Thunderbird 91.1.2 がリリースされた
Mozilla は米国時間 2021 年 9 月 28 日、新機能の追加及び安定性の問題を修正した Thunderbird のマイナーアップデート版である Thunderbird 91.1.2 をリリースした。Thunderbird 78.14.0 はこの問題の影響を受けない。
Thunderbird 91.1.2 は Firefox ESR 91.1 と同じレンダリングエンジンを搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 91.1 相当となっている。
現時点では、Thunderbird 78 系列から Thunderbird 91.1.2 への手動更新は英語版のみを対象として行われており、それ以外の言語版については thunderbird.net からの直接ダウンロードによってのみ提供される (自動更新についての詳細、バージョン 91 に対応済みのアドオンの一覧、非対応のアドオンの一覧 (本体機能として実装されたものや代替アドオンが存在するものを含む))。
[9/30 追記] 英語版のみを対象として、バージョン 78 から 91.1.2 への自動更新の提供が開始された。英語版以外については現時点では更新の対象外である (詳細)。
[10/1 追記] すべての更新の提供が一時中断されている (詳細)。
[10/3 追記] 英語版を対象とした更新の提供が再開されている。バージョン 91 ではサポートされなくなった OS X 10.9-10.11 向けに誤って更新が提供される問題も解消されている (詳細)。
Thunderbird 91.1.2 での新機能や改良点は次のとおり。
新機能及び改良点
- 変更
- S/MIME 暗号化メッセージの宛先に BCC 受信者が含まれる場合に警告するようになった
- 修正
- メッセージのセキュリティ情報のポップアップにおいて、スクロールバーがないためにすべての受信者が表示されない問題を修正
- 修正
- 開封確認が最初の受信者の身に表示される問題を修正
- 修正
- 一時ファイルが削除されてしまうことが原因で、添付ファイル付きのテンプレートからのメッセージ作成に失敗する問題を修正
- 修正
- メッセージの印刷の際に添付ファイルのサイズが含まれない問題を修正
- 修正
- 複数の添付ファイルを含むメッセージを送信すると、添付ファイルが一つだけ送信されてしまうことがある問題を修正
- 修正
- 複数のメッセージを添付ファイルとして転送するときに誤ったメッセージを添付してしまうことがある問題を修正
- 修正
- SMTP のユーザー名の問い合わせに応答しなかった場合、再度プロンプトが表示されない問題を修正
- 修正
- 未送信フォルダーに保存されている BCC 受信者有りのメッセージを送信済みフォルダーに移動すると、BCC ヘッダーが失われる問題を修正
- 修正
- キャンセル委は拒否した予定に対するリマインダーが表示される問題を修正
- 修正
- 新規フィードアカウントのダイアログにダークモードが適用されない問題を修正
Thunderbird 91.1.2 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。
その他、Thunderbird 91.1.2 についての一般的な情報は Thunderbird 91.1.2 リリースノート を参照いただきたい。
アップデート及びシステム要件
Thunderbird 91.1.2 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。
- ダウンロード:
- Mozilla
- リリースノート:
- Thunderbird 91.1.2 リリースノート
- 修正されたバグ:
- Bug Fixes (英語)