Thunderbird 60.6.0 がリリースされた
Mozilla は米国時間 2019 年 3 月 20 日、Thunderbird 60.5.3 リリース後に明らかとなった不具合を修正した Thunderbird 60.6.0 をリリースした。
Thunderbird 60.6.0 での改良点は次のとおり。
新機能及び改良点
- 新機能
- カレンダー: 特定のタイムゾーン (ヨーロッパ/ミンスクなど) において、終了日指定の繰り返しイベントを作成できない問題を修正
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 10 件、重要度区分において 最高 4 件、高 4 件、中 2 件が修正されている。
- CVE-2019-9790
- Use-after-free when removing in-use DOM elements
- CVE-2019-9791
- Type inference is incorrect for constructors entered through on-stack replacement with IonMonkey
- CVE-2019-9792
- IonMonkey leaks JS_OPTIMIZED_OUT magic value to script
- CVE-2019-9793
- Improper bounds checks when Spectre mitigations are disabled
- CVE-2019-9794
- Command line arguments not discarded during execution
- CVE-2019-9795
- Type-confusion in IonMonkey JIT compiler
- CVE-2019-9796
- Use-after-free with SMIL animation controller
- CVE-2019-9801
- Windows programs that are not ‘URL Handlers’ are exposed to web content
- CVE-2018-18506
- Proxy Auto-Configuration file can define localhost access to be proxied
- CVE-2019-9788
- Memory safety bugs fixed in Firefox 66, Firefox ESR 60.6, and Thunderbird 60.6
既知の問題
- 未解決
- Mozilla プラットフォームの変更により、Windows のネットワーク共有においてドライブレターが割り当てられていたプロファイルは、UNC で認識される
- 未解決
- チャット: Twitter.com での API の変更により、Twitter が機能しない
Thunderbird 60.6.0 についての一般的な情報は Thunderbird 60.6.0 リリースノート を参照いただきたい。
Thunderbird 60.6.0 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。既存の Thunderbird 5 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。
- ダウンロード:
- Mozilla
- リリースノート:
- Thunderbird 60.6.0 リリースノート
- セキュリティアドバイザリ:
- MFSA 2019-11
- 修正されたバグ:
- Bug Fixes (英語)