国際化ドメインのための新しい TLD ホワイトリストがチェックイン
Gervase Markham は
Mozilla Foundation の製品が現在 トップレベルドメイン(TDL) のホワイトリストを、国際化ドメイン名（IDN）を表示する際に使っている とアナウンスした。関係のあるバグは bug 286534 と bug 299927だ（必要のないコメントはこれらのバグに書き込まないで欲しい）将来の Mozilla プロダクトは .ch, .cn, .de, .dk, .hu, .jp, .kr, .li, .museum, .no, .se and .tw で終わる IDN をそれらの国字で表示する。これらの TLD の管理団体は、まぎらわしいドメイン名の登録を許容しない方針を持っている。その他の IDN は引き続き Punycode で表示される。詳細については、国際化ドメインが有効な TLD のリストを見なさい。
二月、ほとんどのブラウザが紛らわしいドメイン名によるスプーフィング（なりすまし）の被害を受ける ことが広く知られることとなった。これはブラウザのインターフェース上で異なった IDN が同じように見えてしまうということを意味している。たとえば、二つのドメイン名のうち片方がラテン語の ‘a’、もう片方がキリル文字の ‘a’ を使っていた場合、これ以外の部分はまったく同一になる可能性があり、それらをスクリーン上で区別することが出来なくなる。これはフィッシング詐欺に悪用される可能性がある。
一時的な対応として、Mozilla Foundation は 第一用件として国際化ドメイン名のサポートを無効にした が、その後再考され、変わりに、IDN を Punycode で表示する ことが決まった。これは、Unicode を ASCII で表示したものである。この変更は Mozilla Firefox 1.0.1 と Mozilla 1.7.6 の時に行われたが、今後もずっと使われるというものではなかった。
TLD の管理団体は、自分の TLD をホワイトリストに追加することができる。そのためには、異なった組織に紛らわしいドメイン名が登録されることを許容しない方針を持っていることを証明する必要がある。Opera ブラウザも同様のしくみでユーザを守っており、Mozilla Foundation と Opera が使っているホワイトリストは今のところ同じだ。
[ 原文 / 2005年7月7日（木）]
