Thunderbird 68.2.1 がリリースされた
Thunderbird コミュニティは米国時間 2019 年 10 月 31 日、バージョン 68.2.0 リリース後に明らかとなった不具合を修正した Thunderbird 68.2.1 をリリースした。
Thunderbird 68.2.1 では、Thunderbird 60 からの自動アップグレードが行われる。 カレンダーアドオンである Lightning をインストールしている場合、こちらも新しい Thunderbird に適合したバージョンへの自動アップデートが行われる。Lightning に関して問題が発生した場合には、トラブルシューティング記事 を参照されたい。
Thunderbird 68.2.1 での新機能や改良点は次のとおり。
新機能及び改良点
- 新機能
- ユーザーインターフェイスの表示言語を詳細設定から選択できるようになった (多言語 UI)
- 修正
- Google 認証 (OAuth2) に関する問題を修正
- 修正
- いくつかの環境において、スレッドペイン中の選択されたあるいは未読のメッセージが正しい色で表示されない問題を修正
- 修正
- 言語パックの利用時に、標準フォルダーの名前がローカライズされない問題を修正
- 修正
- アドレス帳の既定のフォルダーに関する設定が維持されない問題を修正
- 修正
- 外観上の問題を修正: メッセージフィルターの編集の高さが十分ではない、フォルダーの場所のウィジェットにおいてフォルダー名が表示されない、メニューバーのカスタムにおける問題、アドオンのホームページへのリンク、Windows 7 におけるテーマ
- 修正
- チャット: インスタントメッセージのステータスダイアログのコンテキストメニューの展開に関する問題を修正 (アカウントの表示)
既知の問題
- 未解決
- 64 ビット版の Thunderbird をバージョン 60 から 68 にアップグレードすると、新しいプロファイルが作成されてしまう。回避策: トラブルシューティング情報から about:profile を訪れ、正しいプロファイルを指定する
- 未解決
- バージョン 60 から 68 にアップグレードのプロセス中に、アドオンが自動的にアップデートされない。アドオンの更新を確認するとアップデートされる。アドオンマネージャーあるいは addons.thunderbird.net からバージョン 68 に適合するバージョンのアドオンを再インストールすることはもちろん可能である
- 未解決
- SSL が有効な場合に LDAP 検索が機能しない。回避策: SSL を無効にする、あるいは詳細オプションの証明書タブの「OCSP レスポンダーサーバーに問い合わせて証明書の現在の正当性を確認する」オプションを無効にする
Thunderbird 68.2.1 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。
その他、Thunderbird 68.2.1 についての一般的な情報は Thunderbird 68.2.1 リリースノート を参照いただきたい。
アップデート及びシステム要件
Thunderbird 68.2.1 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。既存の Thunderbird 60 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。
Thunderbird 68.2.1 の利用に必要なシステム要件については、Thunderbird 68.2.1 システム要件 を参照されたい。
- ダウンロード:
- thunderbird.net
- リリースノート:
- Thunderbird 68.2.1 リリースノート
- 修正されたバグ:
- Bug Fixes (英語)