SeaMonkey 2.49.1 がリリースされた
Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している The SeaMonkey® Project は米国時間 2017 年 11 月 4 日、安定性及びセキュリティ問題を修正を含む SeaMonkey のメジャーアップデート版である SeaMonkey 2.49.1 をリリースした。
SeaMonkey 2.49.1 は Firefox ESR 52.4 と同じレンダリングエンジン Gecko 52 を搭載しており、バックエンドも Firefox ESR 52.4/Thunderbird 52 相当となっている。アプリケーションの内容としては、これまで通りブラウザ、メール & ニュースクライアント、Web 開発ツールを搭載したオールインワンパッケージとなっている。
ビルド上の問題により Chatzilla、DOM Inspector、Lightning は同梱されていないため、それぞれ AMO からダウンロードする必要がある。
新機能及び改良点
- SeaMonkey
- OS X 10.12 以降において、SeaMonkey の起動時あるいはメール機能使用時にクラッシュする問題を修正
- SeaMonkey
- SeaMonkey 2.48 において認証プロンプトが表示されず、ログインに失敗する問題を修正 (bug 1347857)
- SeaMonkey
- メールとニュース: 編集ウインドウにおける画像の扱いを変更。data URI として扱われ、他のメッセージやOS 上のファイルを参照することはなくなった。これにより、MS Office や LibreOffice との相互運用性が向上する。インターネット上のリソースにリンクされた画像は自動的にダウンロード・添付されなくなる。mail.compose.attach_http_images より設定変更可能
- SeaMonkey
- ノルウェー語 (nb-No) を再度サポート
- SeaMonkey
- Linux: gtk3 を使用するようになった。これにより問題が起きた場合には、バグを登録し Switch Linux builds to GTK3 with SeaMonkey 2.49 に関連付けされたい。SeaMonkey だけでなく Thunderbird、Firefox においても同様の問題が発生している
- SeaMonkey
- OS X: ブックマークマネージャーの左ペインにおいて、MailNews およびアドレス帳の表示がファインダーペインと同様になった (bug 1095904)
- SeaMonkey
- メール: 引用部において、最大 5 段階で表示色を変更するようになった。これに伴い新しいスタイルシート “messageQuotes.css” が追加されたことにより、カスタムテーマが正しく機能しなくなる可能性がある (bug 1374708)
セキュリティ修正
本項執筆時点で、新機能および改良点の詳細は公開されていないが、 Firefox ESR 52.4 相当のセキュリティ修正が行われている。
SeaMonkey 2.49.1 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、SeaMonkey Project ウェブサイト より日本語を含む 19 言語に対応した各言語版がダウンロード可能である。ほとんどの環境において既存の SeaMonkey ユーザへの自動アップデート経由での通知および手動でのアップデートは提供されていないため、インストーラをダウンロードし既存のバージョンに上書きインストールする必要がある。
- ダウンロード:
- SeaMonkey 2.49.1
- リリースノート:
- Release notes