Thunderbird 60.5.0 がリリースされた
Mozilla は米国時間 2019 年 1 月 29 日、Thunderbird 60.4.0 リリース後に明らかとなった不具合を修正した Thunderbird 60.5.0 をリリースした。
Thunderbird 60.5.0 での改良点は次のとおり。
新機能及び改良点
- 新機能
- FileLink (添付ファイルをリンク共有するもの) プロバイダーとして WeTransfer をサポート
- 新機能
- ローカルの XML ファイルから OpenSearch 検索エンジンを追加できるようになった
- 新機能
- より多くの検索エンジン: いくつかの言語において Google および DuckDuckGo を既定で利用可能となって
- 新機能
- アカウント作成において、Microsoft Exchange プロトコルを利用するサーバーを検出可能となった。このプロトコルをサポートするサードパーティーアドオン (Owl) のインストールが必要となる
- 修正
- Dropbox アドオン などの WebExtension ベースの FileLink アドオンをサポート
- 修正
- 新着メッセージ通知の音をカスタマイズしているとクラッシュする問題を修正
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 4 件、重要度区分において 最高 2 件、高 1 件、低 1 件が修正されている。
- CVE-2018-18500
- Use-after-free parsing HTML5 stream
- CVE-2018-18505
- Privilege escalation through IPC channel messages
- CVE-2016-5824
- DoS (use-after-free) via a crafted ics file
- CVE-2018-18501
- Memory safety bugs fixed in Firefox 65, Firefox ESR 60.5, and Thunderbird 60.5
既知の問題
- 未解決
- Mozilla プラットフォームの変更により、Windows のネットワーク共有においてドライブレターが割り当てられていたプロファイルは、UNC で認識される
- 未解決
- いくつかのサーバーへの CalDav アクセスが機能しない。network.cookie.same-site.enabled を false とすることで回避できる
- 未解決
- チャット: Twitter.com での API の変更により、Twitter が機能しない
Thunderbird 60.5.0 についての一般的な情報は Thunderbird 60.5.0 リリースノート を参照いただきたい。
Thunderbird 60.5.0 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。既存の Thunderbird 5 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。
- ダウンロード:
- Mozilla
- リリースノート:
- Thunderbird 60.5.0 リリースノート
- セキュリティアドバイザリ:
- MFSA 2019-03
- 修正されたバグ:
- Bug Fixes (英語)