.0 での新機能や改良点は次のとおり。
新機能及び改良点
- 修正
- 送信者の OpenPGP 鍵が変更されたことの通知がすぐに表示されない問題を修正
- 修正
- 「メッセージを受信」コンテキストメニューから IMAP 経由でメッセージを受信しようとしたときに TLS 証明書の上書きダイアログが表示されない問題を修正
- 修正
- ローカライズ版に含まれているべきスペルチェック辞書が欠けていた問題を修正
- 修正
- カレンダーの「表示/非表示」トグルのツールチップが表示されない問題を修正
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 6 件、重要度区分において 高 2 件、中 4 件が修正されている。
- CVE-2023-25751
- Incorrect code generation during JIT compilation
- CVE-2023-28164
- URL being dragged from a removed cross-origin iframe into the same tab triggered navigation
- CVE-2023-28162
- Invalid downcast in Worklets
- CVE-2023-25752
- Potential out-of-bounds when accessing throttled streams
- CVE-2023-28163
- Windows Save As dialog resolved environment variables
- CVE-2023-28176
- Memory safety bugs fixed in Thunderbird 102.9
Thunderbird 102.9.0 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。
その他、Thunderbird 102.9.0 についての一般的な情報は Thunderbird 102.9.0 リリースノート を参照いただきたい。
アップデート及びシステム要件
Thunderbird 102.9.0 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。既存の Thunderbird 102 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。
- ダウンロード:
- Mozilla
- リリースノート:
- Thunderbird 102.9.0 リリースノート
- セキュリティアドバイザリ:
- MFSA 2023-11
- 修正されたバグ:
- Bug Fixes (英語)