SeaMonkey 2.49.2 がリリースされた
Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している The SeaMonkey® Project は米国時間 2018 年 2 月 15 日、安定性及びセキュリティ問題を修正を含む SeaMonkey のマイナーアップデート版である SeaMonkey 2.49.2 をリリースした。
SeaMonkey 2.49.2 は Firefox ESR 52.6 と同じレンダリングエンジン Gecko 52 を搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 52.6/Thunderbird 52.6 相当となっている。アプリケーションの内容としては、これまで通りブラウザ、メール & ニュースクライアント、Web 開発ツールを搭載したオールインワンパッケージとなっている。
ビルド上の問題により Chatzilla、DOM Inspector、Lightning は同梱されていないため、それぞれ AMO からダウンロードする必要がある。
新機能及び改良点
- SeaMonkey
- バージョン 2.49.1 のコンポーザーにおいて、画像のプロパティを追加・編集できなかった問題を修正 (bug 1417819)
- SeaMonkey
- Linux: gtk3 を使用するようになった。これにより問題が起きた場合には、バグを登録し Switch Linux builds to GTK3 with SeaMonkey 2.49 に関連付けされたい。SeaMonkey だけでなく Thunderbird、Firefox においても同様の問題が発生している
- SeaMonkey
- いくつかの Linux のテーマにおいて、menulist- および history-dropmarker が表示されない問題を修正 (実際には 1 ピクセル幅で表示されていた、bug 1331208)
- SeaMonkey
- Linux において、スクロールバーのボタンが表示されない問題を修正 (bug 1269145)
- SeaMonkey
- WebRTC が既定で無効化された。アドオンでサイトごとに有効化できる (webrtc-permissions-ui-toggle add-on)
- SeaMonkey
- Linux および Windows XP/Vista/7 のクラシックテーマにおいて、アクティブタイトルバーが視覚的に強調されない問題を修正 (bug 1398973)
- SeaMonkey
- セキュリティ上の理由により、bug 1035091 による修正の一部が bug 1411708 により適用された。これによって、Stylish のような moz-document を利用するアドオンにおいて問題が発生する可能性がある。”layout.css.moz-document.content.enabled” を “true” に設定することでこれを回避できるが、当該セキュリティ修正は無効化される
セキュリティ修正
本項執筆時点で、新機能および改良点の詳細は公開されていないが、 Firefox ESR 52.6 相当のセキュリティ修正が行われている。
SeaMonkey 2.49.2 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、SeaMonkey Project ウェブサイト より日本語を含む 19 言語に対応した各言語版がダウンロード可能である。ほとんどの環境において既存の SeaMonkey ユーザへの自動アップデート経由での通知および手動でのアップデートは提供されていないため、インストーラをダウンロードし既存のバージョンに上書きインストールする必要がある。
- ダウンロード:
- SeaMonkey 2.49.2
- リリースノート:
- Release notes