Thunderbird 60.3.0 がリリースされた
Mozilla は米国時間 2018 年 10 月 31 日、Thunderbird 60.2.1 リリース後に明らかとなった不具合を修正した Thunderbird 60.3.0 をリリースした。
Thunderbird 60.3.0 での改良点は次のとおり。
新機能及び改良点
- 修正
- 適切ではない色や背景が表示されてしまうテーマに関する問題を修正
- 修正
- macOS: アドオンの設定メニューが機能しない問題を修正
- 修正
- メッセージ作成ウインドウにおける Shift+PageUp/PageDown に関する問題を修正
- 修正
- メッセージ作成ウインドウにおいてコンテンツの保存を行っても既存のファイルが上書きされない問題を修正
- 修正
- 「テンプレートを編集」コマンドに関する問題を修正
- 修正
- グローバルデータベースにおける添付ファイルのフィルタリングに関する問題を修正
- 修正
- メーリングリストのアドレスの自動補完に関する問題を修正
- 修正
- HTML 署名が存在しない画像を参照しているとクラッシュする問題を修正
- 修正
- 複数存在するヘッダーに対するフィルターが機能しない問題を修正
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 5 件、重要度区分において 最高 1 件、高 3 件、低 1 件が修正されている。
- CVE-2018-12391
- HTTP Live Stream audio data is accessible cross-origin
- CVE-2018-12392
- Crash with nested event loops
- CVE-2018-12393
- Integer overflow during Unicode conversion while loading JavaScript
- CVE-2018-12389
- Memory safety bugs fixed in Firefox ESR 60.3 and Thunderbird 60.3
- CVE-2018-12390
- Memory safety bugs fixed in Firefox 63, Firefox ESR 60.3, and Thunderbird 60.3
既知の問題
- 未解決
- メッセージ作成ウインドウにおいて単語をダブルクリックすると、詳細プロパティあるいはリンクのプロパティが開いてしまうことがある
- 未解決
- いくつかのサーバーへの CalDav アクセスが機能しない。network.cookie.same-site.enabled を false とすることで回避できる
- 未解決
- チャット: Twitter.com での API の変更により、Twitter が機能しない (近日中に解決の見込み)
Thunderbird 60.3.0 についての一般的な情報は Thunderbird 60.3.0 リリースノート を参照いただきたい。
Thunderbird 60.3.0 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。既存の Thunderbird 5 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。
- ダウンロード:
- Mozilla
- リリースノート:
- Thunderbird 60.3.0 リリースノート
- セキュリティアドバイザリ:
- MFSA 2018-28
- 修正されたバグ:
- Bug Fixes (英語)