SeaMonkey 2.49.4 がリリースされた
Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している The SeaMonkey® Project は米国時間 2018 年 6 月 27 日、安定性及びセキュリティ問題を修正を含む SeaMonkey のマイナーアップデート版である SeaMonkey 2.49.4 をリリースした。
SeaMonkey 2.49.4 は Firefox ESR 52.9.0 と同じレンダリングエンジン Gecko 52 を搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 52.9.0/Thunderbird 52.9.1 相当となっている。アプリケーションの内容としては、これまで通りブラウザ、メール & ニュースクライアント、Web 開発ツールを搭載したオールインワンパッケージとなっている。
ビルド上の問題により Chatzilla、DOM Inspector、Lightning は同梱されていないため、それぞれ AMO からダウンロードする必要がある。
新機能及び改良点
このアップデートでは、Firefox ESR 52.9.0/Thunderbird 52.9.1 相当の機能修正が行われているほか、以下の SeaMonkey 固有の修正が行われている。
- SeaMonkey
- Thunderbird からバックポートされた EFAIL 脆弱性に関する修正を含む、プラットフォーム全体及びメール機能に関する修正
- SeaMonkey
- Lunix: gtk3 を使用するようになった。これにより問題が起きた場合には、バグを登録し Switch Linux builds to GTK3 with SeaMonkey 2.49 に関連付けされたい。SeaMonkey だけでなく Thunderbird、Firefox においても同様の問題が発生している
セキュリティ修正
本項執筆時点で、新機能および改良点の詳細は公開されていないが、 Firefox ESR 52.9.0/Thunderbird 52.9.1 相当のセキュリティ修正が行われている。
SeaMonkey 2.49.4 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、SeaMonkey Project ウェブサイト より日本語を含む 19 言語に対応した各言語版がダウンロード可能である。ほとんどの環境において既存の SeaMonkey ユーザへの自動アップデート経由での通知および手動でのアップデートは提供されていないため、インストーラをダウンロードし既存のバージョンに上書きインストールする必要がある。
- ダウンロード:
- SeaMonkey 2.49.4
- リリースノート:
- Release notes