Firefox 56.0.1 がリリースされた
Mozilla は米国時間 2017 年 10 月 9 日、バージョン 56.0 リリース後に明らかとなった不具合を修正した Firefox 56.0.1 をリリースした。Firefox for Android 56.0 および Firefox ESR 52.4.0 はこの問題の影響を受けないが、別件の問題に対応した Firefox ESR 52.4.1 がリリースされている。
- 修正
- AVX 対応が不完全な Windows 7 システム上で、Intel ドライバー使用時に D3D11 をブロックするようになった (Bug 1403353)
- 変更
- 64 ビット版 Windows 上で 32 ビット版 Firefox を使用している場合、安定性やセキュリティの高い 64 ビット版 Firefox へ自動的に移行されるようになった
既知の問題
- 未解決
- ATOK 2008 や 2009 といった一部の古い ATOK 日本語入力システム (IME) が、Windows 64 ビット版 Firefox 上でクラッシュを引き起こしたり動作しなかったりする可能性がある (これらの非互換性問題を解決するには、ATOK の新バージョンか他の IME を使用する必要がある)
- 未解決
- 一部のサードパーティソフトウェア (Comodo Internet Security、Kaspersky、Quick Heal Antivirus) が 64 ビット版 Firefox で問題を引き起こす (問題を解決した新バージョンが各ベンダーから公開されている)
- 未解決
- Windows 64 ビット版 Firefox において GSSAPI と Kerberos 認証を使用するためには、高度な設定
network.negotiate-auth.gsslib
にgssapi64.dll
という文字列を含める必要がある (この設定が空欄の場合に用いられる既定値が間違っているため。Firefox の今後のバージョンでは正しい既定値が採用される) - 未解決
- リモートデスクトップ接続 (RDP) 上で Windows 版 Firefox を実行しているユーザーは、強化されたセキュリティ制限の影響で音声の再生が無効化されていることに気が付くかもしれない (今後のバージョンで修正されるまで この問題を緩和する方法を Firefox ヘルプ で紹介している)
- 未解決
- RelevantKnowledge アドウェアがインストールされていた場合、起動時にクラッシュする (Firefox ヘルプに役立つ 削除方法 が載っている)
- 未解決
- Lenovo IdeaPad ラップトップ上で「OneKey Theater」ソフトウェアがインストールされていた場合、Windows 7 上の 64 ビット版 Firefox が起動時にクラッシュする (解決するには 32 ビット版 Firefox を再インストール する必要がある)
- 未解決
- macOS High Sierra におけるバグにより、全画面表示モードで一部問題が発生する
Firefox 56.0.1 についての一般的な情報はリリースノートを参照されたい。
Firefox 56.0.1 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、Mozilla ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、85 以上の言語に対応した各国語版は 次世代ブラウザ Firefox – 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。また、Windows、Mac OS X、Linux 版の既存の Firefox ユーザには自動アップデート経由でアップデートが提供されるが、手動でアップデートすることも可能だ。
- ダウンロード:
- 56.0.1, ESR 52.4.1
- リリースノート:
- 56.0.1, ESR 52.4.1
- 修正されたバグ:
- 56.0.1, ESR 52.4.1 (英語)