Thunderbird 68.2.0 がリリースされた
Thunderbird コミュニティは米国時間 2019 年 10 月 22 日、新機能の追加及び安定性の問題を修正した Thunderbird のマイナーアップデート版である Thunderbird 68.2.0 をリリースした。
Thunderbird 68.2.0 は Firefox 68 と同じレンダリングエンジンを搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 68.2 相当となっている。
Thunderbird 68.2.0 では、事前の予告通りに Thunderbird 60 からの自動アップグレードが行われる。カレンダーアドオンである Lightning をインストールしている場合、こちらも新しい Thunderbird に適合したバージョンへの自動アップデートが行われる。 Lightning に関して問題が発生した場合には、トラブルシューティング記事 を参照されたい。
Thunderbird 68.2.0 での新機能や改良点は次のとおり。
新機能及び改良点
- 新機能
- メッセージの表示のための WebExtension API
- 新機能
- メッセージの検索のための WebExtension API
- 修正
- ダークテーマにおける未読メッセージの表示の改善
- 修正
- メーリングリストの編集における複数の問題の修正
- 修正
- macOS の Notarization への対応後、アドレス帳および通知との統合が機能していなかった問題を修正
- 修正
- 再起動後にアプリケーションのウインドウサイズが維持されない問題を修正
- 修正
- 32 ビット版から 64 ビット版へアップグレードする際の問題を修正。既存のプロファイルが認識されない場合、「トラブルシューティング情報」の about:profiles から、既定のプロファイルを指定してほしい
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 9 件、重要度区分において 最高 1 件、高 3 件、中 5 件5が修正されている。
- CVE-2019-15903
- Heap overflow in expat library in XML_GetCurrentLineNumber
- CVE-2019-11757
- Use-after-free when creating index updates in IndexedDB
- CVE-2019-11758
- Potentially exploitable crash due to 360 Total Security
- CVE-2019-11759
- Stack buffer overflow in HKDF output
- CVE-2019-11760
- Stack buffer overflow in WebRTC networking
- CVE-2019-11761
- Unintended access to a privileged JSONView object
- CVE-2019-11762
- document.domain-based origin isolation has same-origin-property violation
- CVE-2019-11763
- Incorrect HTML parsing results in XSS bypass technique
- CVE-2019-11764
- Memory safety bugs fixed in Thunderbird 68.2
既知の問題
- 未解決
- 言語パックの利用時に、標準フォルダーの名前がローカライズされない (バージョン 68.2.1 で修正予定)
- 未解決
- SSL が有効な場合に LDAP 検索が機能しない。回避策: SSL を無効にする、あるいは詳細オプションの証明書タブの「OCSP レスポンダーサーバーに問い合わせて証明書の現在の正当性を確認する」オプションを無効にする
Thunderbird 68.2.0 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。
その他、Thunderbird 68.2.0 についての一般的な情報は Thunderbird 68.2.0 リリースノート を参照いただきたい。
アップデート及びシステム要件
Thunderbird 68.2.0 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。既存の Thunderbird 60 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。
Thunderbird 68.2.0 の利用に必要なシステム要件については、Thunderbird 68.2.0 システム要件 を参照されたい。
- ダウンロード:
- thunderbird.net
- リリースノート:
- Thunderbird 68.2.0 リリースノート
- セキュリティアドバイザリ:
- MFSA 2019-35
- 修正されたバグ:
- Bug Fixes (英語)
2019/10/31 - 14:27:14 -
昨日(2019年10月30日)68.2.0に更新したら全て初期化されてしまいました。
もう一台更新したら同じように全て初期化されました。その他のPCは怖くて更新止めています。
尚.私はCCleanerは使っていません。
何か良い復元方法があればご教授お願い致します。