Thunderbird 68.1.1 がリリースされた
Mozilla は米国時間 2019 年 9 月 25 日、新機能の追加及び安定性の問題を修正した Thunderbird のマイナーアップデート版である Thunderbird 68.1.1 をリリースした。
Thunderbird 68.1.1 は Firefox 68 と同じレンダリングエンジンを搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 68.1 相当となっている。
Thunderbird 68.1.1 は、thunderbird.net からの直接ダウンロードによってのみ提供され、Thunderbird 60 およびそれ以前のバージョンからの自動アップグレードは行われない。今後リリースされるバージョン 68.2 から自動アップグレードでの提供が開始される予定である。また、カレンダーアドオンである Lightning をインストールしている場合、新しい Thunderbird に適合したバージョンへの自動アップデートが行われる。 Lightning に関して問題が発生した場合には、トラブルシューティング記事 を参照されたい。
Thunderbird 68.1.1 での新機能や改良点は次のとおり。
新機能及び改良点
- 修正
- IMAP メッセージの添付ファイルに関する問題を修正
- 修正
- Gmail アカウントで、非標準のごみ箱フォルダーの指定が無視される問題を修正。以前に非標準のごみ箱フォルダーを指定 していた場合、この修正により予期せぬ影響がある可能性がある
- 修正
- 受信者のリストの入力/貼り付けが正しく機能しないことがある問題を修正 (特に複数のカンマやセミコロンを含む場合)
- 修正
- メーリングリストの編集が機能しない問題を修正
- 修正
- テーマの修正 (特にカレンダーに関するダークテーマ)
- 修正
- タグのラベルと背景の対比が適切ではない問題を修正
- 修正
- アカウントペインが起動時に常に表示される問題を修正
- 修正
- ポリシーで非表示にしても “設定エディター” が表示される問題を修正
- 修正
- カレンダー: 参加者のダイアログにおいて、空き/予定ありの情報が正しくスクロールされない問題を修正。スクロールの矢印は正しく機能しない
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 1 件、重要度区分において 中 1 件が修正されている。
- CVE-2019-11755
- Spoofing a message author via a crafted S/MIME message
既知の問題
- 未解決
- カレンダー: WCAP プロバイダーに関連する問題
Thunderbird 68.1.1 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。
その他、Thunderbird 68.1.1 についての一般的な情報は Thunderbird 68.1.1 リリースノート を参照いただきたい。
アップデート及びシステム要件
Thunderbird 68.1.1 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。
Thunderbird 68.1.1 の利用に必要なシステム要件については、Thunderbird 68.1.1 システム要件 を参照されたい。
- ダウンロード:
- Mozilla
- リリースノート:
- Thunderbird 68.1.1 リリースノート
- セキュリティアドバイザリ:
- MFSA 2019-32
- 修正されたバグ:
- Bug Fixes (英語)